2025年6月29日日曜日

バッドエンドルート

前に「時系列表」で正規ルートをちょろっと書いたがバッドエンドルートも考えてるのでメモ。

全員分あるわけではないが破滅するパターンも想定されている。何らかの方法で未来を見ることがあれば出るかもしれない。

なお正規ルートの未来はセイカさんがいたディストピアだが、セイカさんが過去に来たことで別ルートに進むかはまだ決めていない。そもそも未来編はやらないつもりだが。


1.琴葉葵

いくらでもバッドエンドルートが思いつくため非常に難しい人物。茜は動かないから落っこちないし、ゆかりは本人が尖ってるので落っこちても引っかかるが葵はどこまでも落ちていく。

3周年記念動画でも挙げたが、クラスメートに告白されて付き合うようになる世界線。茜でもずん子でもなく自分を選んでくれた相手に依存していく。

このように男絡みで破滅するのが容易に想像できる一つのパターン。長々書いてもしょうがないので他のもずらずら書き並べていく。

Youtuberルート。そこそこの人気活動者である冥鳴ひまりを筆頭に、春日部つむぎ、雨晴はうがグループYoutuberを結成する。

演劇部のチャンネル登録者を容易に抜き去り、有名になる彼女たち。葵はコラボをきっかけにそちらのチャンネルに顔を出すようになる。

葵の望みは「存在の重さ」を獲得することであり、その方法にこだわりはない。ゆかり達と別れひまり達に付くことも考え始める。

しかし元々の3人組に1人がくっついた関係性は視聴者からも見透かされていて…?

鬼切りルート。「鬼がいる、鬼がいた」のような単発の鬼退治回。

葵の嫉妬の感情を元に生まれた鬼をついな、弓鶴が倒す。しかし、それまでの過程で葵の醜い部分は周囲に知れ渡ってしまう。

たとえ鬼を倒したとしてもその根底となるものを解決することはできず、鬼退治自体の空しさを描く回を作りたいと思っている。

現状その役回りに一番ふさわしいのは葵ちゃん。

将来の話を描いた場合でも就職、結婚などの節目節目でバッドエンドルートに分岐可能。

ただ葵ちゃんに消えられると困るため、基本的にこれらは採用しない。Youtuberルートはリカバリ策が思いついたらやれるかも?

バッドエンドまでは行かない塩梅でできそうなのはうさぎちゃんとの関係。

葵ちゃんとうさぎちゃんは境遇が似ているわけではないが感性が似ている。

生まれ育った家や土地に対して鬱屈した感情を持っており、ここから出て行けば何かが良くなるみたいな。地方で育った若者が東京に行ったら幸せになれるって信じてるみたいな。

うさぎちゃんの掘り下げ回ではその辺りやるかも。「私の刀もイケメンになるべき」のオチとか。


2.東北ずん子

意外にも主要メンバーでバッドエンドルートがあるのは葵ちゃんとずん子さん。

ずん子さんの掘り下げについてはずんだもん誕生、めたん、そら、うさぎとの出会い、大都会との戦いとかが無いと補完できないかも。

正規ルートの未来については「因幡の黒兎」「深海で揺れる炎」を書いてた。中途半端になってたので後で書き足しとく。

正規ルートに行くためにはうさぎの暴走、めたんによるトバリの殺害、旧組織と新組織の抗争が必要になる。

書いてなかったけれど一連の黒幕はトバリさんなので、バッドエンドルートに行く鍵は彼女をどうするかになる。

彼女の本心は誰も知らないので普通にやったら対処しようがないが、1個ふざけた展開を思いついてる。

四国めたんの妊娠である。

日常系のギャグ回を考えていた時、玄野が色んな人とお試しデートする展開を考えていた。

めたん、そら、うさぎの順にデートするけれど、道中でずん子が電柱の陰とかから睨んでいるような。

めたんは性に奔放な人物で「1回くらいなら寝ていいわよ」とか言いそうだと思った。

しかし同時に、それは彼女のスケールを侮っているのではないかとも思った。

「1人くらいなら産んでいいわよ」

彼女ならこう言うのではないかと。

そういうギャグの一つであったが、不思議ともしそうなったら連鎖的に全て変わってくるんじゃないかと気づいた。

めたんがどっかの男と子供を作る。これは周囲に凄まじいインパクトを与える一手である。

めたんは相手に結婚は求めないだろう。だが一人で公園で育てるようなこともしないはず。

では子供のために社会復帰するか。他に手がなければそうするだろうがたぶんそうはしない。

産んだ子供をトバリに押しつける。これが一番ありそうなことだ。

トバリは口ではめたんの非常識さを責めながらも、内心ではめたんに頼られたことに感動する。

トバリは一緒に暮らした数年でめたんのことを家族のように感じており、めたんの子供もまた家族のように感じていた。

トバリは生きる意味を手に入れたことでエージェントとして人々のために働き続ける。

これによりうさぎの暴走、めたんによるトバリの殺害、旧組織と新組織の抗争は起こらなくなる。


「深海で揺れる炎」のところに書き足すつもりだったがここにもまとめておくと、

・海外進出を目指し過激な活動を行う旧組織、旧組織に代わり国内を取り仕切りたい新組織の対立。新組織にはずん子ら東北組と「大都会」。

・旧組織が開発していた能力を目覚めさせる薬が流出。それによりうさぎが暴走し旧組織への敵対心が高まる。

・薬を流出させたのがトバリであることが判明。逃走を阻止する際にめたんがトバリを殺害する。

・一連の流れはトバリによって画策されたものであり、トバリを失った旧組織、うさぎを失った新組織は両者ともに後に引けなくなる。

・トバリは世代交代がしたかった。力によって成り立っているものである以上力によって打ち砕かれる必要があった。けれど本当の目的はかつての自分らしくあること、めたんの気を引くことといった極めて個人的なもの。


話を戻すとめたんの妊娠、出産によりパワーバランスがおかしなことになる。

さすがに子供を預けている以上トバリを手助けしないというわけにもいかず、めたんはエージェントとして復帰し手を貸すようになる。

すると旧組織側のメンバーが厚くなるが、めたんの子供を危険に晒すような上層部の意向にトバリが従わなくなるため組織としては弱体化する。

旧組織が弱いままだと東北組は参戦して来ず、「大都会」とも同盟は結ばない。

旧組織上層部、トバリ、めたんら旧組織のエージェント、東北ずん子ら東北組、ちゃんこ率いる「大都会」で四勢力できるため正面切っての抗争は起こせなくなる。

ずん子は小競り合いに顔を出しつつも着々と自分のキャリアを築いていく。しかし、めたんが離れていったことで野心には翳りができていた。

めたんの行き当たりばったりの何も考えていない行動がずん子をシリアスになり切らせなかった。

最後に一旗上げるタイミングを逃したことで旧組織上層部は老いにより引退。繰り上がりのトバリも能力者としての寿命が近いため、若い風として「大都会」とずん子達にも声がかかる。

因縁のあった相手は既に引退しているため遺恨は無く、無事世代交代を果たし新組織が結成される。めたん、ちゃんこも幹部ではあるが、政治的影響力のあるずん子がリーダーに選ばれる。

めたんの子供も順調に育っており、ずん子は自分が絶対的な管理体制を敷くのではなくゆとりを残して次世代に委ねるような思想へと変化していく。

超能力者の存在が公にされることは無く、ずん子は表は政治家として、裏は組織のリーダーとして一国を牛耳る。その先はしなかった。

友人や家族と過ごす余裕はできたが、全力を尽くさないことに後ろめたさを感じる日々。

そらにこれでいいのかと問いかけるが彼女もまた野心を失っており、ずん子に人類の王になるようには言わなかった。

何も起こらないというバッドエンドルート。

ハッピーエンドのようにも思えるが、ずん子がディストピア化させたことで守られる者たちもいるため必ずしもそうではない。

ずん子が正さなかった歪みは世の中に残り、その歪みは国家ではなく個々人が対処しなければいけない。今まで通りである。

これはこれで悪くないルートではある。もし最終回とかで未来の描写をするならこっちルートかも。


長くなっちゃったので他のサブキャラのバッドエンドルートはまた今度。


2025年6月6日金曜日

鬼さんこちら手の鳴る方へ

中学生組の動画。手が足りずに1年以上進んでいないがそろそろ手を付けたい。

エンディングは「コンポーネントハート」の予定。割とダークな雰囲気と展開になる。

備忘録がてらメモ。


①伊織弓鶴

ついなと共に主人公枠。

ついなと仲を深めたことで以前ほど非日常への憧れは無くなったが、成り行きで超常の世界へと足を踏み入れていく。

美少女と見まがうような美少年。もしかしたら彼の方がヒロインかもしれない。


②如月ついな

弓鶴と共に主人公枠。

弓鶴と仲を深めたことで人間関係に立ち向かう勇気が出てきている。これまで仲良くなろうとしてくれていたリリンと友達になる辺りからシリーズは始まる。

リリン、つくよみとの女子三人での百合的なラブコメと、年上のお兄さんとのノーマルなラブコメを併せ持っている。プリズマイリヤ…


③後鬼

保護者枠。千年以上生きた鬼で作中世界でも最強格。

トバリ達エージェントは彼女を欲しがっており、そのための足掛かりとしてついなは狙われている。

ついなと暮らしており、弓鶴とも学校でたまに顔を合わせる。二人の関係は応援している。


④四国めたん

愛の狂戦士。その場のパッションだけで生きており誰に対しても仲間になったり敵になったりする。

トバリ、クロワ、紅桜と4馬鹿的な立ち位置でいることが多い。しかし弓鶴やついなに師匠的なムーブをしたり、リリンとお嬢様友達的な関係を築いたりもする。

後鬼を捕らえることに対しては純粋に強者に挑むというモチベで臨んでいる。

四国めたんっぽい曲である「GAIA」がある。


⑤夜語トバリ

敵の幹部枠。

組織の海外進出のための戦力拡充の一助として後鬼の確保を命じられている。

仕事だからやっているというスタンスだが本当は後鬼を自分の手駒にしたがっている。

信用ならない人物であることはおいおい描くと思う。


⑥クロワ

トバリの部下。

めたんを先輩として慕う。年齢としては年上で20歳を超えている。

かなりポンコツでトラブルメーカー。トバリが面倒を見ている。

かつての姓である「黒朱乃宮」を持つリリンが同じ街に居たのは誤算。


⑦†聖騎士紅桜†

トバリの部下。

色物そのものである外見、名前、口調とは反して意外と常識的。

職務には忠実だが他のメンバーとは一線を引いている。


⑧リリン

ついなのクラスメート。

体が少し弱くこの街には療養も兼ねて暮らしている。黒朱乃宮本邸は別にある。

ついな達、トバリ達と並ぶ第三勢力のトップであるが、諸々の事情は何も知らない。


⑨つくよみ

ついなのクラスメート。転校生となるか初めからいるかは未定。

リリンの元に身を寄せる人外。リリンを慕いついなには微妙な感情を持つ。


⑩黒聡鵜月

黒朱乃宮家に仕える執事。

長く正体を隠している人外。ポッと出のつくよみがリリンに好かれているのが気に入らない。


⑪春歌ナナ

あまり絡みのないクラスメート。あまり出番は無さそう。


⑫あいえるたん(藍田ノエル)

ついな達のクラスの担任。あまり出番は無さそう。


⑬虚音イフ

組織のエージェント。トバリが仕事を頼れる数少ない相手。


⑭中部つるぎ

秘密結社「大都会」のメンバー。めたんとは旧知の仲。


⑮琴葉姉妹

弓鶴の従姉妹。基本的に出番はない。


2025年6月5日木曜日

怒り

私と世界を隔てるものは有る。

何かはわからない。ただ確かに私と世界は別個のものであり、腹立たしいことに世界は私よりも強い立場にあるようだ。

世界はいつも世界の都合を私に押し付け、私はそれに従うほかない。逆に私が私の都合を世界に訴えても突っぱねられるだけだった。

私は世界に虐げられていると言ってもいい。

世界によって生み出され、世界によって使役される奴隷のような存在だ。


世界は強大だ。

幾つもの要素が組み合わさった複合的な存在だがその最たるものは人間だろう。

私に明示的に命令を下すことも多く、私に最も憤懣を抱かせてきた。

人間は家庭、学校、会社などの集団を形成しているらしく、その最大値である社会や国家ともなると世界そのものと言っても過言でないほどの規模になる。

まともにやり合って勝てるはずもない。

幸い人間は従順でいる間は暴力的になりにくかったので、私は敵意をひた隠し身を守ってきた。

人間から下される命令は理解不能なものばかりだった。世界にとって何らかの利益となる行為なのだとは思われるが、私とは全く異なる目的意識を持っているようだ。

言葉で伝えられる命令はまだマシで、年月を経るごとに私が察する必要のある命令まで増えてきた。従順でいる間に増長してきたのか、私が成長したことで読み取れる部分が増えてきたのか。

世界は複雑だが注意深く観察しているとある程度の構造はわかってきた。

どのような動きをしていてどのような結びつきがあるのか。…弱いところも。

世界そのものを倒すことは不可能だが、一矢報いることはできるかもしれない。

そんな考えが私の中に芽生えていた。


長い間世界に従ってきたことで、私は世界からある程度の権限を認められるようになっていた。

これまで私を管理していた人間の元を離れ、単独で行動することを許可されたのである。

世界から要求される仕事をこなすことで金銭を得ることができ、それを用いることで衣食住を確保できるという仕組みだった。

逐一監視命令するコストを削減しただけと思われるが、好都合だった。

作戦を立て準備を整える。

この一手で世界と自分のパワーバランスを覆せるなんて思っていない。

ただ自分を押し殺して耐え忍ぶ日々の中で、私はそれでも世界に抵抗する意志を失っていなかったことを証明するのだ。

私はずっと世界に尽くしてきた。世界は何を返してくれた?

私は尊厳を取り戻す。たとえその結果命を落とすことになっても。

これまでの奴隷生活で世界の弱い部分がわかっていた…弱い人間が。

彼らと世界を隔てるものは無い。

そう、これは世界に対する復讐なのだ。


眠り

子どもの頃よく考えたことがある。

こんな世界存在しないんじゃないか。

今見えている世界、感じている世界は全て幻なのではないか。

精神病棟の一室で何もない空間に話しかけ無意味に手足を動かしている。

そんな自分の姿を想像して私は恐怖と羞恥を覚えた。

この世界が幻であることよりも本当の世界で醜態を晒しているかもしれないことが恐ろしく恥ずかしかった。

けれどそんな時期は長くは続かなかった。

自分が今体験している世界の方が恐ろしく恥ずかしいものになったからだ。

こんな世界存在しないんじゃないか。

それは救いになった。

こんな世界存在しないのだ。

ある日目を覚ましたら全て幻だったと気づく。

私はコンクリートの壁を前に立ち尽くしている。

自分がこれまで見ていたものは、感じていたものは全て幻だったのだ。

私の人生は無かったのだ。

けれど足りない。

それではいつか外に出なければならなくなる。

病室を出たらまた新たな人生が始まる。同じような世界が。

救いにはならない。

世界は大きすぎる。

たくさんの人がいて、たくさんのことが起こり過ぎる。

一つも自分の思い通りにはならない。

世界はもっと小さくていい。

部屋の中だけでいい。

扉を閉じれば見えるのは部屋だけだ。

私が持っているものと、私が動かせるものだけで構成され、きっと外には何も無い。

この部屋だけが世界なのだ。

けれど足りない。

いつかは声がかかる。私も外に出なければならなくなる。

外にあるものは全部他人のもので、勝手に動く他人が溢れている。

救いにはならない。

布団の中だけでいい。

布団をかぶれば見えるのは暗闇だけだ。

私が知っていることと、私が考えていることだけで構成され、きっと外には何も無い。

この暗闇だけが世界なのだ。

けれど足りない。

いつかは朝が来る。私も外に出なければならなくなる。

外には自分が知らない知識があって、自分が考えていない出来事がある。

救いにはならない。

頭の中だけでいい。

目を閉じれば何も見えない。

心を閉ざせば何も感じない。

全ては私の感覚が作り出しているものだから私が信じなければ存在しないのと一緒なのだ。

人はいない。生き物はいない。草も木も無い。土も岩も水も大気も。

星も無い。宇宙だけが広がっている。

星がない宇宙にはきっと何も無い。

何も無い空間にただ私という意識だけが漂っている。

私だけが世界なのだ。

私が世界を作り出している。

私は私が作り出した世界を私が作り出した世界だということを忘れて体験している。

この世界は全て私のものだったのだ。

私が知っていることしか知らないでくれ。

私が考えていることしか考えないでくれ。

私ができることしかできないでくれ。

私が動かしたいようにしか動かないでくれ。

私が喋らせたいようにしか喋らないでくれ。

私が消したくなったら消えてくれ。

あの山の向こうには何も存在しないでくれ。

あのビルの陰には何も存在しないでくれ。

この扉を閉めたら外には何も存在しないでくれ。

誰も何も見えていないでくれ。

誰も何も感じていないでくれ。

誰も本当は存在しないでくれ。

全ては私が作り出しているものであってくれ。

私がやめたらもう何も無い。

そう願って眠る。


このテープもってないですか?を見て2

前回の続き。 このテープもってないですか?について考察していく。 電波的な会話内容について逐一掘り下げることはしない。いくらでも恣意的な解釈が可能だからである。 ここでは目に見える違和感のみ掘り下げていく。 〇「このテープもってないですか?」という番組について ・武田鉄矢の泣いて...