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2026年9月7日月曜日

ゲームの世界に入り込む演劇部

多人数動画のプロット案の一つ。

九州そらがハンターハンターのグリードアイランドのように、仮想空間を使ってゲームの世界に入り込めるタイプのゲームソフトを開発する。公式小説からのネタ。

テストプレイとして東北ずん子らの他、演劇部の面々にも声がかかる。九州そらがゲームマスター、ずんだもんがゲーム内のNPCを担当。プレイヤーは13人。

特定のアイテム3つを獲得することがクリア条件となる。


①結月ゆかり

初期位置は雪山エリア。

雪山エリアの村で茜と合流。以降は行動を共にする。

塔エリアであかり、マキと合流しレベリングを行う。


②紲星あかり

初期位置は荒地エリア。

荒地エリアでレベリング後、塔エリアでゆかり、茜、マキと合流。以降は行動を共にする。

最初のレベル差はくつがえらず、パーティーでは主力を担う。


③琴葉茜

初期位置は雪山エリア。

雪山エリアの村でゆかりと合流。以降は行動を共にする。

塔エリアであかり、マキと合流しレベリングを行う。


④琴葉葵

初期位置は砂漠エリア。

砂漠エリアの村でミリアルと合流、周辺でレベリング中にうさぎと合流する。

砂漠エリアのボス『プロトゴレム』を討伐し、『プロトゴレムの金貨』を獲得。

荒地エリアを移動中、『パラグリフィンの風切羽』を装備したアリアルの襲撃を受ける。

以降はプレイヤーキラー組への対策に奔走する。


⑤弦巻マキ

初期位置は雪山エリア。

雪山エリアの村になかなか到達できずに長期間さまよう。

塔エリアでゆかり、茜、あかりと合流。以降は行動を共にする。

塔エリアであかりにキャリーされながらレベリングを行う。


⑥東北ずん子

初期位置は森林エリア。

森林エリアの村になかなか到達できずに長期間さまよう。

現実世界での肉体性能とゲーム世界での肉体性能の落差に苦戦。他のプレイヤーと合流することも装備を整えることもできなかった。

『ライオノイドの腕甲』を装備しためたんとアリアルの襲撃を受けて死亡。


⑦四国めたん

初期位置は荒地エリア。

そのまま荒地エリアでレベリングし、アリアルと合流。

荒地エリアのボス『ライオノイド』を討伐し、『ライオノイドの腕甲』を獲得。

以降はアリアルと共にプレイヤーキラーになる。


⑧中国うさぎ

初期位置は塔エリア。

塔を登ることはせず砂漠エリアに移動し葵、ミリアルと合流する。

葵、ミリアルと共に砂漠エリアのボス『プロトゴレム』を討伐する。

荒地エリアを移動中、『パラグリフィンの風切羽』を装備したアリアルの襲撃を受けて死亡。


⑨アリアル

初期位置は森林エリア。

森林エリアから荒地エリアに移動しながらレベリング。めたんと共に『ライオノイド』を討伐する。

森林エリアのボス『パラグリフィン』を討伐するために来た道を引き返す最中、ずん子を発見してキルする。

『パラグリフィン』討伐後は『パラグリフィンの風切羽』を装備して他プレイヤーを襲撃する。


⑩ミリアル

初期位置は砂漠エリア。

葵、うさぎと共に砂漠エリアのボス『プロトゴレム』を討伐する。

荒地エリアを移動中、『パラグリフィンの風切羽』を装備したアリアルの襲撃を受ける。

以降はプレイヤーキラー組への対策に奔走する。


⑪東北イタコ

初期位置は砂漠エリア。

沼地エリアを突っ切って森林エリアへ移動。きりたん、ウナと合流する。

ずん子がキルされた痕跡の発見、葵、ミリアルからうさぎがキルされたことの報告があったことでプレイヤーキラー組の存在を認知。

彼女たちへの対策の一環として沼地エリアのボス『デミゴルゴン』を偵察中、戦闘に発展してしまい『デミゴルゴンの毒牙』を受けて死亡。


⑫東北きりたん

初期位置は森林エリア。

めたん、アリアルと遭遇することはなくプレイヤーキルは免れたが、他プレイヤーとの合流に苦戦する。

イタコ、ウナと合流後は森林エリアのボス『パラグリフィン』の討伐に乗り出すが、めたん、アリアルに先を越されていた。

『デミゴルゴン』にイタコがキルされた後は塔エリアを目指して逃走。道中でアリアルの襲撃を受ける。


⑬音街ウナ

初期位置は荒地エリア。

森林エリアへ移動してさまよった後、きりたん、イタコと合流する。

移動に時間をかけレベリングを十分に行えず、『パラグリフィン』討伐の空振りもあって装備を整えることもできなかった。

『デミゴルゴン』にイタコがキルされた後は塔エリアを目指して逃走。道中でアリアルの襲撃を受けて死亡。




〇ライオノイド

荒地エリアのボス。火属性。

武具を身に着けたライオンの獣人。火属性が付与された攻撃を行う。

高い機動力と持久力を有し、開けた荒地での戦闘で並ぶ者はいない。

しかし武人のような気質があり、背を向けて逃げる相手は追わない。


・ドロップアイテム

『ライオノイドの腕甲』

生成スロット:1。

ライオノイドが身に着けていた腕甲。

装備者のすべての攻撃に火属性の付与と威力の増加を与える。


・ストーリー

人と闘うたび、人を喰らうたび、その獅子は人の性質を獲得していった。

人喰いの怪物からいつしか、荒地の覇者へと呼び名は変わっていた。

これまで数多の戦士が獅子へと挑み、その血肉になった。

人の性質が獅子の性質を凌駕し、真の戦士になる日も近いのかもしれない。




〇クアシダゴン

海底エリアのボス。水属性。

海生生物の姿を真似る不定形の巨大な怪物。

日の光が当たる場所に引きずり出すことで大幅に弱体化する。

逆に素の状態で討伐することは困難。


・ドロップアイテム

『クアシダゴンの外套』

生成スロット:1。

クアシダゴンの素材を使った服。

あらゆる衝撃を吸収し、変形して攻撃、拘束を行える。

本体と同様に日の光が当たる場所では大幅に弱体化する。


・ストーリー

海で命を落とす者が相次ぎ、人々の恐れは暗い海の底へと向かった。

得体の知れないものへの恐れは、ある生き物を得体の知れないものへと変えた。

元が鮫であったか蛸であったか、もしくは別の何かであったか。

もはやその生き物自身も覚えていないが、与えられた性質に従い今日も船を襲う。




〇パラグリフィン

森林エリアのボス。風属性。

鷲の上半身と獅子の下半身を持った獣。天空を舞い、旋風で敵を引き裂く。

極めて気性が荒く、目についた全ての生き物を動かなくなるまで攻撃する。


・ドロップアイテム

『パラグリフィンの風切羽』

生成スロット:1。

パラグリフィンの頭の羽。

装備者は飛行と高速移動が可能になる。


・ストーリー

その鷲と獅子の戦いは熾烈を極めた。

頂点捕食者同士の縄張り争い、本能がけして退くことを許さなかった。

あまりの闘気に空間は歪み、気づけば二者の体は融合していた。

どれだけ敵を屠っても心が休まることは無い。最も倒したい相手は既に自分自身だから。




〇プロトゴレム

砂漠エリアのボス。土属性。

土くれと岩でできたゴーレム。動きは鈍重だが破壊力は随一。

遺跡内のトラップを利用することで優位に戦いを進められる。


・ドロップアイテム

『プロトゴレムの金貨』

生成スロット:1。

プロトゴレム内部のミイラが握りしめていた金貨。

すべてのクエストの報酬金額とアイテムの換金額が増加する。

ドロップアイテムのレアリティと個数が増加する。


・ストーリー

ゴーレムを動かすには強い魔力と優れた魔法技術が必要だ。

しかし兄弟はペテンを思いつく。中と外から二人で操ればずっと楽ができる。

弟がゴーレムの中に潜み、兄は外でさも一級の魔導士のように振る舞う。

幾つか大きな仕事の依頼を受けたら、金を持ち逃げするつもりだった。

一時の辛抱だった。今だけ精一杯やるつもりだった。

大口の契約を結び、喜びを分かち合おうと兄は弟を覆う岩を外した。

弟は死んでいた。

その日から不思議と兄は他のどんなゴーレムも自在に操れるようになった。

財を築いた兄は死の間際、迷宮の奥深くに最初のゴーレムを向かわせた。

宝を守るためだったのか、それ自体が宝だったからなのかは定かでない。




〇バーバリアン

雪山エリアのボス。氷属性。

白い毛並みの大猿。素早い動きと鋭い爪で獲物を仕留める。

吸い込んだ空気を瞬間的に冷やして氷属性のブレスを放つほか、氷の球を投擲することで遠距離から戦うこともできる。


・ドロップアイテム

『バーバリアンの首飾り』

生成スロット:1。

バーバリアンが最期に流した涙で凍りついた、花嫁の首飾り。

一度だけHPが0になった時、復活できる。この効果は『デミゴルゴンの毒牙』に対しても有効。


・ストーリー

出会った時はまだ子猿だった。

群れからはぐれて弱っていたところを幼い娘は助け、共に育った。

大きくなった猿は山へと帰ったが、時折娘が遠くから手を振ると高く天に吼えた。

娘にとっては終わったことだったのだろう。小さな生き物に向けた、小さな優しさだったのだろう。

娘の結婚式の日、白い大猿が町を襲い新婦以外の全員を殺した。

助けに向かった者もことごとく殺され、町はそのまま見捨てられた。

大猿は娘を傷つけることはなかったが逃がすこともなく、娘もまた大猿を憎むことはなかったが従うこともなかった。

いつしか動かなくなった娘を氷の椅子に座らせ、大猿は傍らに眠る。

殺めてしまった後悔か選ばれなかった悲嘆か、その胸中を窺い知ることはできない。




〇ドラゴネスク

塔エリアのボス。雷属性。

黒い竜。全身が鱗に覆われ、背中から尻尾にかけて棘が生えている。

雷雲を操り、咆哮とともに雷を落とす。

塔の最上部で挑戦者を待っている。事実上のラスボス。


・ドロップアイテム

『ドラゴネスクの怒槌』

生成スロット:6。

体表の棘から作られる笛。パーティーを解散させることができる。

解散させられたパーティーのプレイヤーは一定距離離れたランダムな位置に飛ばされ、所定の時間パーティーを組むことができない。

討伐報酬以外でも各所から入手可能。


・ストーリー

彼は紛れもなく英傑だった。

たった一人で魍魎跋扈す塔を登りつめ、暴君たる竜を打ち倒したのだ。

しかし再び地に降りた彼に向けられたのは忌避と疑惑の目だった。

元より賞賛など望んでいない。しかし人の世にはもはや心躍るものは無かった。

主のいなくなった塔へと戻り、強敵との戦いに思いを馳せる。

あれほどの相手はもういない。ではどうすればいいか。己がなればいいのだ。

その答えに気づいた時、彼の目は黄色く濁り、体からは鱗が生え始めた。

竜化の呪。吼えると応えるように雷が鳴った。




〇デミゴルゴン

沼地エリアのボス。無属性。

無数の蛇がからみついた女の姿をした怪物。

蛇が持つ毒は強力無比で、いかなる人間であろうとその毒がもたらす死からは逃れられない。

目は見えないが身にまとった蛇の囁きに従い近づく者を襲う。


・ドロップアイテム

『デミゴルゴンの毒牙』

生成スロット:12。

からみついた無数の蛇の牙。プレイヤーをキルすることができる。

キルされたプレイヤーは現実世界に戻され、持っていたアイテムはその場に残る。

討伐報酬以外でも各所から入手可能。


・ストーリー

女の性は蛇だ。

不貞を糾弾された妻は決してその事実を認めることは無かった。

手足を削ぎ落とされ、目玉を抉り取られ、毒蛇がうごめく穴倉へと突き落とされても尚、身の潔白を訴え続けた。

その様を見てついに、亭主は己の間違いを認めた。

残虐な仕打ちへの報復を恐れ、逃げ出した亭主を彼女は探し求める。

いつの日か許され、また愛されることを待ち望んで。




【続き】

パーティーは4人まで。

パーティーを組むとパーティーを対象としたバフ、回復を受けられるようになる。また、パーティーメンバーに対してはフレンドリーファイアが無効になる。

通常では同じレアリティのアイテムの交換でなければプレイヤー間でアイテムを移動できないが、パーティー内では自由にアイテムを移動できる。

他のパーティーメンバーがどこにいるか知ることもでき、パーティーを組むことで攻略を優位に進めることができる。

しかし、『ドラゴネスクの怒槌』を受けるとパーティーが分断されることが大きな裏目となる。めたん、アリアルのプレイヤーキラー組はこれを警戒して協力関係にはあるがパーティーは組んでいない。

高額ではあるがパーティーを解散させられる『怒槌』、プレイヤーをキルできる『毒牙』が行商人から購入できるため、初めからプレイヤー間での戦いは推奨されている。


きりたんと塔エリアの村で合流したことで、ゆかり達4人のパーティーもプレイヤーキラー組の存在を知る。

その後、きりたんを守りながら5人で移動して海底エリア前の港町に到着する。

先に着いていた葵、ミリアルと共に海底エリアのボスを討伐することで、めたんの『腕甲』、アリアルの『風切羽』に匹敵する装備を獲得することを目指す。

一方、めたん、アリアルは遠巻きに彼女たちを監視。少人数での攻略が難しい海底エリアは任せ、ボスを倒したところを横取りする算段だった。

しかし海底エリアのボス『クアシダゴン』はギミック戦であり、港町の住人の協力によって海上で討伐され、そのまま一行は港町に帰投。めたんとアリアルは襲撃の機会を失う。

市街地でプレイヤーを襲撃し、住民に目撃されるとプレイヤーキラーらは指名手配される。指名手配された場合アイテムの購入や宿での宿泊ができなくなるため、まだその危険は冒さないだろうと一行は踏んでいた。

『クアシダゴンの外套』は『プロトゴレムの金貨』とは違い、戦闘面で強力なアイテムだった。葵とミリアルのパーティーに所有権があったが、ミリアルが装備する。

このゲームは感覚がリアルすぎることで、特殊なアイテムを装備しても容易には使いこなせないのがわかっていた。姉であるアリアルが自在に空を飛び回っていたことで妹のミリアルも適性が高いのではという判断だった。

実際ミリアルは『外套』の触手を器用に動かした。レベルが高く戦闘経験が豊富なミリアル、葵が戦力の要となる。

きりたんは葵とミリアルのパーティーに入るよう誘われるも辞退する。万一の事態に備えてということだった。


この時点でずん子、うさぎ、イタコ、ウナが死亡。

『プロトゴレム』がいた砂漠エリア最深部、『クアシダゴン』がいた海底エリア最深部に『毒牙』が置いてあったことで、他エリアでも同様にボス周辺に『毒牙』があることが推測される。

『ライオノイド』と『パラグリフィン』討伐時に得た2個がずん子、うさぎに使われ、ウナに使われたのは購入したものと思われる。報酬金の相場から考えてプレイヤーキラー組が持っているのはせいぜい後1、2個との見立てだった。

購入したものが1個、イタコがキルされた際に『デミゴルゴン』からドロップしたものを回収して1個で、めたんとアリアルの残り所持数は1個ずつだったためその見立ては当たっていた。


ゆかりがこのまま港町で行商人が来るのを待ち、『毒牙』を買い占めてしまおうという作戦を立てる。 

『プロトゴレム』の討伐報酬に加え、『金貨』によって倍加された『クアシダゴン』の討伐報酬があるため葵とミリアルの所持金は潤沢にある。

『毒牙』の生成スロットは12。既に使用されたものが3個、プレイヤーキラー組が持っているのが2個、葵とミリアルが持っているのが2個。残り5個をこちらで確保できればもう向こうは在庫を増やせない。

固まって行動し、誰かやられてもドロップした『毒牙』の回収を最優先にすれば人数差で勝てる。

どれだけ戦闘で強くても『毒牙』が無ければトドメは刺せないことに注目した勝算の高い作戦に思われた。


向こうは『金貨』の存在を知らないためこちらの所持金を見誤ってくれる。

ゆかりの言葉に背中を押され、一行は港町への滞在を決める。

この隙に残る雪山エリアの攻略に乗り出されることが懸念事項だったが、ボスからドロップしたアイテムの装備は1個までのため、既に『腕甲』『風切羽』で埋まっている彼女たちにとってはそれほど有益でない。

クリアに必要なアイテムがその3つで、揃った瞬間クリアになる可能性はあったがそこは賭けだった。




作戦は上手くいくかと思われたが、行商人が港町に訪れる前に葵、ミリアルが夜襲を受ける。

ゆかり達が騒ぎを聞いて駆けつけると、ミリアルがアリアルを拘束しているところだった。

アリアルの『風切羽』は開けた場所では無類の性能を発揮するが、屋内ではその機動性を十分に活かせない。

ミリアルはその特性を理解せず突っ込んできた不用心をあげつらいながらも、視線はもう一人のめたんから外さない。めたんもまた『外套』の拘束力と傍らに控えた葵の援護を警戒して動かなかった。


ミリアルはめたんに助けを求めるも、めたんは不敵に笑うだけだった。めたんが助けに動かないことを認識し、ミリアルは『毒牙』を使用してアリアルをキルする。

その瞬間、めたんは獣の速さでミリアルへと走った。その動きを読んでいた葵は自身とミリアルを守る防護スペルを発動する。

しかしめたんの狙いは攻撃ではなかった。アリアルが死亡したことでアリアルの所持アイテムはその場にドロップする。めたんの手と『外套』の触手が交差し、両者はアリアルが持っていたアイテムを手にする。

ミリアルはこれまでの作戦もあり『毒牙』を回収していた。めたんは目当ての『風切羽』を回収して満足げに微笑む。即座に自身の『腕甲』と交換で『風切羽』を装備する。


たった今アリアルが『風切羽』は屋内では使いにくいことを証明したにもかかわらず、めたんの選択に葵とミリアルは戸惑う。

めたんは飛ばなかった。『腕甲』の攻撃力強化から『風切羽』の速度強化に切り替えるだけの目的。おまけの効果であっても四国めたんという人間自体の性能を加味すると十分だった。

『外套』の複数の触手による攻撃をめたんは双剣で防ぐ。既にミリアルは『外套』の性能を十分に引き出し、レベル差があるゆかり達の目では捉えることができない領域に達していた。

しかしめたんはその全てに対応していた。レベルが上がれば動体視力も反射神経も上がるが、ゲームの世界でできるようになっても現実の世界でできない動きは普通できない。事実葵は同レベル帯の両者の攻防に割って入ることができなかった。

たとえレベルによって身体能力が変わるとしても、元から強い奴が強い。このゲームの明確な欠点であり、めたんが優先してずん子とうさぎを排除した理由だった。


めたんはミリアルに肉薄し、触手を掻い潜ると組みついた。アリアルがしたのとは逆に、部屋の中から窓枠に向かって飛行能力を使う。

空中に連れ去らわれる。ミリアルの頭には猛禽類に捕まれた鼠のイメージが浮かび、反射的に『外套』の触手を使って踏みとどまろうとする。

何とか窓枠から体を乗り出す形で止まったものの、めたんの狙い通りだった。

部屋の中からは窓枠に絡みついた触手で外が見えず、ミリアル本体は無防備な状態で外にはみ出していた。めたんは外壁に張り付きながら『毒牙』を使用した。


『外套』の触手が消失したことで屋内に残された者たちはミリアルがキルされたことを理解する。

葵が窓枠へと走る。『外套』を奪われればいよいよ勝ち目が無いことを察してだった。

そう来ると読んでいためたんはミリアルからドロップした『毒牙』を1つ拾いすぐに使用した。

葵は『外套』を拾うことはできずに息絶えた。


ゆかりは自分の認識が甘かったことを痛感していた。

キルされたプレイヤーからドロップしたアイテムを拾うのは早い者勝ち。キルした本人が最も距離が近い以上最も有利だった。

それを抜きにしてもプレイヤーキラーの方が戦いが圧倒的に上手すぎた。

めたんはミリアルの『外套』と葵からドロップした『毒牙』を拾わなかった。ミリアルが持っていた『毒牙』は2つ、まだ1つ残っているはずだ。

全員で行けば『外套』と『毒牙』どちらかは回収できるはずだった。しかしその後の勝ち目がないことは皆わかっていた。

めたんは窓枠から逆さにぶら下がりながらじっとこちらを見つめていた。


しばしの静寂が流れ、きりたんが口を開く。

めたんは『毒牙』を持っていない。ミリアルからドロップした瞬間に1個を取ってすぐに使った。もう1個を取る時間はさすがに無かったはずだ。

『外套』の近くに落ちていないのは窓の外に落ちたから。

その推測は確かにそれらしいものだったが、根拠はなかった。めたんの表情も動かない。


ああやって睨みを利かせているのはブラフ。

本当は突っ込んで来られたら『毒牙』を拾わないといけず、残りの2つを持っていかれる。

それは嫌だから何とか流れを変えようとしている。

きりたんの言葉にゆかりはハッとする。

ボスアイテムは葵が持っていた『金貨』もだ。クリアに必要なアイテムがどれかわからない以上、戦闘に使えなくても無視するわけにはいかない。

めたんが一番嫌なのは持っていかれた後てんでばらばらに逃げられ、見つからなくなること。


きりたんは確実に4人を逃がせると宣言する。

4人で突っ込み、めたんが『毒牙』を拾っているうちに『外套』と『金貨』を拾う。

その後は自分に任せてくれと言い、全財産をはたいて買っていたアイテムを取り出す。

『ドラゴネスクの怒槌』。これまで話題に挙がりながらも一度も使われなかった店売りのボスアイテムの1つ。

きりたんの意図を察したゆかり、茜、あかり、マキはめたんが待ち受ける窓辺へと突っ込む。


めたんもまた俊敏に動き、窓枠から飛び降りると『外套』を拾った。

『毒牙』を拾って1人キルするよりもボスアイテムを1つ確保した方が良いという判断だった。

ゆかりが『金貨』を、あかりが『毒牙』を回収すると同時にきりたんが『怒槌』を使用する。

何が起こるかわからず、対象ではないめたんまでも身構える。一瞬の硬直状態の後、屋内にも関わらず雷が落ちた。

ゆかり、茜、あかり、マキの4人は光の塊となり四方へと飛ばされていく。至近距離で受けた閃光と轟音によってめたんときりたんは放心していた。


気を取り直すとめたんは1本取られたことを褒める。

あなたは『外套』を拾うと思ったが、『外套』はクリアに必要なアイテムじゃない。

きりたんの言葉にめたんは不思議そうな顔をする。

『クアシダゴン』の攻略には港町で住人の協力を集める組と、海底から『クアシダゴン』を追い立てる組が必要だった。

プレイヤーキラー戦法を禁止していない以上、最終的に1人になったプレイヤーが攻略できないボスの討伐報酬をクリア条件にするわけがない。

めたんはその観点は無かったようで、きりたんの慧眼に大いに感心する。


手を組まないかというめたんの誘いにきりたんは苦笑する。

あの場でアリアルを見殺しにしなくても、いずれは背中から切っていたはずだと。

アリアルもその辺りはお互い様だったと言いつつも、めたんはその疑いを否定しなかった。

勝者は一人しかいらない。そう思うめたんの性格をきりたんは知っていた。

何よりまだ一勝負残っているのだ。

めたんが窓の外に落ちた『毒牙』を回収するまでに逃げて姿を隠す。それができなくても住人の前でキルされてめたんを指名手配させる。


めたんは微笑んだまま近づき、『毒牙』できりたんを刺した。

きりたんは自分の推測が間違っていたことへの驚愕と、であればなぜ使わなかったのかという疑念に顔を歪める。

あなたを先に排除したかったから。きりたんの頭に浮かんだ問いに答えるようにめたんは囁いた。

『毒牙』を見せて牽制しながら立ち回れば、『外套』も『金貨』も奪えるかもしれなかった。

ただそんな不確実な立ち回りより、ポテンシャルに溢れたきりたんを確実に排除する方が優先だった。

逃げられても関係ない。どのみち自分以外は全員始末するつもりなのだ。








うまずめ

長編民俗学ホラー。

伊織弓鶴、ついなちゃん、四国めたん、アメノちゃん。

石女、不産女、水滴石穿、しずく。

うずめ、アメノウズメノミコト、猿田彦、猿田。



幕1


弓鶴、ついなは修行の一環でとある霊山を訪れる。

とはいえ半分ぐらい旅行のようなもので、後鬼はついて来ず二人きりでの旅路となる。

麓の村の旅館へと滞在中、そこに住む10歳ぐらいの娘と仲良くなる。

名前はしずくと言い、経営者の娘というわけではないそうだった。身寄りがなく住むところがないため引き取ったと話す。


そこに宿泊客としてめたんとアメノがやって来る。

めたんと顔見知りになっていた弓鶴とついなはもしかして何かの調査かと尋ねる。

何らかの儀式が行われた痕跡のある民家があり、そこの住人が失踪している。

ワンチャンヤバめの事案な可能性があるため、用心棒として雇われたとめたんは語る。

アメノも新人バイトのため非正規コンビとなる。


宿の経営者らに話を聞く中で、件の民家がしずくが住んでいたところであり、失踪したのは彼女の母親であることが判明する。

めたんは母がどうなったか本人も気がかりだろうと現地調査にしずくを誘う。

彼女の身を案じた弓鶴とついなも一緒について行くことになる。



幕2


彼女の家は宿からかなり離れた、山深い場所にあった。

めたんはしずくにここからでは通学も大変ではないかと問いかける。

不便だったから今は宿に住めてラッキーだとしずくは舌を出した。


民家は割と大きな日本家屋だった。

元はこの辺りにも集落が続いており、一番立派なその家だけが最後まで残ったようだ。

中はごく普通の家で、親子二人で暮らしていた生活の跡が残されていた。ただ一室を除いて。

襖を外して二部屋を繋げた畳張りの大きな部屋。そこにはよくわからない物品や書物が乱雑に散らばり、部屋の奥には巨大なオブジェが作られていた。

天井まで届くほどの大きさの針金で組んだ輪っかに無数の呪術的な装飾が施されている。和洋折衷されており、どういった意図で作られたものなのかはわからなかった。

ただ相当の執念と狂気が込められているのはわかった。


明らかに異様なものであり、弓鶴とついな、アメノは固まる。めたんとしずくだけが平気な顔をしていた。

「まあこれでしょうね。」

そう呟いて無造作にめたんが輪っかに触れる。ビビっているアメノに何も感じないから大丈夫だと語る。

しずく曰くこの部屋には入ってはいけないと言われており、母が急にいなくなってから警察の人と一緒に初めて入ったそうだ。

結局事件性は認められず頭のおかしくなった母親の自発的な失踪とされたが、話はどこからか広まりめたんらの調査対象となったのだろう。


しずく自身もその結論に納得しているようだが、母がいったい何をしていたのかは気になるようだった。

めたんはこのまま解体して終わりというのも退屈だからと部屋の整理を始める。弓鶴とついなも協力し、アメノも文句を言いながらも従った。

母親の日記が見つかり、そこにはこの家に越してきてからの実験の記録がつづられていた。

思っていたより真剣に試行錯誤された内容でめたんは熟読する。最後の記述はいなくなる一か月前で、結果がどうだったかが記載されていなかった。


書かれていないから成功だったのか失敗だったのかわからない。

そう語るめたんの表情は先ほどとは変わっていた。

しずくを連れて再び家の中を回り、この家での生活がどのようなものだったかを詳しく尋ねる。

本棚に並んだ漫画本や廊下に積まれた非常食についてなど、弓鶴たちにはなぜそんなことを聞くのかわからないようなことまで。

日記が途絶えてからの一か月で特に母親の様子は変わらなかったそうだ。


「気持ち悪いわね。」

広間に帰って来るとめたんはそう言った。

散らかっていた物品や書物はある程度片づけられていた。もう一息と言ったところだったがめたんは撤退を宣言する。

突然の方針転換に他の者は呆気に取られるも、そそくさと帰り支度を始めた彼女の後を追った。



幕3


宿に戻っためたんは説明を求められる。

何の霊的な痕跡も認められなかったが、成功の可能性を感じたからと彼女は答える。

古今東西混ぜ合わせられていたが、儀式のデザインは外から神を呼び出すという方針で統一されていた。

儀式を行っていた母親の取り組み方も真摯かつ敬虔で祈りが通じたかもしれないと語る。


もっと他に根拠があるように感じたが弓鶴は聞かなかった。

めたんはアメノに母親の経歴について調べるように命じる。

アメノは面倒な仕事に渋っていたが、輪っかを壊す方がいいかと問われると喜んで調査に向かった。


めたんはまだ輪っかを壊す気は無いようで、周辺の聞き込みに当たるようだった。

宿でついなと一緒にしずくの相手をするか迷ったが、弓鶴はめたんについて行くことを決める。

野次馬根性もあるが、今後ついなと生活する上でめたんから知識や調査能力を学んだ方がいいという判断だった。

めたんは別段どっちでもいいようで、弓鶴と言葉を交わしながら村を周った。


小さな村であり、誰もが母娘のことを知っていた。

と言っても母親と言葉を交わしたことのある者は少なく、大抵の話は娘のしずくのことだった。

めたんは朗らかに、それでいて抜かりなく彼女たちの足跡を辿っていった。

特に不自然なことは感じない。弓鶴の感想にめたんは同意した。


宿に帰ると、ついなとしずくがお互いの名前の由来を教え合っていた。

ついなは「追儺」と呼ばれる悪鬼や疫病を追い払う儀式から取ったものだと教える。

しずくは「水滴石穿」という四字熟語が由来だと言った。

雨垂れの一滴でも、同じ場所に落ち続ければ石に穴を開けられることから、小さな努力でも根気強く続ければ困難を打ち破れるという意味。

良い名前ではあったが、母親が儀式にかけたであろう執念を思うと空恐ろしいところがあった。



幕4


弓鶴とついなの滞在の終わりが見えて来た頃、アメノから一報が入る。

アメノ一人で調べたわけではないようだったが、大体の経歴が調べられていた。

母親は依然別の場所で「猿田」という家に嫁いでいたが、夫が事故死。

お腹に子供がいたが家からは追い出され、また別の場所で狭いアパートを借りて生活。

そこから母子二人で慎ましく暮らしていたが、村内のあの民家を相続したことで引っ越してきたそうだった。


母親が暮らしていたアパートの外観と間取り、嫁ぎ先の猿田家を訪問した時の録音が添付されていた。

猿田家は旧家であるが跡継ぎが居らず、今は母親の義母、しずくにとっては祖母が一人で暮らしているそうだった。

祖母は追い出した母親のことを相当嫌っているようで、行方不明になったと聞いても身を案じることはなかった。

村で暮らしていることも知らず、有益な情報は無かった。


意地悪そうな婆さんで散々悪口を聞かされた。馬…なんとかって。

通話口でアメノがそう愚痴る。

めたんはしずくのことは何か言っていなかったと尋ねる。娘ではあるが唯一の跡取り候補のはずだ。

そう言えば聞いてなかったと答えたアメノに、じゃあもう1回行って来てとめたんは無慈悲に告げた。


「色々と変なのよね。」

アメノとの通話を打ち切っためたんは寝っ転がりながらこぼす。

弓鶴は自分が感じていた違和感について語る。

儀式にのめり込んでいる反面、しずくの前では普通に母親をしており、しずくもまた普通に生活している。

その二面にまったくつながりが見出せない。


めたんは同意し、自分の違和感も挙げる。

居間や台所など、他の部屋はきちんと整理されていた。日記の記録からも几帳面な性格であるのがわかる。

それなのにどうしてあの部屋だけあんなに散らかっていたのか。儀式が上手くいかなくてむしゃくしゃしていたのかもしれないが、日記の記録からはそうは見えなかった。

例えば何かが降臨し、その際の衝撃で荒れたのかと思っていたと。


結局情報も無く痕跡も見つけられないので、めたんは手詰まりになったようだった。

半分忘れかけていたが当初の目的だった霊山での修行に手を貸してくれたことで、弓弦とついなはこの村に来て初めてそれっぽいことをやった。

雑談がてらめたんはあの民家について推測を述べる。

こういった地域では神事を執り行う一族が大きな力を持つ。あの家はその人たちの者だったのではないか。

しずくもしずくの母親も霊的な素質に優れた血の持ち主で、それが上手いこと作用したのかもしれない。


何の証拠も無しでいいのなら既に結論は出せるとめたんは言う。

アメノの調査によると母親の霊的な儀式への興味は、夫が亡くなり嫁ぎ先を追い出されてから始まっていたようだった。

と来ればきっかけは当然夫の死であり、単純に考えれば目的は夫を生き返らすことになる。

儀式の結果何かが現れ、願いを叶える代償として娘の命を求める。

一か月間の猶予を与えられたが娘を差し出すことはできず、契約は不成立。

無駄足を踏ませた罰と呼び出し分の対価で母親は連れて行かれもう帰ってくることはない。


あるいは初めから夫を生き返らすための贄として娘を育てていたが、土壇場になって情が勝ったのかもしれない。

そういうこともあるとめたんはつまらなそうに呟く。

これが正解だったらしずくには言えない。

3人ともそのことはわかっていた。



幕5


結論は出たものの、どこか納得できない様子のめたん。

「逆だったのかもね。」と呟く。

どういう意味かと尋ねた弓鶴には答えず、めたんは少し歩いて来ると去っていった。

弓鶴とついなは二人で宿へと向かいながら、これまでのことを振り返る。

それでも最後の一か月を親子一緒に過ごせて良かったとついなは語る。

親のいないついなにとっては羨ましいことなのだろうと寂しく微笑んだが、弓鶴はふとあることに気づく。


逆だったとしたら…

娘の命を捧げようとしたのではなく、娘の命を授けてもらったのだとしたら。

日記が途絶えた1か月前に何かが現れ、その何かは願いを叶えてくれたのだ。

1か月の猶予を与えられ、十分に二人での生活を過ごしてから代償として連れて行かれた。

わかっている。この考えはおかしい。

弓鶴の額に冷たい汗が流れる。


違和感はあった。

10年間娘と一緒に生活しながら、亡き夫を蘇らすための儀式の準備を進めていたのだろうか。

娘はそれに気づかなかったのか。母親の気は変わらなかったのか。

変わらなかったとしたらなぜ直前になって変わったのか。


死んだのが娘で、娘を生き返らそうとしていたなら色々なことが納得いくのだ。

猿田の家が母親をあっさり放逐したのは跡継ぎができることはもう無いから。

家を追われた母親が狭いアパートで暮らしていたのは一人暮らしだったから。

人里離れた山奥の家を買ったのは子供の学校を気にする必要が無かったから。


しかし実際には娘は生きてきたのだ。あらゆる記憶と記録にそれが残っている。

もしこの説を成り立たせるなら、儀式の成功によって娘という存在が過去に遡って作り出されたということになる。

儀式の部屋に不自然に積み上がった荷物は本来他の部屋に置かれていた。

他の部屋に母娘の生活の痕跡を作るために、あの一室に押しやられた。

めたんはそういう想像をしていた。だから気持ち悪いと言ったのだ。


馬…なんとか。

アメノが電話で言っていた単語は恐らく「うまずめ」だ。

子供ができない女のこと。猿田の家に嫁いで数年、跡継ぎをつくれなかった母親はそう蔑まれていた。

夫が亡くなった時にお腹の中に子供がいた。

それ自体が元々存在しなかった事実。彼女が懸けた願いだったのだ。


ただの想像に過ぎない。弓鶴は首を振る。

だとしても既に終わったことだ。自分たちが気にするようなことはない。

「あ、しずくちゃん。」

ついなが声を上げる。しずくが宿から手を振っていた。


水滴石穿。

雨だれが石を穿つように、たゆまぬ小さな努力が困難を打ち破る。しずくの名の由来。

「うまずめ」は「石女」と書く。石は子供を産めないからだ。

どのような困難を打ち破ることを夢想してその名をつけたのだろうか。

弓鶴は浮かんだ想像をかき消すよう再び首を振った。




メモ

・ヤンデレ女と秘密を抱えた男。

・帰ってきたけれど待たれていなかった少女。

・科学好きな少年とオカルト好きな少年。

・公園からホームレスを追い出したい少年。

・因果応報、自業自得の男。

・今日もいじめられただけの少女。




2026年8月8日土曜日

青春シリーズまとめ

双葉湊音があらゆるサインを見逃す物語。


第1話

・学校に着いてすぐ龍星は詞音を置いて自身の教室に向かう。一緒に登校するのは義務感からであり、ずっと一緒に居たいわけではない。それを見送る詞音の視線も寂しげ。

・朱司がそんな詞音を見兼ねて軽口を叩く。この時点で既に朱司は龍星から相談を受けており、二人の仲があまり上手くいっていないのを知っている。詞音は朱司に対しては遠慮ない態度を取れている。

・湊音に対する「ずっと一緒にいたら話すことなくなる~」の語りは詞音自身に言い聞かせるものでもある。これも恋の駆け引きであり破綻に向かっているわけではないという願望。


第2話

・ひまりとつむぎは詞音の恋心には気づきながらも二人が既に恋人であることには気づいていない。詞音と龍星が恋人らしい距離感を見せてはいないため。龍星が湊音を口説くような形になった時も詞音は言葉をかけることができなかった。

・去年同じクラスだった虎太郎は身長いじりでからかえている。朱司と同様に遠慮ない態度を取れる相手ということ。また詞音の本来の性格がこういうものであることがわかる。

・龍星にとっては親友である玄野から見ても詞音は「いい感じのお相手」止まり。親しい人物の目から見ても恋人には見えないということ。その時の二人の顔も複雑そうな表情をしている。


第3話

・湊音と玄野を見守る集団の一人でいる間は詞音も龍星も自然体でいられている。この時のことが後の選択に繋がっている。

・ひまりが玄野をからかっている様子は互いに憎からず思っている男女の距離感を表している。気軽に言葉を交わせなくなった詞音と龍星とは対比。


第4話

・湊音をからかいつつ朱司とふざけているだけだが、詞音は恋愛観に対して自身の恋愛事情も絡めた複雑な思いを抱いている。

・詞音が湊音へ歩み寄ったのは、湊音もまた男子と仲良くなれなかったことにシンパシーを抱いたのと湊音の前では恋愛強者のスタンスでいられるため。


第5話

・「人と仲良くなるにはもっとわかりやすいイベントが必要」「話題があるから会話が生まれて会話があるから親睦が生まれる」「まだ何気ない日常を一緒に楽しめるほどの関係性が無い」。これらの言葉は詞音と龍星に対しても向けられたもの。頭ではそうわかりながらもできなかったことへの後悔も交じっている。

・詞音が湊音のことをだいぶ雑に扱えるようになっており、気を許し始めていることがわかる。


第6話

・詞音は朱司に湊音の面倒を見るように頼まれた。詞音にとって関係性の深さで言ったら朱司の方が上であり湊音はあくまで庇護対象。

・龍星と玄野の思い出を湊音に語る。湊音をからかうためでもあるが詞音と龍星の思い出は上手く思いつかなかったためでもある。


第7話

・だいぶ詞音のギアが上がっている。本来の性格はこのようにズケズケといじり倒してくるものであり、湊音に対しては気を許しているが龍星に対しては素の自分を出せていないことが読み取れる。

・湊音と友達になることを決めたのは湊音との時間が思いのほか楽しかったから。物語的なところだと、この楽しい一日の中で「ここに龍星もいたら」のような思考が出なかったのが詞音の心理状態を表している。


第8話、第9話

・番外編。詞音が湊音や朱司、他のクラスメートと打ち解けている様子がわかる。

・この時と青山と一緒にいる時で詞音の態度は違う。クラスではやはり気の強い女子。


第10話

・黒沢が語った「どっちかが告白したら今から彼氏彼女ですみたいなのが嫌い」という話。これは詞音と青山のことを想起させるもの。それを聞いた青山は「見かけに反してまじめな奴だ」とはぐらかしながらも考え込んでしまっている。

・黒沢が経験した蛙化現象の過去も含めて、この回は詞音と青山の恋愛のやり方が失敗であることを暗示している。


第11話

・詞音が青春として挙げたのは「誰かを好きになったこと」。「人を好きになったり付き合ったりとか初めてのこと」と語っている。詞音以外は龍星のことを好きになり、恋心や交際について思いを馳せるようになったことだと思っている。実際は二人は既に付き合った上で倦怠期のような状態にあり、詞音としては半ば諦めた気持ちで美しい思い出として語っている。

・冥鳴が語った青春は湊音の行く末を暗示するものであり、青少年の誰もが直面する妥協と諦観のこと。湊音は実際に直面するまでそれがどのような意味か理解することは無かった。


第12話

・前話に引き続き湊音にわかりやすいチャンスが与えられた回。ゆかりの言葉は湊音に刺さっており、湊音はそれらを受け止めて投げ返すことができた。

・湊音は心の受け皿をつくることはできたが、そこに現実の事象を乗せることはできなかった。ここで「偽りの光」が具体的に何を指すのかを自分の人生と照らし合わせて考えていれば気づけたかもしれなかった。


第13話

・ゆかりから「認知を歪めずに正当な結果を受け取る」よう求められる。補遺を見た方ならご存じだろうがかつてはゆかりも認知を歪めていた。今は湊音が認知を歪めている。

・湊音の目から見ても龍星と詞音は「友達以上恋人未満」。余談だが葵やうさぎ達が詞音と出会った女子会の時は付き合い始めでまだ浮かれていた頃。


第14話

・湊音が詞音と龍星を尾行していた時、登校中は笑顔を浮かべていた二人も昼休みに中庭にいる時は表情なく並んでおり、下校中に寄り道をしているところでは顔が見えないようにしている。湊音の尾行に気づいていたようにも単純に二人があまり楽しんでいないようにも捉えられる。

・湊音を間に入れたのは詞音も龍星も二人きりの時間に耐えきれなくなっていたから。湊音の存在によって関係が改善されるのを期待していた。二人が別の場所で同じ月を眺めるカットはその暗示。


第15話

・つむぎは詞音と龍星が付き合っていることを知り、間に割り込むことに消極的だった。詞音の「付き合い始めても友達のままなんだから一緒に遊びましょう」は社交辞令ではなく本当に一緒にいてほしいという意味。

・ひまりは一般論として「付き合い始めの二人が上手くいかないこともある」という認識を持っていたため詞音のサポートに回った。「他人のことはわからない」「人生はままならない」という前提で動く大人の対応。

・「かわいく甘えたりできなくてごめんね」「言うなよそんなこと」のやり取りはあまりにも露骨すぎて出すのを迷った。杞憂だったが。


第16話

・朱司の「それでいいのかい?」に対する龍星の「俺はこの方がいいと思う」というやり取り。恋人である二人が互いに歩み寄るのではなく、間に別の人を入れて距離感を探るやり方でいいのかという確認。朱司は龍星から相談を受ける中でそのやり方には否定的だった。

・かつて虎太郎がそうしていたように、湊音が会話の中心になることで二人は上手く話せるようになった。詞音はつむぎと同様に虎太郎や玄野、黒沢に対しても遠慮なく間に入るように求めている。


第17話

・湊音の人探しに協力する形で詞音、龍星は距離を縮めている。コミュニケーションにおいて相手とどうなりたいかという願望より単純な話しやすさが重要であるということ。二人とも湊音をいじる形では自然に話せている。


第18話

・番外編。ぞん子の掘り下げ回。

・ぞん子の境遇と精神性に加えて、湊音がさほど察しが悪いわけでも気遣いができないわけでもないことを描く。知識や知性の問題ではなく、気づきのためには体験が必要不可欠であるということ。


第19話、第20話

・龍星の掘り下げ回であるが、物語的に重要なのは恋人である龍星の事情に詞音が踏み込めていないこと。野球や陸上をやめた理由は知らず、聞けてもいない。

・詞音はずん子さんに負けた後の龍星に対してプライドは大丈夫かと聞いている。また、帰り道でも「俺も規格外だと思ってたし思われてた」という龍星の言葉に咄嗟に謝っている。結局のところ詞音にとって龍星は未だ心情が読めず気遣いが必要な相手のまま。

・詞音では上手く返せないような龍星の独白に対して、湊音は即座に前向きな言葉を返せている。詞音の「馬鹿みたいに素敵」という呟きは単なる潤滑油にとどまらず存在感を発揮できる湊音に対する羨望と嫉妬も含まれている。


第21話

・ゆかりの「しっくりこない」という言葉は、湊音から聞かされた龍星の話において詞音が何の役割も果たしていないことに向けられている。ただ恋人だからといって何にでも絡んでくるわけではないかと納得して言及してはいない。

・ゆかりから二度目の大きなチャンスを与えられる回。演劇部シリーズを知る人であれば、表面上は仲良くしても仲良くないのがずん子と葵であり、馬鹿にし合っているようでも仲がいいのがずん子とゆかりのことだとわかる。青春シリーズにおいては、恋人という形をとりながらも信頼という実を取れていない詞音と龍星、それとは対照的にちょっと馬鹿にされながらもその二人と良好な関係を築いている湊音のことを示している。


第22話

・詞音の湊音への依存が強まっており、かつてのクラスメートである雪には露骨に嫉妬心を向けている。湊音を失ったら青山との関係を続けられなくなると思っているため。

・湊音と玄野のからかい合いに対して、詞音と龍星は「仲いいなぁ」という感想を向ける。自分たちとは異なり、忌憚なく笑い合える関係性への羨望。


第23話

・朱司の「君に馬鹿と言われちゃ形無しだな」という言葉。間に他人を挟み、その他人がいなければ関係を維持できなくなっている詞音と龍星のことを思い、複雑な感情を滲ませている。

・黒沢の回想において、湊音が見ているのは自分にとって都合のいい世界のこと。黒沢にとっては玄野や青山と一緒に大会で競い合うという願望であり、湊音にとってはこの人たちはきっと青春を謳歌しているんだという思い込みだった。


第24話

・詞音は「見よう見まねで駆け引きなんてやってみたって苦しくなるだけ」とこぼしている。当然龍星とのこと。

・青山の「双葉だって人間だから」というのは、湊音が奇天烈なマスコットなどではなく普通の女の子であることを認めている。一人でも周囲と関わりを持とうとする湊音を見て、詞音も彼女の成長を感じている。

・湊音は対人経験を積んだことで自意識が高まり、自分がどう見られるか、相手がどう思ってるかを考え始めてしまっている。ある意味では弱体化であり、ひまりに向けた「普通に言えばいいじゃん」という言葉も後には重くのしかかることになる。


第25話

・「詞音ちゃんはいいよね?」の場面。詞音はお泊り会に参加可能か聞いているようにも、詞音も3人一緒で構わないか聞いているようにも捉えられる。詞音はどっちの意味でも「いいわよ。」と答えている。

・龍星が髪は長い方と短い方どちらが好みなのか、詞音は今度聞いてみると答えている。付き合っていてもそんなことすら尋ねたことが無い。


第26話

・詞音が見つけてしまった知らない自分は、ジョハリの窓において未知の窓ではなく盲点の窓。詞音は小憎たらしい性悪キャラでやっているつもりであり、周りから信頼され大事に思われているのは想定外だった。だからこそ詞音は自分のイメージを崩すことができなくなった。

・詞音が恐ろしかったのは、自分にとってはそこまで重大ではない行為に強い怒りを向けられたこと。詞音は強がりではなく本当に怒ってはいなかった。いじめたりいじめられたりがあっても、事が過ぎればまた元通りの環境で過ごしてそれが水に合ってもいた。高校のこの環境ではそのような行為が絶対に許されないのを悟り、自分が無自覚に一線を踏み越えるのを恐れるようになった。

・湊音は詞音のそんな心理には気づいていない。詞音は湊音が何もわかっていないことをわかった上で、それでも会えて良かったと言った。近いうちに湊音が自分の元を離れるのも予感している。


第27話

・全員での遊びはボウリングにした。余計な力を加えてブレることなく、真っすぐ投げるのを求められるところが物語のテーマにも通ずると思ったため。

・ひまりは詞音の素を引っ張り出して龍星のアシストを狙っている。ただ「どう思いますかこういう彼女さん」「すごいなーって思う」のように龍星は全然踏み込む気が無い。詞音のことはもう湊音に任せきってしまっている。

・朱司は湊音がそろそろ別れを切り出す頃だと察して、あらかじめ答えを言っている。詞音と龍星の本当の気持ちを知った後、湊音が自分にも事情を聞きに来るだろうから。

・詞音と龍星が述べた感謝の気持ちには一切の偽りはない。一時だけでも恋人として楽しく過ごせたのは事実であり、不満が降り積もっての自然消滅ではなく円満なお別れにすることもできた。


第28話

・詞音が言えなかったことは、龍星には友情だけでなく義憤もあったのではということ。自分には全く義憤が無かったことで価値観の大きな隔たりを感じている。友情ではなく恋心があったのではというのがミスリードになるかと思ったが、第26話でも否定しているから微妙か。

・はうには付き合っているのをたまたま知られた。はうは詞音の微妙な心理について知らないので、何気なく「黒塗りの王子様」での女子会に誘っている。

・つむぎが詞音と龍星の交際に気づかなかったのは、詞音の言動や態度から関係性を推し量れたため。名目上は恋人になりながらも距離感は変わっていないので、恋人未満の関係のままだと思っていた。詞音もそう思われてるのを察して言い出せなかった。

・出ていないが玄野と虎太郎もつむぎと同じく、青山は恋人未満のままだと思っていた。なまじ友達のことをわかってるせいで、関係を変えようとしても変えられないという悩みには気づかなかった。




青春シリーズのテーマはそのまま「青春」。

自分の中で青春とは何かを考えた時、やはり少年期から青年期への成長だと思えた。自分の世界を夢見る子供から現実の世界と折り合いをつけていく大人へ。

物語の構造としては上辺だけの浅い認知で生きてきた湊音を刺すものであると同時に、湊音と同じように上辺だけの浅い認知で動画を流していた間抜けを刺すものでもある。

見ることと視ること、聞くことと聴くことは大きく違う。ただ見て聞いているだけの人間は実のところ何も考えていないし何も感じていない。

湊音もまた人間関係を広げ人生経験を増やしているようで最も身近な相手のことすらわかっておらず、何も積み上げてはいなかった。そのことに気づいてからの選択が物語の根幹になる。

できないことをできないものとして受け入れるか、それでもできないことをできるようになろうとするか。

ゆかりやひまりを筆頭にほとんどの登場人物はできないものとして受け入れている。もちろん作者たる私もそうだ。

出会う人起こる事すべてに深い観察力と思考力を発揮し、認知を歪めるな判断を間違えるなというのは現実的でない。だから普通は裏目を読んで距離を取り、それでもぶつかってしまった時はお互い様でなあなあで済ます。

そうやって立ち回ること自体がストレスでもあるが、長期的にはそのやり方が一番楽なのである。一々トラブルを起こす面倒を考えたら誰だってそうする。

というのが大人になるということ。しかしこれは青春ではなく青春の終わりだ。

双葉湊音にとって青春はそういった妥協や諦観とは対極にあるものであり、自分以外の全員が屈してもなお抗い続けることを決めた。

だから良いとも悪いとも言えないが、他の人にはできない選択をしたところで物語は終わりにした。今後また諦めそうになる時もあるかもしれないし、諦めなかったことで却って状況を悪化させるかもしれないがそれはまた別のお話。

現実を正しく捉え自分で選択するというこのチャンネルで長いこと取り上げてる大きなテーマとも通ずるところがあるシリーズだった。




狂言回しとしての結月ゆかり

・湊音を詞音と龍星の間に入れるためのきっかけ作りしか役割はないが、せっかくなので示唆に富んだ存在にしておいた。青春シリーズは彼女の補遺と同じ物語構造になっている。

・「偽りの光」について。湊音は気づかないで笑うことと気づかない振りをして笑うことがそれだと気づけた。この世に満ちている欺瞞を指しており、ゆかりが糾弾していくのを諦めたもの。ゆかりが言っていることが正しいとわかっていれば、お話の展開的にも湊音が「偽りの光」にぶつかるんだろうなと察しがつくか。

・「ある種下に見ているからこその気安さ」について。ゆかりは初手から評価を低くつけさせることで暴落を未然に防いでいる。これによって多少の無茶をしても許され、痛い目を見ても自業自得で済まされる。詞音もこの立ち位置を狙っていたが外した。想定外に高い評価を暴落させることを恐れて詞音は気軽に話せなくなっていった。

・湊音の選択について後語りする役目も担った。ゆかりにとって湊音の存在は憎らしいが救いでもある。たとえやり直せてもそっちを選ぶことは無いだろうが、そっちを選びたい思いが無いわけではなかった。同じような憧憬をひまりや黒沢も持っている。

・最初からずっと本当のことしか喋らない女。テクニカルタイプに見えて実際はノーガード戦法を貫くパワータイプ。なんなら詞音よりも湊音と心を通わせた人物なのかもしれない。



双葉湊音否定派

・朱司、玄野、虎太郎、つむぎ、はうは龍星、詞音の事情に踏み込むことは無かった。結果オーライではあったが深いところに踏み入ることで人間関係が修復不可能な状態に陥る可能性も高かったので、湊音の選択には懐疑的。

・朱司の分析も当たっており、詞音は仲が深まるほど口数が少なくなり距離を取り始める傾向がある。つむぎに対してもその傾向は現れており、青山とのことを言い出せないだけでなく強気な物言いも控えられている。仲が良かったはずの自分、仲良くなりたがっていたはずの龍星に対して詞音の態度が素っ気なくなっていったことで、つむぎは何か変だなというのを察していた。

・本人が乗り越えるべきことであり、部外者の自分たちが口出しすべきではないという意識が根底にある。発破をかけることも相談に乗ることもからかうことも元気づけることもあるが、一線は越えない。自分がいたから上手くいく、自分がいなくなったら駄目になるなんてものは不健全なため。ただ、そうやって一線を引いて人と関わることに葛藤もある。



双葉湊音肯定派

・ひまり、黒沢、ぞん子、離途は湊音が龍星、詞音の事情に踏み込むことを期待していた。ひまり、黒沢は自分にできなかったことをしてほしいという意味合いもある。

・補足だが黒沢は本当は龍星と玄野に部活を辞めないでほしかった。しかし龍星の気持ちもわかるため、相手に踏み込むことも自分を見せることもなく笑って見送った。最終回での湊音への告白には第10話で語られた過去の恋愛事情を通した葛藤も込められている。ほどほどの距離感でいた方が居心地がいいのは本音であり、湊音に好意と敬意を持っているが付き合う気は無い。

・黒沢、ぞん子、離途は朱司によって湊音と友達付き合いしても問題が起こらないと認められた3人。黒沢、ぞん子は頼れる兄貴分姉貴分として懐が大きく、離途はデリカシーが無い代わりに湊音にもデリカシーを求めない。冗談めかして言ったが他のクラスメートにとっては本当に湊音は話しにくい人。元クラスメートであるWhiteCUL雪や伊能いおの態度が標準になる。



残された課題である青山龍星

・これから彼とも向き合うところで終わった。彼の内心も詞音と同じように作中の要素を拾えば推測可能だが、視聴者の判断に委ねて動画にはしない。ブログではネタバレする。

・バレンタイン回において玄野に後押しされる形で想いを伝える。その後にホワイトデーで告白し、付き合い始める。しかし実際は、詞音のことは気になる女子ではあるが心から好きとは言い切れないくらいの間柄だった。詞音もそのことを察していたためちょっとずつ篭絡しようとしていたが、舞い上がってOKしてしまった。つまり玄野が戦犯。

・去年の出来事によって詞音に自分に言えない気持ちがあることは認識している。しかしその内容を理解してはおらず、踏み込んで聞き出そうともしなかった。湊音が間に入ると詞音への対応を湊音に任せるようになっていった。詞音には本心で語り合える相手ができてほしいと思っているが、それが自分でなくてもいいと思っている。

・湊音が自立して自分たちの元を離れれば詞音との関係が終わることは予見している。そのため湊音と3人で一緒の大学に行くのは難しいとわかっているがそういう約束をしてしまう。そしてその約束を守るために手を尽くそうとはしない。

・ひまりのアシストに気づいた上でスルーしていた。「乱れる青春」「青春は嘘をつく」で本来なら龍星から詞音に何か一言あってもいいはずだが言わない。甘い言葉を投げかけるべき時でも知らんぷりを決め込んでしまう。

・相談していた朱司からは意気地がないとか漢気がないとか以前に、相手の好意に応えただけで龍星自身の好意は無いんじゃないかと疑われている。実際無いことはないがそんなには無い。別れを切り出された時も恋人という役目を降りられることに安堵している。

・悪い奴ではないが良い奴でもなく、始める意欲はあるが続ける根気は無い。ちゃんと恋人になろうとする程度には誠実だが、何が何でもという覚悟は無い。普段は責任を嫌って発言を避ける一方、気分が乗っている時は責任を負わない告白や約束をする。まぁ結局のところ普通の人間。




思いのほか長期シリーズになったのでもう少し後語り。

補遺シリーズと同じく、合計時間は3時間半くらい。湊音が主人公ではあるが、私立高校組のキャラを掘り下げる意味合いもあった。

2024年度決算報告であげていたディープさとポップさを両立させる取り組みの一つである。日常パートのみの動画でポップさを追求し、ギャグや恋愛、エロ要素を増やしたとしてもそれらをディープな動画の前語りあるいは後語りにすることができるというもの。

本来ギャグ描写一つとっても誰が誰に対してどのような態度を取れるのかという人物描写だが、そのことを理解していない者も多いと思っていた。だからこそ双葉湊音という何もわかっていない奴を主人公とすることで、視聴者もシリーズを通して一緒に成長していってくれたらという狙いもあった。

始まりは2年前の日常系動画ラッシュの際のバレンタイン回。

「お前ら付き合っちゃえよとか簡単に言うけど、ほんとに付き合ったらどうなると思う?」というのが当初のコンセプト。告白はゴールではなくスタートであり、スタートを切る前に十分に関係性を構築しておく必要がある。

詞音の心理描写を中心に恋愛の難しさを描くつもりだったがやはり難航。「日常系小ネタ集2」で湊音が絡んだ時にこの展開を思いつき、絶対こっちの方が面白かったのでシリーズが始まった。

双葉湊音っぽい曲である「雨と花 君は影」をエンディングとし、最後は「快晴賛夏」で締めると決めていた。ストーリーはこれらの曲の歌詞と通じており、「雨と花 君は影」をちゃんとフルで聞いていたらほとんどネタバレになっていた。

歌ネタだと詞音のキャラコンセプトは hockrockb の「あかい惑星」から連想されている。第28話の「赤い惑星の住人」というタイトルもそこから。ただそちらはフリーではないのでエンディングは「羞明の街」に。こちらも詞音のキャラコンセプトに近く、青山探偵事務所のエンディング予定だった「羽化登仙」と同じボーカルの方が歌っている。

例によって最初はもっと早く終わるつもりだったため、色々と試行錯誤の後が見て取れる。せっかくだから湊音と詞音の立ち絵は色々試したが結局最初のものに落ち着いていった。ついでに雨晴はうやWhiteCUL雪の立ち絵も変わっていってる。

なんやかんやで今回も綺麗に終わらせることができたと思ってる。想定してたより出番を作れなかったキャラもいるが、これだけ登場人物がいてそれぞれに役割を持たせられたのは創作者としてのレベルアップを感じる。終わった頃には愛着が湧いて次に行くのが惜しくなるものだ。

日常系の動画では中国うさぎのお話も「月面旅行の約束」で一区切りついている。冥鳴ひまりのお話も別の切り口にはなったが進めることができたので、そのうち一区切りつけたいと思う。

後はボツになった京町セイカ、水奈瀬コウの恋愛物の代わりと月読アイの旧演劇部の推理物を作れば、半端に出したはいいもののキャラを描き切れてないところは終わるか。

中学生組の動画、四国めたんの事件ファイル、生徒会選挙編、あかりとマキの親なき子としての話など仕舞い込まれているものもある。それとは関係なしに青山探偵事務所、犯人はこの59人の中にいるも。

今回の青春シリーズも1年3か月かかったため、今頭の中にあるものを全部出しきるのに何年かかるかわからないが地道にやっていこうと思う。2030年で動画投稿10年かつ私も30歳なのでその辺で引退するつもりだったが、ちょっとこのペースだと終わんなそう。

とりあえずこのシリーズは終わり。強キャラに成長してしまったので扱いが難しくなったが、たぶん湊音はまたどこかで出てくる。いつかはわからないけど。

長文駄文失礼しました。




2026年7月4日土曜日

海鼠

文章だけ先に形にしておこうかと思っていたが、結局下書きのまま動画を作ってしまったネタ。一応プロトタイプをブログに残しておく。




『海鼠』

主人公の少年は歩いていると、年の離れた兄に出くわします。

兄は自転車のかごに何か黒い萎びたものを乗せていました。

兄はそれを「海鼠」だと言います。海岸に打ち上げられた後、砂浜で太陽に灼かれ続けて干からびてしまったのだと。

海鼠が高級食材だと知っていた兄は、それを水で戻して売っぱらおうとしていました。

家に帰るとタライに水を張って黒く萎びたそれを浸します。ぬめぬめとした感触になり水を吸っているようですが、まだまだ元の大きさに戻るには時間がかかりそうです。

母はそんな二人のことを呆れたように見守っていました。 やがてそれは膨れ上がり、タライでは大きさが足りなくなりました。

帰って来た父がビニールプールを用意し、ホースで水を送ります。 それは太陽に照り付けられてぬらぬらと光っていました。もうビニールプールの端から端まで届くほどのサイズです。

その頃にはこれは「海鼠」ではないことは家族みんなわかっていました。

「海鼠」はこんなに巨大ではありませんので。きっと何か別の生き物が干からびた姿だったのだろうと話し合います。

母が何かもわからないのは気の毒だからとそれの表面を擦ります。汚れと海苔のようなものがこびりついていたようで、ぽろぽろと黒いものがこぼれ落ちます。

少年はあっと声を漏らします。母が擦る度、ちょっとずつ見えてきたのは白色のシャツと濃紺のズボン。今自分が着ているものと同じです。

あああれは自分だったのか。少年は直感的に理解します。

父が少年と黒い塊を交互に指差し、あれっあれっと言うようにおどけて笑います。

兄と母も笑っています。少年も罰が悪そうに笑いました。

まだ空からは灼けるような日差しが照りつけていました。




【解説】

久々の夢を元にした脚本。ほとんど夢の内容そのまま。

夢の中特有の奇妙だがどこか筋の通っている雰囲気を出せたらと思う。

あり得ない展開をさも当然のようにやっていく手法は「粘膜人間」を参考にしている。

主人公は海で溺れて亡くなり、打ち上げられた死体が太陽に灼かれ続けている。その最中に魂が見た夢、あるいは地獄のようなものだという前提で描写をつくった。

もちろん人の死体から水分が飛んで縮んだとて乾燥海鼠ほど小さくなることは無い。

もう1個くらい無いと動画にしづらいので作る。




『畳針』

主人公の少女は大きな芋虫を家に持ち帰ります。

大発見だと息巻いていましたが、姉はその生き物を「コンセマユ」だと教えてくれました。

未知の生き物ではなかったことで少女は興味を失っていましたが、家族はそいつに餌を与えて可愛がります。

あなたが拾って来たんだからとコンセマユは少女の部屋で飼うことになりました。

家族が代わる代わる部屋にやって来ては、コンセマユの調子はどうかと問いかけます。少女は家の中心がこの芋虫になっていくことを苦々しく思いました。

ある日、朝起きたら芋虫が蛹になっていました。大きな繭が襖にできて小さな部屋を圧迫しています。

少女が自分の生活圏を侵食されたことに怒り出すと、家族は我慢しなさいと叱りつけました。

どうして自分よりあんな生き物を大事にするのか。もしかしたらあの虫に催眠をかけられてるんじゃないか。

部屋の中で繭が大きくなるほど、少女の中でコンセマユへの敵意も大きくなっていきました。

少女はついに畳針を持ち出し、コンセマユを殺すことにしました。大きく畳針を振り上げ、思い切り繭に突き刺します。

畳針を引き抜くと真っ赤なドロドロした液体が流れ出しました。少女の手と部屋を赤く染めていきます。

死んだ。この生き物はもう成虫になることは無い。

紛れもなく自分自身が望んだ結果にも関わらず、少女の目からは涙が溢れました。

「ごめんなさい…」

小さく呟いたその言葉はきっと誰にも届かないのでしょう。




【解説】

コンセサマ。コンセイサマ。金精様。

遠野物語で記載がある民間信仰。男性器を象った石や木をご神体とする。縁結び、子宝、安産祈願など。

ヤママユ。ヤママユガ。山繭蛾。

かつては里山に広く生息していた野生種の蛾。別名に天蚕がある。

蚕のように成虫は口が完全に退化しており、蛹化してからは食事をとらない。繭は蚕同様に高品質な絹糸。

「コンセマユ」は2つを掛け合わせた造語になる。

意味合いとしては妊娠のメタファー。コンセマユの幼虫を見つけたことが妊娠の発覚、蛹化して大きくなっていくことが胎児の成長を暗示している。


タイトルになっている畳針は人工妊娠中絶に用いられる針状の物体を表しており、畳針を蛹に突き刺す行為は堕胎のことになる。

昔はそれこそ本当に針を刺して胎児をかき出していたが、今では先の丸い専用の医療器具を使っている。調べたら掻爬法と言うそう。

ただこの知識も古くて、現在ではより安全な吸引法や経口中絶薬が用いられてるそうな。

不気味な生き物を見つけて育てていたが、徐々に手に負えなくなって殺してしまう。それでも多少は愛着が残っており、悲しい気持ちになった。

というありがちなストーリーに擬態したドロドロの現実の話。


本文で描写されているのは主人公の精神世界である。

実際の彼女はもう大人であり、結婚もしている。しかし彼女の精神は成熟してはおらず、心象風景は小学生の頃のままになっている。

コンセマユの発見、すなわち妊娠は家族にとっては喜ばしいものだった。当の本人にとっては実感が湧かなかったが、コンセマユの幼虫は彼女の部屋で面倒をみることになる。

家族の関心が生まれてくる子供に向けられることへの不安感や嫉妬心。愛情が湧いてくることは無く、疎ましさが募ってくる。

彼女の部屋で膨れ上がっていく蛹は、自分の居場所を壊されるのではないかという恐怖とどうしようもない異物感を表している。

畳針を突き刺した時、流れ出る中身を見ながらこぼれた涙と謝罪の言葉にはもっと様々な感情が込められていた。

みたいなね。惜しむらくは本文だけを見てこの内容に思い至るのはほぼ不可能だということか。




2026年6月15日月曜日

めたん's Files

いつだか書いてた超常現象調査員めたんちゃんの続き。

一つ一つがそれなりの時間と労力で作れそうなのでボチボチやり始めたい。順番的にはたぶんこっちから。



④夏の匂い


舞台はとある田舎町。過去視点。

中学生の少女、晴美は帰り道何度も背後を振り返る。

振り返っても何もいない。それでも歩き始めたらまた気配を感じ、振り返らずにはいられない。

鞄から手鏡を取り出し、目の前にかざす。振り返らずに鏡で背後を確認した。

黒い靄のようなものが自分の後ろについて来ていた。小さな子供のような影。

晴美は足を止め、うずくまる。

ごめんなさい…陽太…

しゃがみ込んだ晴美を小さな影はじっと見下ろしていた。


四国めたんはその頃、エージェントになりたてだった。

戦闘力においては申し分ないが、果たしてそれ以外の部分はどうか。

指導役である夜語トバリはめたんの実力を測るため、本来ならば放っておくような案件を任せると告げる。

幽霊に関する相談が霊能力者の組合では複数出回っている。その中から予知で本物だろうと裏付けされたものを一つ選出した。

暴力的な手段を用いずに幽霊を消し去る。

めたんはその任務を面倒がりながらも了承した。


めたんは指定された民家へと到着する。

そこには中年の夫婦と、叔父だという男性がいた。

叔父は小児科の医師をしており、幽霊の存在には否定的だった。夫婦が幽霊話をダシにお金を騙し取られるのではないかと疑っているようだった。

めたんはその疑いに反発することは無かった。心理カウンセリングで済むならそれに越したことは無いと話す。

たとえ心因性の幻覚であろうと得体の知れない幽霊であろうとやることは変わらず、やることが変わらないのならどちらなのかを断定する理由も無い。

めたんはどこまでも合理的で、叔父も説得されていった。

同年代の自分の方が話しやすいだろう。

めたんの提案はそうして受け入れられた。


夫婦には二人の子供がいた。姉の晴美と弟の陽太。

先日の梅雨の頃、陽太は増水した用水路に流され亡くなった。晴美と二人で家に帰る途中だった。

まだ幼い陽太を送っていた途中、晴美が彼から目を離してしまい事故が起こったのだった。晴美は責任を感じ暗く沈んでいた。

そしていつしか、陽太の霊が自分について来ると言い出した。

陽太は自分を恨んでいる。自分にも同じように死んでほしいと思ってる。

罪悪感から来る思い込みとも思われるが、トバリが幽霊だと言った以上、本当に幽霊なのだろうとめたんは考える。

その頃のめたんでは霊的な存在をそこまで感知することはできなかった。


特に陽太を送っていた帰り道に気配を強く感じる。

晴美の話を聞きながら、めたんはどうしてほしいのかを問いかける。

自分が殺されるのは構わないから、弟の霊を成仏させてほしいと晴美は訴えた。

成仏なんてものは無い、というスタンスのめたんだったが任務であることを思い出して了承する。

めたんは一旦当事者たちからの聞き込みは切り上げ、陽太が亡くなった状況について調査することを決める。

これには叔父が協力してくれた。と言うより叔父の方で十分に調べ上げられていた。


事故当日、晴美は下校する際に小学校に寄って陽太を連れて帰ることになっていた。

しかし、陽太は友達と一緒に近くの公園に遊びに行っており、晴美は校門前を散々探し回った挙句にようやくそのことを知った。

晴美が公園に向かった時には雨が降り出していた。元々降る予報だったが少し外れて、一時的に晴れ間が見えていた。そのために陽太らは公園に遊びに行っていたのだった。

無駄足を踏まされ雨に降られ不機嫌になる晴美。陽太が学校にいてくれればもう今頃は家についていたのだ。

陽太は姉の怒りを察してトボトボと後ろをついて行く。晴美はそれを時々振り返って確認していた。

会話も無く、雨の音がうるさい帰り道。晴美が振り返り陽太の姿が無かった時、いったいいつからいなかったのかを知ることはもうできない。

次に陽太の姿が見つかったのは翌日、用水路に浮かんでいるところだった。


事件性は無いのかとめたんは尋ねる。

叔父は片眉を吊り上げながらも素直に答える。

絶対に無いと否定することはできないが、その可能性は薄い。

陽太が用水路に滑り落ちたであろう形跡は既に発見されており、その周辺に怪しい足跡は無い。

彼は何らかの理由で自分から公園へと引き返し、その途中で足を踏み外したのだろう。

「何らかの理由とは?」とめたんは再度尋ねる。

彼のものであるお弁当箱の入った巾着が公園には置き忘れており、それを取りに戻ったと思われる。

警察の見解を伝え、叔父はその巾着袋を取り出す。遺留品として返却されたそうだ。

何かの役に立てばとめたんへと渡された。


めたんは色々と考えあぐねながらも、ぶっつけ本番でやってみることにした。

晴美と二人、その日も通った帰り道を歩く。

晴美に手鏡で背後を確認するよう促すと、今日も小さな黒い影がついて来ていた。

その姿はめたんにも確認できた。

このまま注視したまま歩こうとめたんは提案する。自分たちの思念によって多少なりとも姿形がはっきりすることを期待していた。

晴美は怯えながらも供養のためという言葉に押されて了承する。


めたんはこれまでのことを整理しながら話す。

晴美は陽太が忘れ物を取りに行ったことを知らなかった。事故当時の動揺により聞いていなかったか、敢えて伝えられなかったのだろう。

めたんは巾着を彼女に渡す。

その巾着は晴美がかつて家庭科の授業で作ったものだった。お弁当入れとして活用され、陽太も気に入っていた。

陽太は姉からの贈り物であるそれを大切にしていた。きっと晴美に死んでほしいなんて思っていない。

そんなめたんの言葉に晴美は涙ぐむが、めたんは「ていうのを考えたけどたぶん違うわね」と話の腰を折った。

死んだ人が何を思ってるかなんて知るわけがない。

めたんの開き直った様子に晴美は呆れながらも笑う。

自分には死者の心を読み取る力なんて無い。だから理詰めで推測を語る。

めたんはそう前置きして語り始めた。


私は幽霊の正体は残留思念だと思ってる。死者の未練と言ってしまってもいいのだろうけど、単純に最後に望んでいたことが残っているだけね。

それを消し去りたいならその最後の願いを叶えてあげることになる。あなたが望んでいる成仏というのもそういうことだと見なすわ。

それで、弟さんは最後に何を望んでいたのか。死にたくないとか生きたいとかかもしれないけど、それはちょっと叶えられないから置いておくわ。

私があなた達の話を聞いて一番気になったのは、弟さんがなんで死んだのかよ。

雨で増水した用水路に落ちたからなのはそうだけど、そうなるまでの経緯の方ね。

帰り道の途中、公園にお弁当入れを忘れてしまったのに気づいた。あなたには何も言わず、一人で取りに行こうとして足を滑らせた。

さぁなんでだと思う?


めたんの問いかけに晴美は返答に詰まる。

自分のせいだ、自分がちゃんと見ていなかったからだと悔やんではいたけれど、陽太自身のことはちゃんと考えていなかった。

頭の芯の方がズキズキと痛む。

陽太はなぜ…

「子供が黙って何かをやる時、その理由は一つしかない。あなたも私も知っているはずよ。」

めたんの言葉が心の深い部分を揺らす。

確かに知っている。だけどそれを認めることはあまりに…


「怒られるから。」


めたんが残酷に答えを告げた。


忘れ物をした。取りに戻って。

そんなことを言ったらただでさえ機嫌の悪い姉がどれだけ怒るか。

気づかない振りをして家に帰っても、自分があげたお弁当入れを失くしたことを責められるかもしれない。

子供にとって自分より大きな存在に怒られるのはどんな危険よりも恐ろしいことでしょう。

あなたが次に振り返るまでの間にお弁当入れを取って戻っていれば、公園に忘れ物をしたのを気づかれずに済む。

そしたら全部上手くいく。幼い彼はそう思った。

その試みが失敗して用水路に落ちた時、きっと最後に思っていたことは…


「怒られる…」

晴美は苦しげに呻く。

鏡から見える弟の姿はちょっとずつ確かなものになっていた。

陽太の顔が見える。あの日、振り返った時に見せていたのと同じ表情。

怒られるのが怖くて怯えている顔。

「言って。」

めたんが晴美に促す。

きっと陽太が最後に望んだ言葉。それだけが幽霊になってしまった彼にも届く。


「怒ってないから…」

こぼした言葉は涙声になっていた。今日になって初めて、本当に罪悪感と向き合えたのだ。

鏡から見える陽太の表情が変わる。驚いたような顔。

晴美は振り返る。陽太の姿は消えていなかった。

「怒ってないから。」

そう言って笑ってみせた。




「もういないわよ。」

作り笑顔から涙が溢れて止まらない晴美の代わりに、めたんが陽太の消滅を見届ける。

めたんにとっても成仏と言えるようなこの現象は初めてのことだった。

「これで終わりなの…?」

笑顔をやめ、悲嘆と苦悶の表情を浮かべて晴美が問いかける。

怒られるのが怖くて。怒られないから安心して。弟の人生の終着点にはたったそれだけしかなかったのだろうか。


「これで終わりよ。」

めたんが無慈悲に告げる。

まだ小学生だった。生きていればこれからもっとたくさんのことがあったはずだ。それでも…

「死ぬっていうのはそういうことよ。だから生きている間にやるしかないの。」

めたんの言葉は力強いけれど勇気づけられるものではない。今更言われてもどうしようもないのだ。


「本当にこれで終わりなの…?」

晴美の問いかけにめたんはもう答えることは無かった。


小さな陽太との思い出を振り返る。

どうしてもっと優しくなれなかったんだろう。どうしてもっと大事にできなかったんだろう。

罪も無く、罰も無く、当然許しも無い。

いつしか梅雨は明け、夏の匂いがしていた。




⑤日差しの差し込む部屋


舞台は中国地方の田舎町。過去視点。

四国めたんは霊能力者の組合と打ち解けていた。本来めたんの属する超能力者の組織とは不仲なのだが、偏見無く勉強熱心な姿勢が好感を持たれていた。

めたんにとって霊能力もまた、超能力と同様に興味深い未知の技術だった。


先日の依頼を鮮やかに解決したことでめたんの評判は広まっていた。

悪霊や妖怪退治のようなものではなく、人の心を解きほぐすような仕事は非常に難しく、それ故にそんな仕事をこなせる者は尊敬されていた。

霊能力者は人格的に優れ、人を助ける者でなければならない。

そんな組合の理念を内心堅苦しいと思いながらも、めたんは上手く立ち回っていた。


めたんと同様に年若くも才覚に秀で、仕事を任されている者に中国うさぎが居る。

彼女の霊力は既に大抵の大人たちよりも強く、お祓いやお清めを行う巫女として重宝されていた。

衣服を砂にする超能力者でもあることを知っているめたんは彼女のことを気にかけ、度々神社を訪れていた。

うさぎがお札を書いているのを眺めながら、めたんはその効用について尋ねる。


魔除けの札には2つの効果がある。

一つは退ける効果。悪しきものを跳ね返し、近づけなくする。

もう一つは封じ込める効果。悪しきものを閉じ込め、出られなくする。

使い方によって真逆の効果を使い分けることができるという講釈を、めたんは興味深そうに聞いていた。


儀式と違ってお札は書いて送るだけでいいから楽だとうさぎは笑う。

霊能力者の組合員から、あるいは組合員から紹介を受けた個人から、うさぎの元には沢山の封筒が届いていた。

うさぎは書き上げたお札を封筒に書かれた住所へと返送していた。


めたんはその杜撰さに驚く。

うさぎが決めたことではなく大人たちがそうしろと言ったのだろうとはわかるが、これでは完全にただの下請け業者である。

実際に現場で効力を発揮するのはうさぎの札であるにも関わらず、うさぎは現場のことを何も知らないのだ。


「…あなた、ちゃんと自分がやってることわかってるの?」

めたんは苦い顔で問いかける。うさぎは何のことを言われてるのかピンと来ていないようだった。

「例えばこれ、一枚いくらでやってるの?」

「えと、その辺はお父さんとお母さんがやってて…」

「わかってないの?」

「…お金にあんまり執着するのはよくないし。」

言葉を濁したうさぎにめたんは憮然とする。


「何にもわかってないのね。適切な額で受けてて適切な額で出回ってるかはあなたが把握するべきことでしょ。あなたの親が高値を吹っかけて私腹を肥やしてるとかならまだいいけど、依頼元の方で釣り上げられてるかもしれないじゃない。」

「それはどういう…」

「あなたが1枚1000円でちゃちゃっと書いて送る。受け取った相手は霊験あらたかな護符として1枚10万円で売る。効用は確かなんだからこういう商売がまかり通っちゃうじゃない。」

「そんなのする人いないよ。」

「なんでいないと思うの。依頼人の名簿は控えてるの。素性は把握してるの。あなたさっきからろくに確認もしないで機械的にやってるでしょ。」

図星だったようでうさぎは黙る。


「あなたちょっと危なっかしくて見てらんないわ。これまでに送られてきた封筒を全部出しなさい。あとあなたの親とも話すわ。」

有無を言わさないめたんの口調にうさぎは従うしかなかった。




めたんとうさぎはあるアパートを訪れる。

うさぎは居たたまれなそうにめたんの後ろをついて行っていた。


めたんの調査の結果、うさぎが作成した相当数のお札が使途不明だった。

あくどい霊感商法で評判が悪かった組合員の一人に疑いの目が向けられ、尋問したところ高値で転売していたことが発覚した。

自分の名義で取り寄せて売っていたほか、客自身に依頼の封筒を送らせることもあったそうだ。

偽物のお札よりも本物のお札の方がいざって時に機能して信用されやすい。

その組合員はそう言って笑った。

他にも同じことをしてる奴がいると思ったが、めたんはそいつを殴るだけで矛を収めた。


そいつはきちんと誰に何枚売ったかを記録していた。

その結果、明らかに異常な枚数を買い込んでいるカモが何人か見つかった。

精神的に追い詰められた人間が不安感から何枚もお札を集めてしまう。

めたんとうさぎが向かっていたのはそのうちの一件だった。




省略。後で書く。




うさぎはめたんに依頼人を助けてくれたことのお礼を言う。めたんは険しい目をしていた。

「テキトーにやり過ぎよ。」

冷たい物言いにうさぎの肩がびくっと跳ねる。

「人助けってそんな片手間でできるようなことじゃないでしょ。できないならできないでいいけど、できていない癖にできた気になるのは醜悪よ。」

めたんの言葉に明確な失望と軽蔑を感じ取り、うさぎは俯く。


「今回みたいに誤用されたり、悪用されたりすることだってあるの。あなたはその時頼まれただけだから知らないって言うのかしら。絶対に関係者だと見做されるし、なんなら首謀者だと疑われるわよ。」

「ごめんなさい…」

「私に謝ったってしょうがないわ。」

不機嫌ではあるが、自分の身を案じてくれてるのはわかっていた。

だからこそうさぎは顔を上げられなかった。申し訳なくて、恥ずかしくて。


「めたんちゃんはすごいね…私と年も変わんないのに…」

「私は天才と呼ばれる部類だから比べるだけ無駄よ。」

不遜なめたんの物言いにうさぎは苦笑する。

「ただアドバイスをあげるなら、まずは自分でやりなさい。誰に対して何をするのか。自分で考えて決めないと必ず後悔するわ。」

「…うん。」

「それともう一つ、あなたが本当に人助けをしたいなら。」

めたんが人差し指を立てる。


「笑いなさい。」


そう言う彼女の口元には自信に満ちた笑みが浮かんでいた。

「不安そうな顔は人を不安にさせる。どんな時でも笑顔を忘れないように。私のお父様なんて事業が失敗して一家離散する時でさえ堂々とした笑みを崩さなかったわ。」

「さすがにそんな時は申し訳なさそうにしてほしいけど…」

うさぎも釣られて笑うが、その笑みは頼りない。


うさぎにはわかっていた。めたんの笑みは強さだ。

私には誰の助けもいらない。私がいれば何も心配することはない。

そんな意思表示の笑みなのだ。だからこそ輝いて見える。


いつかこんな風に笑える日が来るのだろうか。

うさぎは眩しさに目を細めた。




⑥後の祭り


舞台はとあるアパートの住んだ人が次々に不幸になるという呪われた部屋。現在視点。

続きは後で書く。




2026年5月29日金曜日

時々出るモブ

別に視聴者が覚える必要は無いが、一応私は覚えておいた方がいいかもしれない。

今この場で適当に名前を決めておいた。


・カンザキ

COEIROINK:青葉

公立高校3年生。

これまで所属する部活から付き合う友人、毎日の自由時間の使い方まで決められていたにも関わらず、進路を決める土壇場で放り出された人。

自分では先のことを決められずに途方に暮れていたところを結月ゆかりに絡め取られる。過干渉な母親と無関心な父親という典型的なパターンを共有するため、彼女への信頼は厚い。

登場:「フィーちゃんがやってきたぞ」「生徒会選挙編」


・サイトウ

COEIROINK:朱花

公立高校3年生。

部活動引退後、自分の居場所を失ったような不安感に駆られる。大学受験への学力面での心配や、部活仲間と離れることで孤独になっていく恐れを抱いていた。

そんな心の隙をゆかりに絡め取られる。ゆかりに共感したり心酔したりしているわけではないが、新たな居場所には安心感を覚えている。

登場:「フィーちゃんがやってきたぞ」「生徒会選挙編」


・タカハシ

COEIROINK:松嘩りすく(アナウンス)

公立高校2年生。

私立高校の教師として登場した本家松嘩りすくは話声・高め。こちらはアナウンスで少しぼそぼそと話す。

部活にも委員会にも入っておらず、勉強も運動も得意ではなく、友達も恋人もいないパッとしない人物。ゆかりが孤立してそうな人を集めていた時にその中の一人として入る。

その他大勢を集めた集団の中でも更にその他大勢だったため内心は燻っていた。生徒会選挙編ではゆかりの元を離れ六花派につき貧乏くじを引いた。

登場:「フィーちゃんがやってきたぞ」「生徒会選挙編」


・ナカムラ

COEIROINK:花撫シア(おだやか)

公立高校2年生。

茶道部所属。対人関係への不安と自信の無さからゆかりに絡め取られる。

男子や大人、大勢の人を前にしても物怖じせず堂々と話せるゆかりに憧れている。話の内容にはあまりついていけないことが多い。

生徒会選挙編ではゆかりに従ってカンザキ、サイトウらと共に集会を抜けたことで被害を免れる。タカハシとは対比となる結果。

登場:「フィーちゃんがやってきたぞ」「生徒会選挙編」


・イトウ

COEIROINK:白痴ー(煽声)

私立高校1年生。素材POMPACK様の着せ替え立ち絵素材。

伊織、花丸のせいでどうにかなっちゃいそうな人。

登場:「ジェンダーリスクマネージメント」


・キタガワ

COEIROINK:船音ユナ

私立高校1年生。素材POMPACK様の着せ替え立ち絵素材。

伊織、花丸のせいでどうにかなっちゃいそうな人。

登場:「ジェンダーリスクマネージメント」


・アツシ

VOICEPEAK:男の子

小学5年生。NUMU広報部様の子供E。

活発だが粗雑な男子。去年きりたんと同じクラスだった。

「青春と七不思議」で「首無しさん」と出会った子供でもある。

登場:「31人目の子供の霊」


・カエデ

VOICEPEAK:女の子

小学5年生。NUMU広報部様の子供A。

活発だが思い込みの激しい女子。去年しゅおと同じクラスだった。

登場:「31人目の子供の霊」


・サクラ

VOICEVOX:春歌ナナ

小学5年生。NUMU広報部様の子供B。

こだわりの強い女子。声は変えるかもしれない。

登場:「31人目の子供の霊」


・タイチ
VOICEVOX:白上虎太郎

小学5年生。NUMU広報部様の子供C。

ちょっと斜に構えた男子。声は変えるかもしれない。

登場:「31人目の子供の霊」


・ナオト

小学5年生。NUMU広報部様の子供D。

気の弱そうな男子。声はまだ決めてない。

登場:「31人目の子供の霊」



2026年5月2日土曜日

戸惑いのエチュード

茜に渡されたメモ

・バーの常連客。

・最近誰かに尾けられているのが悩み。

・留守中に自宅の物の置き場が変わっている気がする。タオルが一枚減ってるような増えてるようなというレベルで確証はない。


あかりに渡されたメモ

・二人とは高校時代の友人10年ぶりに再会する。

・葵はまじめ、茜はやんちゃな性格だった。

・茜は当時モテていた。何度も告白していた男子も居たが、卒業まで誰とも付き合うことは無かった。

☆チャレンジ

修学旅行の宿泊場所の近くにある思い出深い海の写真を持っている。海水浴場のような場所ではなく、浜辺には木や石が転がっていて沖にはテトラポッドが並んでいる。

実際に写真を見せているように演技を行う。


葵に渡されたメモ

・10年前、修学旅行中に友人のマキが亡くなった。

・3日目の朝から行方がわからず、昼頃に海岸に打ち上げられているのが見つかる。海岸には衣服が畳まれておりマキは水着姿だった。夜中にホテルを脱け出して一人で海を泳いでいた最中の事故と判断される。

・葵、茜、あかりは修学旅行中行動を共にしており前夜も同室だったが、10時に消灯後、誰もマキを見ていないと主張している。

・ホテルに向かうバスで海が見えた時に、夜中に皆で脱け出して泳ぎに来ないかという会話があった。

☆チャレンジ

実業家として成功した茜が最近出した自伝を持っている。

実際に本を見せているように演技を行う。

〇目的

マキの死の真相について明らかにする。

〇秘密(会話の流れによって開示してよい)

茜を疑っており最近身辺を調べている。茜の行きつけのバーにあかりを呼び出し、話し合いの場を設けた。

茜は自伝の中で高校の修学旅行の思い出に

『浜辺には木や石が転がっていて足を取られながら歩いた。』

『ようやく海まで着くとどこまでも遮るものが無い真っ青な水平線が広がっていた。』

と書いている

バスで通りがかりにちらっと見えただけであり修学旅行中に遊泳禁止の海に行く予定は無い。

葵の知る限り茜は修学旅行中に海を訪れておらず、実はマキと一緒に海に行っていたことの告白なのではと考えている。



5分くらいで終わるかと思いきやちゃんと作り込んでしまったせいで20分になってしまった動画。手軽に作るためにエチュードにしたのに本末転倒である。

事件の状況は貴志祐介の「皐月闇」から着想を得ている。削ってしまったが実は茜とマキが付き合っていたという要素も入れるつもりだった。

二人きりで脱け出したのもそのためで、事件の動機は痴情の縺れ。高校卒業まで誰とも付き合うことは無かったのはマキのこともあるが同性愛者だからでもある。

「色褪せぬ恋」を抱いていたストーカーの男が決して茜に近づこうとしなかったのはその嗜好を認めていたから。

おまけのおまけとしてここに書き残しておく。

ついでに盛り込み切れなかった部分も。

・葵はカクテル言葉などに詳しい。ギムレットは「遠い人を想う」でマキへの哀悼の意を示すために頼んだ。「色褪せぬ恋」のジンライムはギムレットと材料が同じで何か意味深になったがただの偶然。カクテル言葉とは関係ないが花梨先輩には初心者的な意味合いでチェリーのにした。

・葵が口にした「マキはスイミングスクールに通ってたこともあって泳ぐのが上手い」という情報。これは弦巻マキ本人のプロフィールであり渡されたメモには無い。同じ演劇部員として全員知っていることであり、脚本にも流用されているだろうという目論見で話した。あまり本筋とは関係ない。

・葵が持っている本、あかりが見せている写真は実際には存在せず、ある振りで演技をしているだけ。バーの描写や登場人物の見た目と同様、あくまで動画上の演出。これは注釈を入れた方がいいかとも思ったがまあ察するだろと何もしなかった。

・沖に並んでるアレは離岸堤と呼ぶらしい。私も知らなかったので離岸堤と言われてもピンと来ないだろうとテトラポッドにした。厳密にはテトラポッドは構成物の一つだし数え方も一個なのか一基なのかとかわからないところがあるが、本筋とは関係ないので良しとする。



AIに相談してた時のプロトタイプ


1

とある演劇部の部員を登場人物とした動画で使います。

他3人の部員は部長からそれぞれ自身の役柄と固有の情報を与えられて演技練習を始めます。

部長がバーのマスターを演じ、部員Aがその客としてお酒を飲んでいると、部員Bが新たな客として入ってきます。

BはAに「久し振り」と声をかけますがAは戸惑います。Bに渡された情報ではAは子供の頃の友人なのですが、Aに渡された情報にはBのことは一切書かれていなかったからです。

更に部員Cも入ってきます。Cの渡された情報ではCがAとBをそれぞれ別の理由で呼び出したことがわかるのですが、彼らと会話を進める中でやはりCが持っている情報にも他の人の情報と矛盾があるようでした。

詳細は省くのですが部員たちはそういう矛盾があることも含めての演技練習なのだと推測して演じ切ります。

部長ならこういうことをしてくるだろうとメタ的な視点をもって対応したことを得意気に語りますが、部長からは諫められます。

本当に役に入り込んでいるなら、自分と相手の情報が食い違っていることに純粋に戸惑い狼狽えたはず。メタ的な視点をもって「演技」してしまった時点で演者としてはまだまだであると。

部員たちは手の内を読んだつもりで一杯食わされたことに気づき、悔しい思いをするのだった。みたいな感じの話で使われる多人数ゲームです。


2

男の元に高校時代の古い友人が訪ねてくる。

男は再会を喜び、歓迎する。二人で酒を酌み交わしながら思い出話に花を咲かせる。

その中で話題はかつて起こったある事故のことになった。修学旅行中に女生徒が一人亡くなったのだ。

3日目の朝から姿が見えなくなり、昼頃になって浜辺に打ち上げられているのが見つかった。 夜中にこっそり脱け出して海で泳いでいる最中に溺れたと思われていた。

悲しい事故だったと当時を思い返す男に、友人はずっと思っていた疑いを打ち明ける。あの夜、お前も部屋を脱け出さなかったかと。友人は男と同室で、男が部屋を出て行くのを見ていたのだ。

一人で夜の海に泳ぎに行くのは不自然で、誰かが一緒にいたのではないかという噂は当時からあった。

恋人とのロマンチックな秘密の一時だったのではないか。実は彼女には付き合ってる相手がいてそれはお前だったんじゃないか。

友人は男を問い詰める。

言いがかりだと否定する男に友人はもう一つの根拠を示す。実業家として成功した男は、先日自伝を出していた。その中で高校の修学旅行で訪れた海をこう振り返っていたのだ。

「どこまでも遮るものが無い真っ青な水平線が広がっていた。」

しかし実際は修学旅行の日程ではその海は訪れておらず、バスでの移動中にちらっと見えただけだった。泊まっていたホテルからは歩いて行ける距離だが、到着したのは夕方で海を見に行く時間は無かった。

いったいいつ見に行ったのか。

「高校を卒業して数年後に近くに行くことがあったんだ。彼女の冥福を祈るつもりで見に行った。その時の記憶と混ざってしまったんだろう。」

男はそう弁明した。

あのホテルにも泊まったのかという友人の問いに、男は日中にふらっと立ち寄っただけだと答える。

友人は悲しそうな顔で呟いた。

「俺も行ったんだよ…海を見てきた…」

 彼は一枚の写真を差し出す。

強い日差しの下、眼前に広がる海には巨大なコンクリートブロックが浮かんでいた。岸を波から守る、離岸堤だ。

男は思い出す。握っていた両手を放すと彼女の体は波にさらわれていった。

目の前にはどこまでも遮るものが無い真っ暗な闇が広がっていた。



備忘 立ち絵デカすぎ問題

psdファイルがデカすぎてaviutlでは不具合が発生することがよくある。

最大画像サイズの不足や純粋な処理落ちは既知だが、新しい別の問題があったので備忘のため記録。


問題が起こったのは例年容量の増大が深刻なぴぴ様の立ち絵。

ドラッグアンドドロップした時点では問題ないが、psdtoolkitからレイヤー変更を反映しようとすると黒背景白文字で「already rendered」と出てしまう。

普段はよく見ていないがファイルをダブルクリックするとこのようなスクリプトが記載されている。


〇冥鳴ひまり(成功)

o={ -- オプション設定

lipsync = 0    ,-- 口パク準備のレイヤー番号

mpslider = 0    ,-- 多目的スライダーのレイヤー番号

scene = 0    ,-- シーン番号

tag = 1607319451    ,-- 識別用タグ


-- 口パク準備のデフォルト設定

ls_locut = 100    ,-- ローカット

ls_hicut = 1000    ,-- ハイカット

ls_threshold = 20    ,-- しきい値

ls_sensitivity = 1    ,-- 感度


-- 以下は書き換えないでください

ptkf="C:\\Users\\Documents\\立ち絵\\ぴぴ\\めいめいひまり1.05.psd",ptkl="L.1 V.71ULhg2VWrY6iNhwAAmECAbwAwD9GAAEAgDvD9tthtm2222w28AAGGPAABYC2wK7_78Eu_Zt3dttsgAUUtt-Be753dtt3dtvvAL7_b3e9wJ3_Hve970C7v73ewK7_7oC7vj3u97ve_73ewK7_r3vAnfv31rbdu7bbbdu7tt27bbfe7YG3QK79W3d2397S23bu22_A3f5bbt2221-2wV3_Xbu2wJ3-G2739tu39ttBLv3bdu2229tu7dtAt3z27bbd3bb337fdu7dtwN393bbt2221tt3bgPu8-3bbb-7bd7-27d2224D7vjbd3bbbW7u7QK78m3d-223d2272_bdu7bbA3f2dtu3bbbfbbu3bQLd89u223d227nfbdu7bbcDd_xtu3bbAm3tt3btu7-7dttu7tt3-_9tu3dttgPu9vbbt2229tt3btsCu9i3bbbu7bf_EQIAI28A2uta1FfWq1rWgVOzq0769daBUVrWnbvbAMAA"}PSD,subobj=require("PSDToolKit").PSDState.init(obj,o)?>


〇春日部つむぎ(失敗)

o={ -- オプション設定

lipsync = 0    ,-- 口パク準備のレイヤー番号

mpslider = 0    ,-- 多目的スライダーのレイヤー番号

scene = 0    ,-- シーン番号

tag = 2025058663    ,-- 識別用タグ


-- 口パク準備のデフォルト設定

ls_locut = 100    ,-- ローカット

ls_hicut = 1000    ,-- ハイカット

ls_threshold = 20    ,-- しきい値

ls_sensitivity = 1    ,-- 感度


-- 以下は書き換えないでください

ptkf="C:\\Users\\Documents\\立ち絵\\ぴぴ\\春日部のつむぎ1.02.psd",ptkl="L.1 V.9JYOhgcbDgAEgIgG4AIA_wQFAOw_bbSBttttttttttgAAwxwAIFtuwZ39Xbbu7bba3gc4cttBrv0d223d22_5_23bu22A932227dttt7bd27twJ3827bbd3bb3ne27d2228Cd_h227dtttv_tgbdArv1bd3bb3sbbdu7bbcCd_h227dtttdttwV3Au7_2wK7-G3e_9t27tttA933tu3bbbe23du2Au797dttArvybe-v93f7ve973ve973sC3fHve27u7d_d73ve973ve70C7v7vewLd-f33_bdu7bYD7vjtt27bbb227gTd9Nu223d22739t27ttgPd-ttu7tttrQLd77f3bbu3bbbu7bd5323bu223Anf2dtu3bbbe23du2wK78rdttu7tt3vfm92-dfPnAp0CrwOfgD8-fPXr1-dfnrz_r587fXdu3r1t6229evXr129evT_T_XXr163ddfu_d79a15rzznnmvPPPPPPNa15rzW1zmvWrW66t1a3XXXXVuta1rXXXV2tXb_frWvNeea1rWvPPPPPNa1515ra5zXrVrddW6tbrrrrq3Wta1rrrq2tXb3Ag5IALbwDADAG27bZfNtgz9oTs63vvBLsGy2z


最後の「"}PSD,subobj=require("PSDToolKit").PSDState.init(obj,o)?>」が記載されていないのがわかる。

このptklという文字列はpsdファイルのレイヤー数や構造の複雑さによって決まってるらしく、これが長すぎたことで不具合を起こしたようだった。

対処法としては服装差分ごとにファイルを分けることにした。ぴぴ様の立ち絵は全体的にデカすぎるので、この機に他のも分割してもいいかもしれない。



2026年4月11日土曜日

身長体重メモ

どっかのタイミングで出そうと思いつつ出さないまま身長ネタや体重ネタを使ってしまっていたので。

次の動画のおまけでサラッと見せる。


青山龍星(194㎝)、剣崎雌雄(人間態175㎝→195㎝)

ー190cmの壁ー

東北イタコ(160㎝→180㎝)九州そら(160㎝→183㎝)、アリアル、ミリアル(180㎝)

ー180cmの壁ー

弦巻マキ(158㎝→175㎝)、東北ずん子(157㎝→175㎝)、波音リツ(156㎝→170㎝)

玄野武宏(177㎝)、雀松朱司(182㎝→178㎝)、黒沢冴白(186㎝→176㎝)、離途(180㎝→176㎝)、水奈瀬コウ(175㎝)

ー170cmの壁ー

No.7(165㎝)、四国めたん(150㎝→165㎝)、紡乃世詞音(157.7㎝→165㎝)、京町セイカ(151.5㎝→161.5㎝)、桜乃そら(165㎝)

ー165cmの壁ー

結月ゆかり(159㎝→160㎝)、琴葉茜(158㎝→160㎝)、琴葉葵(158㎝→162㎝)、小春六花(160㎝)、夏色花梨(164㎝)、宮舞モカ(160㎝)

ー160cmの壁ー

双葉湊音(158㎝)、春日部つむぎ(155㎝)、冥鳴ひまり(155㎝)、ぞん子(159㎝)

ー155cmの壁ー

紲星あかり(151㎝)、花隈千冬(151㎝)、雨晴はう(152㎝)、WhiteCUL雪(165㎝→152㎝)、ナースロボタイプT(150㎝)

ー150cmの壁ー

白上虎太郎(帽子込みで146㎝)、中国うさぎ(147㎝)

ー145cmの壁ー

もち子さん(142㎝)、猫使アル、ビィ(140㎝)

ー140cmの壁ー

櫻歌ミコ(135㎝)、小夜(135㎝)、東北きりたん(135㎝)、音街ウナ(帽子含む148.5㎝→135㎝)

ー135cmの壁ー

ずんだもん(?)、月読アイ(?)


マキ、ずん子は最初期にかれい様の立ち絵がどう見ても高かったので高くなった。それからずっとゆかり達よりも大きくしているはず。

ゆかり、茜、葵の微妙な調整は無くてもいいのだがゆかりと茜は同じ、葵は生活習慣の違いで茜よりわずかに上というのは決めてたはず。これもかれい様の立ち絵が葵の方がちょっと大きかったからだが。

私立高校組の身長はちょっと怪しい。あまり深く考えずにやってきたので後で変えるかもしれない。

双葉湊音はかれい様の立ち絵が小さめなのもあり、ちょっと小さく見えるようにやって来たはず。逆に紡乃世詞音はぴぴ様の立ち絵に合わせて結構大きくなっている。

イタコ、九州そら、めたんもずん子の高身長化に合わせて底上げされている。アリアル、ミリアルがデカいのは外国人のため。


頭身の目安。私は身長175㎝で頭の大きさ25㎝の七頭身で、平均も割とそんなもんみたいなのでそれで。さすがに子供は六頭身だけど。


青山龍星(194㎝)→七頭身として頭の大きさは27.71㎝

東北イタコ(180㎝)→七頭身として頭の大きさは25.71㎝

東北ずん子(175㎝)→七頭身として頭の大きさは25㎝

波音リツ(170㎝)→七頭身として頭の大きさは24.29㎝

紡乃世詞音(165㎝)→七頭身として頭の大きさは23.57㎝

結月ゆかり(160㎝)→七頭身として頭の大きさは22.86㎝

紲星あかり(150㎝)→七頭身として頭の大きさは21.43㎝

東北きりたん(135㎝)→六頭身として22.5㎝


実際図に表してみたら結構な身長差があった。

動画では身長差がなだらかになるように調整されているため、実際の比率になることはほぼ無い。


2026年3月28日土曜日

2025年度決算報告

2025年度の決算報告です。

10月。

「蛇と蛞蝓」「青春は人を傷つける道具じゃない!私と青春バトルで勝負だ!」「青春女と毒電波女」を投稿。

「蛇と蛞蝓」はホラーと見せかけてギャグで終わらせた。このくらいの動画を量産できると助かる。

青春シリーズではついに湊音とゆかりが出会うところまで行けた。ここから3話目。

11月。

「彼岸言葉」「宝船」「あなたの青春を見せて」「あなたがいた証」を投稿。

「彼岸言葉」「宝船」は夢で見た内容を元にした動画。どちらもそれなりに上手いことお話に落とし込めたと思う。

「あなたがいた証」は「歯車は回るだけ」の後日談。1年空いてしまったが区切りをつけることができた。

12月。

「さらば我が人生の汚点よ」「乱れる青春」「平沙無垠敻不見人」「お前は一人寂しい青春を噛み締めるんだな」を投稿。

「さらば我が人生の汚点よ」「平沙無垠敻不見人」は「月面旅行の約束」まで繋げるための中継ぎでもある。ずんだもんのことやゆかりとずん子の関係も描写が増やせてよかった。

1月。

「百物語を作りたかった演劇部 前編」「Replace」「青春と七不思議」「百物語を作りたかった演劇部 後編」を投稿。

「百物語を作りたかった演劇部」ではかつてのショートホラーシリーズを振り返った。最近あまり思いついていないがショートホラーをどう扱っていくかは考えていきたい。

宿題だった長編の「Replace」も完成させられてよかった。あまりウケを狙った動画ではないがそれなりに再生されてはいる。

2月。

「月面旅行の約束」「サイダーを飲んだ日」「日常系小ネタ集3」「日常系小ネタ集4」を投稿。

「月面旅行の約束」でうさぎちゃんの話にも一区切りつけられた。葵ちゃんも含め次のステージに進むかは未定。

「サイダーを飲んだ日」では青春シリーズのついでにちょろっとキャラを掘り下げ。ぞん子ちゃんは割と扱いやすい部類なのでまた出番があるかもしれない。

「日常系小ネタ集」ではまた貯まっていたネタと最近出番がない人の顔見せを消化。年度末の恒例になりそう。

3月。

「青春と出会いの1秒前」「青春わからせバトル」「喜悦の鬼」を投稿。

青春シリーズでずん子と会うところまで行けた。青山のことも少し掘り下げこれで3話目が終了。

「喜悦の鬼」はこれまた期間が空いたが「31人目の子供の霊」の前日譚に当たる。AI生成した部屋の背景や飼育ケースの素材、写真を加工したトンボやトカゲなど後に活かせそうなノウハウもできた。喜悦の鬼の素材も。


合計で48本の動画を投稿。一応記念動画も入れたら49本。

大体月に4本は出せていた換算になる。

11月末でチャンネル登録者1万人を達成し、大台に乗ることができた。その後は結局再生数も元通りになり登録者も停滞しているが概ね良し。

来期はこの辺を目標にやっていく。


・演劇部関係の長めの動画5本(演劇、日常系の区分が曖昧なもの含む)

・青春シリーズ完結

 →中学生組のシリーズにバトンタッチへ

・5分以内の動画はもっと自由に

・「青山探偵事務所」「犯人はこの59人の中にいる」などの長尺動画。スケジュール的に厳しそう。


お蔵入りになった生徒会選挙編についてブログに書いていたが、何かと忙しくて滞っている。またそのうち手が空いたら書き進めておく。

目下のところは完全に0になってしまったストックをまた増やしていくことから始めたい。

私も社会人3年目、投稿者も5年目ということでつぶしがきかない時期になってきたので、色々と自分のスタイルを確立できるよう頑張っていきたい。

ということで以上。

長文駄文失礼しました。


2026年3月4日水曜日

キャラ設定覚書V3

改訂版三度目。候補だけなら100人以上いる。

果たして全員を描写し切ることができるのか。


①演劇部組

結月ゆかり

高校2年生。演劇部部長。長らく廃部となっていた演劇部を復活、脚本を担当。

さすがにもう掘り下げるところは無くトリックスター的な役回りになるはず。

主役回:「補遺1~4」「夢と現の演劇部」


紲星あかり

高校1年生。演劇部部員。ゆかりを慕う後輩ポジション。

両親、ゆかり、マキに対してまだ掘り下げる余地がある。

主役回:「補遺11」「遺児編」


琴葉茜

高校2年生。演劇部副部長。ゆかりの相棒的存在と葵の保護者的存在を兼任。

ゆかりと同様もう掘り下げるところは無いが、他の人の掘り下げ回での役回りはある。

主役回:「補遺5~6」「進路を決めよう茜ちゃん」


琴葉葵

高校2年生。演劇部部員。茜の双子の妹。

まだまだ不安定なのでもう一波乱ありそう。

主役回:「補遺7~8」「宝船」「月面旅行の約束」


弦巻マキ

高校2年生。演劇部と軽音楽部を兼部。ゆかりの幼馴染。

両親、ゆかり、あかりに対してまだ掘り下げる余地がある。

主役回:「補遺10」「遺児編」


東北ずん子

高校2年生。弓道部と生徒会所属。次期生徒会長候補。

何かと出番は多いがまだ実力も野心も見せ切れてないため主役回はある。ちょっとタイミングが難しいが。

主役回:「補遺9」「生徒会選挙編」


夏色花梨

高校3年生。生徒会長、弓道部部長。

副生徒会長への微妙な恋模様で主役回を想定。


小春六花

高校2年生。生徒会所属。会計。

こちらも実力も野心も見せ切れてないため主役回はある。生徒会選挙編では負けるのでリベンジマッチ回も必要。

主役回:「生徒会選挙編」


花隈千冬

高校1年生。生徒会所属。書記。

何か掘り下げる要素を付与してもいいが、六花、ずん子、あかりに付いて行くことが多くなるため別に無くてもいいかもしれない。


宮舞モカ

高校2年生。文芸部ミステリ研究会所属。

観察者として状況を解説する役回りになることが多くなるため、彼女自身を掘り下げる必要は無いかもしれない。


彩澄りりせ

高校3年生。新聞部部長。

友人の花梨、妹のしゅおの話のサブキャラぐらい。


ギャラ子

高校3年生(暫定)。

ガラの悪い先輩。花梨、りりせのクラスメート。


桜乃そら

高校教師。ゆかり、茜、マキ、六花のクラスの担任。17歳ではない。

演劇部の名ばかり顧問。普段はバレー部の顧問にかかりきり。

セイカ、コウと一緒に掘り下げ回を作りたい。


京町セイカ

無職。そらの家に居候中の自称未来人。23歳。

パチンコで稼いだ金でイタコと飲み歩いている。

掘り下げ回のほか、SF的な話も1個は。


月読アイ

演劇部のOB。職業不詳、年齢不詳。

年の離れた後輩たちをかわいがっている。

主役回:「緋色の絆」


フィーちゃん、ユニちゃん

高性能な汎用アンドロイド。

試験運用の一環でフィーちゃんはゆかり達の高校へ。

ユニちゃんは本部で待機。各学校に行っているカリカチュア達のマネージャー的な役職。

主役回:「フィーちゃんがやってきたぞ」


アリアル、ミリアル、アベルーニ

不法滞在者。森の奥の屋敷で勝手に暮らしてる。

胡乱な姉と健気な妹。同じ双子である琴葉姉妹とは仲が良い。

アベルーニが知らぬ間に無料になっていたのでそのうち出したい。


朱花、青葉、銀芽、金苗

地元大学の演劇サークル。銀芽が大学生は無理がありそう。

オープンキャンパスで仲良くなる。

ゆかり、ひまりの進学予定先。


②東北組

東北ずん子

上述。東北三姉妹の次女。

きりたんには過保護。イタコには複雑な感情を向ける。


東北きりたん

小学5年生。東北三姉妹の末妹。

イタコとずん子に育てられ、両親のことはよく知らない。

ウナやコウ先生を巻き込んでもう1本くらい何か用意したい。

主役回:「補遺EX」「31人目の子供の霊」


東北イタコ

家事手伝い。20歳。東北三姉妹の長女。

青森でイタコの専門学校を卒業後、帰郷し妹たちと同居。

セイカと共に中学生組の動画に絡むかもしれない。


ずんだもん

ずんだの妖精。3歳。

扱いの難しい存在で雑にいじられてる。

仮に未来の話が描かれれば主役回になる。


四国めたん

ホームレス。17歳。

幾つか主役の話を考えているがどれも長くなりそうなので置いておかれている。

主役回:「超常現象調査員めたんちゃん」あるいは中学生組の動画と合わせて「鬼狩り」シリーズ、「深海で揺れる炎」


九州そら

アンドロイド。10歳。

もう少し掘り下げ回を作りたいが、未来の話になりそう。

主役回:「satellite girl」「新時代の地平を照らす光」


中国うさぎ

高校2年生。飛び級で高校2年生になった14歳。

今は安静にしているがいつか爆発する人。

主役回:「月面旅行の約束」「因幡の黒兎」


音街ウナ

小学5年生。

思ったより小学校の様子を描けてないので出番を増やせれば。


水奈瀬コウ

小学校教師。きりたんとウナのクラス担任。

思ったより小学校の様子を描けてないので出番を増やせれば。


彩澄しゅお

小学5年生。きりたん、ウナとクラスメート。

オカルトに傾倒するちょっと変わった子。

主役回:「31人目の子供の霊」「喜悦の鬼」


田中傘

小学校教師。

使っていた立ち絵がいつの間にか公開停止されており、継続使用していいのか謎。

主役回:「31人目の子供の霊」「喜悦の鬼」


如月ついな(役追儺)

中学2年生。

天涯孤独の少女。弓鶴との出会いで心境に変化が生まれる。

そろそろ2年経つのでいつまでも後回しにはしていられない。

主役回:「夜の帳が下りる頃、語るは鬼の後影」


伊織弓鶴

高校1年生。私立高校組。

琴葉姉妹の従兄弟。親元を離れて一人暮らし中のため時々様子を見に来る。

ついなとの関係や私立高校での様子など貯まっているネタは多い。


黒朱乃宮・ティンティナーブルム・リリン

中学2年生。

黒朱乃宮家の令嬢。療養も兼ねて東北の別荘で暮らす。

この人の制服差分が無いから中学生組の動画シリーズを始められなかったりする。


つくよみちゃん(夢前月夜)

中学2年生。

夢前月夜という偽名で暮らす人外。リリンを気に入り共に学校に通う。

つくよみちゃんは複数個体存在するのでその辺りの説明も兼ねて早めに動画を出したい。


黒聡鵜月

黒朱乃宮家の執事。

液状の体を持ち、声や体を変幻自在に変える事が可能だそう。

黒朱乃宮邸が人外ハウスになってしまう。


カナ、マナ

カナは中学2年生。マナは小学5年生。

カナはついな、リリン、つくよみちゃんとクラスメート。マナはきりたん、ウナとクラスメート。

姉妹みたいな幼馴染。


春歌ナナ

中学2年生。

ついな、リリン、つくよみちゃんのクラスメート。

名前とキャラが色々と被りがち。


あいえるたん(藍田ノエル)

中学校教師。

ついな達のクラス担任。そんなに出番はない。

声がアナウンサーみたいで綺麗。


夜語トバリ

組織のエージェント。古株。

めたんとは旧知の仲。後鬼の捕獲を狙っている。

今一つ立ち絵が定まっていない。


虚音イフ

組織のエージェント。組織では新参だが業界内では息が長い。

トバリが敬意を払う数少ない相手。

本当に人間なのかは怪しい。


クロワ

組織のエージェント。新参。

やる気が空回り気味でトバリの手を焼かせている。

本名が黒朱乃宮・セプテントリオーネス・ラ・クロワであることは覚えていない。


†聖騎士紅桜†

組織のエージェント。新参。

甲冑姿で往来を闊歩する狂人。

中身は中学2年生の少年。紅桜ショウガとしてAIVOICEと立ち絵が存在。


大江戸ちゃんこ、中部つるぎ、関西しのび、北海道めろん、沖縄あわも

秘密結社「大都会」。

東京郊外にある老舗旅館を隠れ蓑にしている。ずん子達とは因縁がある。

メンバーが揃ってくれないと出しづらかったりする。


③私立高校組

冥鳴ひまり

高校2年生。

常にゴス服を着用している、ユーチューバーとして界隈では有名な人。

ゆかり達とのオープンキャンパスの動画から、もう一つ主役回を作りたい。

主役回:「あなたのことがますます嫌いになったわ」


春日部つむぎ

高校2年生。

ギャル。マキと音楽関係の親交があり演劇部と縁ができる。

ひまりと一緒に東北の大学に進むか地元の友人のいる埼玉の大学に進むかで悩む。


雨晴はう

高校2年生。

常にナース服を着用している、面倒見の良い優等生。

かつて剣崎に命を救われ、将来は看護師を目指している。

主役回:「幽霊なんてゴミみたいなものだから」


櫻歌ミコ

高校2年生。

小柄な犬っぽい少女。通称みこちー。

小夜とペアを組むことが多い。ひまりとの距離感が怪しい。


小夜

高校2年生。

小柄な猫っぽい少女。通称さよちー。

ミコとペアを組むことが多い。ミコのことが好きでひまりのことが嫌い。

主役回:「あなたのことがますます嫌いになったわ」


波音リツ

高校2年生。

長身で絢爛な出で立ちの少女。

ミコとは幼馴染。一人でいることが多いが孤立しているわけではない。


WhiteCUL 雪

高校2年生。

和風な出で立ちの少女。クラスでは浮いているがそれなりに受け入れられている。

1つ下の学年に妹がいる。


青山龍星

高校2年生。

大柄な男子高校生。天性のガタイの良さ。

外見や声音の印象ほど落ち着いた性格ではない。


玄野武宏

高校2年生。

全体的に特徴のない平凡な男子高校生。

ごく普通の感性が作中では逆に珍しい。

主役回:「俺のことを大好きな女の子が降って来ないかな」


白上虎太郎

高校2年生。

小柄な男子高校生。帽子で高さを盛っている。

いじられキャラであり、ツッコミ役。


猫使アル、ビィ

高校2年生。

猫っぽい双子の少女たち。

あまり絡みのないクラスメート。


花撫シア

高校2年生。

クラスにやって来た転校生。メンヘラ系女子。

主役回:「俺のことを大好きな女の子が降って来ないかな」


伊能いお

高校2年生。

あまり絡みの無いクラスメート。最終的にシアがつるむようになった相手。

ビジュがいいのでそれを機会に出番があってもいいかもしれない。


双葉湊音

高校2年生。隣のクラス。

青春に囚われた狂気の少女。

今年度中にシリーズが終わらなかったが夏までには完結させたい。

主役回:「青春」シリーズ


紡乃世詞音

高校2年生。隣のクラス。

ミステリアスな大人びた少女。

龍星とは恋仲。クラスでは湊音の相手をさせられるようになる。

主役回:「青春」シリーズ


雀松朱司

高校2年生。隣のクラス。

面倒見がよく湊音がクラスで最初に話すようになった人物。

龍星、武宏、虎太郎とは幼馴染。


黒沢冴白

高校2年生。隣のクラス。

クールでストイックな青年。武宏をライバル視しており、女性が苦手。だそう。

陸上部所属。湊音にちょっと惹かれている。

主役回:「グラウンドの妖精」 「馬鹿だと思われ過ぎ問題に終止符を」に吸収


離途

高校2年生。隣のクラス。

ミステリアス系男子。マジかネタかわからないトーンで湊音をおちょくっている。

実はアンドロイドである設定は採用しなそう。


ぞん子

高校2年生。隣のクラス。

勝手にエナジードリンク「ZONe」を宣伝しているゲーマー女子。

主役回:「サイダーを飲んだ日」


ユーレイちゃん

学校に存在する幽霊の女の子。

今のところ湊音とぞん子にしか見えない。

主役回:「ヒナギクルミを探しています」


満別花丸

高校1年生。弓鶴のクラスメート。

自認が男の女の子に見える女の子。

自認が男の女の子に見える男の子である弓鶴がいるため非常に紛らわしい。


ロサ(ROSA)

高校1年生。WhiteCUL雪の妹。

どんなキャラにするかは未定。


麒ヶ島宗麟

高校教師。隣のクラスの担任。

青山ら4人組とは旧知の仲。


後鬼(如月)

高校教師。つむぎ、はう、ひまり達のクラス担任。

若い女の姿で社会に溶け込んでいるが、正体は千年以上生きた鬼。

ついなに仕え、共に暮らしている。


もち子さん(モチノキョウコ)

もちぞら模型店店主代理。

入院中の祖母に代わり店の切り盛りを一手に担う。パーカー立ち絵がとてもしっくり来る。

主役回:「あなたのことがますます嫌いになったわ」


あん子ちゃん(モチノアンコ)

もち子さんの妹的存在。妹なのか親戚なのか不思議な存在なのかは未定。

以前のもち子さん同様露出が多すぎるため扱いが難しい。


No.7(ナナさん)

フリーター。もちぞら模型店でもアルバイトをしている。

ミニマリスト。ロウソクの灯りで暮らし、カイワレダイコンを育てる。

この人も私服だと露出が多すぎるため扱いが難しい。

主役回:「あなたのことがますます嫌いになったわ」


剣崎雌雄

医師。

極めて真っ当な医者だがそのルックスと思わせぶりな態度で女性患者や看護婦を誑し込む。

メスの付喪神である設定はたぶん採用されない。

主役回:「あなたがいた証」


ナースロボ タイプT(TTちゃん)

医療用アンドロイド。

剣崎の勤める病院に何機か配備されている。

その内の一機は勤続年数が長く雨晴はうとも旧知。

主役回:「歯車は回るだけ」


豪徳貞江

隠居老人。

湊音が生活するアパートの大家。他にも幾つかの物件を所有しており裕福な老後を送っている。


渋木路井

貞江と同じ隠居老人としようと思ったが、それよりは若そう。

しれっと「Replace」に出してしまった。候補としてはその役と同じく古株の教員。茶道部顧問など。


➃その他

ナコちゃん、レコちゃん、カナタくん

COEIROINK組。

アリアル、ミリアル、アベルーニの郷里の友人。フリー素材としてたまに出演する。

ちゃんとした出番があるかは不明。


ディアちゃん、アルマちゃん

COEIROINK組。ラスティキッスプロダクション。

私の中で天使と悪魔という存在を落とし込めていないため保留。


アメノちゃん

COEIROINK組。ラスティキッスプロダクション。

本名は海神之宮(わだつのみや)・リンドブルム・天乃(あめの)。

普通のギャルにするか特殊な存在にするか悩んでいる。


松嘩りすく

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

特徴的な叫び声が何度か使われている。他のスタイルも使いやすく、適当なキャラへの声当て候補。

松嘩りすくというキャラとして出るかは決め兼ねている。頭からUSBが生えてるのはどうするか。 伊織と花丸のクラス担任として登場。USBは取った。


ツキノヤミ

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

Losstime Lifeの親戚みたいなツキノヒカリから生まれたキャラクター。

必然的にテーマ曲に困らないので動画は作りやすい。公式立ち絵も可愛いが公式設定が無くキャラづけに悩んでいる。


幌呂めぐる(ホロロメグル)

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

幌呂は北海道阿寒郡鶴居村にある地域だそう。埼玉ご当地ギャルである春日部つむぎを東北の地に引っ張ってきた以上彼女も引っ張って来てもいいのだが、せっかくだしそのままにしておきたい気持ちもある。


兄口祐太郎

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

27歳の民俗学研究家兼小説家。伏見遊山というペンネームを使っている。

霊媒体質であり幽霊や怪異が視えるほか、特に悪霊や呪詛など良くないモノに惹かれ、憑かれることが多い。

ここまでしっかりとした設定がある以上このまま行く。ポメポメ様、どこかのあげもの様の2種の公式立ち絵が存在。

制作元には他のキャラクターもいるため深入りもできる。


ユニティ・がる~ぞ

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

小夜や弓鶴の立ち絵を描いている方のオリキャラ。天使と悪魔のような宗教的な位置づけを感じさせないフワフワとした「天使」。

名前⇨ユニティ・がる〜ぞ

性別 ⇨不明

身長⇨150cm前後 体重⇨0kg(浮遊している)

好きなもの⇨可愛い服、アイドル、頑張る人

なりたいもの⇨アイドル!

嫌いなもの⇨暗い雰囲気、争い、悲しい気持ち

よく動きよく笑いよく励ましてくれる天使


船音ユナ

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

少女の姿をしたアンドロイド。

しかし人間のようなプロフィールの記載もあるので高校2年生の少女にしてしまっても良さそう。油断するとアンドロイドばかりになってしまう。


AIIOWA(アイオワ)

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

人型汎用ロボット。中々に尖ったデザインをしている。

さすがに人間と言い張ることはできないが公的なアンドロイドにも見えない。出すなら個人が非合法に作製したものか。


コシラズ

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

16歳の少女。そのままどちらかの高校に入れるか年齢をちょっと変えちゃうか。

割とどんなキャラづけでも行けそうだから誰かが欲しいところに。


毒命(トクメイ

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

不思議な球体関節人形の女の子。元はただの人形だったが、いつの間にか自我が宿り、自由に動くことができるようになった。​

真に愛してくれる人間を探している。

という設定の配信者になるかもしれないしそのまま行くかもしれない。


ちび式じい

VOICEVOX組。あるいはAIVOICE 式狼縁・式大元。

割とどういう存在なのか謎。出すならかつては強大な精霊だった式大元の弱体化した姿とかかなぁ。

その場合はめたんに狩られる立場になる。


栗田まろん、琴詠ニア

VOICEVOX組。

出る時はたぶんペア。社長とその秘書という役回りが似合いそう。

都市開発計画などでごたごたが起こればお話を作りやすいか。


Voidoll

VOICEVOX組。「#コンパス 戦闘摂理解析システム」を管理するAIロボ。

SF的なストーリーで単発の主役回を考えている。公式設定は見ないフリ。

ちょっと版権的に下手な扱いできない気がしている。


あんこもん

VOICEVOX組。

ずんだもんすら持て余しているのにもっと持て余しそうな存在。

たぶん数年は置いておかれる。


足立レイ

AIVOICE組。レプリボイス。

アンドロイド開発の先駆けとなった存在。たぶん出番はない。

余談だが足立レイは個人製作であり、製作者ごと研究機関に誘致する形で開発が始まった。


アナウンス部

AIVOICE組。

結城香、日ノ出賢、塩崎かずき、風見壮一の4名。

普通にアナウンサーかな。


羽ノ華

AIVOICE組。

弦巻マキの親戚にしてしまうのが丸いか。

見た目的にはファッションモデルで波音リツとの絡みでお話が作れそう?


GUMI

AIVOICE組。

ウナが所属する事務所の先輩。GUMI姉と慕われている。

ボカロとしては馴染み深いがどういう人なのかは何もわからない。可能性は無限大とも言える。


ZOLA Project

AIVOICE組。

ウナが所属する事務所の先輩。

KYO、YUU、WILの3人による男性グループ。いよいよ何もわからない。

深入りせずに男性アイドルとして扱うのが無難か。


タンゲコトエ、カキョウヨサリ

AIVOICE組。

私の中で神という存在を落とし込めていないため保留。


RIA

AIVOICE組。

個人勢のVtuberの方が自分用に作成して使っているらしい。そのため規約的に危ない橋は渡れず、使うとしてもちょい役。


来果

AIVOICE組。

「来果だにゃ」の一言でどういう存在かの説明を済ませられそうな気がしている。

猫っぽい人たちで絡むことがあれば。


蓮鬼ねむ

AIVOICE組。

権利元が潰れたところをついなちゃんプロジェクトに拾われたそうな。

後鬼と同様に知性を持った鬼ということで出る時はそれなりにクリティカルな存在になる。


雪音りう

AIVOICE組。

23歳。セイカさんと同い年。

クリームソーダが好きな人のイメージしかない。

この年齢帯の扱いは中々難しい。


サーラちゃんさま

AIVOICE組。

青白い肌に赤い瞳、彩度の高い金髪が特徴的な、空間の裂け目を抜けてきた自称魔界の公爵様。星の数ほどいる影武者の一つであり、複数体存在する。

異界の存在だからある程度自由にやっても整合性は取れるか。魔界の公爵、無数にある影が人間界に現れるという設定はパタリロで見たような。


鳴花ヒメ、ミコト

AIVOICE組。

キャリアの長い梅の精霊。

出してもいいがこの子たちが太宰府天満宮を離れるのは解釈違いという意識もある。誰かが福岡に行くか、それこそ彼女たちの影だけが東北にやって来るか。


ユニティちゃん(大鳥こはく)

AIVOICE組。

8月13日生まれの17歳で、血液型AO。

父は大鳥重工のCEO大鳥雄二。母は大鳥みもり(※)

海上都市コーゲン・シティに家族と住んでいるとされる。

好物はカレーコロッケ。

という公式設定がある。本名、年齢、好物は拾っておきたい。


若穂みのり(ワコウミノリ)

AIVOICE組。

日本工学院専門学校の産学連携プロジェクトで制作されたという異色の合成音声。

出自は工学院だが名前やビジュアルからは農学分野を連想する。


咲ちゃん

AIVOICE組。

フルネームは高遠咲。ついなちゃんプロジェクトの公式キャラクター。

公式設定は無視してしまったがそれでも出すとしたらやはり同級生か。


ルウル

VOISONA組。

コンピュータウイルスという他にいない存在なので普通の女の子にしてしまうのはもったいない。

活かすとしたら九州そらと絡むことになるだろうが上手いこと思いついていない。


梵そよぎ

VOISONA組。あるいはCevio組。

白スーツが特徴の細身な男性。

年齢、職業など色々と決められてはおらずイメージもついていない。


さとうささら、すずきつづみ、タカハシアマト

Cevio組。大御所。

使わない理由は特にないが、強いて挙げるならこの3人だけで関係性が完結してしまいがちか。

出すなら大学生かと思ってる。


IA、ONE

Cevio組。こちらも大御所。

私の中で宇宙人という存在を落とし込めていないため保留。


水奈瀬リト

VOICEPEAK組。

水奈瀬コウの兄。年齢は30歳。

祖父から継いだバーを経営しており、昼にはランチ営業しているそうな。

出番があるかはわからない。


邪神ちゃん

VOICEPEAK組。

本当に使っていいのか?

さすがにちょっと落とし込める気がしない。


重音テト

VOICEPEAK組。

ボーカロイド組。波音リツと同様プロフィールがふざけられているため拾うかはわからない。

ちょっと役回りが不明なため出なさそう。


フリモメン(スーパーフリモたん)

VOICEPEAK組。

私の中でフリモメンという存在を落とし込めていないため保留。

フリモメンの姿と声を弦巻マキの父として使ったのは割と苦肉の策なので、たぶんもう出ることは無い。


以上、変化があれば更新していく。


2026年2月27日金曜日

クラス分けとか

ふたばみの青春シリーズで私立高校組の掘り下げもサラッとしている。

本当は大人数で遊びに行く回を作りたいが上手いシチュエーションが思いつかないためと、この機会を逃すともう触れられなくなりそうだからである。

備忘録がてらメモを残しておく。


現在

1組

冥鳴ひまり、春日部つむぎ、雨晴はう、櫻歌ミコ、小夜、波音リツ、WhiteCUL雪、青山龍星、玄野武宏、白上虎太郎、猫使アル、猫使ビィ

(未登場)花撫シア、伊能いお

※花撫シアは転入生、伊能いおは去年のクラスは未定

2組

双葉湊音、紡乃世詞音、雀松朱司、黒沢冴白、離途、ぞん子


去年

1組

冥鳴ひまり、春日部つむぎ、雨晴はう

2組

櫻歌ミコ、小夜、玄野武宏、雀松朱司

3組

青山龍星、白上虎太郎、紡乃世詞音

4組

波音リツ、ぞん子

5組

WhiteCUL雪、双葉湊音

6組

黒沢冴白、離途、猫使アル、猫使ビィ


自由な校風から学外での活動に力を入れる者も多く、部活動に入っているのは全体の6割程度。

陸上部:黒沢冴白 (1年1学期のみ青山龍星、玄野武宏)

剣道部:雀松朱司

卓球部:白上虎太郎

バスケ部:波音リツ

茶道部:WhiteCUL雪


満別花丸は1年生に変更。伊織弓弦と同じクラスで性別を混乱させてた方が面白そう。

ついでに公立高校組もメモ。私立高校も公立高校も40人×6組の1学年240人。


現在

1組

結月ゆかり、琴葉茜、弦巻マキ、小春六花

2組

琴葉葵、東北ずん子、宮舞モカ (未登場)唯世かのん


3年生 夏色花梨、彩澄りりせ (未登場)ギャラ子

1年生 紲星あかり、花隈千冬


去年も同様のクラス分け。

9割が部活動に入っている。1年の頃に未所属だったゆかり、茜、葵は少数派。

演劇部:結月ゆかり、琴葉茜、琴葉葵、弦巻マキ、紲星あかり

軽音部:弦巻マキ

弓道部:夏色花梨、東北ずん子

文芸部:宮舞モカ

新聞部:唯世かのん(暫定)

生徒会:夏色花梨、小春六花、東北ずん子、花隈千冬


宮舞モカはあまり新聞部って感じの人物にならなかったので順当に文芸部へ。

文芸部は漫画研究会、歴史研究会、ミステリ研究会、オカルト研究会、特に何もしていない人たちの5つで構成される巨大な複合部活動。モカはミステリ研究会に所属。

ゆかりが演劇部部長、マキが軽音部部長、モカが文芸部部長になれば部長会を舞台に物語を作ることも可能。検討中。

新聞部には暫定で唯世かのん。個人的に新聞部のキャラで最も理想的なのは畑ラン子だが、どこまで寄せるかは未定。新顔だから正直まだキャラが固まっていない。

生徒会は会長の夏色花梨、未登場の副会長が引退したら3人になる。通例だとこのタイミングで1年生から庶務を1名招き入れる。去年のこの枠は東北ずん子だった。

別に誰でもいいのだが作中世界の人間関係的にも作者の事情的にも紲星あかりが妥当。ゆかりが引退したら演劇部は消滅するのでその後の居場所としても。

もし部長会編を作る時のために部活候補を記載しておく。


〇運動部(18個)

野球部(最大派閥)

サッカー部(準最大派閥)

男子バスケットボール部

女子バスケットボール部

男子バレーボール部

女子バレーボール部

ハンドボール部

ソフトボール部

テニス部

バドミントン部

卓球部

陸上部

水泳部

剣道部

弓道部

空手道部

柔道部

ダンス部(運動か文化か微妙)

〇文化部(12個)

文芸部(最大派閥)

吹奏楽部(準最大派閥)

園芸部

料理部

茶道部

美術部

科学部

天文部

写真部

新聞部

軽音部

演劇部


新聞部、写真部、天文部は生徒会役員室とフロアが同じ。

吹奏楽部、軽音部、美術部、演劇部、料理部、文芸部、漫画研究会がある。

と以前に千冬ちゃんが言ってしまっていた。

文芸部と漫画研究会が分けられているのは微妙だが、漫画研究会が文芸部の4つの研究会の中で最も大きく、個別の活動場所を与えられているため別枠としたなど言い訳はできる。

文化部は言及された以外にも存在するが、それぞれ千冬ちゃんの知り合いが存在する部活を優先してあげたということでいいだろう。別に千冬ちゃんはまだ1年生だから間違えたって不思議でもないのだけれど。


2026年1月24日土曜日

いつか回収するメモ

頭がパンクしそうになってきたので今後回収する内容をメモ。

日常系とつくような作中世界のお話。


七不思議

①公園のホームレス女

四国めたんのこと。それなりに住人からも認知されている。

めたんがいる公園は広大な自然公園で部分的にはキャンプが許可されている。

なお、めたんがテントを立てたり焚火をしているところは許可区域外。

②ミナトちゃん

双葉湊音のこと。入学当初の彼女の様子から広まった噂。

発生元である私立高校では誤解が解けたが他所では独り歩きしている。

本人が知らぬところで成長した怪異は美味しい題材だが使うかは未定。

③首無しさん

九州そらのこと。アンドロイドのため頭は取り外せる。

最初は事故で落とした頭を探してるのを見られただけだったが、その時のリアクションが面白かったため悪戯で同様の行為を繰り返すようになる。

そういう子供っぽい一面はそのうち描写する。

④橋の下

元は幽霊だったのか、最初から誰かが泣いていただけだったのかは不明。

補遺で琴葉葵が泣いていたところ。そのうちまた行くことになる。

⑤魔の森

森の奥の洋館はアリアルミリアルが住んでいるところ。昔は見に行けたが二人が住み始めてからは人避けの結界が張られて見つからない。

角の生えた鬼のような何かはついなちゃん。伊織弓鶴と仲良くなってからはあまり行っていない。

自殺者の死体を見つけたのは彩澄しゅお。その時に不思議なものを見たことでオカルトに傾倒していく。

この地域の管理されていない森の所有者は東北家。ずっと放置気味でずん子も把握していない。

⑥雛菊の家

父母娘の一家三人が突然行方不明になった家。

ユーレイちゃんの名前が「雛菊留美」であることが判明したら掘り下げられるかもしれない。

⑦空席



特異的なキャラクター

作中世界における主人公格。

理想あるいは固定観念と呼ばれるようなイデオロギーを持っている。または持っていた。

現実を正しく捉えるという認知の壁を超え、その現実をどうするかという実現の壁と向き合うことになる。

・双葉湊音

「青春」を目指す。

青春シリーズは湊音が理想と現実のギャップに気づくまでを描くことになる。

自分が思う「青春」について考えを深め、現実の世界とそこに住まう人々をどうしたいのか葛藤していく。

ちょっとずつターニングポイントに向けて進んではいる。

・結月ゆかり

「腐敗した世界の破壊」を目指す。

補遺シリーズで描かれ、認知の壁を超えてから優しさを選んで現実に屈した。

どこまでも無知や欺瞞を許さずに糾弾していくことができなかったのでもう終わりなのだが、創作という現実を諦めた先でまだウダウダやっている。

・冥鳴ひまり

「向こう側に行くこと」を目指す。

作中では描写されていないが、あらゆるコンテキストから切り離された画面の向こうの存在になりたかった。

ひまりの理想は説明しにくいが、誰から生まれたとかどこで生きたとか誰と過ごしたとか何があったとかが無い、無からポンと出てきたような存在になるようなこと。

Youtube上では人間界にやって来た「死神」で、そいつの過去も現在も画面の中にしかない。それはひまりの理想に近いような気がしていた。

ただ配信者として成功しても肉親からはただの変わった趣味の娘として扱われ、テレビに出るような売れっ子配信者と会っても普通に人間だったことで、この方法ではどこまで行っても自分が向こう側には行けないことに気づく。

実現の壁を超える方法が全く思いつかなかったことで挫折する。

・東北ずん子

「完璧な世界」を目指す。

補遺シリーズで描かれ、葵に対してのようにごく小さいスケールでは認知の壁にぶつかるものの大局的には超えている。

実現の壁を前にしても特に臆することは無く、虎視眈々と牙を研いでいる。

ゆかりであればマキ、ひまりであればつむぎのような心を乱す相手がいないのが大きい。理想への情熱があると言うより平熱で理想を追えている。

自分が思い描く世界と現実の世界が違った時、現実の方を変えようと思えるのが実現の壁を超える者の条件。

・小春六花

「光になること」を目指す。

作中では描写されていないが、かなり頭と気が回る人物。

ずん子は畏敬と畏怖で周囲をまとめており、六花は気配りと気遣いで周囲をまとめている。けんかやいじめの種を上手いこと取り除いてクラスの雰囲気を良くしているというだけのことだが、二人の目指すところの第一歩はそこになる。

中学生の頃、高校生の兄と両親の間で家庭は荒れ、学校でも嫌がらせをしたりされたりで疲弊していた。自分が思い描く正しさが為されないことを悲しんでいたが、認知の壁を超えたことで正しさが為される世界に自分がするしかないことに気づく。

誰かが強くなければならない。誰かが賢くなければならない。誰かが正しくなければならない。誰かが優しくなければならない。

いつも笑顔で不満を受け止め、不和の解消に努め、不平は決して言わず、不信や不安を取り除いていく。人と人との繋がりを強め、孤立を防ぎ、外からの悪意にも内からの悪意にもみんなで対処する。

自分がそうするしかないのだ。

誰もが弱いから自分の弱さも他人の弱さも受け入れるしかないという茜ちゃんの思想の先。誰もが弱いからこそ誰かが強くなければならない。そうでなければみんな迷ってしまうからという思想。

ずん子にはそら、六花にはフィーちゃんというアンドロイドの支持者がいるので、対決の場を作りたいところではあるがどうなるか。未熟で力不足ながらも折れない理想を持っていることはどこかで明かせたらと思う。


2026年1月17日土曜日

Replace 完全版

最初に考えた超長編。

「replace」という単語の意味である

1.交換する

2.取って代わる

3.元の位置に戻す

が物語の展開の全て。

それによって一つの答えを得ることをテーマとしている。

以下簡易的な振り返り。


序章

学校で葵が昔の夢を見る。

夢で見た神社に向かい、ゆかりと葵の最初の入れ替わりが起こる。


第一章

葵はゆかりの家での生活に慣れていく。

入れ替わりから1週間後、二人は元に戻り時間制限があることを知る。


第二章

葵は入れ替わり中にゆかりを殺すことを考える。

ゆかりは葵の家の親子仲を改善したことを見せ、葵を牽制する。


第三章

ゆかりは葵に家庭環境について明かす。

葵にとってゆかりの家も居心地のいい場所ではなくなる。


終章

生き別れの姉である茜がやって来る。

動揺冷めやらぬ中、葵はゆかりと父の関係について知る。

神社で向かい合う二人。葵が出した答えとは。



どんな人にも良いところはある。

他者への嫌悪感を窘めるための常套句だ。

こんな事情があるかもしれない。こんな一面があるかもしれない。

立場が違えば見えてくるものもあるし、感じ方も変わってくるだろう。

そういうのをきっちり描いた上で、全部ひっくるめて気持ち悪いから全員殺した方がいいというのがこの物語だ。

ぶっちゃけどんでん返しも深いテーマ性も無く、物語的な面白みがあるかはわからない。

ただやっぱりそういう気持ち悪さを受け入れる物語を作ることが多くなってしまうため、受け入れないという選択も描いておきたかった。


おまけ。描写が足りなかったかもしれないポイント。

・葵は子供の頃、死体を埋めているそらと会って話した。そらは深い事情は語らなかったが、葵は彼女がとても晴れやかな顔をしているという印象を持つ。誰かに話すこともなく記憶の底に沈んでいったが、ある日偶然思い出した。

・神社にいる何か不思議なものが入れ替わりを起こしている。相互理解を目的としており、その結果がどちらも殺人という結果になったのは意図したものではない。ちゃんとわかり合えた結果ならそれで良しという作者と同じスタンス。

・細かい描写だが葵が掃除を怠っていたのはどうせ父に散らかされてしまうため。父に注意することもできず後始末をするのも不服だったためやらないようになっていった。ゆかりは父に口出しできるため普通に掃除している。

・葵がゆかりの体で父に会った時、彼が穏やかだったのは結構頑張っている。ゆかりは父に自分の家庭環境に問題があるという疑いを払拭したいと説明していた。初めて会う娘の友達に気を遣っていたため、素がああいう態度というわけでもない。

・ゆかりが葵の父に使ったテクニックは以前ゆかりの母がゆかりに使ったもの。旦那に浮気されて傷ついている自分を見せ、ゆかりから歩み寄らせた。お願いという名目で情につけ込んで言うことを聞かせてきた。

・上のテクニックはゆかりが葵に入れ替わりを続けるよう頼む時にも使われている。ゆかりは半ば無意識に使っており葵も気づかなかった。

・ゆかり母「お母さんは家のことを全部やってる」→ゆかり「じゃあ代わりに私がやるよ」→ゆかり母「ギャオーン」みたいなことをずっとやっていた。演劇部でのゆかりの家もほぼ同じで横で聞かされていた父親が限界を迎えた。

・あの全く話が噛み合わない感じを再現できたかは微妙。最初に思いついた考えに固執する、自分がそう思ったからだけなので理由は説明できない、「自分の勉強」のように特定のフレーズを繰り返し極端に語彙が少ない。あたりは典型的な特徴に思えるがどうか。

・ゆかりがああいうことをしてしまったのは母親の束縛による親子へのコンプレックスに加えて両親の不仲による夫婦へのコンプレックスもあったから。その辺りは客観視できていなかったことで一線を超えてしまった。

・そらはバレても別にいいやと思っていたため幼い葵に口止めすることも無かった。バレなかったので今も普通に生きている。一応だが葵と同様入れ替わりのために殺したわけではなく、相手への嫌悪感による殺人。

・作中で明かされることは無かったが、そらは良家のお嬢様でイタコは貧乏な三人姉妹の長女だった。尺的に盛り込み切れなかったのでどんなことがあったかはカット。


全然書くことが無かった。本編は1時間もあるので後語りはこんなもんでいいかもしれない。

再生数が落ちてきている中こんな伸びなそうな動画を多大な労力をかけて作るのはたぶん愚策なのだが、創作者的には一区切りついた気がするので良しとする。

以上。


補足)

意外とわかってない人も居そうだったので補足。最後のシーンで血を流して倒れている葵の父とパトカーが停まった玄関前が映る。玄関前の方はゆかりの家であり、ゆかりの母も殺されている。

犯行の流れとしてはまず自宅の包丁を使い、洗面所にいる葵父を背後から刺殺。しばらくは息があり、洗面台をつかんで立ち上がろうとした痕跡あり。

その後血の付いた衣服を着替える。神社に来た時に制服に変わっていることがわかるはず。バッグに雨合羽と包丁を仕舞いゆかりの家に向かう。

インターホンを鳴らし、ゆかり母が出てくる前に雨合羽を着用。玄関扉を開けた出会い頭に正面から刺殺。返り血の付いた雨合羽と血のついた包丁をバッグに仕舞い、今度は神社へ。

葵の父は未発見。ゆかりの母は近所の住民によって通報され、病院に搬送されるも死亡を確認。警察は現場を調査しつつ逃げた犯人の行方を追っている。

というのを推測してくれたらなぁと思う。ゆかりの家の外観を忘れてても、刺されて間もなく蘇生の可能性がある葵の父がそのままにされるわけがないから、これは別の家だと気づけるはず。

葵は衝動的に父親を刺したのではなく、確実に3キルして全てを終わらせるつもりだった。でなければ答えと呼べるほどのものじゃないので。

ただまぁわかる奴にはわかるしわからん奴にはわからんでいい気もする。

ゆかりが葵の父との関係を修復するために体を使ったと思ってる人も居たが、普通に考えて不仲な娘が誘惑してきて手を出すわけがない。ある程度信頼を築いていないとできないことだし、信頼を築けたならそんなことをする意味は全く無い。

葵も自暴自棄になったわけでもなく、ただ本当にやりたいことを考えた時に自分がどうなるかが大したことじゃなかっただけ。保身を考えるならゆかりを許し、父と話し、姉と話す方を選んだ。

「月面旅行の約束」でずん子さんも言っていたが、人生において答えと呼べる選択肢はイエスかノーかの2つしかない。この場合のイエスはゆかりを殺す前に語ったことであり、ノーはこれまでに深く関わった3人ひいてはこの世界を拒絶すること。

その場限りの話ではなく、イエスであればこれから出会う人にも同じことをするし、ノーであってもやはりこれから出会う人にも同じことをしていく。それが答え。

もっとも考え抜かれた選択であろうが思いつきの短絡的な衝動であろうが、傍から見れば一緒くたにされ好き勝手言われるのもまた真理。これはこれで一つの完成形なのでブログに書き残しておくだけで反論したりはしない。

いつかもっと完成度の高い物語を作れたら誰もが全てを理解できるのだろうか。

まぁ無理だろうけど。


2025年12月28日日曜日

彼女はCランク

今月何も書かずに終わりそうなので錆びつかないようにメモ書き。

動画にするかわからないがセイカさんを主役とした未来世界のお話。

東北ずん子が統一政府を樹立した後、九州そらがマザーコンピューターとなって管理しているディストピア。

一応細かい設定も考えてある。生まれ持った遺伝レベルによってランク分けされている。


Aランク

遺伝レベル高。全体的に高水準な場合。

一般社会において国家安全管理局に勤務する。現在の国家公務員および地方公務員に近いが権限は非常に強い。

経済活動の健全化、犯罪者の逮捕による治安維持などを担う。他のランクの人間をプレイヤーとした時のゲームマスターのようなもの。

Aランク人材として隔離されて教育と研修を受ける。国家安全管理局に入ることが決定されており、職業選択の自由はない。


Bランク

遺伝レベル標準。全体的に標準的な場合。

一般社会において一般労働者として生活する。現在の社会における一般人と大きく変わらない。

職業選択の自由はあるが大半の人間がマザーコンピューターの提示した「あなたに合った職業」を選ぶ。その他多くの選択肢もマザーコンピューターに従うのが無難とされる。

ランク分けについては知らず、Aランクはエリート、Dランクは犯罪者という認識でCランクは存在自体を知らない。一応Bランクの人間でも国家安全管理局に入ることは禁止されていないが、適格者であると認められた事例はない。


Dランク

遺伝レベル低。人格面に問題がある場合。

Dランク隔離地域で管理される。通称「ごみ溜め」。

生まれつき暴力的な人間や社会性に乏しい人間が収容されるほか、Bランクで犯罪を犯した者を収監する刑務所でもある。生粋のDランクとDランク落ちBランクの間では対立が絶えない。

大規模な反乱行為以外は取り締まられておらず、治安は最悪に近い。自分の身は自分で守る必要がある。

一方でBランクやCランクで生産された食糧や物資が流通しており、絶妙なバランスで独自の社会が形成されている。

ある意味では人間味を強く感じる場所であり、その営みに心惹かれるAランクや刑期を終えても出所しない元Bランクも多い。


Cランク

遺伝レベル低。能力面に問題がある場合。

Cランク隔離地域で管理される。通称「揺りかご」。

Bランクでは落ちこぼれになり、Dランクでも生き残れない人間が収容される。

食糧生産、簡単な調理・加工、製品の組み立てなどが主な業務で、講義や職業訓練も行われる。

大規模な工業化、自動化が進んだ未来社会ではあっても無くても変わらないくらいの生産性であり、とりあえずやらせているという側面が大きい。

ランク分けだけでなく外の世界についても何も知らない。優しい地獄、永遠に終わらない学校生活とも評される。



ランク分けの設計思想としてはBランクの生活を守るためにCランクとDランクを隔離する必要があり、その管理者としてAランクがあるという流れ。

BランクはAランクに対して時に敬ったり時に羨んだり時に妬んだり時に蔑んだりする。ただAランクについて知らないよりは知ってる方が抑止力としても不満の捌け口としても都合がいいとされる。

一切犯罪が起きないようにガチガチに管理することも可能だが、それはそれで不満が出るため起こったら捕まえるというスタンスになっている。一度捕まってDランク送りにされた者はほとんど帰って来ない。

Cランクに関しては存在自体が秘密にされる。自分たちより下がいるという安心感と何も悪いことをしていないのに隔離されているという罪悪感を天秤にかけた結果。


セイカさんが最初に配属された地域でのお話。ちなみに管理局員は3年ごとに配置換えがある。

Aランクの先輩と一緒に担当地域のBランクと話したりCランクDランクの隔離地域を回ったりする。彼らの様子とセイカさんの述懐が主な内容。

AランクではBランクやDランクは見下してもいいが、Cランクだけは馬鹿にしてはいけない空気がある。

本人たちにある程度至らぬ点がありつつ部分的にはAランクに比肩するところもあるBランクやDランクとは違い、Cランクには何も無いからである。

そんなCランクの女性とセイカさんの交流が物語の主題。できることをやり尽くして尚どうにもならない問題が残るというディストピアの状況を描きたい。

Aランクの人間もそうした社会構造や自分たちが管理階級であることを強いられることに不満を覚えているが、じゃあどうすればいいのかという答えは誰も出せていない。

今の社会を築いたのは東北ずん子なので今の社会への不満は全て東北ずん子に向かうという無茶苦茶な理屈がまかり通っている。

これは昔ずん子自身が用意した逃げ道であり、秘密裏にレジスタンスを結成している者たちの存在も含めてマザーコンピューターからは許容されている。


2025年11月1日土曜日

彼岸言葉

意味不明な動画の解説。

たまに変なことをやらずにはいられない。


帰ってきたよ。


訳:主人公に干渉できるようになったという意味。主人公にとっては彼女がこの世に帰ってきたように思えることも踏まえている。


中秋の今日は新月だったね。

桃園結義の約束を違えることがあったのかな。

ねぇ、君はどう思う?


訳:中秋は満月となるはずが真逆の新月だった。とても裏切られた気分だという意味。

桃園決議の約束は三国志の「生まれた時は違えど死ぬ時は同じ」というもの。それを違えるようなひどい裏切りだと責めつつも、お前は先に死んだじゃんというツッコミどころも出している。


幽明境を異にするの幽明って有名なのかと勘違いしてて。

私もしかして有名人!住んでる世界が変わっちゃった!

なんて失敗、あなたにもあるよね。ね?


訳:言葉の受け取り方を間違えて舞い上がってしまうような失敗があることを、幽霊トークも交えながら伝えている。

主人公もそういう失敗をしたことがあるだろうし今まさにそういう失敗をしていることを訴えかけている。


水色は水の色じゃないよ。

だって水は透明でしょ。もしくは赤か緑。

浅葱色だよ。やっぱりね。

空もおんなじ浅葱色、もしくは赤か緑。


訳:髪や瞳が水色になっていることへの主人公の疑問に対して、水色という単語に対するこだわりを見せている。

質問への答えとして噛み合っておらず、思いついた言葉をそのまま喋ってしまっている。

水の赤と緑は赤潮とアオコ、空の赤と緑はオーロラ。一瞬ホラー味を感じさせるかと思ったがどうか。


草むらに隠れてるとでも思った?

私は日の当たるところにいるよ。写るかもしれないね。


訳:これまでどこにいたのかという主人公の疑問に対して、死者が草葉の陰から見守っているという言い回しから草むらに隠れてるとでも思ったかと軽口を叩いている。

普段は日当たりの良いところで過ごしていて、もしかしたら写真を撮ったら心霊写真として写り込むかもしれないと言っている。


それよりさぁ君。

比翼連理の欠けたるに浮いた落ちばを差し込もうとはひどいんじゃないかい?


訳:比翼連理は比翼の鳥と連理の枝という仲睦まじい男女を表す言葉。主人公と彼女のことでありそれが欠ける、つまり彼女が亡くなったところに別の女を作ろうとしているのを責めている。

落ちばは落ち羽と落ち葉のダブルミーニング。比翼の鳥には羽であり連理の枝には葉。

浮いたという表現は宙に浮いたや水たまりに浮いたという意味のほかに浮ついたという意味を兼ね、その女が軽い人物だと非難している。


昔から言うだろう?

忠臣は二君に仕えず、貞女は二夫にまみえずって。

それともあれかね?

畳は新しい方がいいって言うのかな。


訳:誠実な人間は主君や夫が死んでも新しい相手は作らないものだということわざ。女房と畳は新しい方がいいという言い回しからの皮肉。

自分に対して操を立てるように言っている。少々露骨な表現。


ほんとに?

冷えた石の上にも温もりを感じてくれてる?


訳:石の上にも三年いれば暖まるという言葉から、彼女がいなくなってまだ三年も経っておらず冷たい石のような生活に感じるだろうが、かつての温もりを思い起こしてくれているかという問い。

冷えた石には墓石という意味合いもある。


ほんとかなぁ、よいの口に夢を見ていたような気がするけど。

正直でよろしい。


訳:よいの口は宵の口と酔いの口のダブルミーニング。夜の浅い時間帯にあった飲み会で、酔った同僚の女性から口説かれたことを指している。

心が揺らいでしまっていたことを認める主人公を正直でよろしいと許している。


けどいいもんね、今はまだ私のものだから。

天地開闢の以前を思い出すね。


訳:主人公がまだ自分のものであると主張している。主人公の反応からまだ彼女への未練が強く残っていることを察して。

天と地が分かれる前は世界は一つだった。つまり彼女が存命中で二人一緒だった頃のこと。


陰陽の重なりは昼夜を知らぬものだった。

干天に降る慈雨のありがたみはどうだい。


訳:天地開闢によって天と地、陰と陽、昼と夜に分けられた。同様に存命中を懐かしむ言葉。

干天の慈雨という言葉から彼女が亡くなり女日照りの主人公に対して、久々の自分の体の感触はどうかと尋ねている。

そういった部分を踏まえると、陰陽は男女の意味もあるため昼夜を問わずに男女の交わりがあったことを暗喩するちょっとエッチなセリフ。


何の感触もしないって?なんだとこの野郎!

なんだとこの野郎。


訳:初めは胸が小さすぎて当たってる感触が無いという生前によくしていたやり取りかと思ったが、幽霊であるため言葉通りの意味であることを思い出す。

怒りとも悲しみとも何とも言えない悪態。


ごめんね。

夢を見ていたのは私だったよ。

ボーっとしていたんだ。いつもボーっとしている。

私がボーっとしている間、私がどうなってるか私にもわからないんだ。


訳:彼女の意識がはっきりしてくる。2時から3時にかけてのこの時間以外は意識だけでなく存在自体が朦朧としていることを言っている。

まだ生きている主人公に対して執着心を持つ自分を諫めている。


3年は引きずってね。後生だから。

そしたら空いたグラスにワインを注いでもいいから。

でも安酒はダメだからね。

よく見て、確かめてから買うこと。

それじゃあね。


訳:石の上にも三年いれば暖まるという言葉から三年。

女房と畳は新しい方がよいの否定として女とワインは古い方がいいという言葉から、女性関係の変化をワインになぞらえている。


もうちょっと


注:主人公の言葉。彼女の消失を拒む。


君は全く忠節の徒だな。

長恨の歌声に耳を傾けるだけでなく残光の瞬きに身命を焦がすか。

雷鳴に追われて比良坂を駆け上がることになるやもしれんに。


訳:忠臣は二君に仕えず、貞女は二夫にまみえずのように、一人の相手に従い続けることを忠節としている。操を立てるという守節も兼ねて忠義や忠誠ではなく忠節。

長恨の歌声は比翼連理を歌った長恨歌から。残光の瞬きは命という輝きが残したわずかな光が瞬いているだけの彼女の存在を表す。また死者に固執することで生者の身体に悪影響を及ぼすことを言っている。

黄泉比良坂にて死後のイザナミの姿を見たイザナギが逃げ帰ったことを挙げ、死人である自分に嫌悪と恐怖を抱くかもしれないと忠告もしている。

だが照れ隠しで急にたくさん喋っているだけでもある。


今度はしたかな。

あなたの温もりだから。


訳:相手の生命力を奪って一時的な実体を得ている。もしくは相手の意識に直接干渉して唇が触れているように思わせていることを言っている。

いずれにしても憑りついているようなもの。


ね、神経衰弱の逆を行ってみない?

地に根を下ろすよりも天上を望もうよ。


訳:神経衰弱ではペアとなるカードを探す。長恨歌の玄宗皇帝や黄泉比良坂のイザナギの話を踏まえ、ここでは片割れである伴侶を探し求めることを指している。

彼らは相手を死後の世界から現世に連れ戻そうとしていたため、その逆とは自分が現世から死後の世界に行くことで一緒になることになる。

比翼連理は天にありては一対の鳥となり、地にありては一対の樹となる。天があの世で地がこの世のため、この世よりもあの世に行こうという意味になる。


そんな簡単に頷いちゃダメだよ。

これは酔生の夢なんだから。


訳:簡単に誘いに乗った主人公を窘めている。

酔っ払っている時の夢であり、耳を貸さないようにという忠告。酔生夢死まであと一字であり、死の一歩手前であることも兼ねている。


それじゃあ

また明日。


訳:主人公を憑り殺す気は無いが、決別の言葉も言えていない。

情愛と執心を捨て去れず、彼女は明日もこの時間に会いに来る。



こんな感じのを夢で見て、何とか雰囲気を再現できないかと奮闘してみた。

夢で言われた言葉をそのまま使ったところと雰囲気に合わせて作ったところがある。

「このテープ持ってませんか?」で立てたあの世の人は独特な言葉遣いや言い回しをするみたいな仮説に従っている。

10分くらいはやれるかと思ったが全然で3分が限界だった。

これはユーレイちゃんというキャラクターとは特に関係ない単発ネタだが、ユーレイちゃんの話法自体はこれに近しいものになるので頑張りたい。次に出るのはいつかわからんけど。

どこに需要あるんだこれ。


2025年10月30日木曜日

個人的な記録

最近昔のことを振り返る一環でカードゲームに関する思い出をnoteに書いていた。

https://note.com/novel_lion5738

それ用に作った年表。

こんなことやってるから今月はブログを全然書いていない。

2006年4月年長
2006年5月
2006年6月不死鳥編第1弾
2006年7月
2006年8月不死鳥編第2弾
2006年9月
2006年10月不死鳥編第3弾
2006年11月
2006年12月不死鳥編第4弾
2007年1月
2007年2月不死鳥編第5弾
2007年3月
2007年4月小学1年生
2007年5月
2007年6月極神編第1弾
2007年7月
2007年8月
2007年9月極神編第2弾
2007年10月
2007年11月
2007年12月極神編第3弾
2008年1月
2008年2月
2008年3月極神編第4弾
2008年4月小学2年生
2008年5月
2008年6月戦国編第1弾
2008年7月
2008年8月
2008年9月戦国編第2弾第1弾
2008年10月
2008年11月
2008年12月戦国編第3弾第2弾
2009年1月
2009年2月
2009年3月戦国編第4弾第3弾
2009年4月小学3年生
2009年5月
2009年6月神化編第1弾第4弾
2009年7月
2009年8月第5弾
2009年9月神化編第2弾
2009年10月
2009年11月第6弾
2009年12月神化編第3弾
2010年1月
2010年2月第7弾
2010年3月神化編第4弾
2010年4月小学4年生
2010年5月第8弾
2010年6月覚醒編第1弾
2010年7月
2010年8月第9弾
2010年9月覚醒編第2弾
2010年10月
2010年11月星座編第1弾
2010年12月覚醒編第3弾
2011年1月
2011年2月星座編第2弾
2011年3月覚醒編第4弾
2011年4月小学5年生
2011年5月星座編第3弾
2011年6月エピソード1-1
2011年7月星座編第4弾
2011年8月
2011年9月エピソード1-2
2011年10月覇王編第1弾
2011年11月
2011年12月エピソード1-3覇王編第2弾
2012年1月
2012年2月
2012年3月エピソード1-4覇王編第3弾
2012年4月小学6年生
2012年5月覇王編第4弾
2012年6月エピソード2-1
2012年7月覇王編第5弾
2012年8月
2012年9月エピソード2-2
2012年10月剣刃編第1弾
2012年11月
2012年12月エピソード2-3剣刃編第2弾
2013年1月
2013年2月
2013年3月エピソード2-4剣刃編第3弾

デュエマ 構築済みデッキ、コロコロ付録

2006年7月号 炎竜凰シャイニングノヴァ
2006年8月号 魔皇バルパス
2006年9月号 無敵巨兵ホイールウォリアーW
2006年11月号 封魔フェルノダロス
2007年1月号 光神龍ダイヤモンドグロリアス
2007年2月号 光彗星アステロイドマイン
2007年3月号 超神星イクシオンバーニングレイヴ
2007年5月 ビギナーズビートスラッシュデッキ
2007年7月号 炎武神バルザック、地武神オルメガス、封魔龍聖ジークカリバス
2007年7月 ヘヴンオブドラゴン、バイオレンスエンジェル
2007年8月号 ジオメテウス無限ドラゴン
2007年11月 キャッスルオブデーモン、ビクトリーソウル
2007年12月号 暗黒導師ブラックルシファー
2008年1月 ヘヴィデスメタル
2008年4月号 バリバリミラックル
2008年4月 ワイルドキングダム
2008年5月号 インフィニティ刃隠ドラゴン
2008年7月号 グランドクロス斬鉄ドラゴン、邪眼の銃鬼イヴァンⅡ世
2008年7月 ネバーエンディングヒーロー、エンドレスオールデリート
2008年8月号 バルキリー裂空ドラゴン
2008年11月 バトルオブヤマトダマシイ、アルカディアスナイツ
2009年1月号 竜星バルガライザー
2009年4月号 邪将グレイトアシカガ
2009年4月 フォースオブドラゴン、パーフェクトエンジェル
2009年5月号 オーバーキルゼロドラゴン
2009年7月号 ボッコルピア
2009年10月号 勇者ベッカムZ
2009年11月 ザサムライレジェンド、ザゴッドキングダム
2010年1月号 ギャラクシールピア
2010年4月号 暗黒の悪魔神ヴァーズロマノフ
2010年4月 サムライアンビシャス、エターナルデス
2010年5月号 バルケリオス武者ドラゴン
2010年7月号 超次元ムシャホール、時空の侍ボルメテウス若武者ドラゴン
2010年7月 ウルトラNEX、ルナティックゴッド
2011年1月号 凰翔竜機Gクロスアイニー

バトスピ 構築済みデッキ、1000円エックスレア

2009年9月 紅蓮の稲妻、白銀の機神
2009年12月 轟天のヘヴンズドア
2010年3月 ジークカタストロフドラゴン
2010年4月 ジークソルフリード
2010年5月 ジーククリムゾン
2010年8月 ジークメテオヴルム
2010年9月 太陽の合体ドラゴン
2010年11月 ジークアポロドラゴン
2010年12月 ジーク進化レボリューション、デスクロスブースト
2010年12月 セブンスアポロドラゴン
2011年2月 天地神龍ガイアスラ
2011年3月 武装機神ダイヤモンド
2011年5月 ストライクアポロドラゴン
2011年7月 ゾディアックアポロクリムゾン
2011年9月 バーストヒーローズ
2011年10月 ロードドラゴンドミニオン
2011年11月 ロードドラゴンインティ
2011年11月 究極のダブルノヴァデッキ
2011年12月 ヤマトヴルムノヴァ
2012年3月 ロードブレイバンら3種
2012年5月 ダークドラゴンバゼル
2012年7月 ロードドラゴンザワールド

ゲームの世界に入り込む演劇部

多人数動画のプロット案の一つ。 九州そらがハンターハンターのグリードアイランドのように、仮想空間を使ってゲームの世界に入り込めるタイプのゲームソフトを開発する。公式小説からのネタ。 テストプレイとして東北ずん子らの他、演劇部の面々にも声がかかる。九州そらがゲームマスター、ずんだも...