2026年3月5日木曜日

幻の生徒会選挙編1

時系列が進んでしまうため来るべき時まで置いておかれるネタ。

忘れないように下書きを残しておく。



夏色花梨は優秀な生徒会長だった。

弓道部の部長と兼任でありながらどちらの職務も疎かにすることなく、学業においても優秀な成績を保ち続けた。

運動部、文化部問わず良好な関係を築き、生徒の代表及びまとめ役としての評判は歴代でも屈指のものだった。

彼女は1年間の任期を見事に務め上げた。


次の生徒会長を決めるため、生徒会選挙が始まる。


「ずん子さんでいいでしょ~!」

生徒会室のパイプ椅子にひっくり返りながら小春六花がそう口にする。

指名された東北ずん子は涼しい顔で目を閉じる。二人を見つめる夏色花梨と花隈千冬は苦い顔だ。

六花は結局花梨の任期が終わるまで会長になる意欲を持つことは無かった。


この学校の生徒会には幾つかの通例がある。

まず生徒会は会長、副会長、会計、書記、庶務の5人。現在は六花が会計、千冬が書記、ずん子が庶務だ。

3年生の会長、副会長が抜けると2年生の2人が会長、副会長と現在の役職を兼任する。

もっとも庶務は兼任するような役職ではない。3人では少なすぎるため1年生から新たに一人招き、庶務とするのだ。

最初から生徒会だった1年生のもう一人と比べて当然その人は経験が少ない。基本的に補佐へと回り、その関係性は翌年に繰り越される。

要するに1年の途中から生徒会に入った庶務のずん子は副会長になるのが妥当なのだ。


「…やる気ない人に言ってもしょうがないですよ。」

千冬は呆れたように笑う。実際のところ生徒会の活動を牽引していたのはずん子の方であり、補佐に回っていたのは六花の方だ。通例がどうあれ現在の状況を反映した方がいい。

「別に庶務の人がなっちゃいけないってわけじゃないんでしょう?」

「そうね、そういう年もあるわ。」

六花の問いかけに花梨も諦めた様子で答える。

東北ずん子は我が校始まって以来の才女だ。生徒会長になることに疑問を持たれることは無い。というより生徒会長にならない方が疑問を持たれることだろう。

六花も優秀な生徒ではあるのだが、ずん子と比べれば見劣りしてしまうのも否めない。


「ただ、選挙には出てもらうわ。」

「ええ!!」

「このままだと対抗馬がいないもの。不戦勝は恰好がつかないわ。」

生徒会長は誰でもなれる。生徒会役員である必要は無い。毎年何人かは立候補してくるものだ。

もっとも彼らはそれほど真剣ではなく、花梨の時も順当に生徒会役員が勝利した。

ただ今年はやはり他の生徒も東北ずん子に尻込みしてしまったようで、未だ立候補者は一人も来ていない。

そういう時は生徒会からもう一人候補を選出して形だけでも選挙を行う。こっちの通例は曲げられない。


「形だけの選挙よ。副会長としての最初の仕事だと思ってやりなさい。」

「うへぇ。」

六花が嫌そうに顔をしかめる。

花梨は六花のそんな態度を本気で信じてはいなかった。そもそも彼女は1年の1学期から他の部活にも入らずに生徒会に加わったのだ。やる気が無いわけがない。

当時の彼女はもっと意欲にあふれていた。そうでなくなったのはずん子が生徒会に入ってからだ。

ひとえに彼女の態度は生徒会を割らないため。六花が会長になろうとすれば花梨や副会長、後輩である千冬もどちらを支持するか決めなければいけなくなる。その結果がどうなろうと余計なわだかまりを残すことになるかもしれない。

だから初めから興味が無いフリをしているのだ。


「それじゃあ六花ちゃん、正々堂々頑張ろうね!」

「出来レースだけどねぇ。」

ずん子が両拳を握りしめ六花に笑いかける。六花も何てこと無いように笑い返す。

別にずん子が会長になったからと言って何がどうなるわけじゃない。六花が会長になったとしても何がどうなるわけじゃない。

ただそれでもいざ勝負になったら六花にも火がつくのではないか。花梨は内心そう期待していた。

しかし不安もある。六花が敢えて身を引いているというのは花梨の希望的観測だ。

…本当は単に自分より優秀な相手に折れてしまってるだけではないか。

本心の見えない六花の笑顔を前に、生徒会を去る花梨の心は複雑だった。



舞台は変わり新聞部部室。

唯世かのんはボールペンを握りしめ長考していた。

大会もなく引退時期が曖昧な文化部にとって生徒会選挙はちょうどいい時期だ。前部長である彩澄りりせから先日新聞部を受け継ぎ、新部長となったかのんにとってこの生徒会選挙が初仕事となる。

東北ずん子が当選確実、同じく生徒会の小春六花が形だけ出馬。これから選挙シーズンの間そんな内容の記事を上げ続けることになる。

いったい何が面白いのか。

ボールペンを握る手に力がこもる。前部長のりりせは前会長の花梨と友達だった。1年を通して温い記事を書き続け、新聞部は生徒会の太鼓持ちという風潮まで定着してしまった。

それでなくても学校新聞などというものは面白みが無い。起こった事をそのまま伝えれば誰の目にも留まらないのは当然だ。多少なりとも色をつける必要がある。

りりせが居なくなり記事を自由にできる環境になった今、自分はどうしたいのか。

かのんがボールペンを走らせる。胸に浮かぶ言葉は一つ。

これは捏造ではなく演出。


立候補者を周知する校内新聞はセンセーショナルなものだった。

『生徒会真っ二つ!!会長の座を巡る熾烈な権力争い』

夏色花梨前会長は第一候補小春六花を次期会長に推し進めていた。彼女にとって1年生の初めから生徒会の後輩だった小春さんを推すのは当然のことだった。彼女自身も昨年そうやって会長になったのだから。

しかしそこに第二候補東北ずん子が待ったをかける。東北さんは1年生の途中に庶務として生徒会に加入した言わば外様だ。しかしその優れた才覚と旺盛な野心によって生徒会内での立場を強めていた。

東北さんは他の生徒会役員である副会長と書記の支持を取りつけ、夏色さんと小春さんに立候補の辞退を迫る。同学年である小春さんはその圧力に屈しかけたが、夏色さんは退くことは無かった。

そも夏色さんと東北さんは以前から因縁のある相手なのである。同じ弓道部に所属し、生徒会内外でも先輩後輩の間柄だ。

夏色さんが文武両道の才女であることを知る者は多いだろう。彼女は1年生の頃から先輩に混じって大会に出場し、優秀な成績を残していた。このまま行けば来年は優勝も狙えると目されていた。

しかし昨年、優勝したのは彼女と同じように先輩に混じって大会に出場した1年生の東北さんだった。夏色さんは先輩を追い抜こうとしたところを後輩にまとめて追い抜かされたのである。

そして今年、夏色さんにとって高校最後の大会においても優勝したのは東北さんだった。時期が違えば2年生、3年生で連覇を狙えたかもしれない才能はもっと大きな才能に敗れ、無冠のまま高校生活は終わったのである。

頑なに小春さんを次期会長に推し、東北さんを冷遇する彼女の姿勢にそんな事情から来る何かを見出してしまうのは邪推なのだろうか。

改めて今回の生徒会選挙、第一候補は生徒会会計小春六花、第二候補は生徒会庶務東北ずん子となる。投票の日までどちらの候補者を選ぶのか、生徒の皆様はどうぞ存分にお考えを。



「嘘じゃん!いや嘘じゃないとこもあるんだけど…!」

貼られた校内新聞の前には既に人だかりができていた。内容を確認して驚きの声を上げた小春六花に周囲の視線が集まる。

記事をそのまま信じているわけではないのだろうが、やはり周囲の生徒には面白がるような空気が感じられた。

新聞を剥がしてしまおうとして六花は思い留まる。他の場所にも貼られているかもしれないし、強く否定することは肯定することと同じだ。

踵を返し生徒会室に向かう。他の役員も確認したなら向かうはずだ。


六花が生徒会室の前で所在なく歩き回っていると、同じ理由でやってきたであろう人物が現れた。

他の生徒会役員ではなく、新聞部前部長のりりせだった。

「あー、えっと!ごめんなさい…!」

六花の姿を認めると申し訳なさそうに謝罪の言葉を口にする。りりせが頭を下げる必要は全く無いが責任を感じてしまっているのだろう。

「やめてください。知らなかったでしょう。」

動揺を押し隠し、気にしないようにと笑いかける。りりせは尚も申し訳なさそうに続ける。

「やっぱりあの子を部長にすべきじゃなかったわ。」

「唯世さんでしたよね。」

唯世かのんとはそんなに話したことは無い。表情が少なく生真面目そうな印象だったが、こんなゴシップまがいのことを仕掛けてくるとは。


「前からちょっと危なっかしいところはあったのよ。私が引退するのを見計らってたんだわ。」

「ジャーナリストらしいと言えばそうですけどね。」

むしろこれまでが大人し過ぎたとも思える。りりせが部長の間は確かに健全で問題も起こらなかったが、それ故に印象に残るところもない。

マスメディアに興味を持つような生徒の意向を反映していたとも思えない。恐らくは新部長の暴走というより新聞部の方針ごと変わったのだろう。

今までのように付き合っていくことはできないと六花は苦い顔をする。生徒会の内情を知られていたからこそ、事実と脚色を混ぜて筋書きを書かれたのだろう。


あの記事を見れば六花とずん子が真っ向から対立しているように思われる。

小春六花を第一候補、東北ずん子を第二候補と呼んでいるのも小賢しい。

本来候補者に立候補順など無い。ただ五十音順で並べているだけだ。

それでもこう書かれたら六花が立候補したところに後からずん子が割って入ったように思える。そう狙っているのだ。


「まったく困ったものね。」

聞き慣れたツンとした声がかけられる。

「花梨先輩…」

ちょっと気まずくて目を逸らしてしまう。花梨と一緒にやって来た千冬もどこか居心地の悪そうな表情だ。

新聞に書かれていた弓道の大会に関することは事実だ。

花梨はずん子に2年連続で敗れている。もちろんそれを理由に逆恨みしているなんてことあるはずがないのだが…それでも…


「しゃんとしなさい!」

花梨に背中を叩かれ、六花はむせる。その言葉を聞いた千冬も背筋を正した。

「私たちから分断させようとしてるのはわかるでしょ。これでギスギスしてたら相手の思う壺よ。」

花梨の言うことはもっともなのだが、わかっていても気にしてしまうのが人情というものだ。

ずん子と共に生徒会で過ごした1年間、花梨は一度の負い目も負けん気も見せることは無かった。ただ先輩として、生徒会長としてふさわしい態度であり続けた。

それは引退した今も変わっていないようだ。六花はそんな花梨に敬意を覚える。


「放課後に対策を考えましょう。今日は各々、変な考えを持たれないように毅然とした態度で過ごすこと。良いわね!」

花梨が言い終えると同時に予鈴が鳴った。4人は急いでそれぞれの教室へと帰る。

六花の頭を占めるのはどうやってこの事態を切り抜けるかと、もう一人の候補者のこと。

東北ずん子は来なかった。あんな記事を書かれたくらいで不安になったりしないし、他の人のことが気になったりもしない。

それは紛れもなく強さであるのだが、六花の心にはモヤモヤとしたものが残るのだ。



「面白いことになりましたねぇ。」

結月ゆかりが意地の悪い笑顔で語りかける。朝のホームルームが終わったところでウキウキと六花の元にやって来たのだ。

けっして人に褒められるような人間ではないのだが、こういう時に直接来れるのはある種の美点だろう。現在進行形で噂が広がっているようで六花をチラチラと見ているクラスメートは多かった。

「初っ端からやられたよ。」

「ふふふ、戦いの火蓋って奴ですよ。」

内心を包み隠さないゆかりのスタンスは嫌いじゃない。最初からそういう手合いだとわかっていれば相応の付き合い方があるのだ。

「あまり面白がってやるな。六花にとっては胃痛の種やろうが。」

「うんうんそうだよ。私は何のことかわかってないけど。」

琴葉茜、弦巻マキも続いてやって来る。二人とも六花とゆかりの共通の友人だ。

単体ではそれなりに嫌われそうな結月ゆかりという人間を中和してくれる存在でもある。


「見てないんですか。学校新聞。」

「学校新聞…?」

「生徒会選挙のことでゴシップが書かれてたんですよ。」

「…?」

「あ、もしかして学校新聞自体をご存じない。」

ゆかりとマキが気の抜けるような会話をする。

「新聞部が書いてる学校に関する新聞や。新聞部はわかるか?」

茜の問いにマキは尚も首をかしげる。そんなはずは無いだろうと思うがマキだから本当に忘れているのかもしれない。

「りりせ部長のこと覚えてる?」

「あ、りりせさんのところか!新聞部って…ああ!」

思い出してくれたようで一安心だ。


「簡単に言うと六花さんと花梨先輩、ずん子さんと千冬さんで対立してるんですよ。」

「そうなの!」

ゆかりのざっくりとした説明に驚くマキ。

「嘘だよ。あと副会長も忘れないであげて。」

「でも前からそんな話聞いてたで。」

「それはね…」

六花は否定しようとしたが言葉に詰まる。花梨が六花を会長に推しており、千冬と副会長が別にずん子でいいじゃんという立場だったのは紛れもない事実だ。

そして花梨が六花を推していた理由は定かではない。弓道の大会で負けた腹いせという邪推は十分にそれらしいものだった。


「まぁ真偽のほどはどうでもいいんです。重要なのはあのずん子さんとやるってことですよ。」

「出来レースのつもりだったのに…」

「あなたはちょっと認識が甘いですね。」

ゆかりがピシャリと言い放つ。いつも気に食わない物言いだがゆかりは頭のキレる奴だ。六花は続く言葉を待つ。

「あの記事があっても無くてもこの選挙は荒れる可能性があった。あなたが思っているよりも前会長夏色花梨には人気があり、会長候補東北ずん子にも人気とその逆がある。」

「それは…」

「起爆剤を仕掛けられたのはその通りですが、元から燃料があるのは忘れてはいけません。」

六花はまたしても言葉に詰まった。


花梨の人気は必ずしも生徒会長としてのものではない。もちろん純粋に心優しく優秀な模範生としての慕われ方もあるが、その容姿と性格によるところも多い。

美人でスタイルが良く、気が強いが程良く隙がある。男子からはお姫様のように思われながらも、女子からは王子様のように思われていた。

要するに男女問わずファンが居るのである。

片やずん子の人気はどのようなものか。

文武両道才色兼備の非の打ち所がない存在であり、完璧という評価がふさわしい。

だがそれ故に憧れも反感も向けられていた。弓道の大会のことだって後輩に負かされたのは花梨だけではない。

あらゆる分野で並外れた才能を発揮し、不用意に得意分野で勝負をしてしまい心を折られた者も少なくないと聞く。

要するに男女問わずファンとアンチが居るのである。


六花とてどっちがすごいかと問われればずん子と答えるだろうが、どっちが好きかと問われれば花梨と答えるだろう。

生徒会で一緒に仕事をしていても、花梨といる時は支えていると感じるがずん子といる時は従っていると感じる。

ずん子はどこか気に食わないし、得体が知れない。

この生徒会選挙は六花を代理とした花梨とずん子の対立となり、好きと嫌いの対立となる可能性を持っている。


「私としてはずん子さんに負けてほしいですけどねー。」

あっけらかんとゆかりが言う。ゆかりにとっては自分よりもずん子の方が親しいとは思えない言い草に、六花は呆れる。

しかしはっきりとそう口にできるだけ彼女はやはり友人なのだろう。口には出さずとも後ろ暗い思いを持っている者にとって匿名の投票はそれを形にする機会だ。ゆかりの言うようにこの選挙は荒れる。

「ウチらとしてはどっちを応援するか悩ましいな。」

「うーん六花ちゃんかずんちゃんか。」

周囲がどう煽り立てようが出来レースだ。気にせず東北ずん子に投票すればいい。

だって私には生徒会長になる気なんて無いんだから。

そう言って笑おうとして六花はできなかった。



放課後、生徒会室に向かう前に一早く六花は隣の教室に向かった。

慌ただしい生徒たちの中、悠然と過ごすずん子を見つける。スラリと伸びた長身と緑がかった黒髪、その所作には常に気品と余裕がありどこに居ても目につく。

「ずん子さん。」

「来るんじゃないかと思ってた。」

ずん子は普段のように穏やかな笑みで告げる。記事について知らないことは無いだろう。

「その神経の太さを分けてほしいよ。」

「分けてあげられるものならそうしたいけれど、他のところと釣り合いが取れないかもね。」

ずん子は横柄ではないが謙虚でもない。六花はその態度をどう言い表せばいいか知らなかった。

ずん子が軽く首をもたげ、視線を後方に飛ばす。

「かのんちゃん。」

「見てるね。」

新聞部新部長の唯世かのんは腕組みをしてこちらを見つめていた。ずん子と同じクラスにも関わらずあんな記事を書けるあたり彼女の神経の太さも相当なものだろう。

「今日1日ずっと見てるの。私がどんな反応するかなって。」

「うわあ。」

「可愛いよね。」

小動物を愛でるようにずん子は笑う。馬鹿にしているわけでも強がっているわけでもないのだろう。本当にただ可愛いと思っている。

だから得体が知れないのだ。


「さて、本題に入るけど。」

指先を合わせたずん子が視線を六花に戻す。

「花梨先輩が生徒会室で今後の対策を考えようってさ。」

「六花ちゃんはそれでいいと思ってるの?」

答えられない。どんな対策が考えられるか以前に。

「もう花梨先輩は会長じゃないんだよ?」

ずん子の言葉はその通りだ。既に彼女は引退している。生徒会の今後を決めるべき立場ではないし、決めていい立場ではない。

「ちゃんと戦おうよ。」

「あの記事に乗っかるの?」

「乗っかるかどうするかそこも含めて。」

ずん子の目がスッと開く。彼女の目は怖い。抜き身の刀身のような冷たい輝きを放っている。

「どうやったって遺恨は残るよ。ちゃんと戦った方がいい。」

「私は…」

「あなたにも他の誰にも、譲ったと思われるのは癪だからね。」

六花は自分では身を引いたつもりでいた。ただ気後れする気持ちがあるのもまた事実だった。そんな内心はずん子には見透かされていた。


「あなたと戦う…何のために…?」

もはや選挙で争うことは避けられないと悟りながらも、六花は腹を決め兼ねていた。

多少気に入らないところはあれど、ずん子なら問題なく生徒会長を務められるのだ。この勝負には意義が無い。

「互いの意地のために。」

迷いの無い目でずん子は答える。

私にどんな意地があるのかと聞き返そうとして六花はやめた。ずん子にもどんな意地があるのか知らない。

そもそも彼女は何のために生徒会長になろうとしているのか。そんなことも知らないまま彼女に任せようとしてしまっていた。

どのみち避けられない戦いならば、その中で知ればいいことだ。


「やるからには勝つからね。」

六花はそう言って立ち上がる。口にした瞬間、これまで抑えつけていた熱が体の奥から広がってくる気がした。

本当は生徒会長になりたかった。理由なんてわからずともずっとそうだったのだ。

「相手になるといいけど。」

ずん子が薄く笑う。今の笑いには確実にこちらを馬鹿にする意図があった。

目の前のずん子を睨み、教室奥のかのんを睨み、六花は教室を出て行った。

戦いの火蓋が切られた。



2026年3月4日水曜日

キャラ設定覚書V3

改訂版三度目。候補だけなら100人以上いる。

果たして全員を描写し切ることができるのか。


①演劇部組

結月ゆかり

高校2年生。演劇部部長。長らく廃部となっていた演劇部を復活、脚本を担当。

さすがにもう掘り下げるところは無くトリックスター的な役回りになるはず。

主役回:「補遺1~4」「夢と現の演劇部」


紲星あかり

高校1年生。演劇部部員。ゆかりを慕う後輩ポジション。

両親、ゆかり、マキに対してまだ掘り下げる余地がある。

主役回:「補遺11」「遺児編」


琴葉茜

高校2年生。演劇部副部長。ゆかりの相棒的存在と葵の保護者的存在を兼任。

ゆかりと同様もう掘り下げるところは無いが、他の人の掘り下げ回での役回りはある。

主役回:「補遺5~6」「進路を決めよう茜ちゃん」


琴葉葵

高校2年生。演劇部部員。茜の双子の妹。

まだまだ不安定なのでもう一波乱ありそう。

主役回:「補遺7~8」「宝船」「月面旅行の約束」


弦巻マキ

高校2年生。演劇部と軽音楽部を兼部。ゆかりの幼馴染。

両親、ゆかり、あかりに対してまだ掘り下げる余地がある。

主役回:「補遺10」「遺児編」


東北ずん子

高校2年生。弓道部と生徒会所属。次期生徒会長候補。

何かと出番は多いがまだ実力も野心も見せ切れてないため主役回はある。ちょっとタイミングが難しいが。

主役回:「補遺9」「生徒会選挙編」


夏色花梨

高校3年生。生徒会長、弓道部部長。

副生徒会長への微妙な恋模様で主役回を想定。


小春六花

高校2年生。生徒会所属。会計。

こちらも実力も野心も見せ切れてないため主役回はある。生徒会選挙編では負けるのでリベンジマッチ回も必要。

主役回:「生徒会選挙編」


花隈千冬

高校1年生。生徒会所属。書記。

何か掘り下げる要素を付与してもいいが、六花、ずん子、あかりに付いて行くことが多くなるため別に無くてもいいかもしれない。


宮舞モカ

高校2年生。文芸部ミステリ研究会所属。

観察者として状況を解説する役回りになることが多くなるため、彼女自身を掘り下げる必要は無いかもしれない。


彩澄りりせ

高校3年生。新聞部部長。

友人の花梨、妹のしゅおの話のサブキャラぐらい。


ギャラ子

高校3年生(暫定)。

ガラの悪い先輩。花梨、りりせのクラスメート。


桜乃そら

高校教師。ゆかり、茜、マキ、六花のクラスの担任。17歳ではない。

演劇部の名ばかり顧問。普段はバレー部の顧問にかかりきり。

セイカ、コウと一緒に掘り下げ回を作りたい。


京町セイカ

無職。そらの家に居候中の自称未来人。23歳。

パチンコで稼いだ金でイタコと飲み歩いている。

掘り下げ回のほか、SF的な話も1個は。


月読アイ

演劇部のOB。職業不詳、年齢不詳。

年の離れた後輩たちをかわいがっている。

主役回:「緋色の絆」


フィーちゃん、ユニちゃん

高性能な汎用アンドロイド。

試験運用の一環でフィーちゃんはゆかり達の高校へ。

ユニちゃんは本部で待機。各学校に行っているカリカチュア達のマネージャー的な役職。

主役回:「フィーちゃんがやってきたぞ」


アリアル、ミリアル、アベルーニ

不法滞在者。森の奥の屋敷で勝手に暮らしてる。

胡乱な姉と健気な妹。同じ双子である琴葉姉妹とは仲が良い。

アベルーニが知らぬ間に無料になっていたのでそのうち出したい。


朱花、青葉、銀芽、金苗

地元大学の演劇サークル。銀芽が大学生は無理がありそう。

オープンキャンパスで仲良くなる。

ゆかり、ひまりの進学予定先。


②東北組

東北ずん子

上述。東北三姉妹の次女。

きりたんには過保護。イタコには複雑な感情を向ける。


東北きりたん

小学5年生。東北三姉妹の末妹。

イタコとずん子に育てられ、両親のことはよく知らない。

ウナやコウ先生を巻き込んでもう1本くらい何か用意したい。

主役回:「補遺EX」「31人目の子供の霊」


東北イタコ

家事手伝い。20歳。東北三姉妹の長女。

青森でイタコの専門学校を卒業後、帰郷し妹たちと同居。

セイカと共に中学生組の動画に絡むかもしれない。


ずんだもん

ずんだの妖精。3歳。

扱いの難しい存在で雑にいじられてる。

仮に未来の話が描かれれば主役回になる。


四国めたん

ホームレス。17歳。

幾つか主役の話を考えているがどれも長くなりそうなので置いておかれている。

主役回:「超常現象調査員めたんちゃん」あるいは中学生組の動画と合わせて「鬼狩り」シリーズ、「深海で揺れる炎」


九州そら

アンドロイド。10歳。

もう少し掘り下げ回を作りたいが、未来の話になりそう。

主役回:「satellite girl」「新時代の地平を照らす光」


中国うさぎ

高校2年生。飛び級で高校2年生になった14歳。

今は安静にしているがいつか爆発する人。

主役回:「月面旅行の約束」「因幡の黒兎」


音街ウナ

小学5年生。

思ったより小学校の様子を描けてないので出番を増やせれば。


水奈瀬コウ

小学校教師。きりたんとウナのクラス担任。

思ったより小学校の様子を描けてないので出番を増やせれば。


彩澄しゅお

小学5年生。きりたん、ウナとクラスメート。

オカルトに傾倒するちょっと変わった子。

主役回:「31人目の子供の霊」「喜悦の鬼」


田中傘

小学校教師。

使っていた立ち絵がいつの間にか公開停止されており、継続使用していいのか謎。

主役回:「31人目の子供の霊」「喜悦の鬼」


如月ついな(役追儺)

中学2年生。

天涯孤独の少女。弓鶴との出会いで心境に変化が生まれる。

そろそろ2年経つのでいつまでも後回しにはしていられない。

主役回:「夜の帳が下りる頃、語るは鬼の後影」


伊織弓鶴

高校1年生。私立高校組。

琴葉姉妹の従兄弟。親元を離れて一人暮らし中のため時々様子を見に来る。

ついなとの関係や私立高校での様子など貯まっているネタは多い。


黒朱乃宮・ティンティナーブルム・リリン

中学2年生。

黒朱乃宮家の令嬢。療養も兼ねて東北の別荘で暮らす。

この人の制服差分が無いから中学生組の動画シリーズを始められなかったりする。


つくよみちゃん(夢前月夜)

中学2年生。

夢前月夜という偽名で暮らす人外。リリンを気に入り共に学校に通う。

つくよみちゃんは複数個体存在するのでその辺りの説明も兼ねて早めに動画を出したい。


黒聡鵜月

黒朱乃宮家の執事。

液状の体を持ち、声や体を変幻自在に変える事が可能だそう。

黒朱乃宮邸が人外ハウスになってしまう。


カナ、マナ

カナは中学2年生。マナは小学5年生。

カナはついな、リリン、つくよみちゃんとクラスメート。マナはきりたん、ウナとクラスメート。

姉妹みたいな幼馴染。


春歌ナナ

中学2年生。

ついな、リリン、つくよみちゃんのクラスメート。

名前とキャラが色々と被りがち。


あいえるたん(藍田ノエル)

中学校教師。

ついな達のクラス担任。そんなに出番はない。

声がアナウンサーみたいで綺麗。


夜語トバリ

組織のエージェント。古株。

めたんとは旧知の仲。後鬼の捕獲を狙っている。

今一つ立ち絵が定まっていない。


虚音イフ

組織のエージェント。組織では新参だが業界内では息が長い。

トバリが敬意を払う数少ない相手。

本当に人間なのかは怪しい。


クロワ

組織のエージェント。新参。

やる気が空回り気味でトバリの手を焼かせている。

本名が黒朱乃宮・セプテントリオーネス・ラ・クロワであることは覚えていない。


†聖騎士紅桜†

組織のエージェント。新参。

甲冑姿で往来を闊歩する狂人。

中身は中学2年生の少年。紅桜ショウガとしてAIVOICEと立ち絵が存在。


大江戸ちゃんこ、中部つるぎ、関西しのび、北海道めろん、沖縄あわも

秘密結社「大都会」。

東京郊外にある老舗旅館を隠れ蓑にしている。ずん子達とは因縁がある。

メンバーが揃ってくれないと出しづらかったりする。


③私立高校組

冥鳴ひまり

高校2年生。

常にゴス服を着用している、ユーチューバーとして界隈では有名な人。

ゆかり達とのオープンキャンパスの動画から、もう一つ主役回を作りたい。

主役回:「あなたのことがますます嫌いになったわ」


春日部つむぎ

高校2年生。

ギャル。マキと音楽関係の親交があり演劇部と縁ができる。

ひまりと一緒に東北の大学に進むか地元の友人のいる埼玉の大学に進むかで悩む。


雨晴はう

高校2年生。

常にナース服を着用している、面倒見の良い優等生。

かつて剣崎に命を救われ、将来は看護師を目指している。

主役回:「幽霊なんてゴミみたいなものだから」


櫻歌ミコ

高校2年生。

小柄な犬っぽい少女。通称みこちー。

小夜とペアを組むことが多い。ひまりとの距離感が怪しい。


小夜

高校2年生。

小柄な猫っぽい少女。通称さよちー。

ミコとペアを組むことが多い。ミコのことが好きでひまりのことが嫌い。

主役回:「あなたのことがますます嫌いになったわ」


波音リツ

高校2年生。

長身で絢爛な出で立ちの少女。

ミコとは幼馴染。一人でいることが多いが孤立しているわけではない。


WhiteCUL 雪

高校2年生。

和風な出で立ちの少女。クラスでは浮いているがそれなりに受け入れられている。

1つ下の学年に妹がいる。


青山龍星

高校2年生。

大柄な男子高校生。天性のガタイの良さ。

外見や声音の印象ほど落ち着いた性格ではない。


玄野武宏

高校2年生。

全体的に特徴のない平凡な男子高校生。

ごく普通の感性が作中では逆に珍しい。

主役回:「俺のことを大好きな女の子が降って来ないかな」


白上虎太郎

高校2年生。

小柄な男子高校生。帽子で高さを盛っている。

いじられキャラであり、ツッコミ役。


猫使アル、ビィ

高校2年生。

猫っぽい双子の少女たち。

あまり絡みのないクラスメート。


花撫シア

高校2年生。

クラスにやって来た転校生。メンヘラ系女子。

主役回:「俺のことを大好きな女の子が降って来ないかな」


伊能いお

高校2年生。

あまり絡みの無いクラスメート。最終的にシアがつるむようになった相手。

ビジュがいいのでそれを機会に出番があってもいいかもしれない。


双葉湊音

高校2年生。隣のクラス。

青春に囚われた狂気の少女。

今年度中にシリーズが終わらなかったが夏までには完結させたい。

主役回:「青春」シリーズ


紡乃世詞音

高校2年生。隣のクラス。

ミステリアスな大人びた少女。

龍星とは恋仲。クラスでは湊音の相手をさせられるようになる。

主役回:「青春」シリーズ


雀松朱司

高校2年生。隣のクラス。

面倒見がよく湊音がクラスで最初に話すようになった人物。

龍星、武宏、虎太郎とは幼馴染。


黒沢冴白

高校2年生。隣のクラス。

クールでストイックな青年。武宏をライバル視しており、女性が苦手。だそう。

陸上部所属。湊音にちょっと惹かれている。

主役回:「グラウンドの妖精」


離途

高校2年生。隣のクラス。

ミステリアス系男子。マジかネタかわからないトーンで湊音をおちょくっている。

実はアンドロイドである設定は採用しなそう。


ぞん子

高校2年生。隣のクラス。

勝手にエナジードリンク「ZONe」を宣伝しているゲーマー女子。

主役回:「サイダーを飲んだ日」


ユーレイちゃん

学校に存在する幽霊の女の子。

今のところ湊音とぞん子にしか見えない。

主役回:「ヒナギクルミを探しています」


満別花丸

高校1年生。弓鶴のクラスメート。

自認が男の女の子に見える女の子。

自認が男の女の子に見える男の子である弓鶴がいるため非常に紛らわしい。


ロサ(ROSA)

高校1年生。WhiteCUL雪の妹。

どんなキャラにするかは未定。


麒ヶ島宗麟

高校教師。隣のクラスの担任。

青山ら4人組とは旧知の仲。


後鬼(如月)

高校教師。つむぎ、はう、ひまり達のクラス担任。

若い女の姿で社会に溶け込んでいるが、正体は千年以上生きた鬼。

ついなに仕え、共に暮らしている。


もち子さん(モチノキョウコ)

もちぞら模型店店主代理。

入院中の祖母に代わり店の切り盛りを一手に担う。パーカー立ち絵がとてもしっくり来る。

主役回:「あなたのことがますます嫌いになったわ」


あん子ちゃん(モチノアンコ)

もち子さんの妹的存在。妹なのか親戚なのか不思議な存在なのかは未定。

以前のもち子さん同様露出が多すぎるため扱いが難しい。


No.7(ナナさん)

フリーター。もちぞら模型店でもアルバイトをしている。

ミニマリスト。ロウソクの灯りで暮らし、カイワレダイコンを育てる。

この人も私服だと露出が多すぎるため扱いが難しい。

主役回:「あなたのことがますます嫌いになったわ」


剣崎雌雄

医師。

極めて真っ当な医者だがそのルックスと思わせぶりな態度で女性患者や看護婦を誑し込む。

メスの付喪神である設定はたぶん採用されない。

主役回:「あなたがいた証」


ナースロボ タイプT(TTちゃん)

医療用アンドロイド。

剣崎の勤める病院に何機か配備されている。

その内の一機は勤続年数が長く雨晴はうとも旧知。

主役回:「歯車は回るだけ」


豪徳貞江

隠居老人。

湊音が生活するアパートの大家。他にも幾つかの物件を所有しており裕福な老後を送っている。


渋木路井

貞江と同じ隠居老人としようと思ったが、それよりは若そう。

しれっと「Replace」に出してしまった。候補としてはその役と同じく古株の教員。茶道部顧問など。


➃その他

ナコちゃん、レコちゃん、カナタくん

COEIROINK組。

アリアル、ミリアル、アベルーニの郷里の友人。フリー素材としてたまに出演する。

ちゃんとした出番があるかは不明。


ディアちゃん、アルマちゃん

COEIROINK組。ラスティキッスプロダクション。

私の中で天使と悪魔という存在を落とし込めていないため保留。


アメノちゃん

COEIROINK組。ラスティキッスプロダクション。

本名は海神之宮(わだつのみや)・リンドブルム・天乃(あめの)。

普通のギャルにするか特殊な存在にするか悩んでいる。


松嘩りすく

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

特徴的な叫び声が何度か使われている。他のスタイルも使いやすく、適当なキャラへの声当て候補。

松嘩りすくというキャラとして出るかは決め兼ねている。頭からUSBが生えてるのはどうするか。


ツキノヤミ

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

Losstime Lifeの親戚みたいなツキノヒカリから生まれたキャラクター。

必然的にテーマ曲に困らないので動画は作りやすい。公式立ち絵も可愛いが公式設定が無くキャラづけに悩んでいる。


幌呂めぐる(ホロロメグル)

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

幌呂は北海道阿寒郡鶴居村にある地域だそう。埼玉ご当地ギャルである春日部つむぎを東北の地に引っ張ってきた以上彼女も引っ張って来てもいいのだが、せっかくだしそのままにしておきたい気持ちもある。


兄口祐太郎

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

27歳の民俗学研究家兼小説家。伏見遊山というペンネームを使っている。

霊媒体質であり幽霊や怪異が視えるほか、特に悪霊や呪詛など良くないモノに惹かれ、憑かれることが多い。

ここまでしっかりとした設定がある以上このまま行く。ポメポメ様、どこかのあげもの様の2種の公式立ち絵が存在。

制作元には他のキャラクターもいるため深入りもできる。


ユニティ・がる~ぞ

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

小夜や弓鶴の立ち絵を描いている方のオリキャラ。天使と悪魔のような宗教的な位置づけを感じさせないフワフワとした「天使」。

名前⇨ユニティ・がる〜ぞ

性別 ⇨不明

身長⇨150cm前後 体重⇨0kg(浮遊している)

好きなもの⇨可愛い服、アイドル、頑張る人

なりたいもの⇨アイドル!

嫌いなもの⇨暗い雰囲気、争い、悲しい気持ち

よく動きよく笑いよく励ましてくれる天使


船音ユナ

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

少女の姿をしたアンドロイド。

しかし人間のようなプロフィールの記載もあるので高校2年生の少女にしてしまっても良さそう。油断するとアンドロイドばかりになってしまう。


AIIOWA(アイオワ)

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

人型汎用ロボット。中々に尖ったデザインをしている。

さすがに人間と言い張ることはできないが公的なアンドロイドにも見えない。出すなら個人が非合法に作製したものか。


コシラズ

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

16歳の少女。そのままどちらかの高校に入れるか年齢をちょっと変えちゃうか。

割とどんなキャラづけでも行けそうだから誰かが欲しいところに。


毒命(トクメイ

COEIROINK組。MYCOEIROINK。

不思議な球体関節人形の女の子。元はただの人形だったが、いつの間にか自我が宿り、自由に動くことができるようになった。​

真に愛してくれる人間を探している。

という設定の配信者になるかもしれないしそのまま行くかもしれない。


ちび式じい

VOICEVOX組。あるいはAIVOICE 式狼縁・式大元。

割とどういう存在なのか謎。出すならかつては強大な精霊だった式大元の弱体化した姿とかかなぁ。

その場合はめたんに狩られる立場になる。


栗田まろん、琴詠ニア

VOICEVOX組。

出る時はたぶんペア。社長とその秘書という役回りが似合いそう。

都市開発計画などでごたごたが起こればお話を作りやすいか。


Voidoll

VOICEVOX組。「#コンパス 戦闘摂理解析システム」を管理するAIロボ。

SF的なストーリーで単発の主役回を考えている。公式設定は見ないフリ。

ちょっと版権的に下手な扱いできない気がしている。


あんこもん

VOICEVOX組。

ずんだもんすら持て余しているのにもっと持て余しそうな存在。

たぶん数年は置いておかれる。


足立レイ

AIVOICE組。レプリボイス。

アンドロイド開発の先駆けとなった存在。たぶん出番はない。

余談だが足立レイは個人製作であり、製作者ごと研究機関に誘致する形で開発が始まった。


アナウンス部

AIVOICE組。

結城香、日ノ出賢、塩崎かずき、風見壮一の4名。

普通にアナウンサーかな。


羽ノ華

AIVOICE組。

弦巻マキの親戚にしてしまうのが丸いか。

見た目的にはファッションモデルで波音リツとの絡みでお話が作れそう?


GUMI

AIVOICE組。

ウナが所属する事務所の先輩。GUMI姉と慕われている。

ボカロとしては馴染み深いがどういう人なのかは何もわからない。可能性は無限大とも言える。


ZOLA Project

AIVOICE組。

ウナが所属する事務所の先輩。

KYO、YUU、WILの3人による男性グループ。いよいよ何もわからない。

深入りせずに男性アイドルとして扱うのが無難か。


タンゲコトエ、カキョウヨサリ

AIVOICE組。

私の中で神という存在を落とし込めていないため保留。


RIA

AIVOICE組。

個人勢のVtuberの方が自分用に作成して使っているらしい。そのため規約的に危ない橋は渡れず、使うとしてもちょい役。


来果

AIVOICE組。

「来果だにゃ」の一言でどういう存在かの説明を済ませられそうな気がしている。

猫っぽい人たちで絡むことがあれば。


蓮鬼ねむ

AIVOICE組。

権利元が潰れたところをついなちゃんプロジェクトに拾われたそうな。

後鬼と同様に知性を持った鬼ということで出る時はそれなりにクリティカルな存在になる。


雪音りう

AIVOICE組。

23歳。セイカさんと同い年。

クリームソーダが好きな人のイメージしかない。

この年齢帯の扱いは中々難しい。


サーラちゃんさま

AIVOICE組。

青白い肌に赤い瞳、彩度の高い金髪が特徴的な、空間の裂け目を抜けてきた自称魔界の公爵様。星の数ほどいる影武者の一つであり、複数体存在する。

異界の存在だからある程度自由にやっても整合性は取れるか。魔界の公爵、無数にある影が人間界に現れるという設定はパタリロで見たような。


鳴花ヒメ、ミコト

AIVOICE組。

キャリアの長い梅の精霊。

出してもいいがこの子たちが太宰府天満宮を離れるのは解釈違いという意識もある。誰かが福岡に行くか、それこそ彼女たちの影だけが東北にやって来るか。


ユニティちゃん(大鳥こはく)

AIVOICE組。

8月13日生まれの17歳で、血液型AO。

父は大鳥重工のCEO大鳥雄二。母は大鳥みもり(※)

海上都市コーゲン・シティに家族と住んでいるとされる。

好物はカレーコロッケ。

という公式設定がある。本名、年齢、好物は拾っておきたい。


若穂みのり(ワコウミノリ)

AIVOICE組。

日本工学院専門学校の産学連携プロジェクトで制作されたという異色の合成音声。

出自は工学院だが名前やビジュアルからは農学分野を連想する。


咲ちゃん

AIVOICE組。

フルネームは高遠咲。ついなちゃんプロジェクトの公式キャラクター。

公式設定は無視してしまったがそれでも出すとしたらやはり同級生か。


ルウル

VOISONA組。

コンピュータウイルスという他にいない存在なので普通の女の子にしてしまうのはもったいない。

活かすとしたら九州そらと絡むことになるだろうが上手いこと思いついていない。


梵そよぎ

VOISONA組。あるいはCevio組。

白スーツが特徴の細身な男性。

年齢、職業など色々と決められてはおらずイメージもついていない。


さとうささら、すずきつづみ、タカハシアマト

Cevio組。大御所。

使わない理由は特にないが、強いて挙げるならこの3人だけで関係性が完結してしまいがちか。

出すなら大学生かと思ってる。


IA、ONE

Cevio組。こちらも大御所。

私の中で宇宙人という存在を落とし込めていないため保留。


水奈瀬リト

VOICEPEAK組。

水奈瀬コウの兄。年齢は30歳。

祖父から継いだバーを経営しており、昼にはランチ営業しているそうな。

出番があるかはわからない。


邪神ちゃん

VOICEPEAK組。

本当に使っていいのか?

さすがにちょっと落とし込める気がしない。


重音テト

VOICEPEAK組。

ボーカロイド組。波音リツと同様プロフィールがふざけられているため拾うかはわからない。

ちょっと役回りが不明なため出なさそう。


フリモメン(スーパーフリモたん)

VOICEPEAK組。

私の中でフリモメンという存在を落とし込めていないため保留。

フリモメンの姿と声を弦巻マキの父として使ったのは割と苦肉の策なので、たぶんもう出ることは無い。


以上、変化があれば更新していく。


2026年2月27日金曜日

クラス分けとか

ふたばみの青春シリーズで私立高校組の掘り下げもサラッとしている。

本当は大人数で遊びに行く回を作りたいが上手いシチュエーションが思いつかないためと、この機会を逃すともう触れられなくなりそうだからである。

備忘録がてらメモを残しておく。


現在

1組

冥鳴ひまり、春日部つむぎ、雨晴はう、櫻歌ミコ、小夜、波音リツ、WhiteCUL雪、青山龍星、玄野武宏、白上虎太郎、猫使アル、猫使ビィ

(未登場)花撫シア、伊能いお

※花撫シアは転入生、伊能いおは去年のクラスは未定

2組

双葉湊音、紡乃世詞音、雀松朱司、黒沢冴白、離途、ぞん子


去年

1組

冥鳴ひまり、春日部つむぎ、雨晴はう

2組

櫻歌ミコ、小夜、玄野武宏、雀松朱司

3組

青山龍星、白上虎太郎、紡乃世詞音

4組

波音リツ、ぞん子

5組

WhiteCUL雪、双葉湊音

6組

黒沢冴白、離途、猫使アル、猫使ビィ


自由な校風から学外での活動に力を入れる者も多く、部活動に入っているのは全体の6割程度。

陸上部:黒沢冴白 (1年1学期のみ青山龍星、玄野武宏)

剣道部:雀松朱司

卓球部:白上虎太郎

バスケ部:波音リツ

茶道部:WhiteCUL雪


満別花丸は1年生に変更。伊織弓弦と同じクラスで性別を混乱させてた方が面白そう。

ついでに公立高校組もメモ。私立高校も公立高校も40人×6組の1学年240人。


現在

1組

結月ゆかり、琴葉茜、弦巻マキ、小春六花

2組

琴葉葵、東北ずん子、宮舞モカ (未登場)唯世かのん


3年生 夏色花梨、彩澄りりせ (未登場)ギャラ子

1年生 紲星あかり、花隈千冬


去年も同様のクラス分け。

9割が部活動に入っている。1年の頃に未所属だったゆかり、茜、葵は少数派。

演劇部:結月ゆかり、琴葉茜、琴葉葵、弦巻マキ、紲星あかり

軽音部:弦巻マキ

弓道部:夏色花梨、東北ずん子

文芸部:宮舞モカ

新聞部:唯世かのん(暫定)

生徒会:夏色花梨、小春六花、東北ずん子、花隈千冬


宮舞モカはあまり新聞部って感じの人物にならなかったので順当に文芸部へ。

文芸部は漫画研究会、歴史研究会、ミステリ研究会、オカルト研究会、特に何もしていない人たちの5つで構成される巨大な複合部活動。モカはミステリ研究会に所属。

ゆかりが演劇部部長、マキが軽音部部長、モカが文芸部部長になれば部長会を舞台に物語を作ることも可能。検討中。

新聞部には暫定で唯世かのん。個人的に新聞部のキャラで最も理想的なのは畑ラン子だが、どこまで寄せるかは未定。新顔だから正直まだキャラが固まっていない。

生徒会は会長の夏色花梨、未登場の副会長が引退したら3人になる。通例だとこのタイミングで1年生から庶務を1名招き入れる。去年のこの枠は東北ずん子だった。

別に誰でもいいのだが作中世界の人間関係的にも作者の事情的にも紲星あかりが妥当。ゆかりが引退したら演劇部は消滅するのでその後の居場所としても。

もし部長会編を作る時のために部活候補を記載しておく。


〇運動部(18個)

野球部(最大派閥)

サッカー部(準最大派閥)

男子バスケットボール部

女子バスケットボール部

男子バレーボール部

女子バレーボール部

ハンドボール部

ソフトボール部

テニス部

バドミントン部

卓球部

陸上部

水泳部

剣道部

弓道部

空手道部

柔道部

ダンス部(運動か文化か微妙)

〇文化部(12個)

文芸部(最大派閥)

吹奏楽部(準最大派閥)

園芸部

料理部

茶道部

美術部

科学部

天文部

写真部

新聞部

軽音部

演劇部


新聞部、写真部、天文部は生徒会役員室とフロアが同じ。

吹奏楽部、軽音部、美術部、演劇部、料理部、文芸部、漫画研究会がある。

と以前に千冬ちゃんが言ってしまっていた。

文芸部と漫画研究会が分けられているのは微妙だが、漫画研究会が文芸部の4つの研究会の中で最も大きく、個別の活動場所を与えられているため別枠としたなど言い訳はできる。

文化部は言及された以外にも存在するが、それぞれ千冬ちゃんの知り合いが存在する部活を優先してあげたということでいいだろう。別に千冬ちゃんはまだ1年生だから間違えたって不思議でもないのだけれど。


2026年1月24日土曜日

いつか回収するメモ

頭がパンクしそうになってきたので今後回収する内容をメモ。

日常系とつくような作中世界のお話。


七不思議

①公園のホームレス女

四国めたんのこと。それなりに住人からも認知されている。

めたんがいる公園は広大な自然公園で部分的にはキャンプが許可されている。

なお、めたんがテントを立てたり焚火をしているところは許可区域外。

②ミナトちゃん

双葉湊音のこと。入学当初の彼女の様子から広まった噂。

発生元である私立高校では誤解が解けたが他所では独り歩きしている。

本人が知らぬところで成長した怪異は美味しい題材だが使うかは未定。

③首無しさん

九州そらのこと。アンドロイドのため頭は取り外せる。

最初は事故で落とした頭を探してるのを見られただけだったが、その時のリアクションが面白かったため悪戯で同様の行為を繰り返すようになる。

そういう子供っぽい一面はそのうち描写する。

④橋の下

元は幽霊だったのか、最初から誰かが泣いていただけだったのかは不明。

補遺で琴葉葵が泣いていたところ。そのうちまた行くことになる。

⑤魔の森

森の奥の洋館はアリアルミリアルが住んでいるところ。昔は見に行けたが二人が住み始めてからは人避けの結界が張られて見つからない。

角の生えた鬼のような何かはついなちゃん。伊織弓鶴と仲良くなってからはあまり行っていない。

自殺者の死体を見つけたのは彩澄しゅお。その時に不思議なものを見たことでオカルトに傾倒していく。

この地域の管理されていない森の所有者は東北家。ずっと放置気味でずん子も把握していない。

⑥雛菊の家

父母娘の一家三人が突然行方不明になった家。

ユーレイちゃんの名前が「雛菊留美」であることが判明したら掘り下げられるかもしれない。

⑦空席



特異的なキャラクター

作中世界における主人公格。

理想あるいは固定観念と呼ばれるようなイデオロギーを持っている。または持っていた。

現実を正しく捉えるという認知の壁を超え、その現実をどうするかという実現の壁と向き合うことになる。

・双葉湊音

「青春」を目指す。

青春シリーズは湊音が理想と現実のギャップに気づくまでを描くことになる。

自分が思う「青春」について考えを深め、現実の世界とそこに住まう人々をどうしたいのか葛藤していく。

ちょっとずつターニングポイントに向けて進んではいる。

・結月ゆかり

「腐敗した世界の破壊」を目指す。

補遺シリーズで描かれ、認知の壁を超えてから優しさを選んで現実に屈した。

どこまでも無知や欺瞞を許さずに糾弾していくことができなかったのでもう終わりなのだが、創作という現実を諦めた先でまだウダウダやっている。

・冥鳴ひまり

「向こう側に行くこと」を目指す。

作中では描写されていないが、あらゆるコンテキストから切り離された画面の向こうの存在になりたかった。

ひまりの理想は説明しにくいが、誰から生まれたとかどこで生きたとか誰と過ごしたとか何があったとかが無い、無からポンと出てきたような存在になるようなこと。

Youtube上では人間界にやって来た「死神」で、そいつの過去も現在も画面の中にしかない。それはひまりの理想に近いような気がしていた。

ただ配信者として成功しても肉親からはただの変わった趣味の娘として扱われ、テレビに出るような売れっ子配信者と会っても普通に人間だったことで、この方法ではどこまで行っても自分が向こう側には行けないことに気づく。

実現の壁を超える方法が全く思いつかなかったことで挫折する。

・東北ずん子

「完璧な世界」を目指す。

補遺シリーズで描かれ、葵に対してのようにごく小さいスケールでは認知の壁にぶつかるものの大局的には超えている。

実現の壁を前にしても特に臆することは無く、虎視眈々と牙を研いでいる。

ゆかりであればマキ、ひまりであればつむぎのような心を乱す相手がいないのが大きい。理想への情熱があると言うより平熱で理想を追えている。

自分が思い描く世界と現実の世界が違った時、現実の方を変えようと思えるのが実現の壁を超える者の条件。

・小春六花

「光になること」を目指す。

作中では描写されていないが、かなり頭と気が回る人物。

ずん子は畏敬と畏怖で周囲をまとめており、六花は気配りと気遣いで周囲をまとめている。けんかやいじめの種を上手いこと取り除いてクラスの雰囲気を良くしているというだけのことだが、二人の目指すところの第一歩はそこになる。

中学生の頃、高校生の兄と両親の間で家庭は荒れ、学校でも嫌がらせをしたりされたりで疲弊していた。自分が思い描く正しさが為されないことを悲しんでいたが、認知の壁を超えたことで正しさが為される世界に自分がするしかないことに気づく。

誰かが強くなければいけない。誰かが賢くなければならない。誰かが正しくなければならない。誰かが優しくなければならない。

いつも笑顔で不満を受け止め、不和の解消に努め、不平は決して言わず、不信や不安を取り除いていく。人と人との繋がりを強め、孤立を防ぎ、外からの悪意にも内からの悪意にもみんなで対処する。

自分がそうするしかないのだ。

誰もが弱いから自分の弱さも他人の弱さも受け入れるしかないという茜ちゃんの思想の先。誰もが弱いからこそ誰かが強くなければならない。そうでなければみんな迷ってしまうからという思想。

ずん子にはそら、六花にはフィーちゃんというアンドロイドの支持者がいるので、対決の場を作りたいところではあるがどうなるか。未熟で力不足ながらも折れない理想を持っていることはどこかで明かせたらと思う。


2026年1月17日土曜日

Replace 完全版

最初に考えた超長編。

「replace」という単語の意味である

1.交換する

2.取って代わる

3.元の位置に戻す

が物語の展開の全て。

それによって一つの答えを得ることをテーマとしている。

以下簡易的な振り返り。


序章

学校で葵が昔の夢を見る。

夢で見た神社に向かい、ゆかりと葵の最初の入れ替わりが起こる。


第一章

葵はゆかりの家での生活に慣れていく。

入れ替わりから1週間後、二人は元に戻り時間制限があることを知る。


第二章

葵は入れ替わり中にゆかりを殺すことを考える。

ゆかりは葵の家の親子仲を改善したことを見せ、葵を牽制する。


第三章

ゆかりは葵に家庭環境について明かす。

葵にとってゆかりの家も居心地のいい場所ではなくなる。


終章

生き別れの姉である茜がやって来る。

動揺冷めやらぬ中、葵はゆかりと父の関係について知る。

神社で向かい合う二人。葵が出した答えとは。



どんな人にも良いところはある。

他者への嫌悪感を窘めるための常套句だ。

こんな事情があるかもしれない。こんな一面があるかもしれない。

立場が違えば見えてくるものもあるし、感じ方も変わってくるだろう。

そういうのをきっちり描いた上で、全部ひっくるめて気持ち悪いから全員殺した方がいいというのがこの物語だ。

ぶっちゃけどんでん返しも深いテーマ性も無く、物語的な面白みがあるかはわからない。

ただやっぱりそういう気持ち悪さを受け入れる物語を作ることが多くなってしまうため、受け入れないという選択も描いておきたかった。


おまけ。描写が足りなかったかもしれないポイント。

・葵は子供の頃、死体を埋めているそらと会って話した。そらは深い事情は語らなかったが、葵は彼女がとても晴れやかな顔をしているという印象を持つ。誰かに話すこともなく記憶の底に沈んでいったが、ある日偶然思い出した。

・神社にいる何か不思議なものが入れ替わりを起こしている。相互理解を目的としており、その結果がどちらも殺人という結果になったのは意図したものではない。ちゃんとわかり合えた結果ならそれで良しという作者と同じスタンス。

・細かい描写だが葵が掃除を怠っていたのはどうせ父に散らかされてしまうため。父に注意することもできず後始末をするのも不服だったためやらないようになっていった。ゆかりは父に口出しできるため普通に掃除している。

・葵がゆかりの体で父に会った時、彼が穏やかだったのは結構頑張っている。ゆかりは父に自分の家庭環境に問題があるという疑いを払拭したいと説明していた。初めて会う娘の友達に気を遣っていたため、素がああいう態度というわけでもない。

・ゆかりが葵の父に使ったテクニックは以前ゆかりの母がゆかりに使ったもの。旦那に浮気されて傷ついている自分を見せ、ゆかりから歩み寄らせた。お願いという名目で情につけ込んで言うことを聞かせてきた。

・上のテクニックはゆかりが葵に入れ替わりを続けるよう頼む時にも使われている。ゆかりは半ば無意識に使っており葵も気づかなかった。

・ゆかり母「お母さんは家のことを全部やってる」→ゆかり「じゃあ代わりに私がやるよ」→ゆかり母「ギャオーン」みたいなことをずっとやっていた。演劇部でのゆかりの家もほぼ同じで横で聞かされていた父親が限界を迎えた。

・あの全く話が噛み合わない感じを再現できたかは微妙。最初に思いついた考えに固執する、自分がそう思ったからだけなので理由は説明できない、「自分の勉強」のように特定のフレーズを繰り返し極端に語彙が少ない。あたりは典型的な特徴に思えるがどうか。

・ゆかりがああいうことをしてしまったのは母親の束縛による親子へのコンプレックスに加えて両親の不仲による夫婦へのコンプレックスもあったから。その辺りは客観視できていなかったことで一線を超えてしまった。

・そらはバレても別にいいやと思っていたため幼い葵に口止めすることも無かった。バレなかったので今も普通に生きている。一応だが葵と同様入れ替わりのために殺したわけではなく、相手への嫌悪感による殺人。

・作中で明かされることは無かったが、そらは良家のお嬢様でイタコは貧乏な三人姉妹の長女だった。尺的に盛り込み切れなかったのでどんなことがあったかはカット。


全然書くことが無かった。本編は1時間もあるので後語りはこんなもんでいいかもしれない。

再生数が落ちてきている中こんな伸びなそうな動画を多大な労力をかけて作るのはたぶん愚策なのだが、創作者的には一区切りついた気がするので良しとする。

以上。


補足)

意外とわかってない人も居そうだったので補足。最後のシーンで血を流して倒れている葵の父とパトカーが停まった玄関前が映る。玄関前の方はゆかりの家であり、ゆかりの母も殺されている。

犯行の流れとしてはまず自宅の包丁を使い、洗面所にいる葵父を背後から刺殺。しばらくは息があり、洗面台をつかんで立ち上がろうとした痕跡あり。

その後血の付いた衣服を着替える。神社に来た時に制服に変わっていることがわかるはず。バッグに雨合羽と包丁を仕舞いゆかりの家に向かう。

インターホンを鳴らし、ゆかり母が出てくる前に雨合羽を着用。玄関扉を開けた出会い頭に正面から刺殺。返り血の付いた雨合羽と血のついた包丁をバッグに仕舞い、今度は神社へ。

葵の父は未発見。ゆかりの母は近所の住民によって通報され、病院に搬送されるも死亡を確認。警察は現場を調査しつつ逃げた犯人の行方を追っている。

というのを推測してくれたらなぁと思う。ゆかりの家の外観を忘れてても、刺されて間もなく蘇生の可能性がある葵の父がそのままにされるわけがないから、これは別の家だと気づけるはず。

葵は衝動的に父親を刺したのではなく、確実に3キルして全てを終わらせるつもりだった。でなければ答えと呼べるほどのものじゃないので。

ただまぁわかる奴にはわかるしわからん奴にはわからんでいい気もする。

ゆかりが葵の父との関係を修復するために体を使ったと思ってる人も居たが、普通に考えて不仲な娘が誘惑してきて手を出すわけがない。ある程度信頼を築いていないとできないことだし、信頼を築けたならそんなことをする意味は全く無い。

葵も自暴自棄になったわけでもなく、ただ本当にやりたいことを考えた時に自分がどうなるかが大したことじゃなかっただけ。保身を考えるならゆかりを許し、父と話し、姉と話す方を選んだ。

「月面旅行の約束」でずん子さんも言っていたが、人生において答えと呼べる選択肢はイエスかノーかの2つしかない。この場合のイエスはゆかりを殺す前に語ったことであり、ノーはこれまでに深く関わった3人ひいてはこの世界を拒絶すること。

その場限りの話ではなく、イエスであればこれから出会う人にも同じことをするし、ノーであってもやはりこれから出会う人にも同じことをしていく。それが答え。

もっとも考え抜かれた選択であろうが思いつきの短絡的な衝動であろうが、傍から見れば一緒くたにされ好き勝手言われるのもまた真理。これはこれで一つの完成形なのでブログに書き残しておくだけで反論したりはしない。

いつかもっと完成度の高い物語を作れたら誰もが全てを理解できるのだろうか。

まぁ無理だろうけど。


2025年12月28日日曜日

彼女はCランク

今月何も書かずに終わりそうなので錆びつかないようにメモ書き。

動画にするかわからないがセイカさんを主役とした未来世界のお話。

東北ずん子が統一政府を樹立した後、九州そらがマザーコンピューターとなって管理しているディストピア。

一応細かい設定も考えてある。生まれ持った遺伝レベルによってランク分けされている。


Aランク

遺伝レベル高。全体的に高水準な場合。

一般社会において国家安全管理局に勤務する。現在の国家公務員および地方公務員に近いが権限は非常に強い。

経済活動の健全化、犯罪者の逮捕による治安維持などを担う。他のランクの人間をプレイヤーとした時のゲームマスターのようなもの。

Aランク人材として隔離されて教育と研修を受ける。国家安全管理局に入ることが決定されており、職業選択の自由はない。


Bランク

遺伝レベル標準。全体的に標準的な場合。

一般社会において一般労働者として生活する。現在の社会における一般人と大きく変わらない。

職業選択の自由はあるが大半の人間がマザーコンピューターの提示した「あなたに合った職業」を選ぶ。その他多くの選択肢もマザーコンピューターに従うのが無難とされる。

ランク分けについては知らず、Aランクはエリート、Dランクは犯罪者という認識でCランクは存在自体を知らない。一応Bランクの人間でも国家安全管理局に入ることは禁止されていないが、適格者であると認められた事例はない。


Dランク

遺伝レベル低。人格面に問題がある場合。

Dランク隔離地域で管理される。通称「ごみ溜め」。

生まれつき暴力的な人間や社会性に乏しい人間が収容されるほか、Bランクで犯罪を犯した者を収監する刑務所でもある。生粋のDランクとDランク落ちBランクの間では対立が絶えない。

大規模な反乱行為以外は取り締まられておらず、治安は最悪に近い。自分の身は自分で守る必要がある。

一方でBランクやCランクで生産された食糧や物資が流通しており、絶妙なバランスで独自の社会が形成されている。

ある意味では人間味を強く感じる場所であり、その営みに心惹かれるAランクや刑期を終えても出所しない元Bランクも多い。


Cランク

遺伝レベル低。能力面に問題がある場合。

Cランク隔離地域で管理される。通称「揺りかご」。

Bランクでは落ちこぼれになり、Dランクでも生き残れない人間が収容される。

食糧生産、簡単な調理・加工、製品の組み立てなどが主な業務で、講義や職業訓練も行われる。

大規模な工業化、自動化が進んだ未来社会ではあっても無くても変わらないくらいの生産性であり、とりあえずやらせているという側面が大きい。

ランク分けだけでなく外の世界についても何も知らない。優しい地獄、永遠に終わらない学校生活とも評される。



ランク分けの設計思想としてはBランクの生活を守るためにCランクとDランクを隔離する必要があり、その管理者としてAランクがあるという流れ。

BランクはAランクに対して時に敬ったり時に羨んだり時に妬んだり時に蔑んだりする。ただAランクについて知らないよりは知ってる方が抑止力としても不満の捌け口としても都合がいいとされる。

一切犯罪が起きないようにガチガチに管理することも可能だが、それはそれで不満が出るため起こったら捕まえるというスタンスになっている。一度捕まってDランク送りにされた者はほとんど帰って来ない。

Cランクに関しては存在自体が秘密にされる。自分たちより下がいるという安心感と何も悪いことをしていないのに隔離されているという罪悪感を天秤にかけた結果。


セイカさんが最初に配属された地域でのお話。ちなみに管理局員は3年ごとに配置換えがある。

Aランクの先輩と一緒に担当地域のBランクと話したりCランクDランクの隔離地域を回ったりする。彼らの様子とセイカさんの述懐が主な内容。

AランクではBランクやDランクは見下してもいいが、Cランクだけは馬鹿にしてはいけない空気がある。

本人たちにある程度至らぬ点がありつつ部分的にはAランクに比肩するところもあるBランクやDランクとは違い、Cランクには何も無いからである。

そんなCランクの女性とセイカさんの交流が物語の主題。できることをやり尽くして尚どうにもならない問題が残るというディストピアの状況を描きたい。

Aランクの人間もそうした社会構造や自分たちが管理階級であることを強いられることに不満を覚えているが、じゃあどうすればいいのかという答えは誰も出せていない。

今の社会を築いたのは東北ずん子なので今の社会への不満は全て東北ずん子に向かうという無茶苦茶な理屈がまかり通っている。

これは昔ずん子自身が用意した逃げ道であり、秘密裏にレジスタンスを結成している者たちの存在も含めてマザーコンピューターからは許容されている。


2025年11月18日火曜日

宝船

永き世の 遠の眠りの みな目ざめ 波乗り船の 音のよきかな


解釈

進みゆく船は心地良く波音を立てるので、過ぎ去る刻の数えを忘れてしまい、ふっと「朝はいつ訪れるのだろう」と想うほど夜の長さを感じた。


ある夜、目覚めると私は船の上にいた。

穏やかな海に浮かんだ豪奢な船だった。

そこには同じ年頃の少年少女が十数名乗っており、船長と船員から歓待を受ける。

船には至る所に宝物が溢れ、不思議と欲しいと思った物は何でも見つかった。


船での生活は数日ほど続いたような気がする。ずっと夜のため時間の感覚は曖昧だった。

他の乗客とも打ち解け贅沢な暮らしに慣れ切った頃、船長から出発の知らせを受ける。

船は海の上にずっと浮かんでいたが、ついに動き出すようだった。

船長は私たちに告げる。

今ここで飛び降りれば明日から元の生活に戻る。

けれど長く乗っていればこの船からより多くのものを持って帰れると。


船で手に入れたものを手放す勇気と、船から海に飛び込む勇気が出ず戸惑う乗客たち。

私は他の人が降りようとしない姿を見て、つい自分は降りると言ってしまう。

周囲と違う行動を取りたくなる性分なのである。

船尾に連れて行かれここから降りるよう命じられる。

私はとても後悔しながらも恐る恐る真っ暗な海へと飛び込んだ。

そこで夢から覚める。生活は何も変わりない。

時々ある変な夢だとすぐに忘れていった。


十数年が経ち青年から中年に差し掛かる頃、現実世界であの時の乗客と再会する。

彼は身なりもよく、聞けば一流企業の社員であった。妻子もでき幸せの絶頂であろう。

お前は長く船に乗っていたから幸福になったんだろうと僻み交じりに皮肉を言う。

すると彼は浮かない顔でその後のことを語った。

私を降ろした後、船はゆっくりと進み始めた。

最初はこれまでと変わらず贅沢な暮らしに溺れていたが、だんだんと不安というか飽きが出てくる。

顔ぶれも変わらないし欲しいものも全て手に入れてしまった。自分の想像できる楽しみだけでは一生を過ごすには足りないのである。

そろそろ自分も降りようかと海を覗き込んで驚く。船はいつからか凄まじい速さで進んでおり、海もまた波と渦によって荒れ狂っていた。

もはや飛び込めるような状況ではないと、船長に相談しに行く。船長はそのうち穏やかな海になると待つように勧めるだけだった。

すっかりここでの生活に慣れ切ってしまい元の生活に戻る気があるのかもわからない他の乗客たち。彼自身ももうこのままでいいのではという気持ちがあった。

それでも海に飛び込んだのは最初に船から降りた私のことを思い出したからだった。

彼の話を聞いて私は何とも言えない嫌な気持ちになりながらも、現実世界に戻って来れたことを祝福する。

彼は呻くように答える。あの船で手に入れたものとあの頃に望んだ成功は全て手に入れていた。

夢から覚めたのはつい最近なのだ。気づくと十数年が過ぎ去っており、自分の人生は既に完成されていた。そういう人生を送った記憶はあるのだが、どうしても自分が体験したものだとは思えない。

誰かが組み上げたジグソーパズルを渡されたような気分だった。

私は彼の言葉を錯覚だとは笑い飛ばせなかった。あの船での不自然なほどの歓待、大人になった今ではその裏に何らかの意図を感じずにはいられなかった。

彼はそれでも自分はまだ良かったと語る。今も船に乗り続けている者たちもいるかもしれないからと。

残された彼らが帰ってくる時、どれほどの年月が過ぎているのか。もしその時もう人生が終わってしまっていたら、彼らはどこへ帰るのか。

私はそれを想像して自分の性分に感謝した。



これも私が見た夢を元にした物語。演劇部用のネタにしようと思う。

船から降りるまではほぼこのままなのだが、実際の夢ではその後に残った側の視点から状況を見ていた。

降りるタイミングを完全に逃してしまい、皆ずっと乗り続けていた。だから遅れて帰ってきた他の人は年月が過ぎ去ってしまっていたというのは私の創作である。浦島太郎的な。

盛り込み切れなかった分を含めて補足がてら書き残しておく。


宝船について

・ランダムで一度に数十人を招く。船が止まっている間は現世の時間も止まり、船が進み始めると現世の時間も進み始める。

・7日間の体験期間を経て船が進み始める前に、現世に戻るか船に留まるか選択できる。もっともこのタイミングで戻る選択がされることはあまり想定されていない。

・船が進んでいる間、乗客の人生を代わりに進めて願いを叶えていく。現世に乗客が戻るとその進行状態を引き継ぐ。その際、船での記憶は失われて代行されていた間の記憶が差し込まれる。

・船の構造は扉を開閉するたびに変化する。そのため使用人の誘導が無ければ目的の場所に辿り着くことは困難。ゆかりや葵が過ごしていたのは船に乗っかってる建物部分であり、全体のほんの一握り。

・船内に放置されている金銀財宝はかつての名残。昔はこれをやっていれば間違いなかったが、現代では無暗に持って帰らせると乗客が犯罪者だと思われるためオブジェと化している。人生の代行による願いの成就はそうした時代の流れに合わせたもの。

・現世でのことを思い出せなくなる、相手の姿がわからなくなるなども時代の流れに合わせた取り組みの一つ。単なる物質的な欠乏だけでなく心理的な欠乏を解消するために苦慮されている。現世の記憶は葵のようにきっかけがあれば普通に思い出せる。あくまで忘れたいから忘れてしまっているだけ。

・ただ贅沢をさせれば楽しませられていた昔とは異なり、今はあまり乗客を楽しませられなくなっている。そのことは船員たちも痛感しており表情も乏しく元気も無くなっている。そのため船でのもてなしを心からエンジョイしていたゆかりは人気者だった。


動画的なネタ

・船を降りる理由が突飛すぎるため、ゆかりの考えた話では茜、ずん子が船への不審を示した。二人がもし船に乗っていたらこういう行動を取っただろうなというゆかりの想像。行動の指針を測る上で二人を高く買っていることを表している。

・ゆかりにはマキ、あかりが自分がいない時にどういう行動を取るかよくわからない。葵はたぶん乗り続けるだろうなと思っている。そのことまで言及してしまうと露骨すぎたためやめた。

・葵は今も船に乗り続けている。本来の動画パート20分において普段よりも葵の存在感を増しておいた。中身がつくよみちゃんの方が上手く回ることを感じてもらえたら良し。

・つくよみちゃんはこれで登場が3回目。「月喰」「三顧の願い」「宝船」。「三顧の願い」は演劇であることを明かしている。「月喰」「宝船」については演劇なのかは明らかにしない予定。

・今後よく出るつくよみちゃんは黒朱乃宮邸にいる個体。演劇の場合は彼女に出演を頼んでいる。つくよみちゃんは作劇上都合の良い存在なこともあり複数体いる。

・「宝船」がどこまで演劇だったのか明かさないため、葵が今も船に乗っている可能性が残り続ける。これから葵の精神的成長を感じさせる動画も出るが、でもこれ本人じゃないかもみたいなノイズが入ることになる。

・動画内でつくよみちゃんのことをゆかり、ずん子は主人と呼び、茜、葵は船長と呼んだ。一時の宿として見ていると主人、どこかへ辿り着く船として見ていると船長になる。演劇パートでは茜は心の奥底で逃避願望を持っていたため船長と呼んでいる。葵も船長と呼んでいることから元の世界に帰るより別のどこかへ行くのを望んでいることを暗示している。


15分ぐらいで今度は短かったですねで本来の動画パートは終わる予定だった。残り5分でエクストラパートをやってオチをつけるつもりだったが、20分10分でほとんど30分コースになってしまった。

実はこれでもまだ端折っている。この後にもう一個オチのようなものがあった。

別の動画でおまけとして出すのもちょっと際どい内容なのでメモがてらここに残しておく。



生徒会があるずん子さんを残し、ゆかり達5人は帰路につく。

下校途中に駄菓子屋でアイスを買う。ゆかりは当たりを引き、船でもらった幸運の効果かもしれないと笑う。

風でマキが持っていたアイスの袋が飛ばされる。バカめとせせら笑ったあかりの袋も飛ばされ、二人は慌てて走り出す。

バカしかいないと呆れる茜。葵は田んぼに転げ落ちそうになった二人を心配しながら追いかける。

ゆかりは何かを考え込んでいるように立ち尽くしている。茜が問いかける。

「どうした?」

「…私はちょっと嘘をつきました。」

「嘘?」

「夢の話です。船から降りてすぐ目が覚めたわけじゃないんです。断片的にしか思い出せませんがもう少し続きがありました。」

話半分で聞いてほしいんですがと前置きしてゆかりは語り出す。

「私は空の上から船を眺めていました。船はどんどん速度を増していき、海も荒れていって乗客は降りるに降りられなくなっていました。」

「創作やなかったんやな。」

「船が進んでいる間は時間も進み始めると誰かが教えてくれました。思い出せませんが状況的にたぶん船の主人でしょう。」

「そこも創作やないのか。やったらお前が考えたとこほとんど無いやんか。」

「ずん子さんにはバレていたかもしれませんね。船員がその間の人生を代行してくれるっていうのも、自分で考えた気でいて実は教えてもらったことかもしれません。」

夢は自分の深層心理から作られるため自分で考えたようなものだとゆかりは言い訳する。

「けどホンマにどっか別の場所での出来事やったんなら創作やなくてただの体験記やで。」

「確かめる方法はありませんよ、恐らくずん子さんにすら。だからあれ以上詮索しなかったんでしょう。」

「それで、話したいことは何や?」

長い付き合いには言い淀んでいることがバレバレだったようだ。

「私とたぶん船の主人は空から別の光景も見ました。全然脈絡が無かったので違う夢だったのかもしれませんが…」

「はよ言えや。」

「ちょうどこんな場所です。稲刈りが終わった後の田んぼのようなところで、人の形をした黒い靄のようなものが何体も手を振っていました。熊牧場の熊がこう餌をねだるように。」

「不気味やな。」

「ゴミを食べてました。」

唐突に放たれた言葉に茜は硬直する。直前の文脈とのつながりを理解できなかったのだろう。

「子供たちがゴミを投げ入れるんですよ。するとその黒い靄たちが拾い上げて食べるんです。それが面白いようで子供たちは何度もゴミを投げ入れ、その度に黒い靄はそれを拾って…」

最後にはあんな風に放してあげるんです。船の主人の言葉をゆかりは伝える。

「あの船で与えられることに慣れ切ってしまった人の末路なんじゃないかと思うんです。貰ったものの区別もつかずにただ貪るだけ。きっと船に乗っている間に人生が終わってしまった人はあんなになっちゃうんだろうなって。」

船に残った乗客の最後がそのようなものだったのなら、ゆかりが語った話よりもずっと後味が悪い。そっちを採用しなかった理由が茜にはわかっていた。

「何かを尊ぶことは何かを蔑むことと表裏一体よな。礼節も守れない連中にはふさわしい末路やと思ったか?」

ずん子の推測が正しければゆかりが記憶を保っているのは「楽しい思い出を持ち帰りたい」と願ったからだ。ゆかりにとってその光景は「楽しい思い出」だった。

「恥じねばいけませんね。」

「別に恥じなくてもええが、お前がそういう人間やってことは覚えてないとあかんな。」

自分の性格がいいともゆかりの性格がいいとも思っていないため、ことさらに責めることは無い。ただこういう部分は他の人には見せられないだけだ。

「お前は好かれとったんやろうな。せやからついでに知りようがないことまで教えてもらえた。」

「そうなのかもしれませんね。ありがたいことです。」

「好きになることも嫌いになることと表裏一体よ。お前がお気に入りやったってことはお前以外は気に入らんかった可能性も出てくる。今でも船の連中がただ願いを叶えようとしているだけやったと思ってるか?」

ゆかりは振り返る。全部罠だったんじゃないかとは誰の感想だったか。自分はそうはならなかっただけで、初めから人を堕落させ破滅させる意図が無かったかは確証が持てない。

「それでもきっと最初は人を楽しませたかったんだと思いますよ。」

船での暮らしと彼女たちのもてなしを思い出し、ゆかりはそう呟いた。



以上。


2025年11月1日土曜日

彼岸言葉

意味不明な動画の解説。

たまに変なことをやらずにはいられない。


帰ってきたよ。


訳:主人公に干渉できるようになったという意味。主人公にとっては彼女がこの世に帰ってきたように思えることも踏まえている。


中秋の今日は新月だったね。

桃園結義の約束を違えることがあったのかな。

ねぇ、君はどう思う?


訳:中秋は満月となるはずが真逆の新月だった。とても裏切られた気分だという意味。

桃園決議の約束は三国志の「生まれた時は違えど死ぬ時は同じ」というもの。それを違えるようなひどい裏切りだと責めつつも、お前は先に死んだじゃんというツッコミどころも出している。


幽明境を異にするの幽明って有名なのかと勘違いしてて。

私もしかして有名人!住んでる世界が変わっちゃった!

なんて失敗、あなたにもあるよね。ね?


訳:言葉の受け取り方を間違えて舞い上がってしまうような失敗があることを、幽霊トークも交えながら伝えている。

主人公もそういう失敗をしたことがあるだろうし今まさにそういう失敗をしていることを訴えかけている。


水色は水の色じゃないよ。

だって水は透明でしょ。もしくは赤か緑。

浅葱色だよ。やっぱりね。

空もおんなじ浅葱色、もしくは赤か緑。


訳:髪や瞳が水色になっていることへの主人公の疑問に対して、水色という単語に対するこだわりを見せている。

質問への答えとして噛み合っておらず、思いついた言葉をそのまま喋ってしまっている。

水の赤と緑は赤潮とアオコ、空の赤と緑はオーロラ。一瞬ホラー味を感じさせるかと思ったがどうか。


草むらに隠れてるとでも思った?

私は日の当たるところにいるよ。写るかもしれないね。


訳:これまでどこにいたのかという主人公の疑問に対して、死者が草葉の陰から見守っているという言い回しから草むらに隠れてるとでも思ったかと軽口を叩いている。

普段は日当たりの良いところで過ごしていて、もしかしたら写真を撮ったら心霊写真として写り込むかもしれないと言っている。


それよりさぁ君。

比翼連理の欠けたるに浮いた落ちばを差し込もうとはひどいんじゃないかい?


訳:比翼連理は比翼の鳥と連理の枝という仲睦まじい男女を表す言葉。主人公と彼女のことでありそれが欠ける、つまり彼女が亡くなったところに別の女を作ろうとしているのを責めている。

落ちばは落ち羽と落ち葉のダブルミーニング。比翼の鳥には羽であり連理の枝には葉。

浮いたという表現は宙に浮いたや水たまりに浮いたという意味のほかに浮ついたという意味を兼ね、その女が軽い人物だと非難している。


昔から言うだろう?

忠臣は二君に仕えず、貞女は二夫にまみえずって。

それともあれかね?

畳は新しい方がいいって言うのかな。


訳:誠実な人間は主君や夫が死んでも新しい相手は作らないものだということわざ。女房と畳は新しい方がいいという言い回しからの皮肉。

自分に対して操を立てるように言っている。少々露骨な表現。


ほんとに?

冷えた石の上にも温もりを感じてくれてる?


訳:石の上にも三年いれば暖まるという言葉から、彼女がいなくなってまだ三年も経っておらず冷たい石のような生活に感じるだろうが、かつての温もりを思い起こしてくれているかという問い。

冷えた石には墓石という意味合いもある。


ほんとかなぁ、よいの口に夢を見ていたような気がするけど。

正直でよろしい。


訳:よいの口は宵の口と酔いの口のダブルミーニング。夜の浅い時間帯にあった飲み会で、酔った同僚の女性から口説かれたことを指している。

心が揺らいでしまっていたことを認める主人公を正直でよろしいと許している。


けどいいもんね、今はまだ私のものだから。

天地開闢の以前を思い出すね。


訳:主人公がまだ自分のものであると主張している。主人公の反応からまだ彼女への未練が強く残っていることを察して。

天と地が分かれる前は世界は一つだった。つまり彼女が存命中で二人一緒だった頃のこと。


陰陽の重なりは昼夜を知らぬものだった。

干天に降る慈雨のありがたみはどうだい。


訳:天地開闢によって天と地、陰と陽、昼と夜に分けられた。同様に存命中を懐かしむ言葉。

干天の慈雨という言葉から彼女が亡くなり女日照りの主人公に対して、久々の自分の体の感触はどうかと尋ねている。

そういった部分を踏まえると、陰陽は男女の意味もあるため昼夜を問わずに男女の交わりがあったことを暗喩するちょっとエッチなセリフ。


何の感触もしないって?なんだとこの野郎!

なんだとこの野郎。


訳:初めは胸が小さすぎて当たってる感触が無いという生前によくしていたやり取りかと思ったが、幽霊であるため言葉通りの意味であることを思い出す。

怒りとも悲しみとも何とも言えない悪態。


ごめんね。

夢を見ていたのは私だったよ。

ボーっとしていたんだ。いつもボーっとしている。

私がボーっとしている間、私がどうなってるか私にもわからないんだ。


訳:彼女の意識がはっきりしてくる。2時から3時にかけてのこの時間以外は意識だけでなく存在自体が朦朧としていることを言っている。

まだ生きている主人公に対して執着心を持つ自分を諫めている。


3年は引きずってね。後生だから。

そしたら空いたグラスにワインを注いでもいいから。

でも安酒はダメだからね。

よく見て、確かめてから買うこと。

それじゃあね。


訳:石の上にも三年いれば暖まるという言葉から三年。

女房と畳は新しい方がよいの否定として女とワインは古い方がいいという言葉から、女性関係の変化をワインになぞらえている。


もうちょっと


注:主人公の言葉。彼女の消失を拒む。


君は全く忠節の徒だな。

長恨の歌声に耳を傾けるだけでなく残光の瞬きに身命を焦がすか。

雷鳴に追われて比良坂を駆け上がることになるやもしれんに。


訳:忠臣は二君に仕えず、貞女は二夫にまみえずのように、一人の相手に従い続けることを忠節としている。操を立てるという守節も兼ねて忠義や忠誠ではなく忠節。

長恨の歌声は比翼連理を歌った長恨歌から。残光の瞬きは命という輝きが残したわずかな光が瞬いているだけの彼女の存在を表す。また死者に固執することで生者の身体に悪影響を及ぼすことを言っている。

黄泉比良坂にて死後のイザナミの姿を見たイザナギが逃げ帰ったことを挙げ、死人である自分に嫌悪と恐怖を抱くかもしれないと忠告もしている。

だが照れ隠しで急にたくさん喋っているだけでもある。


今度はしたかな。

あなたの温もりだから。


訳:相手の生命力を奪って一時的な実体を得ている。もしくは相手の意識に直接干渉して唇が触れているように思わせていることを言っている。

いずれにしても憑りついているようなもの。


ね、神経衰弱の逆を行ってみない?

地に根を下ろすよりも天上を望もうよ。


訳:神経衰弱ではペアとなるカードを探す。長恨歌の玄宗皇帝や黄泉比良坂のイザナギの話を踏まえ、ここでは片割れである伴侶を探し求めることを指している。

彼らは相手を死後の世界から現世に連れ戻そうとしていたため、その逆とは自分が現世から死後の世界に行くことで一緒になることになる。

比翼連理は天にありては一対の鳥となり、地にありては一対の樹となる。天があの世で地がこの世のため、この世よりもあの世に行こうという意味になる。


そんな簡単に頷いちゃダメだよ。

これは酔生の夢なんだから。


訳:簡単に誘いに乗った主人公を窘めている。

酔っ払っている時の夢であり、耳を貸さないようにという忠告。酔生夢死まであと一字であり、死の一歩手前であることも兼ねている。


それじゃあ

また明日。


訳:主人公を憑り殺す気は無いが、決別の言葉も言えていない。

情愛と執心を捨て去れず、彼女は明日もこの時間に会いに来る。



こんな感じのを夢で見て、何とか雰囲気を再現できないかと奮闘してみた。

夢で言われた言葉をそのまま使ったところと雰囲気に合わせて作ったところがある。

「このテープ持ってませんか?」で立てたあの世の人は独特な言葉遣いや言い回しをするみたいな仮説に従っている。

10分くらいはやれるかと思ったが全然で3分が限界だった。

これはユーレイちゃんというキャラクターとは特に関係ない単発ネタだが、ユーレイちゃんの話法自体はこれに近しいものになるので頑張りたい。次に出るのはいつかわからんけど。

どこに需要あるんだこれ。


2025年10月30日木曜日

個人的な記録

最近昔のことを振り返る一環でカードゲームに関する思い出をnoteに書いていた。

https://note.com/novel_lion5738

それ用に作った年表。

こんなことやってるから今月はブログを全然書いていない。

2006年4月年長
2006年5月
2006年6月不死鳥編第1弾
2006年7月
2006年8月不死鳥編第2弾
2006年9月
2006年10月不死鳥編第3弾
2006年11月
2006年12月不死鳥編第4弾
2007年1月
2007年2月不死鳥編第5弾
2007年3月
2007年4月小学1年生
2007年5月
2007年6月極神編第1弾
2007年7月
2007年8月
2007年9月極神編第2弾
2007年10月
2007年11月
2007年12月極神編第3弾
2008年1月
2008年2月
2008年3月極神編第4弾
2008年4月小学2年生
2008年5月
2008年6月戦国編第1弾
2008年7月
2008年8月
2008年9月戦国編第2弾第1弾
2008年10月
2008年11月
2008年12月戦国編第3弾第2弾
2009年1月
2009年2月
2009年3月戦国編第4弾第3弾
2009年4月小学3年生
2009年5月
2009年6月神化編第1弾第4弾
2009年7月
2009年8月第5弾
2009年9月神化編第2弾
2009年10月
2009年11月第6弾
2009年12月神化編第3弾
2010年1月
2010年2月第7弾
2010年3月神化編第4弾
2010年4月小学4年生
2010年5月第8弾
2010年6月覚醒編第1弾
2010年7月
2010年8月第9弾
2010年9月覚醒編第2弾
2010年10月
2010年11月星座編第1弾
2010年12月覚醒編第3弾
2011年1月
2011年2月星座編第2弾
2011年3月覚醒編第4弾
2011年4月小学5年生
2011年5月星座編第3弾
2011年6月エピソード1-1
2011年7月星座編第4弾
2011年8月
2011年9月エピソード1-2
2011年10月覇王編第1弾
2011年11月
2011年12月エピソード1-3覇王編第2弾
2012年1月
2012年2月
2012年3月エピソード1-4覇王編第3弾
2012年4月小学6年生
2012年5月覇王編第4弾
2012年6月エピソード2-1
2012年7月覇王編第5弾
2012年8月
2012年9月エピソード2-2
2012年10月剣刃編第1弾
2012年11月
2012年12月エピソード2-3剣刃編第2弾
2013年1月
2013年2月
2013年3月エピソード2-4剣刃編第3弾

デュエマ 構築済みデッキ、コロコロ付録

2006年7月号 炎竜凰シャイニングノヴァ
2006年8月号 魔皇バルパス
2006年9月号 無敵巨兵ホイールウォリアーW
2006年11月号 封魔フェルノダロス
2007年1月号 光神龍ダイヤモンドグロリアス
2007年2月号 光彗星アステロイドマイン
2007年3月号 超神星イクシオンバーニングレイヴ
2007年5月 ビギナーズビートスラッシュデッキ
2007年7月号 炎武神バルザック、地武神オルメガス、封魔龍聖ジークカリバス
2007年7月 ヘヴンオブドラゴン、バイオレンスエンジェル
2007年8月号 ジオメテウス無限ドラゴン
2007年11月 キャッスルオブデーモン、ビクトリーソウル
2007年12月号 暗黒導師ブラックルシファー
2008年1月 ヘヴィデスメタル
2008年4月号 バリバリミラックル
2008年4月 ワイルドキングダム
2008年5月号 インフィニティ刃隠ドラゴン
2008年7月号 グランドクロス斬鉄ドラゴン、邪眼の銃鬼イヴァンⅡ世
2008年7月 ネバーエンディングヒーロー、エンドレスオールデリート
2008年8月号 バルキリー裂空ドラゴン
2008年11月 バトルオブヤマトダマシイ、アルカディアスナイツ
2009年1月号 竜星バルガライザー
2009年4月号 邪将グレイトアシカガ
2009年4月 フォースオブドラゴン、パーフェクトエンジェル
2009年5月号 オーバーキルゼロドラゴン
2009年7月号 ボッコルピア
2009年10月号 勇者ベッカムZ
2009年11月 ザサムライレジェンド、ザゴッドキングダム
2010年1月号 ギャラクシールピア
2010年4月号 暗黒の悪魔神ヴァーズロマノフ
2010年4月 サムライアンビシャス、エターナルデス
2010年5月号 バルケリオス武者ドラゴン
2010年7月号 超次元ムシャホール、時空の侍ボルメテウス若武者ドラゴン
2010年7月 ウルトラNEX、ルナティックゴッド
2011年1月号 凰翔竜機Gクロスアイニー

バトスピ 構築済みデッキ、1000円エックスレア

2009年9月 紅蓮の稲妻、白銀の機神
2009年12月 轟天のヘヴンズドア
2010年3月 ジークカタストロフドラゴン
2010年4月 ジークソルフリード
2010年5月 ジーククリムゾン
2010年8月 ジークメテオヴルム
2010年9月 太陽の合体ドラゴン
2010年11月 ジークアポロドラゴン
2010年12月 ジーク進化レボリューション、デスクロスブースト
2010年12月 セブンスアポロドラゴン
2011年2月 天地神龍ガイアスラ
2011年3月 武装機神ダイヤモンド
2011年5月 ストライクアポロドラゴン
2011年7月 ゾディアックアポロクリムゾン
2011年9月 バーストヒーローズ
2011年10月 ロードドラゴンドミニオン
2011年11月 ロードドラゴンインティ
2011年11月 究極のダブルノヴァデッキ
2011年12月 ヤマトヴルムノヴァ
2012年3月 ロードブレイバンら3種
2012年5月 ダークドラゴンバゼル
2012年7月 ロードドラゴンザワールド

幻の生徒会選挙編1

時系列が進んでしまうため来るべき時まで置いておかれるネタ。 忘れないように下書きを残しておく。 夏色花梨は優秀な生徒会長だった。 弓道部の部長と兼任でありながらどちらの職務も疎かにすることなく、学業においても優秀な成績を保ち続けた。 運動部、文化部問わず良好な関係を築き、生徒の代...