メモ書き。
「這う女」の下書きが思ったより長くなりそうなのでこっちに。
後でもうちょっと書き足す。
①放火事件を題材としたミステリ
火をつけることが目的だったのではなく、燃やすことが目的だったみたいな展開。
放火に用いた紙片、ライターもしくはオイルを処分することに意味があった。
ノートの破りとったページであれば、そこに書かれた内容、またはノートが誰の所有物であったのかが鍵となる。
ライターであれば、その場所にライターが存在した事実に別の解釈を与えたかった。例えば、喫煙のために使われていたライターを、放火のために外部から持ち込まれたものに偽装するなど。
構想のようなものはできているがまだ盛り込む要素が足りない。
②浮気を問い詰めるやつ
車でのデート中、車内から見慣れないイヤリングを見つけ、口論になる男女。
浮気を疑い問い詰める女に、後ろめたいことがあるように狼狽する男。
観念した男は浮気相手のことを話し始める。
遊びのつもりだった。向こうが次第に別れるようにと迫ってきた。
怒りと悲しみで泣きそうになる女。男は突然女を押し倒し、首に手をかける。
苦しげに呻く女。抜け出そうと藻掻くうちにイヤリングが外れて座席の隙間に落ちる。
最初に誰かのイヤリングを見つけた場所と同じだった。その持ち主もきっと今と同じような状況でイヤリングを落としたのだろう。
男はしかたないしかたないと呟き続けていた。
③オートロック
扉を叩く音に気づいて玄関へと走る。
インターホンが故障しているため、宅配の人には不便をかけてしまっている。あまり待たせたくはない。
急いで扉を開け放ってから気づいた。
このマンションはオートロックだった。
【解説】
今インターホンが故障しててオートロックのかかってる共用玄関とはつながるが、自分の部屋の玄関前とはつながらない。
だから来客があった際は共用玄関からインターホンが鳴り、こちらからの操作でオートロックを解除、来客が自室までたどり着くのを見計らって部屋の玄関を開けるという行程をとっている。
上述の話だとオートロックを解除していないのに扉をたたかれているため、相手は不正な方法で侵入してきた相手だと言える。
て意味怖を考えたけどボツ。
まず状況がわかりづらい。オートロック云々がそういうマンションに住んでないと知らないことだしインターホンの故障がどんなものなのかも不明確。
次に扉を叩いた相手が不審人物とは限らない。同じマンションの住人なら当然オートロックを解除してもらわなくても部屋まで普通にやって来れる。
ということは玄関を開けた先にいた人物が何らかの異常な相手である必要があるが、それもあまりいいのが思いつかない。ただのストーカーではあまりに芸がない。
オートロックのマンションという舞台装置はなにかうまい使い方がありそうなので今後も要検討。
④近づいちゃいけない家
これも思いついたけどたぶんボツ。
町外れにある古びた家。そこにはけして近づいてはいけないと子どもたちはきつく言われていた。
主人公の少女と友人の男女数名で肝試し気分で探検に向かう。小学生くらいの想定。
荒れ果ててはいたが生ゴミやマンガも散らかっており、生活感があった。
住人らしき男と出会う一同。男は子どもたちを見つけると奇声を上げながら追いかけてきた。
散り散りになって逃げるも、男は主人公の少女を追いかけてくる。
自宅まで逃げて立てこもる主人公。男は何か意味不明なことを呟きながらドアを叩き続けていた。
両親が帰宅し、男を何処かに追い払う。お前、あそこに行ったんかとなる。
もうこの街にはいられないと言われ、彼女は転校することになる。
一晩中どこからか男の声と物音が聞こえていた翌朝、彼女は車に乗せられて街の外へ向かう。
男のことは見えていないし聞こえていない振りをしろと言われ、大人たちも皆そうしていた。
街の外までは追って来ないからと母が泣きながら言い聞かす。
男の叫び声と車を叩く音はやがて聞こえなくなった。
【解説】
これだけじゃまだわからないと思うんで補足すると、男は知能と精神に問題がある障害者です。
何をやっても罪に問われず、親の持ち家で生活保護を貰いながら一人で生活しています。
以前も子供を襲ったため街の大人たちは子供を近づけさせないようにしていますが、今回少女が標的になってしまいました。
一度狙った相手を執拗に追いかけるため、少女はやむなく引っ越すことになったというわけです。
障害者が手厚く保護され、拘束することも追い出すこともできなくなった歪な社会を描いた風刺物とも言えます。流石に現代ではこんなことないだろとは思う。
お察しの通りダメなやつです。差別を助長しヘイトを煽るようなものですし、教育的な価値も特にない。
何があっても開けてはいけないと蔵に閉じ込められ、一晩中叫び声。翌朝扉には男の精液が付着していた。
男の注意を逸らすため顔と体を隠して替え玉を立てる。男は何故か動物的な勘で本物の少女を探り当てる。
みたいな洒落怖でやるような奴を転用しようかと考えてました。
叙述トリックを使って、あくまで男を何かしらの怪異のように描く。
十年後と時間が飛んで、主人公が近づいちゃいけない家に再びやってきた場面。
当時はわからなかった。
あいつは一体何だったのか。
なぜ私をつけ狙ったのか。
…どうして誰も警察を呼ばなかったのか。
年を取り、町の事情やあの人の事情を知って私は何とも言えない気持ちになった。
もっと別のやり方もあったんじゃないか。
そんな風に思うのは私がまだ世の中を知らない子供だからだろうか。
今私は役場の職員としてこの家に戻ってきた。
あの人は完全に腐敗し、一部が白骨化した状態でようやく発見されたそうだ。
転んで骨を負った後、治療を受けることもできずに自宅でそのまま餓死したらしい。
私は畳に残った染みに手を合わせた。
こういう作り方ならまだ教育的価値っていうか文学的価値が生まれるな。
法で守られた障害者の犯罪者は怪物ですが、怪物怖いで済ます類の問題ではないでしょう。
読者に思考や情動をもたらす、少なくとも作者は思考や情動を持って取り扱うべき題材。
それでもまぁ「こんなんあったら怖いやろなぁ(ニチャア)」みたいな意図が残ってる気がするので動画にはならない。
以上4点、あんまり使えるネタが増えない。
1月初頭くらいまでは実家にいるんでもうちょっと何か書くと思います。動画は出ないです。
自宅帰ったらたぶん「虜囚」を終わらせる。