筆慣らしがてら大したことのない話をします。
チャンネル名であり、このブログの名前でもある「吐落」の由来についてです。
皆さんはこの二文字を見てどのようなイメージを持ったでしょうか?
どこか汚いような、暗いような印象を持っていただけたならば、私の期待通りです。
ネットで活動を始めようと思ったとき、活動名は漢字二文字にしようと決めました。分かりにくいのも長ったらしいのも使いづらいし、使われづらいですからね。
ですが誰かと被るのは嫌でした。人と同じなのが気に入らないというのもありますし、今後他の誰かや別の何かと混同されるのは不便です。
初期案は「吐溜」でした。「吐き溜め」の省略形ですね。読むとしたら「トリュウ」でしょうか。
汚く、暗いイメージ。私は人間のそうした感情を描いた物語をつくるつもりでしたので、かなり気に入っていました。
けれども先客が居ました。ネットで検索すると既にゲーム名として使われていました。たぶんエログロゲーですね。
それで何とか「吐溜」をいじろうと思いました。「吐溜」の汚いイメージはほぼ「吐」由来ですので、さて「吐」のつく漢字二文字…。
別に存在しない熟語で良いかと諦めるまでは一瞬でした。
次に考えたのは「吐楽」。吐いて楽になる。人間の暗い感情を描いたその先まで見据えたような、良い呼称だと思いました。「トラク」と読みも悪くありません。
これで行っても良かったのですが、一つ懸念点がありました。私の参入予定だったボイスロイド劇場界隈には当然先人たちが大勢居るのですが、その中の一人、大御所の方に「妙楽」という方がいらっしゃったんですね。
「吐楽」。「妙楽」。似てますよね。
同じ漢字二文字で下は「楽」。落語の世界であればお師匠さんから名を分けてもらったのだろうと勘違いされる所です。
そうです。落語です。
「ラク」の字を変えて「吐落」。これで完成です。
もう少し捻っても良かったのではないかと思いますが、いつまでも呼び名などにこだわり、作品を世に出さないのも本末転倒。この辺りが落とし所でしょう。なんてね。
後づけで意味を加えるならば、「吐」は人間の暗い感情を描くという作風を、「落」は物語としての意外な結末を示すと言ったところですかね。
最後にネットで「吐落」と検索し、先客がいないことを確認してチャンネルを設立しました。まだ1年も経っていないのに随分と昔のことのように感じますね。
今では吐落と検索すると私のチャンネルとこのブログが出てきます。どこか不思議な感慨を覚えることです。
私はすっかり使い慣れた名ですが、コメント欄ではたまに「吐露」さんなどと間違われています。やっぱり存在する熟語の方が良かったかもしれませんね。
落ちの無い話だとお思いでしょう。冒頭にお戻りください。大きく落の字が見えてくるはずです。
一度こういうことをしてみたかったのです。お気に障ったのなら謝ります。
長文駄文失礼しました。
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