2023年6月25日日曜日

やっとゆかりさん編が終わった

長かった。 90分だぞ90分。映画かな。

ゆかりさんは私の分身だから他の人よりも長くなるのはしょうがないけど、にしたってここまでかかるとは思わなかった。

他の人たちにはここまでのエピソードは無いので、釣り合いが取れなくてちょっと困る。場合によっては盛る必要アリ。

琴葉茜編は去年のことを振り返りつつ、2年生の春からの演劇部の活動を描く。茜ちゃんは精神が安定しているからそこまで書くことが無い。ゆかりがあかりをナンパする様子を見て、変わってしまった友人の姿に呆れる。葵が演劇部の活動に積極的であることは予想外で、思ったより自分が人を見れていなかったことに気づく。周囲の人間関係が良くなっていることに安心感を覚え、未来に希望を見出す。テーマ曲は「カルモ街の分かれ道」

琴葉葵編は高校入学から文化祭の前まで。学級委員長になれなかったことや5000円のイヤホンのことなど。なんだかんだたくましい結月ゆかりよりも陰鬱な感じになりそう。何も好転しないまま終わるが、結月ゆかり編でちょっとだけ楽になったのがわかるので良し。テーマ曲は「Blue Star」

東北ずん子編は高校入学から2年生の春までサラッとやる。どこまでの話を書くかは未定。ずん子は四国めたんら中学以前の友人と親交が深く、高校からできた友人への信頼は浅い。葵には諸々の事情で後ろめたさを、茜には姉としての在り様について敬意を抱いている。ゆかりのことは小物だと軽んじている。2年生になってから姉であるイタコの出戻りや妹のきりたんの演劇部への参加などがあり、少し柔和になる。テーマ曲は「Torch Lighter」

弦巻マキ編は考え中。中学時代にしようかと思ってる。父親のことカフェのことゆかりのこと音楽のことなど描けるものはいくらでもあるが、素材の制約があるためどこまでやるかわからない。最終的には高校生になってゆかりと和解し、演劇部で仲良く過ごしているところで終わる。テーマ曲は「愛の歌」

紲星あかり編も演劇部が結成された年の春から。両親が亡くなり親戚の家に引き取られてきたこと。学校でも上手く立ち回ってはいるが、胸に空いた穴が埋まらないことが述懐される。自分を新入生の集団の中からピンポイントで選び出したゆかりに惹かれ始める。暗い部分は表に出さないというより当人も無自覚。テーマ曲は「Orange」

予定はこんな感じ。多少変わるかも。この調子じゃ今年中に終わるかも怪しいし、先に虜囚の方を作るかも。

話は変わって結月ゆかり編の後語りをすると、ゆかりさんがだいぶ私の分身から過去の私の分身に変わりつつあって書くのが大変だった。いや時系列的には過去の私で間違いないんだけど。

私も多少は大人になった。というかならざるを得なかったので、ゆかりさんの至らぬ所が腹立たしかったり、純粋な所が後ろめたかったりする。ようやくちゃんとキャラと作者が分離したと思うと喜ばしいことではあるんだけどね。

テーマ曲は「シェイクスピアの誘惑」。曲の雰囲気で選んだけどもしかしてシェイクスピアの誘惑ってそのままの意味なのかと途中で気づいた。現実の世界を見限って作家の道へって甘い誘惑。いや本当にそうかは知らないけどね。

案の定再生数はダダ下がりだったけど意外と支援絵を描いてくれる人も居て、刺さる人には刺さるんかなと思った。この場で書いて意味あるのかわからないけど支援絵ありがとうございます。

30分近い動画を連続して作って疲れたので、またしばらくは小ネタ集没ネタ集を作ってます。

長文駄文失礼しました。


2023年6月10日土曜日

長めのネタの調整

新しいキーボードが届いてテンションが上がったので何か書く。

KeychronのK6を買った。海外通販で安く買えると思ったら遠隔地送料が5000円もかかって何も安くなかった。

Gateronの青軸だったが、なんか変な音がしてたのでAmazonで買ったセキセイインコ軸ってのに変えた。茶軸系列らしいが引っかかりの感覚は薄く、底を打った時の音が小気味よくて好き。でもうるさい。

これからキースイッチを変えて気分転換できそう。


書いてなかった長めのネタ。起承転結でまとめておく。


1.寄る辺なき者の歩み

舞台は小学校。主人公の少女はクラスで孤立気味で、空想の世界に浸っていた。小さな天使と悪魔の姿をした空想上の友達と心の中で会話しながら日々を送る。

家族仲は冷え切っており、夫婦は険悪、姉は無関心な様子で、彼女は家でも学校でも一人きりであった。

ある日、帰りの会に全員の前でスピーチをやらされる。大勢の視線に竦んでしまい、何も話せなくなる。

ただ時間が過ぎていく中、先生の怒りは膨れ上がり、クラスメートの苛立ちも募っていく。いつも話しかけてくれる小さな友達は、姿すら見えなかった。

それから主人公は周囲から嫌われ始め、やがて虐められるようになっていく。

放課後一人きりの教室、隠された自分の筆箱を探す。小さな友人たちは彼女を元気づけようと声をかけてくる。

主人公は彼女たちに対して怒りを露わにする。本当に自分が困ってるときは何一つ助けてくれないくせに、こういう時だけ仲間みたいな面をするのかと。

彼女たちは笑いだす。そんなのは当たり前だと。だって私たちはただの妄想なんだからと。

主人公は感情を抑えきれなくなり、暴れ出す。彼女たちの声は消えない。そうやって我を忘れたふりをして、不満を解消しようとする。周囲の気を引こうとする。打算でやっているのなんてお見通しだと。

自身を客観視した存在である彼女たちが消えないのは、主人公にまだ精神的な余裕がある証拠であった。

主人公は椅子を投げつけて窓ガラスを叩き割る。甲高い音と悲鳴が耳について彼女は血の気が引く。

二人の小さな友人が耳元で囁く。これから大変だと。

怪我人こそ出なかったものの、主人公の危険行為は教師や両親の知ることとなり、彼女は苛烈な非難に晒される。当然クラスでいじめられていることや、追い込まれた精神状態などは一切考慮されなかった。

家族会議が行われ、彼女をこのまま同じ学校に通わせ続けるべきか話し合いが行われる。彼女に対する信頼は完全に損なわれ、特別学級のある学校に転校させるべきではないかという話が出た。

主人公は何もかもを諦めた様子で、両親の話し合いを見つめていた。あれから小さな友人たちは現れない。

そんな時、彼女の姉が沈黙を破り、彼女の味方に立つ。彼女にも何か事情があったのだろうと。何も聞かずに話を進めるのはおかしいと。

ずいぶん長いこと話していなかった姉が自分を庇ってくれたことに、主人公は驚きを覚える。姉はけして目を合わせようとはしなかったが、両親との間に割って入り、代わりに弁論を続けていた。

長い話し合いの結果、主人公は他の学校の普通学級に転校することになる。

転校初日の朝、主人公が不安に暮れていると二人の小さな友人が久々に現れ、彼女を励ます。よくもまぁ抜け抜けと顔を出せたものだと彼女は苦笑する。

二人が現れるのは、自分の精神が安定している証拠であった。

玄関から姉の呼び声が聞こえる。学校まで送ってくれるそうだ。

主人公はその声に応え、新たな一歩を踏み出した。


【解説】

最初に考えた脚本。東北きりたんが主人公、イマジナリーフレンドが琴葉姉妹。

財布を拾った時に出てくる天使と悪魔をイメージしたデフォルメキャラが友達。他のイマジナリーフレンド系の話とは違ってマスコット的。

帰りの会で晒し上げられる展開をやりたかった。

鬱屈とした感情を描くタイプの奴で物語的な展開は少ない。元の脚本だと突然姉がやさしくなって無理矢理ハッピーエンドになったきらいがあるので、そのあたりの描写を増やす必要アリ。

イマジナリーフレンドの存在が主人公の精神状態を象徴したものであり、必ずしも彼女たちが居なくなることが、好転を意味しているわけではないのが特徴。


2.残存はかく語りき

舞台は大正くらい。主人公はちょっとだけ名の知れたミステリ作家。汽車に揺られながら避暑地に向かう。

向かいの席に一人の婦人が座る。彼女は主人公を雑誌の特集でお見かけしたことがあると語る。

思いがけずファンと出会い、気を良くした主人公は彼女と旅路を共にする。

彼女はミステリ作家の主人公ならばお身に召すかもしれないと身の上話を始める。

東北の寒村で育った彼女。厳冬の最中、外部から隔絶された状況で彼女の家族は一人、また一人と死んでいった。その様は事故とも他殺ともとれるようで、残された家族たちは徐々に疑心暗鬼に陥っていった。

そして冬を越す頃、生き残ったのは彼女だけであった。

主人公は彼女の真剣な語り口調と凄惨な内容に引き込まれる。

彼女は語り終えると、一息ついてぽつりと呟いた。結局私は自分の家族の中に殺人者がいたのか判断がついていないと。

主人公はそこでなぜ自分がこんな話をされたのか理解する。ミステリ作家の自分なら一連の出来事に対して何らかの解釈を付けることができるかもしれない。

もちろん現場に居たわけではない主人公には想像するしかない。それでも彼女を納得させ得るストーリーを考えることはできるだろう。

主人公の講釈を待たずして、彼女は席を立つ。彼女の降りる駅に到着してしまったようだ。主人公が連絡先を尋ねると、彼女は一枚の封筒を差し出した。

彼女が汽車を下りていくのを見送ると、主人公は思索に耽る。誰かが殺人者であった可能性、全員が事故であった可能性、あるいは彼女自身が殺人者であった可能性。いずれの可能性を考えてもそれらしい話は考えられる。だがいずれにも確かな根拠はなかった。

行き詰った主人公は彼女からもらった封筒を開ける。彼女がどこに身を寄せるつもりなのか気になった。

封筒には一枚の紙が入っており、こう書かれていた。残された者には思い悩むことしかできない。自分はもう疲れたと。

主人公は自分も一人残され、思い悩むことになったと悟った。


【解説】

豪雪地帯の農村だと、家単位でクローズドサークルになることを利用したかった奴。

彼女の話から真相を推察する安楽椅子探偵的な側面と、残された者の悲哀みたいなテーマ性のハイブリッド。

事件の概要はまだ詰め切っていない。東北三姉妹に他家族数名。生き残りはイタコさん。一人目の曖昧な死に方のせいで連鎖的に死んでいく感じ。

いくらでもそれっぽい話は作れるけど、真実かはわからない。彼女はそれで苦悩の果てに死を選び、主人公もまた思い悩むことになったという終わり。


3.誰も死なないデスゲーム(仮)

どこか知らない部屋に集められた数名の男女。殺風景な部屋にはいくつかの監視カメラと一個のモニターがあった。

モニターが映り、主催者を名乗る者がルール説明を行う。最後の一人になるまで外に出ることはできないと。

驚きと混乱のどよめきが広がる中、男が一人、歩み出て質問を投げかける。

この中には妊婦もいる。彼女が最後の一人になった場合はどうするのかと。お腹の子供もいれたら二人になると。

妊婦は怯えた様子で騒ぎ出す。お腹の子を殺すくらいなら一緒に死んでやると。

主催者はお腹の子供は一人とは数えないと約束する。

男は質問を続ける。お腹の子供は脱出可能な人員に含まれない。つまり未成熟な存在は一人の人間としてみなさないということだなと。

主催者は困惑しながらも肯定する。

つまり一人の人間としてみなされなければ、外に出ていいということだな。男はそう言って笑った。

場の主導権は完全に男に移っていた。

参加者たちが自立した思考と行動が取れる状態であるのか。子供だったら何歳から、逆に老人だったらどうか。ヒモであったら、ニートであったら、病人であったらどうか。

この場にいる人間の多くは成熟した一人の人間であるとは言い難く、脱出可能な定員には含まれないのではないか。

主催者も論旨のすり替えであることは分かっていた。しかしスポンサーたちに配信している状況で、言い負かされて無理矢理ルールを押し付けるような醜態をさらすことはできなかった。

主催者と男は言い争いを続け、人間とは何かについて定義していく。

主催者は対話と思索の中で、人間というものに対する理解が進み、自分の行動に疑問を抱くようになっていった。

主催者は極限状態における人間の醜態を嘲笑するつもりでいた。人間の本質は欲深く、身勝手なものだと信じていた。

だが曇りが晴れた目で見る参加者たちの姿は、別に美しくも醜くもない等身大のもので、急に自分がやってることが下らなくなった。

主催者は男に負けを認め、全員を解放することを約束する。

扉が開き、参加者は一人、また一人と出ていく。

男は動かない。何も映らなくなったモニターを見つめていた。

隠し扉から誰かが入ってくる。主催者であった。なんだまだ帰ってなかったかと笑う。

男が主催者に問う。これからどうするつもりかと。

主催者はさすがに誰も死なないとデスゲームとして格好がつかないと語る。自分はここで死ぬから早く出て行けと伝える。

主催者は続けて語る。ここでスポンサーに面白いものを見せられたら、一生使いきれないほどの大金が手に入った。自分は賭けに負けたと。

男は主催者の手から拳銃を奪い取り投げ捨てると、抱き締めた。

お前は人間らしい幸せなんて何も知らないのだろう。俺はお前を一人の人間としては認めない。一緒にここから出よう。

男の言葉に主催者は涙を流した。

二人で肩を抱き合い、部屋を出て行く。彼らの顔は晴れやかで、希望に満ちていた。

部屋から誰も居なくなり、閉じかけた扉の向こうで、最後に男はニヤリと笑った。

その目は監視カメラをまっすぐに見つめていた。

男は賭けに勝った。


【解説】

デスゲーム物。デスゲームは始まらなかったけど。

ルールが曖昧なものが多くて、いろいろ突っ込めるなぁとか考えて作った。モノとしては、「私は何のためにこんなことを…?」ってなっちゃう奴。

ふと我に返って全てがどうでもよくなってしまう瞬間。あるよねぇ。

あんまり明確にしなくてもよさそうな裏話として、本当の主催者は難癖をつけた男の方である。主催者から参加者まで、話の展開から最後に主催者と和解するところまで全て男の思惑通り。

娯楽となるのは必ずしも悲惨なものではないよねってことをわかってた男の勝ち。


以上三本。作ると10分以上かかるので当分作らない。

このキースイッチ想像以上にうるせぇわ。夜中には使えない。

もう一個くらいカスタムできるキーボードが欲しいなぁ。e元素のはoutemu軸しか使えないんだ。

まぁまた来月かな。EpomakerのかYunziiのかで悩んでる。

そんなこんなでおしまい。動画の方は尋常じゃないくらい「補遺」が長くて持て余してる。次のもまた一か月後かな。

いい加減勉強もちゃんとしないとな。

長文駄文失礼しました。

 

2023年6月3日土曜日

近況報告兼ネタ出し

1か月くらいブログ更新してなかったのでします。イェイ。

5月いっぱいでようやく卒論は形になって提出。もう一回フィードバックされたら完成するかなぁってとこですね。

それ以外はタイピング練習がだいぶ実を結んでタッチタイピングできるようになってきました。今も手元は見ていない。

ロジクールのK855を買った後、メカニカルキーボードにはまって色々やってみました。

E元素の4000円くらいの60%キーボードを買って、キースイッチをoutemuの紫軸に、キーキャップも紫の奴に変えてみました。スイッチはスプリングの音が結構うるさかったですが、百均のシリコンスプレーを吹き入れたらかなり良くなりました。

キーボードはしばらく遊べる趣味になりそうですね。

動画はここ最近は週一投稿出来てましたが、今週はついに欠勤です。補遺の3話目が15分くらいはできたんですが、もうちょっとかかりそう。

第4話までやったら結月ゆかり編が終わりでキリいいとこまで行けそう。琴葉茜、葵編は2話ずつ、他の三人は1話で終われそう。

こんなかかるとは思わなかった。最初は一人10分で6人やって60分だ長いなぁみたいな想定で始めましたが、いったいどういうペース配分をするつもりだったのか。

なんだかんだサボりながらダラダラ作ってます。このぐらいの投稿頻度だったら続けられるかなって感じ。

作りたい動画はたくさんあるはずなんですが、どうもやる気と言うか元気と言うか編集エネルギーが足りてないので、今後も止めないことを目標に続けていきます。

以降メモ書き。

補遺

第一話「否定と抑圧の少女」

第二話「先鋭と狭窄の少女」

第三話「拒絶と偏執の少女」

第四話「孤独と無縁の少女」

第五話「後悔と自責の少女」

第六話「慈悲と慈愛の少女」

第七話「嫉妬と羨望の少女」

第八話「狂乱と怯懦の少女」

第九話「先導と無頼の少女」

第十話「未定(弦巻マキ編)」

第十一話「未定(紲星あかり編)」

虜囚

三話くらいでたたむ。サムネは弦巻マキ、結月ゆかり、最終話で結月と紲星の二人。

その他

小ネタ集、没ネタ集は息抜きで作ってく。このタイトルで一番作りやすい形式に到達してしまったのはなんかのバグかもしれない。かといって他に良いタイトルも思いつかないけど。

他には、没ネタ集の形式を流用して何かテーマをつけて何個か物語を出す動画も作れそう。いよいよ「本怖」とか「世にも」みたいな感じになりそうだけど。

とりあえず最近考えたのだと、誰だったかな、綾辻行人か夢枕獏だったかな、思い出せないけど。なんか同一人物ってわけではないんだけど同じ名前のキャラが全ての話に登場する短編集みたいなのがあった記憶があるんですよね。

それと同じような感じで「紲星あかり」って名前の人物が全ての話に登場する動画を作ってみたいなと思ってる。主人公が男性のモノローグ視点で進む形式で。

そんで紲星あかり以外は全員シルエットで、話ごとに紲星あかりの立ち絵は変えて、パラレルワールドみたいな感じになるかな。

前に作ったAbyss、Null、あと寄生バチの話をVectorって題名に変えて使おうと持ってる。あと2話くらいアルファベットのタイトルが似合いそうな話を考える。

こんなものかな。

最近はあんまりネタ出ししてないけど、そもそもこのブログに埋まってるネタもまだ全然使い切ってないし大丈夫かな。

でも何か一個くらい書いとくか。


「憶」

新米教師、桜乃そらは赴任してきた学校でクラス担任を任される。クラスの生徒たちは明るく、そらはこれなら上手くやっていけそうだと安堵する。

しかし一つ、気がかりなことがあった。クラスには一人学校に来ていない生徒がいるのだ。その子について他の教師や生徒に尋ねるが、何とも歯切れが悪く要領を得なかった。

そらは休日、周囲には黙ってこっそり家庭訪問を行う。何やら隠された事情があるのではないかと考えたからだ。

到着したその生徒の家は、ゴミ屋敷状態で生ごみの腐った臭いが漂っていた。家庭に問題を抱えていることを察したそらは、慎重に接触を試みる。

インターホンを鳴らすと老婆が一人出てきた。担任教師だと名乗るも耳が遠く、頭も惚けてきているようで、ヘルパーさんだと勘違いされる。

そらは誤解を解くことを諦め、老婆を介助しながらそれとなく孫の様子を尋ねる。老婆は最初は赤ん坊の頃の話をしだしたり、息子夫婦が他界して自分が育ててきたことを語ったりして時系列がめちゃくちゃであったが、徐々に不登校の原因を語りだす。

いつからか笑わなくなっていったこと、一人で泣いているようになっていったこと、顔に痣を作って帰ってくるようになっていったこと。

辛い記憶を思い起こすほど、老婆は精神がはっきりしてきているようだ。

そらは過去にいじめが起こっており、周囲がそれを隠していることに気づくと、老婆に担任の教師であることを明かす。お孫さんに会わせてほしいと。

老婆の目は見開かれていき、生気を取り戻していった。「そうか、お前が…」。老婆の口から言葉が漏れる。

老婆は二階の部屋に案内する。孫はここにいるから話がしたければ開けるといいと。

扉を開けた途端、強い腐敗臭が鼻をついた。同時に背後から頭部に強い衝撃を受け、部屋の中に倒れ込む。

見上げると、腐乱した子供の死体が部屋の中央でぶら下がっていた。

老婆の声が聞こえる。

「あの子が部屋に引きこもるようになって、アタシが学校に詰め寄った時、アンタ言ったよな。ウチのクラスにいじめなんて無いって。変な言いがかりつけて他の生徒たちを困らせないでくださいって。」

老婆が何か重いものを引きずりながら近づいてくるのがわかる。否定しなければ。それは前任者だって。私じゃないって。

必死に声を振り絞ろうとするも、傷のせいか嗚咽しか出ない。

「アンタのその顔、憶えがあるよ。」


完。お婆さんそれは勘違いだって。若者の顔の違いなんかわからんか。

これはひどい奴。マジで救いがない。あと報いもない。

老婆の声と絵をどうするかが問題。いつか作るかも。


他にも何個か考えたことがあったのを思い出した。

「ヒトコロスイッチ」

独裁スイッチみたいなもの。スイッチを向けて押した人がピタゴラスイッチみたいな感じで死ぬ。ドラえもん的なセイカさんに出してもらう。

独裁スイッチと同じように最後は全員消してしまうが、セイカさんが現れ、これは独善的な人間を懲らしめるための道具だったんだよと告げる。

安堵した主人公。それじゃあ全部元通りになるんだよねとセイカさんに問う。セイカさんは、そういうのは無いと答える。

セイカさんは君が人を思いやる心を手に入れることができたから未来に帰ると言ってどこかへ去っていき、主人公は一人残される。誰もいなくなった世界で思いやりの心を持っていても何の意味もない。

主人公は自らに向かってスイッチを押した。

「相手のことを忘れる薬」

どこかの密室に閉じ込められたカップル。テーブルには錠剤が二つ。

モニターに二人をさらった犯人が映り、その薬は目の前の相手のことを忘れてしまう薬だと告げる。飲んだら解放してやると言って高笑いする。

2人はモニターを見つめながら薬を飲む。暫しの沈黙の後、二人は狼狽する。お前は誰だと。

犯人はもう一度説明する。その薬は目の前の相手を忘れる薬だと。飲んだら解放してやると。

薬はどこにと戸惑う二人。犯人は苦渋に満ちた表情でもう飲んだと答える。

薬を飲んだ時、二人の目の前にいたのはモニターに映った犯人であった。


こんなもんで。おわる。

長文駄文失礼。


筆始め

いつも帰省中は色々ブログを書き進めてましたが今年は何にも書いてません。なので筆始めです。 昔のカードを引っ張り出して遊んでました。あと普通にダラダラしてた。 そのまま休み気分を引きずってモチベが上がりませんでしたが一応動画を一本作れました。日常系小ネタ集ていう5分くらいの軽いギャ...