新しいキーボードが届いてテンションが上がったので何か書く。
KeychronのK6を買った。海外通販で安く買えると思ったら遠隔地送料が5000円もかかって何も安くなかった。
Gateronの青軸だったが、なんか変な音がしてたのでAmazonで買ったセキセイインコ軸ってのに変えた。茶軸系列らしいが引っかかりの感覚は薄く、底を打った時の音が小気味よくて好き。でもうるさい。
これからキースイッチを変えて気分転換できそう。
書いてなかった長めのネタ。起承転結でまとめておく。
1.寄る辺なき者の歩み
起
舞台は小学校。主人公の少女はクラスで孤立気味で、空想の世界に浸っていた。小さな天使と悪魔の姿をした空想上の友達と心の中で会話しながら日々を送る。
家族仲は冷え切っており、夫婦は険悪、姉は無関心な様子で、彼女は家でも学校でも一人きりであった。
承
ある日、帰りの会に全員の前でスピーチをやらされる。大勢の視線に竦んでしまい、何も話せなくなる。
ただ時間が過ぎていく中、先生の怒りは膨れ上がり、クラスメートの苛立ちも募っていく。いつも話しかけてくれる小さな友達は、姿すら見えなかった。
それから主人公は周囲から嫌われ始め、やがて虐められるようになっていく。
転
放課後一人きりの教室、隠された自分の筆箱を探す。小さな友人たちは彼女を元気づけようと声をかけてくる。
主人公は彼女たちに対して怒りを露わにする。本当に自分が困ってるときは何一つ助けてくれないくせに、こういう時だけ仲間みたいな面をするのかと。
彼女たちは笑いだす。そんなのは当たり前だと。だって私たちはただの妄想なんだからと。
主人公は感情を抑えきれなくなり、暴れ出す。彼女たちの声は消えない。そうやって我を忘れたふりをして、不満を解消しようとする。周囲の気を引こうとする。打算でやっているのなんてお見通しだと。
自身を客観視した存在である彼女たちが消えないのは、主人公にまだ精神的な余裕がある証拠であった。
主人公は椅子を投げつけて窓ガラスを叩き割る。甲高い音と悲鳴が耳について彼女は血の気が引く。
二人の小さな友人が耳元で囁く。これから大変だと。
結
怪我人こそ出なかったものの、主人公の危険行為は教師や両親の知ることとなり、彼女は苛烈な非難に晒される。当然クラスでいじめられていることや、追い込まれた精神状態などは一切考慮されなかった。
家族会議が行われ、彼女をこのまま同じ学校に通わせ続けるべきか話し合いが行われる。彼女に対する信頼は完全に損なわれ、特別学級のある学校に転校させるべきではないかという話が出た。
主人公は何もかもを諦めた様子で、両親の話し合いを見つめていた。あれから小さな友人たちは現れない。
そんな時、彼女の姉が沈黙を破り、彼女の味方に立つ。彼女にも何か事情があったのだろうと。何も聞かずに話を進めるのはおかしいと。
ずいぶん長いこと話していなかった姉が自分を庇ってくれたことに、主人公は驚きを覚える。姉はけして目を合わせようとはしなかったが、両親との間に割って入り、代わりに弁論を続けていた。
長い話し合いの結果、主人公は他の学校の普通学級に転校することになる。
転校初日の朝、主人公が不安に暮れていると二人の小さな友人が久々に現れ、彼女を励ます。よくもまぁ抜け抜けと顔を出せたものだと彼女は苦笑する。
二人が現れるのは、自分の精神が安定している証拠であった。
玄関から姉の呼び声が聞こえる。学校まで送ってくれるそうだ。
主人公はその声に応え、新たな一歩を踏み出した。
【解説】
最初に考えた脚本。東北きりたんが主人公、イマジナリーフレンドが琴葉姉妹。
財布を拾った時に出てくる天使と悪魔をイメージしたデフォルメキャラが友達。他のイマジナリーフレンド系の話とは違ってマスコット的。
帰りの会で晒し上げられる展開をやりたかった。
鬱屈とした感情を描くタイプの奴で物語的な展開は少ない。元の脚本だと突然姉がやさしくなって無理矢理ハッピーエンドになったきらいがあるので、そのあたりの描写を増やす必要アリ。
イマジナリーフレンドの存在が主人公の精神状態を象徴したものであり、必ずしも彼女たちが居なくなることが、好転を意味しているわけではないのが特徴。
2.残存はかく語りき
起
舞台は大正くらい。主人公はちょっとだけ名の知れたミステリ作家。汽車に揺られながら避暑地に向かう。
向かいの席に一人の婦人が座る。彼女は主人公を雑誌の特集でお見かけしたことがあると語る。
思いがけずファンと出会い、気を良くした主人公は彼女と旅路を共にする。
承
彼女はミステリ作家の主人公ならばお身に召すかもしれないと身の上話を始める。
東北の寒村で育った彼女。厳冬の最中、外部から隔絶された状況で彼女の家族は一人、また一人と死んでいった。その様は事故とも他殺ともとれるようで、残された家族たちは徐々に疑心暗鬼に陥っていった。
そして冬を越す頃、生き残ったのは彼女だけであった。
転
主人公は彼女の真剣な語り口調と凄惨な内容に引き込まれる。
彼女は語り終えると、一息ついてぽつりと呟いた。結局私は自分の家族の中に殺人者がいたのか判断がついていないと。
主人公はそこでなぜ自分がこんな話をされたのか理解する。ミステリ作家の自分なら一連の出来事に対して何らかの解釈を付けることができるかもしれない。
もちろん現場に居たわけではない主人公には想像するしかない。それでも彼女を納得させ得るストーリーを考えることはできるだろう。
結
主人公の講釈を待たずして、彼女は席を立つ。彼女の降りる駅に到着してしまったようだ。主人公が連絡先を尋ねると、彼女は一枚の封筒を差し出した。
彼女が汽車を下りていくのを見送ると、主人公は思索に耽る。誰かが殺人者であった可能性、全員が事故であった可能性、あるいは彼女自身が殺人者であった可能性。いずれの可能性を考えてもそれらしい話は考えられる。だがいずれにも確かな根拠はなかった。
行き詰った主人公は彼女からもらった封筒を開ける。彼女がどこに身を寄せるつもりなのか気になった。
封筒には一枚の紙が入っており、こう書かれていた。残された者には思い悩むことしかできない。自分はもう疲れたと。
主人公は自分も一人残され、思い悩むことになったと悟った。
【解説】
豪雪地帯の農村だと、家単位でクローズドサークルになることを利用したかった奴。
彼女の話から真相を推察する安楽椅子探偵的な側面と、残された者の悲哀みたいなテーマ性のハイブリッド。
事件の概要はまだ詰め切っていない。東北三姉妹に他家族数名。生き残りはイタコさん。一人目の曖昧な死に方のせいで連鎖的に死んでいく感じ。
いくらでもそれっぽい話は作れるけど、真実かはわからない。彼女はそれで苦悩の果てに死を選び、主人公もまた思い悩むことになったという終わり。
3.誰も死なないデスゲーム(仮)
起
どこか知らない部屋に集められた数名の男女。殺風景な部屋にはいくつかの監視カメラと一個のモニターがあった。
モニターが映り、主催者を名乗る者がルール説明を行う。最後の一人になるまで外に出ることはできないと。
驚きと混乱のどよめきが広がる中、男が一人、歩み出て質問を投げかける。
この中には妊婦もいる。彼女が最後の一人になった場合はどうするのかと。お腹の子供もいれたら二人になると。
妊婦は怯えた様子で騒ぎ出す。お腹の子を殺すくらいなら一緒に死んでやると。
主催者はお腹の子供は一人とは数えないと約束する。
男は質問を続ける。お腹の子供は脱出可能な人員に含まれない。つまり未成熟な存在は一人の人間としてみなさないということだなと。
主催者は困惑しながらも肯定する。
つまり一人の人間としてみなされなければ、外に出ていいということだな。男はそう言って笑った。
承
場の主導権は完全に男に移っていた。
参加者たちが自立した思考と行動が取れる状態であるのか。子供だったら何歳から、逆に老人だったらどうか。ヒモであったら、ニートであったら、病人であったらどうか。
この場にいる人間の多くは成熟した一人の人間であるとは言い難く、脱出可能な定員には含まれないのではないか。
主催者も論旨のすり替えであることは分かっていた。しかしスポンサーたちに配信している状況で、言い負かされて無理矢理ルールを押し付けるような醜態をさらすことはできなかった。
主催者と男は言い争いを続け、人間とは何かについて定義していく。
転
主催者は対話と思索の中で、人間というものに対する理解が進み、自分の行動に疑問を抱くようになっていった。
主催者は極限状態における人間の醜態を嘲笑するつもりでいた。人間の本質は欲深く、身勝手なものだと信じていた。
だが曇りが晴れた目で見る参加者たちの姿は、別に美しくも醜くもない等身大のもので、急に自分がやってることが下らなくなった。
主催者は男に負けを認め、全員を解放することを約束する。
結
扉が開き、参加者は一人、また一人と出ていく。
男は動かない。何も映らなくなったモニターを見つめていた。
隠し扉から誰かが入ってくる。主催者であった。なんだまだ帰ってなかったかと笑う。
男が主催者に問う。これからどうするつもりかと。
主催者はさすがに誰も死なないとデスゲームとして格好がつかないと語る。自分はここで死ぬから早く出て行けと伝える。
主催者は続けて語る。ここでスポンサーに面白いものを見せられたら、一生使いきれないほどの大金が手に入った。自分は賭けに負けたと。
男は主催者の手から拳銃を奪い取り投げ捨てると、抱き締めた。
お前は人間らしい幸せなんて何も知らないのだろう。俺はお前を一人の人間としては認めない。一緒にここから出よう。
男の言葉に主催者は涙を流した。
二人で肩を抱き合い、部屋を出て行く。彼らの顔は晴れやかで、希望に満ちていた。
部屋から誰も居なくなり、閉じかけた扉の向こうで、最後に男はニヤリと笑った。
その目は監視カメラをまっすぐに見つめていた。
男は賭けに勝った。
【解説】
デスゲーム物。デスゲームは始まらなかったけど。
ルールが曖昧なものが多くて、いろいろ突っ込めるなぁとか考えて作った。モノとしては、「私は何のためにこんなことを…?」ってなっちゃう奴。
ふと我に返って全てがどうでもよくなってしまう瞬間。あるよねぇ。
あんまり明確にしなくてもよさそうな裏話として、本当の主催者は難癖をつけた男の方である。主催者から参加者まで、話の展開から最後に主催者と和解するところまで全て男の思惑通り。
娯楽となるのは必ずしも悲惨なものではないよねってことをわかってた男の勝ち。
以上三本。作ると10分以上かかるので当分作らない。
このキースイッチ想像以上にうるせぇわ。夜中には使えない。
もう一個くらいカスタムできるキーボードが欲しいなぁ。e元素のはoutemu軸しか使えないんだ。
まぁまた来月かな。EpomakerのかYunziiのかで悩んでる。
そんなこんなでおしまい。動画の方は尋常じゃないくらい「補遺」が長くて持て余してる。次のもまた一か月後かな。
いい加減勉強もちゃんとしないとな。
長文駄文失礼しました。
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