2025年9月24日水曜日

超常現象調査員めたんちゃん

気分転換がてらメモ書き。

いつだか書いた「鬼っ娘ハンターついなちゃん」のマインドに近い。

四国めたんがエージェント時代に担当した事件ファイルと現在のフリーランス時代に頼まれた人助けの記録。

現在視点の話では他の登場人物も出しやすいがあまり酷い展開にしづらく、過去視点の話ではやりたい放題できるが素材の調達が難しい。

動画にされるかは謎。


①静かな庭

四国めたんは海沿いの小さな村へと派遣される。

死んだ少女が帰って来た。

住民からそんな情報提供があったのだ。

村に到着しためたんは村長から詳しい事情を聞く。


文章でメモしておこうと思ったが長くなっちゃったので要点だけ。

・過去視点の話。母親の思念から生み出された鬼。

・かつてこの村で母娘が暮らしていた。娘が死んだ後、娘の姿をした何者かが帰って来る。

・母親は衰弱して死亡。その後も娘の世話をしていた者が亡くなったり、近隣で不審死が起こったりする。

・娘は自分の正体に無自覚。亡くなった人達に対して何かした認識はない。

・つい最近のことかと思われたが、死んだはずの娘が帰って来てから10年が経過していることが明かされる。高校進学のために村外に出る前に始末してほしいと頼まれる。

・終わり方は2つ考えている。どちらの場合でも村民たちは娘に情が湧いており、彼女を殺すことを後ろめたく思っている。

1.

彼女に会い人間ではないことを確かめると、めたんは何も告げずに一思いに手を下す。娘は何が起こったかも気づかずに息絶え、亡骸は塵に還る。

村民たちが彼女の家にやって来る。めたんは仕事が終わったことを伝え、記憶の処理を受けることを勧める。しかし彼らは忘れてはいけないことだとその申し出を断る。

静かな庭を眺め、そこで遊ぶ少女の姿を思い出しながら終わり。

2.

めたんは娘が人間ではないことを本人に告げる。彼女はその話を受け入れることはできず、田舎の迷信だと激昂する。

めたんは試してみればわかると魔槍を近づける。娘は本能的にそれを恐れ、逃げ出す。

しかし家には既に結界が張られており、敷地の外に出ることはできなかった。暴れる彼女の額には鬼の角が生えてくる。

結界の外からその様子を見つめる村民たち。娘の助けを呼ぶ声を聞きながら無言で立ち尽くす。

自分は鬼ではない、生き返ったんだと言い張る娘に、めたんは鬼の角は記号的なものだと語る。

鬼とはそういうものだと思っているから角ができる。あなたがそう思っていないならあなた以外の者がそう思っていたのだと。

娘は小さな頃を思い出す。

どんな形でも帰って来てくれて嬉しい。母はそう言っていた。

化け物だとわかっていたのだ。化け物だと思っていたのだ。

母も。村の者も。

自分の生涯が初めから人間としての生ではなかったことを悟った娘は死を受け入れる。

村民たちが見守る中、亡骸は塵に還っていく。誰も一言もしゃべらない。

良かったじゃない。めたんが口を開く。

ずっと迷惑していたんでしょう。その問いかけに村民たちは頷き同意の声を上げる。

話してると生きた心地がしなかった。子供と一緒の学校にいると思うとゾッとした。これで一安心だ。死んだあいつも浮かばれるだろう。

口々に喜びの言葉を交わすが、すぐにその声はまばらになっていった。

静かな庭をめたんが背にして終わり。


2の方が好みだが長くなるので1でサラッと終わらせるのもアリ。



②火をつけたのはあなた

四国めたんの元に春日部つむぎが訪れる。

埼玉に居た頃の友達の姉が心霊現象に悩まされているそうだった。

わざわざ自分が出向くことに消極的なめたんだったが、つむぎに頼み込まれて渋々承諾する。

めたんとつむぎは埼玉に向かい、件の彼女の部屋で詳しい事情を聞く。


ストーカーだった男が死んでからも付き纏ってきていると女は語る。男は自分の恋が実らないことを逆恨みし、女の住んでいるアパートの前で焼身自殺したそうだ。

それから毎晩2時過ぎになると「開けてくれ」という男の声が玄関から聞こえてくる。一度ドアスコープから外を覗いたら焼け焦げた肌が見えた。

女はいかに自分が苦しんできたかを涙ながらに訴え、自分はいったいどうしたらいいのかと問いかける。めたんは「死ねばいいんじゃないかしら」と冷たく告げる。

帰ろうとしためたんはつむぎに怒られる。不幸自慢が鼻についたと悪びれもしないめたん。

つむぎは仲介してくれたゆかりに電話をかけ、ゆかりの説得で何とかめたんは引き留められる。


めたんは女とともに部屋で待つ。つむぎは別のところに泊まらせて二人きり。

めたんは機嫌が悪く、男の霊への恐れとめたんへの気まずさで女は落ち着かない。

時刻は2時を回り、いつも心霊現象が起こっていた時間になる。

玄関から男の声が聞こえてくる。女は耳を塞いでうずくまる。

めたんが玄関の鍵を開け、扉を開く。全身が焼け焦げた男が立っていた。

男が部屋へと入って来る。めたんは彼を通し、腕を組んで壁に寄りかかる。


男を招き入れておきながら倒そうという素振りすら見せないめたんに女は驚愕する。

一歩ずつ自分に歩み寄ってくる男を見て、ようやく見殺しにされようとしていることに気づく。

どうして助けてくれないのかと泣く女に、自分で考えろと冷たく言い放つめたん。

肉の焦げた嫌な臭いが鼻をつき、女の名前を呼ぶしゃがれた声が聞こえる。

なんでこんな目に遭うのか。自分は何も悪くない。そう子供のように女は泣きじゃくる。

もう腕を伸ばせば届きそうな距離に男は来ている。女は手についたものを手当たり次第に投げつけながら後ずさるが、もう後がない。

めたんは動かない。誰も助けてはくれない。女はついに限界を迎えて叫ぶ。

初めから本気じゃなかったと。

ちょうど彼氏と別れたところでよく考えずにOKした。付き合ってみたら思ったよりパッとしなかったので振った。たったそれだけのことじゃないか。

立ち止まった男の口から怒りとも悲しみとも取れる嘆息が漏れる。めたんはやはり動かない。

再び歩き出した男との距離はあと一歩。女の口から消え入るような声が漏れる。

お願いします…助けてください…


焼け焦げた男の胸部からドリル状の槍先が飛び出し、黒い液体が女の体にかかる。

引き抜かれた槍の動きにつられて男は後ろへと倒れ込んだ。体がポロポロと崩れ始め塵に還っていく。

放心状態の女をめたんは不機嫌そうな顔のまま見下ろしていた。

嘘をついていたから助けてくれなかったんですね。自分が蒔いた種であって私は一方的な被害者ではありませんでした…

そう彼女は納得する。

全然違う。

めたんは呆れたように言った。


人にものを頼む時はお願いしますでしょうが。

めたんの言葉に女はぽかんと口を広げる。

ゆかりの頼み、つむぎの頼みはあったが女からは何も頼まれていない。ただ自分は悪くない、自分は苦しんでると聞いてもないことを語られただけ。

善いから助けるとか悪いから助けないとかではなく、めたんは頼まれたからやるだけ。女の話が嘘じゃないかとは思っていたがそこは別にどうでもよかったのだ。

勝手に燃え上がって勝手に燃え尽きただけでしょう。

かつて彼を捨てたことはその一言で済まされた。

それでも火をつけたのは…

女は消えていく燃え滓を見つめながら、あっという間に終わった恋人生活を思い出していた。



③人の道

四国めたんの元に見知らぬ男がやって来る。

男は仕事を頼みたいと言い、報酬額を提示する。

既に組織を離れフリーであるめたんに頼むということは、後ろめたい事情があるということだ。

めたんは少し考えたが受けることを決める。ヤバめの案件ほど面白いものを見られるのだ。


・現在視点の話。人が呪術的に作り出した鬼。

・舞台はとある山奥の別荘。資産家の男とその娘が滞在しており、複数人が周辺を警護している。霊能力者も居り、その人物の紹介でめたんは呼ばれていた。

・不定期で半透明の巨大な鬼がやってくる。そいつは銃弾も刃物も障害物もすり抜け、一直線に娘の元にやって来て彼女を痛めつける。最初は髪、次は爪、そして皮膚。一思いに殺すのではなく恐怖を与えて苦しめるのが目的のようだった。

・ターゲット型の呪術の類だとはその霊能力者もわかっていた。ただ誰がやっているのかはわからず、異常に強力で退けることもできていなかった。

・資産家の男はこれまで悪どいこともやってきており、心当たりは多すぎて絞り切れないそうだった。そもそも人の恨みを買わないことが一番の防衛策と言いつつも、めたんは娘の護衛をすることを承諾する。

・数日後の夜、その鬼が襲ってくる。結界に一瞬阻まれたものの、すぐにそれを破って娘の元に来た。呪術的に作り出されたものとしては強すぎるが、肉弾戦特化のめたんにとっては太刀打ちできない相手ではなかった。

・鬼はめたんに勝てないことを悟り撤退する。追撃せずに逃がしたのはわざとだった。めたんは痕跡を辿って術者を始末してくると言って出かける。

・終わり方

めたんは霊的エネルギーの軌跡を追って術者の居場所を突き止める。

相当負担がかかっていたのか術者の男は既に瀕死の状態だった。男が握りしめているのは娘の髪の毛だろう。

これなら首だけ持って帰らなくても生け捕りでいいかと近づくと、男は笑い出した。

自分は取るに足らない弱者だが、こうして死力を尽くせば強者に一矢報いることもできる。

めたんは不思議に思う。娘は多少痛めつけられたし、資産家の男もそれを見て多少心を痛めただろうが別にそれだけである。命を懸けてその程度の事をして満足という発想はめたんには理解できなかった。

男は尚も笑い続けている。めたんは唐突に思い至る。

釣り出された。

目の前の男にあれほどの力は無い。こいつは砲台で砲弾は別にある。そしてその砲弾はもうここには居ない。

めたんは踵を返し別荘へと走った。


その頃別荘は再び鬼に襲われていた。

負け戦だと悟った霊能力者も逃げ出し、親子は追い詰められる。

娘を庇おうとした資産家の男を蹴り飛ばし、鬼が娘に近づく。壁にたたきつけられた男は血を流して動かなくなる。それを見て娘は自分も最期なのだと悟る。

どうして自分を狙うのか。これまで何度となく投げかけられた問いに鬼は初めて口を開く。

覚えていないか?

鬼の姿が少女の姿に変わっていく。ちょうど娘と同じぐらいの年の。

学校でいじめられていた少女は、ある日見知らぬ男に娘の髪の毛を取って来るように頼まれた。

その男は資産家の男に恨みを持っており、その娘に呪いをかけようとしていた。彼女にいじめられていた少女ならば協力してくれると思ったのだ。

修行を積んだわけでもない三下の術者、髪の毛の触媒があっても成功する見込みは乏しかった。ただ男と少女に思いがけない幸運が訪れた。

自身を戦闘型の霊体に変化させる能力。少女がその力に目覚めたのだ。

彼女が式神となることで呪いのハードルは大きく下がった。居場所の特定と彼女の転送さえ行えれば後は自前の力でどうにかできる。

そうして二人の復讐が為されていた。


冥途の土産にと事情を明かす少女。そんな幼さがめたんの到着を間に合わせた。

一目見て自身と同じ能力者であることを確信する。それもかなり良い能力だ。

めたんは少女を能力者の組織に勧誘する。殺すには惜しい力の持ち主だったからだ。

資産家の娘も能力者の少女もめたんの言葉に驚く。

依頼人は死んでるっぽいし今回は私の負けでいい。それよりあなたはもっと強くなれるわよ。

そんなことをにこやかに語りかけるめたんは不気味な存在だった。娘が殺されるかどうかもどっちでもいいようだ。

めたんの異質さに気圧されながらも、術者の男が既に殺されたことを察して少女は仇討ちに挑む。

最初に屋敷で戦った時より鬼は弱体化していた。霊体ゆえに呪術と相乗効果があったのだろう。

あんな雑魚ではなくもっとちゃんとした術者と組めばもっと。めたんの言葉はどこまでも少女の神経を逆なでするものだった。

口を開けば善だ悪だ正義だ復讐だ鬱陶しいのよね。ただ負けて悔しいってだけのことにどうして御託を並べるのかしら。

珍しい能力の持ち主と出会えて上機嫌なのか、めたんは戦いながらも語り続ける。少女は自分たちの生き様を見下された気がして叫ぶ。

鬼を倒すためには鬼になるしかなかったんだ。

あの親子こそ鬼だ。人を傷つけ踏みにじり、嘲笑う。あんな連中を倒すために。

少女の訴えにめたんは心底おかしそうに笑う。どこに鬼なんているのか、人同士の戦いでしかないと。


めたんの渾身の一撃で鬼の体は砕け散る。

だがその体はすぐに靄のように溶け、そこから少女の姿が再び現れる。霊体が砕かれても本体は無傷で再構成できる。めたんが惜しむだけはある継戦能力だった。

ただ何回でも変身できるわけではない。めたんに勝つことを諦めた少女は娘を殺して復讐を完遂しようとする。

うずくまる娘に駆け寄りながら手を振り上げる。鬼の腕に変化させて振り下ろせば一瞬で頭を飛ばせる。めたんに止められる前に。

娘が顔を上げる。恐怖に怯え、苦痛に喘ぎ、涙で腫れた顔。

鏡で何度も見たことがあるものだった。かつては少女が泣き、娘が笑っていた。今は逆になっただけ。

人同士の戦いでしかない。めたんの言葉が脳裏に響く。

良いも悪いもひどいもかわいそうも無い。あるのは戦いだけ。目の前の人間と自分という人間の戦いだけなんだ。

こんな力なんて必要ない。どうしてそう気づけなかったのだろうか。

鬼の腕に変える代わりに拳を握りしめ振り下ろした。鈍い音が響き心地いい痛みが伝わる。

そのまま馬乗りになって何度も殴りつける。鬼ではないけれど私だって同じことができる。

めたんは少し驚いた後、微笑んで槍を下した。

笑い泣き、奪い奪われ争って、負けて終わるか勝って立つのみ。

それが人の道。



④後の祭り

・現在視点の話。幽霊から変じた鬼。

・舞台はとあるアパートの一室。住んだ人が次々に不幸になるという呪われた部屋。


⑤夏の匂い

・過去視点の話。存在しない鬼。

・舞台はとある地方都市。弟を水の事故で亡くした一人の少女の話。


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