って知ってますか?
貴志祐介の小説で、中々に珍しい構造の物語です。
動画作り終わって少し暇なので構想を練っていきます。
「補習」改め「旅立ちの日に」、3時間で出来たわ。
ダークゾーンの話に戻しましょう。
主人公が異次元空間で謎のゲームに巻き込まれるっていうのは、まぁありきたりな話です。いやゲーム自体も将棋を元にしていて「プロモーション」ていう「成り」があって面白いんですが。
この小説の妙はそこではありません。異次元空間での戦いが主でありながら現実世界での出来事の回想も混ぜ込まれている所です。
異界デスゲームものでは珍しく、参加者は全員主人公の知り合いです。恋人、ライバル、友人、教授、あと諸々の関係者たち。
彼らに関する記述や幕間に挟まれる過去描写によって、読者は何となく主人公の現実世界での出来事が今の異次元空間での戦闘につながっているんだなと察することができます。
主人公の過去に何があったのか。ダークゾーンとはいったい何なのか。
それは自分で確かめてください。
それはそれとして。
この構造をパクりたいと常々考えていたんです。いやほんと上手いことやったなと思います。
非現実的なことをやってるとどうしても整合性が取れなくなりがちですし、読者の没入感を得れないことも多い。それを踏まえて二の矢三の矢も同時に仕込んだ見事な手法です。
ということでパクリ方法を考えてきたのでそれを練っていきます。
メインストーリーはクローズドサークルもの。外界から隔絶された屋敷に閉じ込められた男女。なぜこの場所に居るのかわからないまま、一人また一人と殺されていく。
ミステリ的な展開が進んで行く一方で、現実世界での出来事も描写していく。主人公と登場人物たちはどんな関係だったのか、どんな出来事が起こったのか。
そして最終章。殺人犯を突き止めると同時に、現実世界に引き戻される。その時主人公は過去に何があったのかを思い出す。
これだけだとまだまだ粗い。掘り下げたい要素を列挙していきましょう。
・クローズドサークルをやる上での難点。そんな場所があるのか、そんな場所になぜ大勢集まるのか。これはデスゲームでも同様で、なぜかその場所に大勢の人間が集められていることに対して現実的な理由や方法を提示できるかが課題。だがこれは精神世界だということにしてしまえば乱暴だが一発で片が付く。そのため舞台は主人公にとって所縁の場所であるとなおいい。
・主人公の素性をどうするか。学生だと交友関係が広くてキャラを用意しやすい。ヒロインが犯人あるいは現実世界で主人公によって殺害されている展開がしたい。精神世界での主人公や登場人物たちは学生の頃の姿だが、現実での主人公は既に30手前。昏睡状態にしておくのはやや安直か。
・顔見知りばかりの登場人物の中で一人だけ知らない顔が。クライマックスでようやくその人物が誰だったのか思い出す。取り調べの際の刑事、あるいは精神病院の関係者。
・主人公の精神世界パターンではないオチ。
屋敷での連続殺人の犯人を突き止めた後、1人だけ見覚えのなかった男が語りだす。「見事な推理だが1つの殺人だけは彼が犯人ではない。本当の犯人が誰か、あなたはわかっているはずだ。」詰め寄ってくる男。男が語る殺人の情景が、現実世界でかつて体験したものと重なる。狼狽した主人公は逃げ出そうとする。だが殺されたはずのヒロインが立ち塞がる。「自分の罪を認めてください。」悲しげな男の目はあの日取調室で向けられたものと同じだった。「私がやりました。」主人公は呟き目を伏せた。
といったところで場面転換。先程の一文が書かれた原稿用紙にペンが置かれる。囚人服姿の主人公はどこか晴れやかな表情で檻越しに空を見上げるのだった。主人公が自分の体験を元に書いた小説でしたオチ。
メモ程度なんでこんなもんで終わります。
クローズドサークル。精神世界。主人公が書いた小説オチというパンチのある3つを使えるお得な構成にできそう。ホラー描写とかサスペンス描写も突っ込めそうですしね。
本格的に脚本を作るのはいつになるかわからない。てかいつまでも寝かせられてそうですけどね。
いつまでも寝かせていると言えば。
「愛より出でて愛より」て題名でミザリーの親戚みたいなのあったじゃないですか。やると言っていつまでもやってない奴。
内容忘れそうなのでついでにメモッときます。
起
かつての同級生から手紙。彼女の元への訪問を決める。
承
食事に睡眠薬を飲まされ確保。そのまま監禁される。
転
慰みにと与えられていたギターを破壊。弦を使って拘束を切断し逃走。
「大切なギターを壊してまで私から離れたかったんですね。」
結
車で追ってくる彼女。倉庫に追いつめられる。
一瞬の隙をついて車を奪う。バックしようとするとボンネットに彼女が飛びついてくる。
とっさにアクセルを踏み込み、彼女は壁と車体に挟まれる形で潰され、動かなくなる。
車に置いてあった彼女の携帯を開く。待ち受けは二人が楽しそうに笑ってる写真だった。
「どうして私を嫌うんですか?」
瀕死の彼女が呻くように呟く。
逡巡の果て、電話をかける。
「もしもし、救急ですか?」
終。
もっと描写は盛り込むつもりですが序盤中盤の動きが薄すぎるのが食指が伸びない理由ですね。
大事なギターを脱出のために破壊する描写、警察ではなく救急に連絡することで彼女を許したことを間接的に伝える描写の2つがやりたかった。
逆に言えばその2つ以外は特にこれといった見どころも無かった。やはり本家は偉大。
もう1、2個面白そうな展開を盛り込めたら作るかも。
今日はやるかやらないかわからないネタを弄り回しただけでしたね。
やはり本家があると本家に見劣りする気が拭えない。
オリジナルでこれはってなるシチュエーションが作れたらいいんですがね。
まいいや。
長文駄文失礼しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿