登場人物が多いため作るのが難しかったが思ったよりは形になった。
葵ちゃんとのわだかまりに一応の決着をつけつつ、東北ずん子という人物を描けたと思う。2年生になってからの描写までは盛り込めなかったので、Exできりたん編をやって補完する。
東北ずん子という人物に関して、当初はほとんど作り込んでいなかったがこれまでの動画を通して自然に形成されていたんだなと感じた。
こうして見るとゆかりさんとは両極相通ずる存在。強い劣等感を抱えて生きてきたゆかりさんと強い優越感を抱えて生きてきたずん子さんが似たような考え方になるのは不思議だった。
二人とも社会に対して不満を抱えており、人との関わりの中で一般的な幸福感を得ることができない欠落者である。
にも関わらず家族や友人は大切にしなければという人並みの意識だけは存在し、周囲との関係改善のため本心を隠して演技している。
ずん子さんは物語開始以前にイタコ姉様によって植え付けられたもの、ゆかりさんは物語を通して茜から受け継いだものである。
成長のタイミングや思考の変遷に違いはあれど、自身の正しさを妄信し、他者の感情を軽視し、極端な考え方を好むという共通点がある。
以下動画にまとめきれなかった分。
ずん子さんは葵ちゃんや茜ちゃんと本当の友人になることはもう諦めている。彼女たちを見限ったというよりは、自分が誰かと対等な関係になれるような性格ではないことを受け入れたためである。
上で書いたようにゆかりさんとは実は相性がいい。同族嫌悪という形で互いの感情が一致していることも大きい。
マキさんとはそんなに話したことが無く、演劇部の活動が始まってからも特に仲が深まることは無かった。
きりたんのことは大事に思っており、イタコがいなくなってからはその代わりをしようとしていたが、最後は姉に置いて行かれた妹二人という方向性にシフトした。本心を適度に吐露することで距離を縮める戦略は今のところ成功している。
めたんのことは親友兼ライバルだと思っていたが、対等であろうとしても遠慮してしまうだけだと気づいてからは片腕として手元に置きたがってる。ちなみにもう片方の腕はそらであり、うさぎはお姫様ポジションに近い。
ずんだもんに関してはマジで難しかったため謎の存在のまま。ホントに誰なんだいったい。
総じて独善的で独裁的な人物。家族や友人を大切だと思いながらも、文字通り宝物だとみなしている側面があり、人格や感情について理解が及んでいない。
後天的に共感性を失っていったゆかりさんとは対照的に、先天的に共感性が欠けている。全く感情がないわけではないが、根本的にズレている感は否めない。
イタコさんの世のため人のために生きよという教え、生まれ持った能力相応の成果を上げなければならないという義務感、動画では描写していないがそらからの期待と信頼が合わさり、異常な権勢欲がある。
ゆかりさん達に世の中を変えると語った時点ではまだ政財界からこの国を変えるくらいの気概だった。卓越した超能力者であったことや人知を超えた存在であるそらの助力があったことで限界突破してしまう。
綺麗に区画整理された街で皆が気分よく暮らせるようにというのが思想の根底。なんかこの前Fさんが「人間ランキング」で考えてたようなことやってた。私は互いのことを知らなくするんじゃなくて全く別の仕事をすることで比較できなくする感じだったけど。
ずん子さんの人格形成に影響を与えるだろうエピソードが一つ、ボツになってる。これをどこかで入れないと補完しきれないかもしれない。
葵ちゃんとずん子さんの確執に関して、5000円のイヤホンルートでは無い方。もっとクラスメートがたくさん出てきて、ずん子さんへの嫉妬と羨望がクラス中に満ちてくる。
クラスメートが取り囲む中、葵ちゃんがずん子さんを詰る。あの子は勉強が出来て、あの子は運動が出来て、あの子はリーダーシップがある。あなたが居なければ私たちはお互いを尊敬できるのに、あなたが居るから全員あなたの下位互換になる。あなたさえ居なければ…
葵ちゃんはずん子さんが自分たちなど歯牙にもかけないと思っていた。しかし予想に反して、ずん子さんは辛そうに目を伏せ、ごめんと呟いた。教室にはただただ後味の悪い、重苦しい空気だけが残るのだった。
みたいなの。これによりずん子さんは並外れた者が同じコミュニティに混ざらないようにという思想になる。
何か別の場面に流用するか、希釈して過去に溶け込ませるか。考え中。
ずん子さんの補完については生徒会選挙編がまだ残ってる。それをやってから考えてもいいが、もしかしたらあれ時間が進むエピソードか。ずん子さん会長になったら花梨先輩は卒業で皆3年生に進級しちゃう。
高三になって大学生になってみたいな続け方はしないつもりなので、たぶん生徒会選挙編については封印されると思う。いよいよ辞めるかってなったら話を畳むために放出される。
東北ずん子統一政府樹立に関して何か動画に出ることは無いんじゃないかな。タイムスリップとか未来視とかテーマになったら使われるかもしれないけど。
テーマ曲は「Torch lighter」。歌詞の内容と絡めてもっとイタコさんへの憧憬や、周囲の人間関係や環境をより良いものにしなければという強迫観念を盛り込もうと思いましたが、入りきりませんでした。
さて、補遺もいよいよ終わりが見えてきました。きりたん編を追加してしまったせいで残数は変わりませんが、補遺10、補遺11、補遺Exで全12本偶数で終われますね。
滅茶苦茶疲れたんで次は軽く没ネタ集にしようと思います。没ネタ集って呼び名廃止させたはいいけどじゃあどんなタイトルにするんだいって問題が出てる。
まぁ上手いこと考えます。てことで終わり。
長文駄文失礼しました。
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