没ネタ集2です。
今回はずんだもん特集ですね。
一応ずんだもんが何者かってのを説明すると、ずんだもちの妖精です。
この説明でわかるわけないだろうな。
まぁそういうキャラクターが居てそいつがYoutubeで大人気に。人気に便乗するために考えた話のうちボツになった奴を書いておくだけです。
早速行ってみましょう。
①吾輩はずんだもんである
吾輩はずんだもんである。名前はまだない。
どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でズンダーズンダーと泣いていた事だけは記憶している。
吾輩はここで初めて人間というものを見た。
しかもあとで聞くとそれは小学生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。
この小学生というのは時々我々を捕まえて虐め殺すという話である。
しかしその当時は何という考えもなかったから別段恐しいとも思わなかった。
ただ彼女の掌に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。
掌の上で少し落ちついて小学生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始めであろう。
この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。
【ボツ理由】
書く必要あるか?
まぁこの序文のインパクトを超えるような本編が思いつかなかった。
ちなみにこの小学生は東北きりたんのことで、これから東北家に飼われるみたいな話を考えてたんだけど…
本家をなぞっても冗長な話になるし、かといって独自性を出すならこのネタ使う意味ないよなってことで、
ボツ!
②路地裏で生まれた命
ずんだもんは路地裏で生まれた。
毎朝決まった時間に黒い袋が投げ入れられた。
あまり匂わないものを探して食べた。
たまに日の当たる場所から草が生えてきた。
お腹が空いたら抜いて食べた。
それ以外の時間は通りを眺めていた。
いくつもの足が流れていくのをずっと見ていた。
それがずんだもんの全てだった。
母は幼いころに死んだ。親子で生きていける程の食べ物は無かったからだ。
姉妹も死んだ。一匹はご飯を食べていたら突然倒れてそのまま動かなくなった。
一匹は通りに飛び出て踏み潰された。足の持ち主は靴が汚れたと怒っていた。
ずんだもんは何もしなかった。
だけど勝ち残った。
ずんだもんは路地裏で生きていた。
【ボツ理由】
路地裏で生きるずんだもんの思考を淡々と描く話。世界観が完全にゆ虐。
ずんだもんの生活は一見惨めだが、外敵もなく安定した食糧を得ることができるというある種特権的な立場にいる。
路地裏しか知らないずんだもんは路地裏で起こる出来事、路地裏から見える景色だけで世界がどういうものであるかを想像していく。
人間の生き様をずんだもん視点で皮肉ったり、猫やカラスと食糧を巡って戦ったり、他のずんだもんとの出会いや別れを描いたりできる。
独特な雰囲気で思想を語れる良い題材だと思うが、さすがにちょっとずんだもんの扱いが酷いかなって止めた。
ゆ虐を知らない人には世界観が受け入れづらいかもだしね。
そうじゃなくてもウケるか怪しい。
短尺単発動画を量産できる題材なのでネタに困ったら使うかも。
③かわいそうな子ずんだもん
学校に行くことになったずんだもん。
新たな出会いに夢を膨らませる。
登校初日、ずんだもんは自己紹介の途中で男子生徒の一人に容姿をからかわれる。
ずんだもちの妖精であるずんだもんは枝豆みたいな耳をしている。どうやらそれが奇異に映ったようだ。
ずんだもんは少しムッとしながらも言い返そうとする。
この耳は自分のチャームポイントだと。
だけどその前に担任の女教師の怒号が飛んだ。
「ずんだもんさんだって好きでこんな姿に生まれたんじゃありません!それを馬鹿にするなんて最低です!今すぐずんだもんさんに謝ってください!」
先生はその男子を教壇に引っ張ってくると罵声を浴びせ始める。
彼は困惑と恐怖が入り混じった様子である。それはずんだもんも同じだった。
ずんだもんは何とか先生を宥めようとするが、彼女は聞く耳を持たない。
ついに男子生徒は泣き出し、ずんだもんに謝った。
ずんだもんの学校生活はそうして始まった。
誰もずんだもんに話しかけようとはしない。
下手なことを言えば先生に吊るし上げられるのがわかっているからだ。
特に男子生徒たちからは敵意の目を向けられた。
上位の存在に向けられない不平や不満は、上位の存在によって優遇されている者に向けられた。
ずんだもんはみんなと仲良くなりたかった。
だけど曖昧な作り笑いを浮かべて遠ざかっていく相手に、なんて声をかければいいのか分からなかった。
先生は怒っていた。
クラスのみんながずんだもんを仲間外れにするからだ。
「いいですか?容姿の違いで人を差別するのは許されないことです。あなたたちだって自分ではどうにもならないことで嫌われたらイヤでしょう?ずんだもんさんともちゃんと仲良くしてあげてください。いいですね?」
ある日の放課後、ずんだもんは靴箱に手紙が入っているのに気づく。
空き教室に一人で来るようにと書かれていた。
ずんだもんは一瞬だけ告白かと思って喜び、すぐにそんなはずないかと自嘲気味の笑みを浮かべた。
そこには数人の男子生徒が待っていた。中には初日に無理やり謝らせられた男子もいた。
彼らはずんだもんに怒っていた。
ずんだもんが来たせいでクラスの雰囲気は悪くなった。いつも気を遣わないといけないし、先生にも怒られる。お前なんか学校に来なければいいのに。
ずんだもんは泣いた。泣きながら謝った。
自分の存在がみんなにとって迷惑であることは、もうずっと前から思い知っていた。
ずんだもんは彼らに聞いた。一つだけどうしても確かめたかった。
自分の耳は変なのか。自分の姿は気持ち悪いのか。
嫌われて当然なのか。嫌わないようにと注意しないといけないのか。
ずんだもんは自分の姿に誇りを持っていた。人と違うことを負い目に感じたことなどなかった。むしろみんなに好かれるような見た目だと思っていた。
その自信は学校に来てから粉々に打ち砕かれた。
泣き続けるずんだもんに、男子生徒たちは止まった。ずんだもんを責める愚かしさに気づいた。
だからこう言った。
「お前の見た目は変じゃない。かっこいいと思うよ。」と。
ずんだもんは学校で初めて友達ができた。
空き教室の扉が開く。
入ってきたのは先生だった。
彼女の瞳に映るのは、クラスで孤立している生徒とそれを取り囲む男子生徒数名。
そのかわいそうな生徒の目には涙が浮かんでいた。
「保護者の方に連絡します。」
先生は静かに告げた。
いじめの事実を明らかにしなければならない。彼女に使命感が芽生えた。
生徒たちは我慢の限界だった。
男子生徒たちは彼女に詰め寄り、怒声を浴びせる。
ずんだもんも彼女の誤解を解こうと必死に説明する。
彼女は聞く耳を持たない。彼女の中ではもう決まっているのだ。
ずんだもんは哀れな被害者で、男子生徒たちは憎むべき加害者。
そして自分は教師としての使命を全うする人格者だと。
ずんだもんの絶叫が響く。
「ボクはかわいそうな子なんかじゃない‼」
ずんだもんは教室で一人空を眺める。
ずんだもんに話しかけてはいけない。
ずんだもんのことを見てはいけない。
いないものとして扱わないといけない。
だってずんだもんは「かわいそうな子」だから。
【ボツ理由】
いくらなんでもこれは酷過ぎる。
舞台設定とか登場人物とかがリアル過ぎる。こんなんほぼ現実じゃん。
話としては完成度が高いけど、創作物として出すにはあまりにもあんまりだ。
ずんだもんがファンタジーな存在と言っても、やってることは人間社会で行われていることと一緒だ。
反差別を掲げて差別を助長する人間が教師をやってるのも無駄にリアリティがある。
こういう題材はもっと別の何かに置き換えて扱うべきだ。
じゃないと見ていてただただ辛いし、話としての妙味がない。
雛型としてはいいが、動画にするなら要改変。
以上3本。ずんだもん没ネタ集でした。
どれも酷かったですね。ずんだもんのことを一体何だと思ってるのか。
結局流行りに便乗するために作った動画は、「一獲千金ずんだもん」「投稿映像ずんだもん」「闇芝居ずんだもん」のホラー路線3本。
こいつらもまあまあ酷いか。
最近作った「ずんだもち名人ずんだもん」では寓話風の話にしてみて意外としっくり来たので、今後はそっち路線の方が多いかも。
後は普通に東北ずん子ファミリーとして使うか。本来これが主流であるべきだよな。
ずんだもん人気はまだまだ健在なので何とか利用していきたいものです。
といったところで、今日は終わります。
長文駄文失礼しました。
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