2022年11月30日水曜日

調声録

ようやくパソコン買って諸々設定終わりました。高い買い物だった。

デュアルモニターにもできたけどデスクが小さいねこれ。デスクも買い換えないとだわ。

PCスペックはガレリアのゲーミングPC、RTX3070、Corei7-12700K。3080にしようかと思ったけど、ちょうど売り切れてたので妥協しました。

ボイロの移行も終わったのでついでなんでいろいろメモっときます。

マスターは音量のみ2.0に上げてます。 1.2だったわ。


結月ゆかり

音量2.0、話速1.3、高さ1.1、抑揚1.4。

声は比較的安定。声量が小さい時がある。

高音や感情パラメータによって声量がまあまあ変動する。適宜調整の必要アリ。

高さを0.9以下にした低音モードを動画で時々使っている。しゃがれた印象だが違和感はない。


紲星あかり

音量2.0、話速1.3、高さ1.1、抑揚1.4。

声は非常に安定している。高くても低くても崩れることはない。

感情パラメータこそないが高低や話速、感嘆符によって感情表現は容易。

割と何でもできるが安牌として頼りすぎな気はする。


琴葉茜

音量2.0、話速1.4、高さ1.1、抑揚1.4。

声は安定。関西弁の子。

声が高い時と低い時でかなり印象が変わる。感情パラメータを上げると別人になりがち。

私は関西弁をよく知らないので適当にやっているがこれまでクレームが来たことはない。


琴葉葵

音量2.0、話速1.4、高さ1.1、抑揚1.4。姉と同じ。

声は安定。標準語。

茜ちゃんから関西弁という特徴を抜いた感じ。つまり特徴はない。

悲しみパラメータ50で心霊番組のナレーションになれる。


民安ともえ(鶴巻マキ)

音量1.8、話速1.3、高さ1.1、抑揚1.2。この人だけ声質がうるさいので音量1.8。

安定してはいるが癖が強い。声質もそうだし高さや速さによる印象の変化も大きい。

一声でマキマキもしくはペッパー君だとわかる。キャラクター性が強い。

あかりちゃんにゆかりさんの相棒枠を取られ扱いが難しい。


東北ずん子

音量2.0、話速1.3、高さ0.8、抑揚1.0。

個人的には不安定。高音の方が安定するが私は彼女に地声が低い系女子を求めている。

語尾が上がりがちで文末の高さを調整する必要アリ。

ドスの利いた声で話してほしい。


東北きりたん

音量2.0、話速1.2、高さ1.0、抑揚1.1。

旧世代とは思えない安定感。紲星あかりと双璧を成す。

大人びた子供の声と言った印象で需要が高い。

子役ができる人が少ないので重宝される。


東北イタコ

音量2.0、話速1.3、高さ1.0、抑揚1.2。セクシーパラメータMAX。

新参故評価なし。セクシーを上げた方が安定する。私は最大まで上げた。

少し触っただけだがおそらく使いやすい。

成人役をできるメンバーで有望。


音街ウナ

音量2.0、話速1.3、高さ0.86、抑揚0.9。調整の余地あり。

新参故評価なし。多分不安定。

ミリアル以来の沼になりそうな予感がする。

子役かつきりたんの相方ができる有望株。


桜乃そら

音量2.0、話速1.2、高さ1.0、抑揚1.2。

まだ慣れてないが不安定寄り。

高音と低音でかなり印象が変わる。高さより抑揚をイジると安定させやすい。

成人役かつ教師役が可能。サブながら出番は多そう。


以上。以下共通項目メモ。

音量はマスター2.0 1.2 ×ボイス2.0が適当。これはまぁYoutubeで動画とか見ながら調節すればいい。

2と+いずれも調声の基本は一緒。速さを中心に各パラメータを上げる。2の方が変動は大げさに。逆に+は控えめに。

感情パラメータはここぞという時以外いじらなくていいかな。結構語尾の響きが変わって気になる。

上記の調声はあくまでデフォルト。具体的には「金木犀」のBGMに合わせている。

話速やセリフの間などの会話テンポは場面の雰囲気やBGMによって適宜調節が必要。


パッと思いつくのはこんなもんですかな。

なんかキーボードにまだ慣れてなくて手間取っちゃった。

そんじゃそろそろ動画編集始めます。

ずんだもんのセイレーンボイス貰ったけど思った以上に自由度低くて持て余してます。

セイレーンボイスで何か作るか知らんぷりして別の動画作るか。

今日は寝て明日考えます。

長文駄文失礼しました。


2022年11月25日金曜日

末日

『ホントに悪いね。こんな時間に。』

「別に構いませんよ。」

車から降りて、電話口に笑いかける。

今日の先輩はやけに萎らしかった。


連休の終わり、旅行先から帰宅してすぐのことだった。

明日の仕事に備えて寝る支度をしていた時、電話が鳴った。

『悪いね。こんな時間に。』

「どうしたんですか?」

職場の先輩だった。新人の頃からお世話になっている相手だ。

『ちょっと出先で財布を無くしちゃってな。帰れないんだ。』

「えっ!大丈夫ですか?」

『それで悪いんだけど今から言う場所まで迎えに来てくれるか?』

「…今からですか?」

思わず言葉に詰まる。時刻は0時を回っていた。

『ホントにごめんな。でも早く帰りたくてな。』

「それはまぁそうですよね。明日も仕事ですもんね。」

『頼むよ。他に頼める相手もいないんだ。』

先輩の声は何だか悲しげで、私は断れなかった。


私は車を走らせ、先輩の元へ向かった。

指定された場所は繁華街の外れだった。

明かりも少なく、街路樹に覆われて薄暗い。

「先輩。ここで何してたんですか?」

『んーまぁ飲み屋を出てフラフラ歩いてたらここまでな。』

「それで財布を無くしたわけですか。」

『そんなところだ。』

街路灯の明かりを頼りに先輩を探す。

「どこで待ってるんですか?」

『どこだろ?広場みたいになってるとこだったかな?』

「それじゃわかりませんよ。」

『んーと、どっかに自販機ある?』

遠くに自販機の光が見える。たぶんあそこだろう。

「ありましたよ。」

『おーじゃあたぶんその近くだ。』

「手とか振ってみてくださいよ。」

『いやぁちょっと難しいかな?』

は?

人に迎えに来させといて何言ってるんだこいつ。

「ふざけてるんですか先輩。」

自販機に向かって歩きながら、少し声を荒げる。

こういうふざけ方をする人じゃなかったと思うが。

『…ごめん。さっきの噓。』

「どのことですか?」

『財布無くしたっていうの。』

「え?」

『ホントは盗られたんだ。』

「…先輩?」

『歩いてたら後ろから殴られてな。そいつが財布持ってった。』

「じゃあ警察に『まぁ聞け。』

初めて聞く先輩の声だった。暗く、無機質な。

『当たり所が悪かったんだろうな。あいつも焦ってたよ。』

『財布はきっちり盗んでったけどな。ひひっ。』

自販機の前に立つ。先輩の姿はない。

「どこに居るんですか?」

『奥を見ろ。』

目を凝らす。茂みの奥に何かが落ちている。

黒いスニーカー。見覚えがある。

「先輩。」

『なんだ?』

「その話っていつのことですか?」

『連休の初日だよ。』

その言葉を裏付けるように、辺りにはかすかな腐臭が漂っていた。


2022年11月10日木曜日

『ウェーイ彼氏君見てるぅ?』

 『ウェーイ彼氏君見てるぅ?君の大事な彼女さんは今、俺の隣で寝てまぁすw』

私は目の前の光景が信じられなかった。厳密には画面に映った映像だが。

そこに居たのはKと、紛れもなく彼女だった。

「なんで…」

思わず声が漏れる。どうしようもなく震えているのが自分でもわかった。


自宅に着いた時にはもうすっかり暗くなってしまっていた。

私は久々の遠出と慣れない人混みで疲れ切っていた。

早くシャワーを浴びて、ベッドに入ろう。

そう考えていた時、メールの受信音が鳴った。

最初は見間違いかと思った。だが間違いなく送信元はKのものだった。

目を疑った。質の悪い冗談かと思った。だけど私の指は咄嗟にメールを開いていた。

文章は無く、ファイルが一つ。

私は中身を確かめずにはいられなかった。


その結果がこれである。

『彼女さんさぁ、もう俺の方がいいってさぁw』

私は何とか動揺を押し殺し、わずかばかりの冷静さを取り戻していた。

いったい誰がこんなものを送って来たんだ?まさかKが?

『お前が頼りないから、俺みたいな奴に女取られちまうんだぜw」

画面の中でKは変わらぬ憎たらしい笑みを浮かべている。

私はそれを床に投げ捨て、ベッドに飛び込んだ。

何も考えたくない。


日の高くなった頃、眠りから目覚めた。

午後からの講義には出なければならない。

今日くらいは休みたかったが、これまでサボってきたツケだ。もう休めない。

私は昨日の映像を確かめようと手を伸ばし、下ろした。

確かめたくない。

昨日のあれは悪い夢だったのだ。そう言い聞かせることにした。

少なくとも今日の講義が終わるまでは。


重い足取りで大学へと向かう。

遅刻ギリギリ、いつもは一番後ろの席に陣取る。

「お、おはよう…。」

遠慮がちな声。視線は泳いでいる。

同じサークルのメンバーだ。普段はもっと調子の良い奴だが、気を遣わせてしまってるのだろう。

私は軽く手を挙げ、少し離れた席に座る。喋るのはお互い気まずいだけだろう。

Kと彼女も同じサークルだった。

Kは大学に入って初めてできた友達だった。彼女に告白する時、背中を押してくれたのもあいつだ。

一度記憶の蓋が開くと、次々と思い出が蘇ってくる。

親友と恋人と過ごしたもう戻らない時間を思って、涙が零れた。


気づけば講義は終わっていた。

私はフラフラと大学を後にし、帰路についた。

もう学校なんかやめてしまおうか。

あの二人の居た場所なんかもう居たくない。

そう思ったがその後どうするかが何も思いつかなくて、ただとりあえず歩いて家に帰った。

床に投げ捨てられたスマートフォンを拾い上げる。あの映像をもう一度確かめないと。

不在着信が何件もあった。全部Kからだった。

私はその時になってようやく恐怖を感じた。

Kは私を恨んでいる。もしかしたら彼女も。

玄関のチャイムが鳴った。私は射貫かれたように動けない。

視線が玄関に縫い付けられる。

「…Kなのか?」

問いかける。

と同時に凄まじい勢いでドアが叩かれた。何度も何度も打ちつけるように。

私はベッドに潜り込んで震えていた。

私が悪いわけじゃない。

ふざけ始めたのはKだし、彼女も止めなかった。

私だけが悪いわけじゃない。

ドアを叩く音が、止んだ。私は恐る恐る布団から顔を出す。

独りでにテレビがついた。

画面にはKと彼女が写っていた。

二人とも笑っていた。私にはその笑みはひどく残忍なものに思えた。

「ごめんなさい!ごめんなさいっ!!」

私はあれから初めて謝った。

私の運転する車はガードレールを乗り越えて森の中に突っ込んだ。

助手席に乗っていた彼女は身動きが取れなくなって、Kと二人で助けようとしたけどだんだん車が燃え始めて。

私はKと彼女を置いて逃げた。

路上で警察に事情を聴かれた時も、病室で変わり果てた二人と再会した時も、葬儀で二人の家族と顔を合わせた時も。

私は謝らなかった。

だけど今、きっと生まれて初めて、心の底から謝った。

「ごめんなさい…」

『もういいよ。』

画面から声が聞こえた。

二人が笑っている。どこか優しい笑みだった。

『もう怒ってないからさ…』

Kがこちらに手を伸ばす。

『お前もこっちに来いよ。』




最近見た夢

 最近見た夢 ゴミ捨て場に通りかかると動物の死体が捨てられていると同行者が騒ぎ出す。 同行者はゴミ袋の結び目をほどき、中から小ぶりなビニール袋を取り出し道路に並べていく。 その時車がすぐ近くを通り抜け、並べていたビニール袋を轢いてしまう。 きちんと埋葬し直すつもりだったのにと悲し...