2023年2月15日水曜日

Abyss/Null

まだそこまで作り込んでない奴のメモ。

今朝起きてから急に腰回りが痛い。骨や筋肉ではなく皮膚の痛み。

帯状発疹かもしれん。 中学の時も一回あったんだ。

激痛ってわけではないけど地味な痛みが延々続いて憂鬱。

それはさておき。


①Abyss

精神科医の主人公。自殺未遂した女性の治療に当たることになる。

一時の気の迷いで手首を切ってしまった。今はもう死ぬ気は無いと彼女は語る。

患者の言葉を鵜呑みにすることは無く、主人公は彼女の自殺願望の原因を探ろうとする。それは医者としての使命感だけでなく、物憂げな彼女の姿に心を惹かれたからだった。

主人公は彼女の両親や学生時代の友人など、これまでに関わりのあった人たちを辿って行き、彼女のことを知ろうとする。

だがわからなかった。わずかな不和や不幸はあれど、死に至るほどの事象は何も見出せなかった。

彼女との問診の中でも、やはり彼女が死を望む理由は見つからなかった。彼女自身でさえもわかっていないように思えた。

主人公は治療の終わりを告げる。それは彼女が完治したと結論づけるものだった。

彼女は礼をして立ち去ろうとする。主人公はそれを引き留め、言葉を続けた。

あなたの感情に病名をつけることもできないし治療することもできない。

だけどあなたがこれから生きていけるとは思えない。

精神科医としてではなく、一人の人間としてあなたを助けたいと。

彼女は少し考えた後、頷いた。


彼女との結婚生活は順調なものだった。

両親や友人たちとは既に顔合わせが済んでいることもあり、皆から祝福された結婚であった。

初めはぎこちなかった二人の雰囲気も年月と共に進展し、彼女が笑みを浮かべる時も多くなっていった。

そんな日々がずっと続くと思っていた。

2年が経った頃、彼女が妊娠した。母になったことを知った彼女は喜んでいるように見えた。

ただ彼女は元々病弱だったこともあり、大事を取って入院することになった。

病院から連絡があったのは臨月を迎える前だった。私は嫌な予感を胸に抱きながら車を走らせた。

死産だった。彼女自身も出血が多く、助からないかもしれないと伝えられた。

私は涙を堪え、彼女の手を握りしめる。

彼女の唇がかすかに動く。何かを話そうとしている。

身を乗り出し、彼女の口元に耳を寄せる。

彼女の最後の言葉になるかもしれない。

彼女は絞り出すような声でそっと呟いた。

「やっと死ねる。」



Abyssでした。

ずっとどんな気持ちで生きていたんでしょうね。

主人公の独白と周囲の人物の聞き取りから彼女という人物が評価されていくけれど、肝心の彼女が何を考えていたのかは結局わからず仕舞いってテーマになってます。

死にたいって気持ちはな、誰にも止められないんだ。

題名は何となく思いついた奴です。ありきたりですけどね。


②Null

主人公は東京行きの新幹線の中、目を閉じて物思いに耽っていた。

誰かに声をかけられる。隣の席の乗客のようだった。

一度立ち上がり、窓際の席へ彼女を通す。

「一人旅ですか?」

彼女は知らない人に話しかけてくるタイプだった。私は焦りながらも話を合わせる。

就職先も決まり来年から東京で働くことになるので、その下見がてら観光する予定だと。

真っ赤な嘘だった。

彼女は自分も来年から東京に進学するので、同じようなものだと言って笑った。

私は大きな旅行鞄を抱きかかえ、早くどっかに行ってくれないかと思っていた。

この中には手製の爆弾が入っている。

私はこれから大勢の人間を殺すつもりなのだ。


私の気など知らずに彼女は駅を出てからもついてきた。

特に行きたい場所は決めてないと言うと、一緒に美術館を回りたいと言い出した。

断り切れずに押し切られ、二人で東京を観光することになった。

どちらにせよ人が大勢集まる場所を探さなければならなかったので丁度いいと思ったのだ。

彼女が楽しげに絵画のことについて語る。芸術のことなんか何もわからなかったが、彼女のキラキラとした瞳から目が離せなかった。

時間が経つのはあっという間だった。

今日中に事に及ぶつもりだったため宿など取っていない。

彼女がスマートフォンの画面を見せて笑う。一部屋だけ予約が取れたと。


私はそのままホテルの一室に佇んでいた。彼女はシャワーを浴びている。

私はいったい何をしているんだろう。今日ほど自分の意志薄弱さに嫌気が差した日はない。

彼女がドライヤーで髪を乾かしながらシャワールームを出てくる。

「次どうぞ。」

こいつだ。こいつはいったい何なんだ。私はずっと感じていた疑問をぶつける。

「誰とでもこんなことするわけじゃないよ。でもきっと私と同じなんだろうなって思ったから。」

私にはわからない。こいつにいったい何がわかると言うのか。

「私のも嘘だよ。ホントは大学落ちちゃったの、芸大。無理言って受験させて貰ったのにね。」

彼女がそう言って笑う。よく見知った暗い瞳をしている。

「大事そうに抱えてたね、カバン。中身が何か想像がつくよ。」

彼女は自分の鞄からロープを取り出した。既に輪は作られている。

「明日一緒に死のう?」

私は違う。私はこいつとは違う。鞄から爆弾を取り出し、ベッドに置く。

「ただ死んでやる気なんかない。こいつで大勢道連れにしてやる。俺はずっとこのためだけに生きてきたんだ!」

彼女は驚いた顔をした後、冷たく笑った。

「そっちでもいいよ。」


翌日、私たち二人は適地を探していた。二人の人生を爆発で終わらせるための場所だ。

彷徨を続ける中、互いの身の上を話した。鬱屈した感情とそれが導いた歪な結論は確かに似た者同士だと思った。

私は熱が冷めていくのを感じていた。彼女が私を止めていたら私の憤懣は燃え上がり不特定多数の人間を焼き払っただろう。

だが彼女は私を止めなかった。受容し、肯定した。私はそれだけで満たされてしまったのだ。

こんなにも小さな人間だったのか。情けなくて、悔しくて、私はただ歩いた。彼女は黙ってついてきた。

気づけば夕暮れ時になっていた。死に場所はまだ見つからない。

「あれ、乗ってみる?」

彼女が指差したのは貸しボート屋だった。それが意味するところは…つまり…

私は頷いた。彼女の意向に沿うことを決めたのだ。


二人でボートに揺られながら、夕焼け空を眺める。

この世界で最も美しい光景だと思った。

鞄から爆弾を取り出す。私の人生唯一の成果物だ。彼女のためだけに使えるのはむしろ光栄なことかもしれない。

「大勢道連れにしなくていいの?」

彼女がからかうように笑う。

「…どうでもよくなってしまった。」

そう、どうでもよくなってしまった。きっと初めから世界と私には何の関わりもなかったのだ。私にはただ何もなかっただけだ。

スイッチを握りしめる。ボタンを押せば起爆する。この距離なら二人とも即死だろう。

「最後に君と会えてよかった。」

柄にもない言葉が口を零れた。

「私も。」

彼女が笑う。

私はボタンを押した。

何も起こらなかった。


何度押しても何も起こらない。私は失敗したのだ。

人生をかけて作り上げた機械すらまともに機能しなかったのだ。私は本当に生涯を通して何もできなかった。

私はその火薬の入った鉄くずを川に投げ捨てた。これで本当にただのゴミだ。私と一緒。笑いが止まらなかった。

彼女が呆気に取られた様子でこちらを見つめている。

「ダメだった。」

「え、ダメだったって何?」

「配線が悪かったか基盤が悪かったかはたまた両方か。」

「テストとかしなかったの?」

「テストして成功してたらもう死んでるだろ。」

ぶっきらぼうに答える。この大一番で致命的なミス。穴があったら入りたい。

「…どうするの?」

「…どうしようか。」

「私、ロープならあるけど…」

彼女が鞄からロープを取り出す。

「でも一つしか無いしね。」

「くくる場所も無いね。」

今さら日を改める気にもならない。私は彼女からロープをひったくる。

「片方が片方を絞め殺す。残った片方は川に飛び込んで死ぬ。」

私は考え得る限り最善の解決策を提示した。

「却下。」

「え、なんで?」

「どっちか生き延びそうだし一緒に死んでる感がなくてヤダ。」

女心は難しい。私はロープの結び目をいじりながらふとあることに気づく。

「これ、締まらないぞ。」

「え?」

「ただ輪っかになってるだけだ。ちゃんと調べなかったのか?」

「いや、首吊り用の結び方なんて知らないし…」

彼女が少し赤くなる。私は相方にも落ち度があったことを知って気を良くする。ロープの結び目を解き、自分の鞄にしまった。

「お互い準備不足だったということで今日の所は見送ろうか。」

「…そうね。もうすぐ暗くなっちゃうし。」

彼女の声はどこか安堵しているように感じた。たぶん私の声もそうなのだろう。

並んで夕焼け空を眺める二人には、もう何も残されていなかった。



Nullでした。

想定してた終わり方と違ったけどまぁいいでしょう。

空っぽ人間の末路みたいになるはずが、ハッピーエンドっぽくなっちゃいました。反省。

まぁ叩き台ですし動画にする時は別物になってるかもしれませんが今日の所はこれで勘弁してやる。

男女の雰囲気をもった2本でしたね。動画の時はどうなるか。

明日面接ですしもう寝ます(唐突)。

長文駄文失礼しました。


2023年2月9日木曜日

ダークゾーン

って知ってますか?

貴志祐介の小説で、中々に珍しい構造の物語です。

動画作り終わって少し暇なので構想を練っていきます。

「補習」改め「旅立ちの日に」、3時間で出来たわ。

ダークゾーンの話に戻しましょう。

主人公が異次元空間で謎のゲームに巻き込まれるっていうのは、まぁありきたりな話です。いやゲーム自体も将棋を元にしていて「プロモーション」ていう「成り」があって面白いんですが。

この小説の妙はそこではありません。異次元空間での戦いが主でありながら現実世界での出来事の回想も混ぜ込まれている所です。

異界デスゲームものでは珍しく、参加者は全員主人公の知り合いです。恋人、ライバル、友人、教授、あと諸々の関係者たち。

彼らに関する記述や幕間に挟まれる過去描写によって、読者は何となく主人公の現実世界での出来事が今の異次元空間での戦闘につながっているんだなと察することができます。

主人公の過去に何があったのか。ダークゾーンとはいったい何なのか。

それは自分で確かめてください。

それはそれとして。

この構造をパクりたいと常々考えていたんです。いやほんと上手いことやったなと思います。

非現実的なことをやってるとどうしても整合性が取れなくなりがちですし、読者の没入感を得れないことも多い。それを踏まえて二の矢三の矢も同時に仕込んだ見事な手法です。

ということでパクリ方法を考えてきたのでそれを練っていきます。

メインストーリーはクローズドサークルもの。外界から隔絶された屋敷に閉じ込められた男女。なぜこの場所に居るのかわからないまま、一人また一人と殺されていく。

ミステリ的な展開が進んで行く一方で、現実世界での出来事も描写していく。主人公と登場人物たちはどんな関係だったのか、どんな出来事が起こったのか。

そして最終章。殺人犯を突き止めると同時に、現実世界に引き戻される。その時主人公は過去に何があったのかを思い出す。

これだけだとまだまだ粗い。掘り下げたい要素を列挙していきましょう。

・クローズドサークルをやる上での難点。そんな場所があるのか、そんな場所になぜ大勢集まるのか。これはデスゲームでも同様で、なぜかその場所に大勢の人間が集められていることに対して現実的な理由や方法を提示できるかが課題。だがこれは精神世界だということにしてしまえば乱暴だが一発で片が付く。そのため舞台は主人公にとって所縁の場所であるとなおいい。

・主人公の素性をどうするか。学生だと交友関係が広くてキャラを用意しやすい。ヒロインが犯人あるいは現実世界で主人公によって殺害されている展開がしたい。精神世界での主人公や登場人物たちは学生の頃の姿だが、現実での主人公は既に30手前。昏睡状態にしておくのはやや安直か。

・顔見知りばかりの登場人物の中で一人だけ知らない顔が。クライマックスでようやくその人物が誰だったのか思い出す。取り調べの際の刑事、あるいは精神病院の関係者。

・主人公の精神世界パターンではないオチ。

 屋敷での連続殺人の犯人を突き止めた後、1人だけ見覚えのなかった男が語りだす。「見事な推理だが1つの殺人だけは彼が犯人ではない。本当の犯人が誰か、あなたはわかっているはずだ。」詰め寄ってくる男。男が語る殺人の情景が、現実世界でかつて体験したものと重なる。狼狽した主人公は逃げ出そうとする。だが殺されたはずのヒロインが立ち塞がる。「自分の罪を認めてください。」悲しげな男の目はあの日取調室で向けられたものと同じだった。「私がやりました。」主人公は呟き目を伏せた。

 といったところで場面転換。先程の一文が書かれた原稿用紙にペンが置かれる。囚人服姿の主人公はどこか晴れやかな表情で檻越しに空を見上げるのだった。主人公が自分の体験を元に書いた小説でしたオチ。

メモ程度なんでこんなもんで終わります。

クローズドサークル。精神世界。主人公が書いた小説オチというパンチのある3つを使えるお得な構成にできそう。ホラー描写とかサスペンス描写も突っ込めそうですしね。

本格的に脚本を作るのはいつになるかわからない。てかいつまでも寝かせられてそうですけどね。

いつまでも寝かせていると言えば。

「愛より出でて愛より」て題名でミザリーの親戚みたいなのあったじゃないですか。やると言っていつまでもやってない奴。

内容忘れそうなのでついでにメモッときます。

かつての同級生から手紙。彼女の元への訪問を決める。

食事に睡眠薬を飲まされ確保。そのまま監禁される。

慰みにと与えられていたギターを破壊。弦を使って拘束を切断し逃走。

「大切なギターを壊してまで私から離れたかったんですね。」

車で追ってくる彼女。倉庫に追いつめられる。

一瞬の隙をついて車を奪う。バックしようとするとボンネットに彼女が飛びついてくる。

とっさにアクセルを踏み込み、彼女は壁と車体に挟まれる形で潰され、動かなくなる。

車に置いてあった彼女の携帯を開く。待ち受けは二人が楽しそうに笑ってる写真だった。

「どうして私を嫌うんですか?」

瀕死の彼女が呻くように呟く。

逡巡の果て、電話をかける。

「もしもし、救急ですか?」


終。

もっと描写は盛り込むつもりですが序盤中盤の動きが薄すぎるのが食指が伸びない理由ですね。

大事なギターを脱出のために破壊する描写、警察ではなく救急に連絡することで彼女を許したことを間接的に伝える描写の2つがやりたかった。

逆に言えばその2つ以外は特にこれといった見どころも無かった。やはり本家は偉大。

もう1、2個面白そうな展開を盛り込めたら作るかも。

今日はやるかやらないかわからないネタを弄り回しただけでしたね。

やはり本家があると本家に見劣りする気が拭えない。

オリジナルでこれはってなるシチュエーションが作れたらいいんですがね。

まいいや。

長文駄文失礼しました。


2023年2月7日火曜日

創作物取扱責任法 他

さて今日も元気にネタ出ししていきましょう。

この前のセイカさんの話は「パラレルコンプレックス」って題名にしよう。

なんかこういうSF系って言うのかは謎だけど、世にも奇妙な物語とかでやってそうな雰囲気のネタ、あった気がしたんで書いときます。


①創作物取扱責任法

小説家の主人公。提出した原稿が幾度目かわからない書き直しを求められ、溜息を吐く。

創作物取扱責任法が施行されて以来、肩身は狭くなるばかりだった。

読者が著作物に影響を受け重大犯罪に及んだ場合、著者と出版社は刑事責任を問われる。

全くふざけた法律だ。おかげでミステリもホラーも碌に書けない。

創作物が現実の世界に大それた影響を与えるわけがないのに。

同じように苦境に立たされている作家仲間が訪ねてくる。

仕事が無くなり生活が苦しくなってきたことを話すと、ある提案を受ける。

いわく、一般に出回らない書物に乗せるストーリーを一緒に考えてほしいと言う。

できるだけリアリティに富み、それでいてヒロイックな物語。

胡散臭い話だと思ったが、酒の肴にと久々にアイディアの限りを尽くした。

主人公は神々の末裔で、最終的に世界を救う使命を背負うことになった。

半信半疑だったが報酬はきちんと支払われた。

作家仲間は満足そうな表情で評判が良かったと語っていた。

私は一晩経ったらあんな稚拙な話を世に出したことを後悔していたが、背に腹は代えられないので黙っていた。

それから数か月後のことだった。

ある新興宗教の信者が大規模なテロを起こしたのは。

連日ニュースではその宗教団体のことが報道された。

教祖の逸話の数々、教典に書かれた教義の内容はどこか見覚えのあるものだった。

作家仲間に連絡を取ったが繋がらない。風の噂によると教団の幹部として逮捕されたらしい。

私は自身の創作物が与えた影響と、自身が背負わなければならない責任がどれほどのものかを考えていた。


以上。

昔こんなの書いてたなってのを引っ張り出してまとめておきました。

製造物取扱責任法って単語を見た時、パッと創作物取扱責任法って単語が思い浮かんで、それに合わせて話を作った代物ですな。

まぁ悪かないけどちょい意外性に欠けるかなって印象ですね。タイトル見た時ストーリー予想ついちゃう人も居るんじゃないかな。

そのうち作るかなぁ?

次のはホントにメモ程度でパパッと書いときます。


②インナーチャイルド

ある日子供の幽霊が見えるようになる。そいつはどこか恨めしそうにこちらを睨んでくる。

自分の子供の頃の姿にそっくりで、もしかしたら自分が幼少期に押し込めた感情の発露なのではないかと考える。

そいつを目の前から消すため、昔を思い返しながら小さい頃欲しかったお菓子やおもちゃを買い与える。だがそいつは一向に消えない。

子どものころ自分がどうしたかったかを真剣に思い返す。家では煙たがられ、学校ではいじめられた日々。何を望んでいたっけ?

そんな折、同窓会で初恋の相手と再会する。かつては顔も合わせられなかった彼女。だが今なら手が届く。

今は銀行で働いていること。出世を見込まれていることなどを話す。彼女が食いついているのを感じる。私は変わったのだ。

ふと何かに押される。私の身体は階段を転げ落ちていき地面へ。

薄れる意識の中最後に見た光景を思い出す。

憎悪と嫌悪に満ちた視線を向ける子供の姿。

ああ、そうだ。私は小さい頃…

死にたかったんだ。


③自殺オフ会バトルロイヤル

ある古びた倉庫に訪れた男たち。ネットで知り合った彼らは集団自殺をするために集まったのだ。4人でやる予定だったが、1人は怖気づいたのか現れなかった。

死に方や苦しくないかについて話す中で、話題は当然各々の自殺理由になった。

一人目がそれを語った時、他の1人が呟いた。「くだらない」と。

二人目は自分の方がもっと不幸な目に遭って来たと語る。他の者はそれに反論する。

三人目も我こそはと名乗りを上げ、自らがいかに悲惨な状態にあるかを熱弁する。

男たちはやがて取っ組み合いを始める。この中で一番不幸な奴しか死ぬことは許されないと。

殴られた男が廃品のクローゼットにぶつかり、それが開く。

暗い倉庫の中、そこからもっと暗い場所に彼はいた。

彼がどんな人生を送って自殺を志したのかはわからない。

彼が何を思ってその場所に逃げ込んだのかはわからない。

彼がどうして他の3人を待たずに握った薬瓶を飲み干したのかはわからない。

勝者は何も言わずに死んでいた。


④直葬

重い荷物を引きずるように抱え、やっとの思いでエレベーターに乗り込む。

先客の男も汗だくだ。足元には大きなボストンバッグが置いてある。

「どちらまで?」

「一階まで。」

最低限の会話を終え、荷物を下ろしてホッと一息つく。一階まで行けば車までもうすぐだ。

ピー。謎の機械音を発し、エレベーターが止まる。

「故障ですかね?」

「参りましたね。」

非常ボタンを押し、通話を試みる。ダメだ。つながらない。

男と気まずそうに顔を合わせる。

「携帯は?」

「あ、そうですね。」

電話を開く。おかしい、圏外だ。

男はどうだろうと目を向ける。体のあちこちを触りながら携帯を探しているようだ。

「バッグの中では?」

「あ、そうかもしれませんね…」

男が動きを止める。こちらをじっと睨んでくる。

私は最初何のつもりかわからなかったが、ハッと気づいた。そうか中身を見られたくないのか。

私はわざとらしく視線を外し、天井の隅を見つめていた。

クソッ圏外だ。男が呟く。

チラッと視線を向けた私は思わず声を上げてしまった。

「見たか!」

「え、あ、いや。」

「見たんだな!」

男が詰め寄ってくる。

ボストンバッグから覗いていたのは、血のついた制服…

「見られたからには生かしておけない。」

「いや違うんですよ。」

私は必死に釈明する。

「あんたも運が悪かったな。」

男がギラリと輝く巨大なナイフを取り出す。

「違う!違うんです!」

今にも切りかかろうとしてくる男に、私は私のボストンバッグの中身を見せる。

「私も同じなんです!」


暫しの沈黙。呆気にとられたような顔をしていた男は不意に吹き出した。

そのまま二人で笑い転げる。

「いやぁすごい偶然もあったもんだ。」

「全くです。あなたの様子をお見受けした時もしやと思いましたが。」

「それ奥さん?」

「いえ、不倫相手でして…。そちらは?」

「全然知らない女子高生。」

お互いの事情を話す。まるで数年来の友人であるかのような気さくな会話だった。

異常な緊張状態が解けたことによる異常な緩和状態であった。

「そう言えばエレベーター、どうする?」

「あ。」

閉じ込められていたことをすっかり忘れていた。

外部との連絡手段はない。というかよく考えたら外部の人間に来られるのはあまりよろしくない。どうしたものか…

ガタン。そんな私たちの想いに応えたかのように、エレベーターは動き出した。

二人で笑って顔を見合わす。

エレベーターはグングン下がっていく。下へ。下へ。

「…長くないか?」

男の疑問は私も抱いていたものだった。もう1階に着いても良い頃では…

エレベーターは加速していく。もはや下がっているのではなく落ちているような。

耳をつんざく金属音と内臓が浮き上がる浮遊感に心臓が早鐘を打つ。

いったい何が起こってるんだ?

ガーーーン!!

衝撃音とそれに見合った振動の後、ゆっくりと扉が開く。

その先は真っ暗で何も見えない。

いったいどこへ辿り着いたのかわからない恐怖に、二人は縫い付けられたように暗闇を見つめていた。

彼らは気づかない。

扉の向こうを見つめる彼らの背後で、二つのボストンバッグがかすかに蠢きだしていた。



こんなもんか。

メモ程度って言ったのに結構がっつり書いちゃったね。

興が乗っちゃったわ。

明日明後日辺りで注文したボイロが届きそうですし、そしたら動画編集に移りますかね。

他のことで忙しいですし今日はこんなもんで。

長文駄文失礼しました。


2023年2月6日月曜日

かえして

「か~え~し~て~っ!か~え~し~て~っ!」

公園で子供が騒いでる。誰かに意地悪されたのかな。

「か~え~し~て~っ!あ~の~こ~を~か~え~し~て~っ!」

「か~え~し~て~よお~っ!あ゛あ゛あ゛~~~!」

「…君、なにやってるの?」

「ちーちゃんのおかあさんのまねっ!このまえいっぱいあつまったときやってたの!」

ちーちゃんが誰かはわからないが、なんとなく察しがつく。

「か~え~し~て~っ!あ~の~こ~を~か~え~し~て~っ!」

「ひ~と~ご~(完


一発ネタだぁ!

無邪気さ故の残酷な遊び。ま、葬式の時の遺族の真似ですね。

ちーちゃんが死んだこともわかってないし、母親の言葉の意味もわかってないんでしょうね。いつか気づいたとき嫌な気分になりそうだ。

これじゃ短いので小ネタをいくつか。

何にしようかなぁ?エセホラーの奴にするか。

まあまあしょうもない奴なんで放置されてる連中です。


①自宅の地下室の写真

心霊番組の一幕。視聴者から寄せられた心霊写真を霊能者が鑑定する。

ナレーション『これはAさんの自宅の地下室に設置された、監視カメラに映った映像の一部である。』

写真には殺風景な部屋の中、両手に手錠をかけられた少女の姿が映っている。

ナレーション『おわかりいただけただろうか?画面右端、ベッドの陰から恨めしそうにこちらを見つめる少女の姿を…』

カメラが画面端に寄っていく。そこには半透明な少女がこちらをじっと睨みつけている。

オーディエンスの間に怯えたどよめきが広がる。

「先生、これはどういった霊なのでしょうか?」

「これはこの部屋で無念の最期を遂げた少女の霊ですね。強い怨念を感じます。」

ナレーション『かつてこの部屋で非業の死を遂げたという彼女。いったいこの場所で何があったというのだろうか。Aさんの身に不幸が降りかからないことを願うばかりである…」


【解説】

は?てなるだろ。そういうことだ。

ツッコミ役不在のシュールな恐怖みたいな感じ。

なぜか自宅に地下室がある。なぜか地下室に監視カメラがある。なぜか監視カメラには少女が映っている。なぜか少女の手には手錠がかけられている。なぜかそこには別の少女の幽霊もいて、なぜかその少女は地下室で亡くなったらしい。

明らかに連続誘拐殺人事件が起こってるのに誰もそこには触れない。

Aさんの身を心配してる場合じゃねぇだろ。犯罪者だぞそいつ。


②遊泳禁止の海の写真

心霊番組の一幕。視聴者から寄せられた心霊写真を霊能者が鑑定する。

ナレーション『これはBさんが、とある海辺で写真撮影を行っていた際に撮られた写真である。』

顔と声が加工されたBさん「ええ、当時私はオカルト雑誌でルポライターをしてて、記事に使うための写真を撮ってました。そこは自殺スポットとして有名で、もしかしたら幽霊の一体でも映らないかなって…」

ナレーション『雑誌の取材のため、遊泳禁止の海で写真撮影を行っていたBさん。そこに不可解なものが写り込んでいた。それがこの写真である。』

写真の中では派手な髪色の女性が溺れており、その体には無数の青白い腕がまとわりついている。

Bさん「遊泳禁止だって言うのにふざけて泳いでる若者が居て、けしからんって思いながら撮影してたんですが…。急に様子がおかしくなって写真をよく見たらこれが…」

カメラはスタジオを映す。

「先生、これはどういった霊なのでしょうか?」

「これはこの海辺で自殺した者たちの霊ですね。強い怒りを感じます。」

ナレーション『Bさんは写真に写り込んだ霊に気づくと、その場をすぐに逃げ出したそうだ。皆さんも遊泳禁止の海にはけして入らないように…』


【解説】

これはちょっとわかりづらいね。

正解は溺れている女の人の救助もしてないし、警察にも通報してないでした。あとシレッと盗撮してる。

最後に『この写真を載せた記事は、まあまあの評判だった…』て締めくくろうと思ったけどふざけ過ぎかと思ってやめた。


以上二つ。もう一個くらい思いついたらまとめて作ろうかとも思うけど、どれも微妙そうな出来だから作らないかも。暇かつネタ切れなら使う。

これ書いてる間に思いついた小ネタをもう一つ。


『娘は預かった。返してほしければ一億用意しろ。』

「へぇ?」

『…俺は本気だぞ。探してみろ。アンタの娘は見つからないはずだ。』

「ん、ああ、そうみたいだな。」

『物分かりが良くて助かる。一億用意できるな?愛する娘のためだもんな?』

「断る。」

『は?』

「お前のようなクズに渡す金なんかない。どうせロクに努力もせずダラダラと遊び惚けて、犯罪に手を染めなきゃならないとこまで追い詰められんだろう。それで社会が悪いだの金持ちが悪いだのクソみたいな理屈を並べて誘拐にまで手を出して。まったく恥というものを感じる知性もない人間は羨ましいよ。」

『…黙れ!お前に何がわかる!お前みたいに恵まれて生まれた人間が!』

「これまでの人生何一つ満足に成し遂げられたことなんて無いんだろ。ホント惨めな人生だよな。誘拐する前にも思わなかったか?どうせ自分のやることなんて上手くいくわけないって。正解だよバーカ。私はお前に一銭だってくれてやる気は無い。刑務所でも楽しめるような趣味を見つけとくんだな!」

パァンッ!!

けたたましい破裂音が響く。もしかしてこれが銃声だろうか。

『……ハハ、ハハハッ!やってやったぞ!ぶっ殺してやった!お前の娘ぶっ殺してやったぞ!聞こえるか!』

男の興奮したような、怯えたような声が聞こえる。

『思い知ったかこの野郎!俺らみたいな人間でも人生をかければアンタらみたいな人間に一矢報いれるんだよ!』

「電話する前に番号はちゃんと確認した方がいいぞ。」

私は極めて有用なアドバイスを彼に与えると、電話を切った。

そして見知らぬ不幸な親子のことを想って暫し目を閉じた。


倫理観をどこに置いて来てしまったのだろうって話ですね。

電話による匿名性と現実感の無さによって、非道な行いをしてしまうってテイストにする予定でしたが、なんか純粋なクソ野郎になっちゃいましたね。

ま、短編としてきっちりまとめるならこの方が良いかも。

そこそこのボリュームになったので切りますか。

なんか最近ネタがたくさん思いつく。メモが追いつかないもん。

投稿頻度もあまり落としたくないんですが、しばらくは細々としたネタをたくさん書き留めておこうと思います。

こうゆうのが後々役立つんだ。


2023年2月4日土曜日

精華町ってどこだろ

京都の下の方。大阪や奈良とくっついてる所らへんでした。

京都府だと人口最大の町らしいですね。どういう経緯でキャラクター制作に乗り出したんでしょう。

それはさておき。 

どう考えてもネタの宝庫なのにイマイチ話が思いつかない京町セイカさん。頑張ってネタ出ししていきましょう。

『過去・現在・未来』を行き来する未来からの使者。

てのがコンセプトですね。未来人らしく近未来的なビジュアルをしてらっしゃる。

「禁則事項です。」が口癖なのかと思ってたけど公式ネタじゃありませんでしたね。よく考えたらハルヒだこれ。

会社勤めに疲れ切ってもいないし、ストロングゼロで泥酔してもいない。

公式セイカさんはさすがご当地キャラと言った様相だぁ。

セイカさんが活躍していた動画と言ったらどんなのがあるでしょう。

ゆっくり幼夢とアスレチックしてたり、アバターとしてアモングアスしてたり…

意外と動画数は少ないですね。コアな投稿者がメインで使ってるイメージ。

エッチなお姉さん的な扱いが結構多いですよね。私もPixivとかでいやその。

まぁ話に落とし込むなら未来人としての設定が一番使いやすいでしょう。

藤子不二雄のどっちだったかな。未来から来たセールスマンが色んな道具を人に売りつけて、使い方を誤った人間が不幸な目に遭う。この方向性がやっぱり魅力的ですよね。

二番煎じと捉えるか様式美と捉えるかは人によって異なるでしょうが、作りやすさが段違いです。先人に感謝。

しかし懸念点は道具の素材ですね。漫画家であればその都度それらしいものを描けますが私は絵は描けませんからね。

いらすとやを使えばそれらしいのは幾らでもあるでしょうが…うーん…

ポップな雰囲気が出るかチープな印象を受けるかが微妙ですね。

もっと飛躍した方だとタイムパラドクス系の話ですね

荒廃した未来を変えるためにやって来た彼女と共に戦う。

誰と?って疑問が解消できないですね。

SF系だとどうもスケールがデカくなりがちで私の嗜好とは異なってくるんですよね。

小さなスケールのパラドクス。

自称未来人のセイカさん。半信半疑の男に対して何か証拠を見せてやると意気込む。

じゃあ未来の写真を見せてくれと頼むと禁則事項だと断られ、ならば過去の写真を撮ってきてくれと頼むと了承される。

ウッキウキで身支度を整え、それじゃあ過去の君とツーショットを撮ってきてやると出かけるセイカさん。男はボーっと座って待つ。

数秒後、息を切らしながらセイカさんが帰って来る。「早い。」と驚くが戻ってくる時間を調節しただけだと笑われる。

セイカさんの手には一枚の写真が握られていた。満面の笑みの彼女が仏頂面の少年に腕を回しながらピースしている。少年の顔は男の顔にそっくりだった。

それでも男は半信半疑だった。自分にはこんな写真を撮った覚えはない。この少年も自分にとても似ているが、よく考えたら子供の頃の自分の顔なんて覚えてない。

セイカさんは憤慨する。わざわざ撮ってきてやったのになんて往生際の悪い。こうなったらとことんやり合ってやるともう一度出かけて行く。

数秒後、彼女はニヤニヤ笑いながら帰って来る。手には一冊のアルバムを抱えている。

これが君と海水浴に行った時の写真。これが君と初詣に行った時の写真。これが君が大学に受かった時の写真。これが君と海外旅行に行った時の写真だ。

セイカさんは次々と二人で撮った写真を見せてくる。写真の中、少年はやがて青年に成長し、自分にとって馴染み深い顔になっていた。

正直気味が悪かった。自分の知らない自分の写真。自分の知らない自分の人生を見せられているようで。

てか俺が出た大学より偏差値高いし俺は海外旅行なんて行ったこと無いんだけど。男はいったい何に対する不満なのかよくわからない愚痴をこぼす。

え、そうなの。ふうん。あの子、私に良いとこ見せたいって頑張ってたから。セイカさんが照れ臭そうに笑う。男はセイカさんのそんな態度にどこかモヤモヤした気持ちが溢れる。

もうわかったからと言い放つ。「え?」と言う顔のセイカさん。未来人だって言うのは信じるから、もうそいつに会いに行く必要はないだろと続ける。

ああ、そうだね。セイカさんは呟く。その目は男を見ていなかった。

次の日の朝、枕元に一枚の写真が置いてあった。ウェディング姿のセイカさんが自分と抱き合って幸せそうに笑っている。もちろん写ってるのは自分ではなくあいつだ。

写真の裏にはメッセージが書かれていた。

別れも言わずにごめんなさい。あなたにプロポーズされて結婚することにしました。もう過去にも未来にも行きません。ここであなたと添い遂げることにします。

男は別の世界線の自分に対して言い知れない嫉妬心を覚えるのであった。

完。

NTR、NTRかこれ?脳がバグる。

ブレインストーミングのつもりでしたが一本完成しましたね。

SFっぽさといつもの雰囲気が程よく合わさったストーリーですね。

セイカさんが少年の頃から一緒に居てくれたことで、別の世界の自分は強く大きく成長できたんでしょうね。許せねぇよ。

僕の方が先に好きだったのにって気もしますが、結婚したのも僕には違いないんですよね。期間なら向こうの僕の方が長いし。

絶妙な読後感が残りますね。


残叫

歯医者に連れてこられた少年。奥から少女の叫び声が聞こえてくる。

痛みを訴え、懇願するように泣き叫ぶその声。少年も恐怖のあまり泣き出してしまう。

抵抗するも診療台の上に座らせられる。隣から聞こえる叫び声は耳をつんざくばかりだった。

叫び声が途切れ、咳き込む声が聞こえる。少女が盛大にうがいする音が聞こえる。

「これが私の楽しみなんだ。」少女が声をかけてくる。

なんて趣味の悪い人だと思いつつも安堵する。

少女はしきりに話しかけてくる。お前を今治療してる歯科医はまだ若いが腕は確かなこと。この診療所も昔と比べて新しく、綺麗になったこと。

思わず笑みが漏れる。歯科医が不思議そうに尋ねてくる。

「どうかしましたか?」

「いや、隣の人すごい話しかけてくるなって思って…」

「…?。隣に人はいなかったはずですが。」

ちょっと見てきますと言って歯科医はその場を離れる。

少年の心に恐怖心が帰って来る。そう言えばあんなに叫んでたのに自分以外誰も反応していない。

歯科医の人を呼び戻そうとする。だけど恐怖で声が出ない。

瞬きの刹那、少女が目の前に現れる。

「安心しろよ。滅多に死なないから。」



以上。

歯医者で起こった死亡事故と言えば、フッ化ナトリウムとフッ化水素酸を間違えたあの出来事を思い出しますね。

そうそう起こるものではないとは言え、ああいうパターンを知っていると歯医者で聞こえる子供の泣き声もちょっと不安になっちゃいますね。

そんなことを考えながら作った話でした。

起承転結の方がメモとしては残しやすいですね(新たな知見の獲得)。


2023年2月3日金曜日

見上げた記憶

物語調で残そうかと思ったんですが恥ずかしくなったので止めます。

アイちゃん先輩用のストーリー。


虐めにあっている小学生の男の子。

3階にある開かずの教室の前で泣いていると、誰かに声をかけられる。

見上げると知らない女生徒の姿が。その少女は先輩だと名乗る。

いつも慰め、元気づけてくれる先輩。しだいに心惹かれていく。

しかし虐められ、泣いているだけの自分の情けなさに何も言葉が出ない。

苦悶と羞恥の果て、少年は死を願う。

先輩はそんな少年を叱責する。彼の手を引き、開かずの教室へと招き入れる。

見上げると先輩の死体が天井からぶら下がっている。舌をだらりと垂らし、目をカッと見開いたその顔。

少年は目を逸らそうとするが先輩はそれを許さない。小柄な少女とは思えない力だった。

頭を押さえつけていた力がふっと緩み、柔らかな感触が体を包む。

お前は私みたいになるな。彼女は優しくそう言った。

それから少年は泣かなくなった。急に虐められなくなったりはしなかったが、言い返して、殴り返してくるようになった彼に、周囲の見る目も変わっていった。

少年はたくましく成長していった。彼の視線が少女のことを見下ろすようになった頃、彼女の姿は見えなくなった。

先輩は何者なのか、なぜあの教室は閉鎖されているのかを察していた彼には意外なことではなかった。ただ初恋の終わりを悟っただけだった。

それから50年、老人になった少年は校長として学校に帰って来ていた。

3階の開かずの教室の前でうずくまる。

あの時はこうしていたら先輩が声をかけてくれた。思い出は色褪せないままだった。

自分は先輩の望みに応えられただろうか。自身に問いかける。

既に旧校舎となっていたその場所は、来年で取り壊しが決まっていた。

先輩にもう一度会いたい。老人の目から涙が零れた。


誰かに声をかけられる。いつの間にか眠っていたようだ。

見上げると懐かしい少女の姿があった。

結局ここに帰って来るのか。先輩はそう言って笑った。

立ち上がっても目線は彼女の背丈を超えなかった。そうだ。これをずっと求めていた。

先輩が少年の手を引いて歩き出す。見上げた彼女の顔は優しそうに笑っていた。


旧校舎には自殺した子供の幽霊が出る。

生徒たちの間ではそんな噂話が広がっていた。

校長先生が不審死を遂げたことで取り壊しは中止となり、その建物はまだ敷地の一角に残っていた。

そこからは時折、少女と少年の笑い声が聞こえてくるのであった。



以上。「見上げた記憶」でした。

結構気に入ってる。どこがどうとかは言えないけど。

見上げるほど大きな存在に慈しまれていた記憶に、ずっと囚われていたんでしょうね。

私も幼女にバブりたい。おぎゃあ。

それはさておき。

さすがに幼稚園児では話を作れなかったため小学生になってもらいました。まぁ小学生くらいならいいでしょう?許して…

基本的に独白形式で話が進むため、分量の割に画面の動きが少なくて作るの楽そう。こういうの待ってた。

買ったら作ります。


2023年2月1日水曜日

キャラ設定覚書(随時加筆修正)

そろそろキャラが多くなってきたのでいったん整理します。

プロフィールとか設定、あと字幕の色とか。

最近めっきり前に出してませんが実は高校の演劇部に所属する少女たちの日常がコンセプトなんです。嘘だろ…て思われそう。

高校生らしい青春ミステリ的なのも構想としてはあったんですが、なんか筆が乗らなくてほったらかされてます。

演劇部の先輩が残したスナッフフィルムが見つかって、これは本物なのか偽物なのか…?てなる感じのも作ってはいたんですがね。

まぁそのうちやるかもです。


結月ゆかり

高校2年生。身長は中くらい。胸はない。

作者の人格特性が最も色濃く出た存在。

劣等感と無力感に苛まれ、屈折した自意識と歪んだ世界観に囚われている。

教育熱心な母親からは期待と重圧を、仕事熱心な父親からは無関心を向けられている。

高校からアパートで一人暮らしをしており、それは彼女と母親の確執を父親が鬱陶しがったためである。

しばしば彼女の部屋は演劇部の溜まり場となっている。

マキとは幼馴染かつクラスメート。幼少期は仲が良かったが、母親のヒステリーが酷くなった頃から疎遠になった。

茜ともクラスメート。彼女と意気投合した結果、長らく廃部になっていた演劇部を復活させ本編が始まった。

葵とは趣味が合い、よく本の貸し借りをする。あかりとは仲の良い先輩後輩といった認識。

自己認識ほど能力は低くもなく、嫌われてもいない。ただ体力はない。

イメージカラーは紫。


紲星あかり

高校1年生。身長は小さい。胸は大きい。

作者の人格の影響を受けない空想上の存在。

天真爛漫かつ自由奔放。許されて生きてきた者特有の傲慢さを持つ。

両親を事故で亡くしており、叔母夫婦の家に引き取られる形で街に越してきた。

養父母との関係は良好。学校でも人気者だが特別親しい相手はいない。

本人に自覚はないが、誰からも好かれているようである意味孤独な存在。

ゆかりと茜が部員を勧誘していた時、浮いている気配を察知されスカウトされた。実際は嫌われ者ではないことを知られリリースされかけたがシレッとそのまま居座った。

ゆかりが特にお気に入りでマキには敵意を向けている。

文武両道にステータスは高く天才肌。格闘技をやっていたこともあり結構強い。

イメージカラーは橙。


琴葉茜

高校2年生。身長は中くらい。胸は意外とある。

作者の他者を見下す人格特性が付与されている。

小さい頃からガキ大将的に振舞ってきたが、自身のいじめっ子的な一面を自覚してからは周囲と一定の距離を置いている。

その自己認識は認知の歪みによるところが大きく、ゆかりからしか共感は得られていない。過去の行いへの償いのために、身近な人に対しては世話焼きな一面もある。

両親と双子の妹と暮らしている。家族仲は良好、学内でも問題行動を起こしたことは無い。

ゆかりとはクラスメート。ゆかりと一番仲が良く、次いでマキ、あかりと続く。

妹の葵とは何でも打ち明けられる仲だが何でも分かり合える仲ではない。

能力は普通。運動不足で身体能力は落ち気味。ゆかりとビリを争っている。

イメージカラーは赤。


琴葉葵

高校2年生。身長は中くらい。胸は小さい。

作者の理解者を求める人格特性が付与されている。

まじめでしっかり者。クラスでは学級委員を務める。本当は学級委員長になりたかった。

明るく元気で何でもできた子供の頃の姉を尊敬している。今の姉のことはあまり見えていない。

自分は「持っていない」側の人間であり、姉や多くの人間は「持っている」側の人間だと見なしている。

ゆかりを「持っていない」側の人間だと見なしてシンパシーを感じているが、ゆかりからはそこまで共感を持たれていない。

一人だけクラスが違うためたまに会話に入れない。そのため学年の違うあかりと話していることが多い。

能力は高め。毎日勉強も運動もしているため実はとっくに姉を超えている。

イメージカラーは青。


弦巻マキ

高校2年生。身長は高い。胸も大きい。

作者からは特に何も付与されていない。強いて挙げるなら幼馴染属性。

軽音楽部と兼部しており、演劇部の活動にはあまり顔を出さない。

ゆかりとは小さい頃からの親友だと思っているが、疎遠だった時期が長いためそれほど友情は残っていない。

ゆかりとは幼馴染かつクラスメート。学級委員長。ゆかりと茜が二人で過ごしてるところにくっつくことが多い。

小学校高学年の頃に母親が亡くなり、カフェを経営する父と二人暮らしである。音楽活動の資金調達のため、家の手伝いの他にもよくバイトもしている。

力は強いが頭は悪い。成績不振を音楽のせいにしがち。

イメージカラーは黄。


以上5人が演劇部。

仲が良いけどその程度にはだいぶムラがある。

認識上のグルーピングで考えるとわかりやすいかな。

ゆかり視点だと茜が同類。あとは部活仲間の二人と可愛い後輩。

あかり視点だと同類は無し。お気に入りと部活仲間の二人、あと恋敵。

茜視点だとゆかりが同類。あとは部活仲間の二人と大事な妹。

葵視点だとゆかりが同類。あとは部活仲間の二人と憧れの姉。

マキ視点だと同類は無し。親友以上と部活仲間の二人、あと恋敵。

ゆかりが中心となって形成されたグループではあるけど、ゆかりと双方向の関係を持ってるのは茜だけですね。あかりがもっと踏み込めればあるいは…

友情恋情より同族意識が物を言う集団なのが何ともね。


東北ずん子

高校2年生。身長は高い。胸は普通。

強者をイメージして形成されたキャラクター。

葵と一緒に学級委員をしている。学級委員長。弓道部所属。

演劇部に誘われたが生徒会に入る予定のため断った。兼部は二つまでで生徒会は部活に換算される。

演劇部の面々と交友が深いが実際のところ葵以外とは友達の友達くらいの関係。葵も本当に大切な友達ではない。

地域の有力者の娘であり顔が広い。両親とは多忙なため関わりが薄く、尊敬はしているが信頼はしていない。

自分と姉と妹、及びごく親しい関係者のみを「身内」と見なしている。「身内」には非常に甘く、それ以外の人には愛想良くしていても内心は淡泊。損得勘定の及ばない子供のことは好き。

優秀さと狡猾さを併せ持った野心家。将来は有望な仲間を集めて起業しゆくゆくは政財界に進出する予定。

イメージカラーは暗い緑。


東北きりたん

小学5年生。身長も胸も年相応。

ずん子の妹。頭の包丁は髪飾り。

年齢不相応に賢く度胸もあるがそれを活かす機会がないことに不満を抱いている。

学校の先生や同年代のクラスメートのことを小馬鹿にしており評判は悪い。

担任のコウと親友のウナのおかげで何とか孤立はしていない。

姉たちからは子ども扱いされ、助けになれないことに歯痒い思いをしている。

演劇部の面々からはその演技力や思考力によって高い評価を受けている。子ども扱いしてこないため彼女たちのことは好き。

早く大人になりたいといつも思っている。

既に能力は高いがまだまだ上がる。

イメージカラーは茶。


東北イタコ

19歳法令を意識して20歳。身長は高く、胸も大きい。

ずん子の姉。高校卒業後イタコの専門学校を出て今は無職。

自称霊能力者だがその真偽については肯定も否定もされていない。

長女として家を継ぐことを期待されていたが、異常な進路選択によってその道は断たれている。

両親は職にも就かずに出戻りしてきたイタコの扱いには口を閉ざしている。

当人はいたって気楽な様子で占い師やら除霊師やらをしながら日銭を稼いでいる。

ずん子は小さい頃から面倒を見てくれていたイタコに恩義を感じているため、ダメそうなら養うつもりでいる。

きりたんはこの人なんで毎日家に居るんだろうと思いつつも、遊び相手になってくれるため特に気にしていない。

血筋通りに能力は高いがどこか抜けている所が多い。

イメージカラーは白。


以上3人が東北家。

やたら個性が強くサブキャラとは思えないほどの存在感を放っている。

東北3姉妹以外の東北ファミリーに関してはファンタジー色が濃すぎるため居たり居なかったりする。設定もあくまで仮のもの。


ずんだもん

ずんだの妖精。子供らしい体つき。人外。

東北家に居候しており、所有権はずん子にある。

庭に犬小屋が用意されているが基本的には屋内で一緒に暮らさせて貰えている。

自信満々で自己肯定感が高いがその裏付けになるような対人経験はない。

ずん子やきりたんからは軽んじられながらもそこそこ可愛がられている。

自分に甘いイタコにはよくお金や食べ物をせびる。

演劇部とは別に仲良くないが馴れ馴れしくされている。

神秘的な力がありそうだが普段はザコ。

イメージカラーは黄緑。


四国めたん

ホームレス。身長は中くらい。胸は大きい。

ずん子の腹心。とっても仲良し。

公園にテントを張って暮らしている。持っている服は白いゴス服一着のみ。

東北家とは家族ぐるみで仲がよく、同居を提案されている。

演劇部との関わりの中でずん子にはもっと気楽に生きることを知ってほしいと思っている。

何かわからないけど凄そう。

イメージカラーは桃。


九州そら

アンドロイド。身長は大きく胸も大きい。けど機械だしな。

アンドロイドで型番はMrk.2。量産型であるため姉妹がたくさんいる。

ずん子の部下。戦略的に重用されている。

謎が多いがずん子への忠誠心だけは確か。

人の領域を遥かに超えたハイスペック。当然のことなので本人を含め誰も比較しない。

イメージカラーは藍色。


中国うさぎ

高校2年生(14歳)。よその学校の生徒。身長は小さめ、胸も小さい。

ずん子のお友達。将来の幹部候補。

出雲で巫女をしており、イタコとも交流がある。

飛び級で高校2年生になった天才。だが家は厳しく、自己肯定感は乏しい。

自分を高く評価してくれるずん子にご執心。

イメージカラーは薄い黄色。


このままきりたんの学校関係者も行きますか。

胸の話はここで止めますね。男も出てきますから。

別に助平心で書いてたわけではありません。胸のサイズが感じているストレス量の指標になってるからですね。

ストレスの少ない人ほど胸が大きく、ストレスの多い人ほど胸は小さい。偏見ですがね、メタファーみたいなもんです。


音街ウナ

小学5年生。きりたんの親友。

将来の夢はアイドルの元気な女の子。クラスの人気者。

きりたんのことは凄い奴だと思いつつも困った奴だという思いが強い。

演劇は女優業に転身した時を想定して参加している。

コウとはきりたんのフォローを通して仲良くなり、いずれマネージャーとして引き抜くことを企んでいる。

イメージカラーは紺。


水奈瀬コウ

きりたんとウナの担任の先生。苦労人。

きりたんの態度が悪いという苦情を他の教師や生徒から一身に受けている。

仕事量的にも精神的にも毎日大変だが教職者としての矜持があるため立っていられる。

演劇部との関わりを通してきりたんには世渡りという物を学んでほしいと思っている。

イメージカラーは水色もしくは橙。


ここで東北家関係はおしまい。

演劇部のみんなが通う高校の話に戻ります。


桜乃そら

高校教師。演劇部の名ばかり顧問。

バレー部の顧問が本業で基本的にそちらに掛かり切り。

大学時代は演劇サークルに入っていたため非常に協力的。

内容が暗すぎることには思うところがあるが真剣にやってるようなので黙ってる。

イメージカラーは暗い水色。


京町セイカ

学校関係者じゃないのに高校に侵入して捕まった。

自称未来人。そらに庇われたおかげで警察の世話にはならずに済んだ。

以後そらの家に居候している。

パチンコで稼いだ金でイタコと飲み歩いている。

イメージカラーは緑。

(裏設定)

ディストピア化した未来から送り込まれてきたエージェント。

その任務は閉塞した社会の礎を築いたある人物の過去に遡っての抹殺。

セイカ自身は過去の改変によって未来が好転することに否定的であり、その任務を実行する気は無い。

自分一人が社会のしがらみから逃れ、過去の世界で自由に生きていくことが本当の目的。

だけど一応ターゲットを確認するため、高校に侵入した。


月読アイ

アイちゃん先輩。何年前なのかは不明だがOBらしい。

廃部になっていた演劇部が復活していたことを知って訪問してきた。

どう見ても幼児だが堂々とした態度と貫禄のある物言いだけで教職員の制止を乗り切った。

あかりの扱いが上手い。

イメージカラーは紅。


夏色花梨

高校3年。現生徒会長。

弓道部の部長も務めており、ずん子との親交が深い。

六花、千冬と仲が良く、3人でいることが多い。

ずん子のどこかギラついた所が苦手で次期生徒会長には六花を推しているが拒否されている。

イメージカラーは紅。


小春六花

高校2年。生徒会所属2年目。

ゆかりや茜たちとは1年の頃からクラスメートだが、ゆかりからは認知されていない。

花梨からは頼りにされているが、その落ち着きのない態度から千冬には信用されていない。

割と不憫なキャラ。

イメージカラーは白。


花隈千冬

高校1年。生徒会所属。

あかりとクラスメート。あかりのクラスでの様子と部活での様子がかなり違うことに戸惑う。

なんだかんだ先輩たちのことは尊敬している。

イメージカラーは薄い黄色。


学外の交友関係に続きます。


アリアル&ミリアル

テコ入れのための外部人材の募集に応募してきた二人組。

たぶん海外の人だが国籍は不明。全く素性がわかっていないが一応関係者という立場になっている。

街外れの廃墟みたいな屋敷で暮らしている。

同じ双子である琴葉姉妹と仲が良い。

イメージカラーはホワイト&ブラック。


春日部つむぎ

高校2年生。よその学校の生徒。

マキと音楽関係の交友があるギャル。

ノリが良いので呼んだら来る。何でも一緒に楽しんでやってくれる光の住人。

闇の住人である面々からは避けられているが、純粋に演技が上手いのでよく呼ばれる。

イメージカラーは黄色。


雨晴はう

高校2年生。よその学校の生徒。

ギャルのツレ。気弱そうな面持ちとは裏腹に常にナース服のコスプレをしているパンクな人。

将来は看護師になるつもり。勉強も始めている。

イメージカラーは明るい水色。


冥鳴ひまり

高校2年生。よその学校の生徒。

つむぎやはうのクラスメート。この人も当たり前のようにゴス服を着ているパンクな人。

動画投稿者として界隈で有名な人。頭のねじが外れている。

イメージカラーは暗い紫。


櫻歌ミコ

同上。小柄な犬っぽい少女。通称みこちー。

小夜とペアを組むことが多い。ひまりとの距離感が怪しい。

もう一人の自分がいるらしいが動画に使うかは未定。

イメージカラーはピンク。


小夜

同上。小柄な猫っぽい少女。通称さよちー。

ミコとペアを組むことが多い。ミコのことが好きでひまりのことが嫌い。

苗字がないため扱いにくい。

イメージカラーは白。


波音リツ

同上。長身で絢爛な出で立ちの少女?

一人でいることが多いが孤立しているわけでは無い。ミコとは幼馴染。

男の娘であるという設定は動画で使うかは未定。

イメージカラーはオレンジっぽい赤。


WhiteCUL 雪

同上。和風な出で立ちの少女。

クラスでは浮いているが、それなりに受け入れられている。

名前は雪。苗字はどうするか未定。

イメージカラーは水色。穴開き明朝体。


玄野武宏、白上虎太郎、青山龍星

同上。つむぎやはうのクラスメート。

4人組のはずだが最近なぜか1人だけ姿が見えない。

虎太郎はともかく龍星が小学生役は絶対無理があると感じつつも演じ切る気概がある。

イメージカラーは黒、黄、青。


もち子さん

町のおもちゃ屋さん。

体形がエッチすぎるため近所の子供には接触禁止令が出されている。


剣崎雌雄

町のお医者さん。

頭部が刃物になっているのを夜勤のナースが目撃したらしい。真偽は不明。


ナースロボ タイプT(TT)

ナース型のアンドロイド。

アンドロイドが割と普通にいる世界観であることは描写されたりされなかったりする。


今思いつく限りはこんなもんか。

演劇部が普通に学校通ってる世界観での動画も作りたいんですが、何か凄惨な落ちがないと安心して投稿できないんですよね。難儀なもんだ。

表題にもある通り随時加筆修正していきますんで暇なら見てください。

もしかしたら気づいてないかもしれませんが画面右上の過去動画はこちらからの「記事一覧」をクリックすると時系列順に過去記事が読めます。

なぜか英語圏の人は時系列順に過去記事を並べるっていう文化がないようで、わざわざソースコード弄って作ったんだ。

そろそろ字幕のバリエーションが足りなくなってきたのが悩み。なんか上手い方法があるかなぁ。

とまぁこんなところで終わります。

長文駄文失礼しました。


2023年1月30日月曜日

雪山の怪

私は休日を利用して登山に来ていた。

澄み渡るような晴天の下、真っ白く染まった雪山の景色が良く映える。

重そうに雪を背負った常緑樹の合間を縫い、頂上へと歩を進める。

行程は順調そのものだった。

最初のうちは…


天気が崩れ始めたのは頂上付近に到達した後だった。

初めは少し日が陰ってきたかな程度だったが、瞬く間に吹雪が視界を覆った。

山の天気は崩れやすい。そんなこと飽きるほど聞いていたのに。

私は下山を急いだがすぐに道がわからなくなり、ビバークを覚悟した。

不自由な視界の中、丁度良さそうな場所を探していた時、それを見つけた。

山小屋だ。

私はこれ幸いにと中に転がり込んだのだった。


下調べの際にはこの辺りに山小屋は無かったはずだが…

不思議に思いながら小屋の中を見回す。古びてはいるが荒れてはいない。

「おい。」

不意に声をかけられ、息が止まる。

暗闇の中に誰かの気配を感じる。どうやら先客がいたようだ。

「あんたも吹雪で下りられなくなったのか。」

「ええ。残念ながら。」

姿はよく見えない。声から察するに中年の男だろうか。

同じ境遇の相手が居たことに安心感が芽生える。

「お互い難儀なものですね。」

「…そうだな。」

声が暗い。当然か。遭難しているようなものなのだから。

湿っぽい床に毛布を敷き、腰を下ろす。

バッグの中からコーヒーの入った水筒を取り出し、一口含む。冷たい。

「いつ頃からこちらに?」

「もうずいぶん前だ。」

携帯を開く。やはり圏外だ。

ラジオをつける。やかましい機械音が響き、ノイズ交じりの音声が…

「消せ!!」

「え?」

「すぐに消せ!!」

男の突然の怒声に驚き、ラジオの電源を切る。

私も男も何も喋らない。

山小屋に吹きつける雪と風の音だけが残った。

「…あの、何ですか?」

困惑と少しの苛立ちを込めて問いかける。

こういう時はちょっとでも外部の情報を得なければ…

「二人目だ。」

「は?」

「二人目の男はそれで出て行った。ラジオからそいつのお袋が危篤だってニュースが流れて、ベッドに伏せながらお前の名前を呼んでるって…」

何を言ってるんだ?

男の方を見る。相変わらず姿は見えない。

声からはふざけている感じはしない。むしろ怯えているような。

「何の話をしているんですか?」

「…最初は4人いたんだ。他の奴らはみんな出て行った。」

男が暗闇の中で大きく身じろぎするのがわかった。

「あいつは俺らのことを誘い出そうとしてる。この小屋の中から引っ張り出そうとしてるんだ。ここに居れば安心なんだ。あいつはこの中までは…」

うわごとのように男が語りだす。どうやら錯乱しているようだ。

「落ち着いてください。他にも仲間がいらっしゃったんですね。」

「ああ。」

「そして彼らは出て行った。」

「ああ。」

この吹雪の中で下山を試みるのは無謀だ。だが精神が追い詰められるうちに判断を誤ってしまったのだろう。

「不安な気持ちはわかりますがそう気を落とさずに。もしかしたら無事下山して今頃助けを呼んでくれているかもしれませんよ。」

「はっ!そんなわけないだろう!俺は見たんだ!外に出て行こうとする奴らの身体を真っ白い腕が掴んでるのを!」

…男も限界が近いようだ。

私はどうしたものかと考えあぐねていた。ラジオを聞きたいがあまり男を刺激すべきでないだろう。

2、3日閉じ込められても問題ない程度の食糧は持ってきているが、男はどうだろう。

「ところで食糧などは…」

バンッ!!

弾かれたように山小屋の扉を見る。

雪や風ではない。何かが扉にぶつかった音。

「来た!また来たんだ!お前が来たから!」

男は半狂乱になって叫び出す。

「…以前出て行ったあなたのお仲間かもしれませんよ。」

私は立ち上がり、扉に向かう。

「よせ!開けるな!お前も連れて行かれるぞ!」

「大丈夫ですよ。」

男を適当にあしらい、声をかける。

「誰かいますか?今開けます。」

やめろやめろと騒ぐ男を無視する。

「すまんな。やっぱり吹雪が酷くて進めたもんじゃないから戻って来たんだ。」

扉の向こうから誰かの声がする。男と同年代の声に感じた。

「ほら、やっぱりあなたのお仲間ですよ。」

男を振り返る。男はイヤイヤと言うように首を振っている。

「違う。そいつは違う。偽者だ。」

「そんなわけないでしょう。」

「そんなわけないだろ。」

扉の向こうの彼も同調する。

「三人目だ。そいつは決死の覚悟で出て行った。このままこの小屋の中で死ぬのを待つくらいなら山頂で死にたいと言って出て行った。帰って来るわけがない。」

男は絞り出すような声で語った。

「あの時はどうかしてたんだ。頼む、入れてくれよ。」

ふと違和感を覚える。

耳を澄ます。吹き荒ぶ雪と風の音が騒がしい。

「外はまだ吹雪いてますか?」

「ん、ああ猛吹雪だよ。」

「…そうですか。」

扉から離れ、抑えた声で話す。

「入りたければ自分で開ければいいじゃありませんか。」

「手がかじかんで動かないんだ。そっちから開けてくれよ。」

やっぱり変だ。耳が良すぎる。

外はもっと吹雪の音が大きいはずなのに、どうして小屋の中の声が聞こえているんだ。

それに声の調子もあまりに普通だ。震えてもないし、焦ってもない。

「どうした?早くしてくれないと凍えちまうよ。」

「…とっくに凍え死んでないとおかしいんだよ。」

男が呟く。

私も背筋が凍るような感覚だった。

じっと立ち尽くす。

私も、男も、扉の向こうの何者かも喋らない。

雪と風の音がうるさい。

「頼む。開けてくれ。寒いんだ。もう耐えられない。」

打って変わって泣きそうな声が扉越しに伝わる。

「頼むよ。一人は怖いんだ。中に入れてくれ。」

私はじっと目を閉じ、その時を待った。

「開けろ!開けろよ!なんで開けてくれないんだ!ふざけるな!裏切者!早く開けろよぉ…」

声はやがて怒声に変わり、最後には意味のわからない叫び声になって、途絶えた。


「あれは何なんですか?」

「知るわけないだろ。」

男がぶっきらぼうに答える。

それはそうだ。強いて何かと答えるならば山の怪だろう。もっともその名づけには何の意味もないが。

「これからどうします?」

「どうしようもない。吹雪が止めばあるいは…」

男は言葉を続けない。

自分たちはもう助からないんじゃないか。

お互い同じことを考えていることは容易に想像できた。

コンッコンッ。

軽いノックの音が響く。

「コウ君、聞こえる?」

若い女の声だ。聞き慣れた…

「恋人か?」

男の問いに頷く。

「コウ君、聞こえてるんでしょ?」

耳を塞ぎ、その時を待つ。

「一人目はこれでやられたんだ。」

男の呟きが聞こえる。

「ねぇ、コウ君。お願いだから…」

聞きたくない。なんて残酷なことをするんだ。

「お願いだから目を開けてよ。」

耳から手を離し、扉へと目を向ける。

「だから登山なんてやってほしくなかったんだよ。いつまで待っても帰って来なくて…病院から連絡が来たとき私がどんな気持ちだったかわかる?」

何…何を言ってるんだ…?

「目覚めたら絶対ひっぱたくからね。このまま死んじゃったら絶対許さないからね。だから…」

「聞くな!!」

男が叫ぶ。

「耳を貸すな!あいつはお前を騙そうとしてる!」

あの声は本物なのではないか。私は病室のベッドで眠っていて、今見えているのは幻覚。

いや、山の怪が見せた幻影だ。

「あれは偽者だ!!」

叫ぶ男を見つめながら後ずさる。少しずつ、少しずつ扉の方へ。

「あなたは…」

男の姿はまだ見えない。最初からずっと闇の中だ。

「待て!待ってくれ!お前が行ったら俺はまた一人になってしまう…一人は怖いんだ…」

扉の向こうの何者かは力尽くでは中に入って来れない。目の前の男も力尽くでは外に出ていくのを止められない。

人ならざる者には人ならざる者のルールがあり、それを破ることはできない。

何故だかそんな考えが頭に浮かんだ。

後ろ手が扉に触れる。私はそのまま振り返って扉を開けた。

真っ白い腕が私の眼前に伸びる。

判断を間違えた。

















とっさに閉じてしまった目を開く。

あまりの眩しさに目を細める。

目の前に広がる光景は病室の天井…ではなかった。

辺り一面に広がる雪景色。見上げると青空が広がっていた。

「お前も俺を置いて行くのか…」

男の声がした。

振り向いた先に山小屋など無かった。

どこからどこまでが幻影だったのか。

私は麓に向かって歩き出した。

踏みしめる雪は固く、足取りは軽かった。

振り返って山頂を見上げる。

澄み渡るような晴天の下、真っ白く染まった雪山の景色が良く映える。

山の神は女性だと聞いたことがある。あの白い腕は女性のものだったような気がした。

私は山頂に向かって深々と頭を下げた。

















…おかしい。

さっきも同じ場所を通った。

麓に向かって下っているはずがいつの間にか上に戻っている。

振り返って山頂を見上げる。

山の神は女…

女とはそういう物か。



【解説】

コウ先生用の怪談。想定より長くなっちゃった。

ありきたりな展開でもここまで詰め込めば逆に新鮮だろ。

誰が敵で誰が味方かわからなくなるけど、結局全員敵だったていうオチ。

小屋から出られないのと山から出られないの。どっちがマシかな?

 

ただの友達じゃない/瓶詰の楽園

しばらく忙しくて5分未満の動画くらいしか作れなそう。

てことでそれ用のネタを何個かまとめておきます。 

小ネタ集にするか短編単発にするかは未定。


①ただの友達じゃない

「ごめん、待った?」

彼女が息を切らせながら駆け寄ってくる。

私は首を振り、彼女に微笑みかける。

「ううん、僕も今来たところ。」

「いつも待たせちゃってごめんね。」

「いいよ。僕が呼んだんだから。」

彼女が息を整える様子を見つめながら、呟く。

「その服、似合ってるね。」

「ありがと。今日のために新しく買ったの。」

彼女がいたずらっぽく微笑む。


彼女と並んで街を歩く。

最近寒さが厳しくなってきたこと。駅前の書店が無くなってしまうこと。

他愛ない話が弾む。

こんな風に話せる相手は彼女だけだ。

そっと彼女の右手に私の左手を伸ばす。

触れてもいいのだろうか。わからない。

「お、デートか?」

不意に声をかけられ手を引っ込める。

私は恐る恐る声の主へと顔を向ける。

ニヤニヤと笑う顔。見覚えがある。

確か大学のゼミで一緒の…

「お前も隅に置けないな!」

快活に笑う男、名前は思い出せないが私も笑みを返す。

「ただの友達だよ。」

「ホントにか~?」

「ホントだって。」

少し焦りながら彼女の方に目をやる。

困ったような笑みを浮かべているが嫌そうな感じは見えない。

私はホッと一息ついてそいつを追い払った。

「はいはい邪魔者は消えますよ。」

男は首をすくめて去っていく。

知り合いに会うのは初めてだった。

今後はもっと遠くの場所に行くようにしよう。

そう心に決めた。


映画館。隣の席に座ってスクリーンを眺める。

古典的なデートプラン。

長い時間を喋らずに過ごせる利点にどうしても頼ってしまう。

チラリと彼女を覗き見る。

彼女の目は真剣にスクリーンを見つめている。

私は浮ついた自身の心持ちを恥じ、視線を正面に戻した。

その時、私の左手にそっと彼女の右手が重ねられた。

温かい感触に驚いて彼女を見る。

彼女は変わらずスクリーンをまっすぐ見つめている。

その目がどこか熱っぽく潤んでいるように感じたのは私の願望だろうか。


映画館を出ると辺りはもう薄暗くなっていた。

冷たい風が火照った体にちょうどいい。

楽しげに映画の感想を語っていた彼女が足と口を止める。

「そろそろ時間だね。」

名残惜しそうなその笑顔に胸の奥がざわめく。

「次はいつ会えるかな。」

「…2週間後くらいなら。」

「私、待ってるからね。」

彼女はぺこりとお辞儀すると、駅に向かって歩き出した。

私は彼女を追いたい気持ちを押し込め、寒空の下で立ち尽くしていた。

風が冷たい。


アパートに着いた時にはすっかり夜だった。

ベッドに飛び込み、天井を睨む。

彼女ともっと深い関係になりたい。友達なんかよりももっと。

どうすれば彼女との仲を深められるのだろうか。

…仲を深めたいと思ってもいいのだろうか。

スマートフォンの電源をつけ、画面に映る彼女の笑顔を見つめる。

予約画面に移るが、支払い残高が足りない。

彼女はタダの友達ではないのだ。


【解説】

無料と書いてタダと読む。了。

レンタル友達サービスのお話でしたね。ご利用は計画的に。

レンタル彼女なんて代物が実際にあるらしいですね。現実の方が生々しいな。

とりあえず形にはできましたがまだまだ想像が膨らむ余地がありますね。

最初は軽い気持ちで友達をレンタル。だけどやって来たのは女の子。緊張というか疑いというかそんな感情を募らせながらも共に過ごすうちに、いつしか友情を通り越して恋情が。

女の方はどうでしょう。男をたらし込んで金を搾り取る悪女か。仕事だってことを忘れて本気になっちゃう純情ガールか。

その辺りをはっきりさせるのは野暮ってもんですね。

デートの描写が思いつかねぇし小っ恥ずかしいですわ。


②瓶詰の楽園

真っ暗い路地での出来事だった。

深夜までの残業にはすっかり慣れたが、終電を逃したのは初めてだった。

もはや疲れたとも休みたいとも思わない。

ただ機械的に家へと歩く。

「…もし。」

誰かに呼び止められた気がして足を止める。

「もし、そこのお方。」

声の主は皺くちゃの老人だった。

薄汚れてみすぼらしい。ホームレスだろうか。

「ああやっと誰かに気づいてもらえた。年のせいかあんまり大きな声が出ないもんで。」

声量の問題ではないだろう。こういう時多くの人間は無視することを選ぶ。

「一つお願いがあるんだが聞いてはもらえんか。」

老人が縋るような目つきでこちらを見上げる。わずかな逡巡の末、頷く。

老い先短い人間の頼みを無下にするほど腐ってはいない。

「ありがとう。ありがとう。」

大げさに頭を下げて喜ぶ老人を見つめる。何かを探せばいいのか、どこかに連れて行けばいいのか。

老人の頼みは意外なものだった。

「お願いって言うのはな、これを貰って欲しいんだ。」

差し出された手の上には一つの瓶が乗せられていた。

ジャムを入れるような小さな瓶。暗くて中身は見えない。

「儂の最高傑作だ。これを閉じ込めるのにどれほどかかったか。」

得体の知れないその瓶に私は気圧される。中身はいったい何だろう。

老人はにっこりとこちらを見つめている。

私は恐る恐るそれを手に取り、眺める。

まだよく見えない。

「どうぞご覧になってください。」

老人が街灯を指さす。

私はそちらに歩み寄り、明かりに向かってそれを掲げた。

少しくすんだガラス越し、瓶の中をじっと見つめる。

青々とした草木が広がり、色鮮やかな鳥や蝶が舞い踊っている。

美しいと感じた。

ミニチュアだろうか。だけどこれはあまりに精巧で、生き生きとし過ぎている。

「これはどうやって…」

振り返った先にもう老人はいなかった。


それから私はその瓶を眺めるのに病みつきになった。

どうやって作ったのか、中はどうなっているのか。興味は尽きなかった。

毎日夜遅くまで仕事に出るのが億劫になった。一日中瓶を眺めていたかった。

いつしか私の頭の中をある考えが支配するようになった。

瓶の中に行きたい。

私はその固く閉ざされた蓋を開けた。


気づけば私は草原に立っていた。

青々とした草木が広がり、色鮮やかな鳥や蝶が舞い踊っている。

見上げると澄み渡るような青空が広がっていた。

私は楽園に辿り着いたのだ。









…おかしい。

最近草や木に元気がない。動かなくなってしまった鳥や蝶もいる。

空には厚い雲が広がり、空気も息苦しい。

いや…息苦しいというよりもこれは…

臭う。


閉め切った部屋の中、肉が腐った臭いが立ち込める。

腐乱した指が瓶から離れ、ベットリと黒い跡を残す。

開け放たれた瓶の口へと澱んだ空気が流れ込んでいく。

瓶詰の楽園は緩やかに朽ちていった。


【解説】

私にしちゃ珍しい傾向の話ですね。こういうのなんて言うんだっけ。幻想文学?

瓶詰めの食品って一回開けたら急激に悪くなっちゃうよねってことから考えました。

蓋を開けたことで魂は瓶の中に。外の身体は抜け殻だから蓋を閉められない。

体は腐敗を始め、澱んだ空気は開け放たれた瓶の中へ…て奴。

老人は誰なのかとか、瓶は何なのかとか、なんで男は瓶の中に行けたのかとか。論理的な説明は一切なし。

ぶっちゃけこういうタイプの話は好みじゃない。でも思いついたからには書いとく。

老人も瓶も素材がねぇから動画にしにくい。


以上2つ。いつもはこの形式だと3つやるけど結構長めだからまぁいいでしょう。

まだ形にしてないネタが何個かあるのでしばらくブログに色々書いてます。

追加のボイスロイドも買うか考え中ですね。水奈瀬コウ、京町セイカ、月読アイの3人。

コウ先生は役柄的に使い勝手が良さそう。男だからあんまり出したくないけど。

この前上げた「補講」って言う短編に使いたい。題名「旅立ちの日に」に変えようかと思ってるんだけどどう?

セイカさんも唯一無二。SF系の話に使いやすそう。未来から来たセールスマンの役とかできるかな。

アイちゃん先輩はまだ話が思いつかない。ここまで幼いと使いづらいよね。でもかれい先生の立ち絵があるというアドバンテージがデカい。

3人とも旧式だから合わせても3万行かないのはお財布に優しいですよね。いや別に優しくは無いか一月分の食費くらいだし。

これまでの活動でYoutubeから17万、ニコニコから1700円手に入れてる。ボイロで儲けた金はボイロに使うぞ。

そんなことよりてめぇは就職活動しろよって気もしますが、今は耳を塞いでおきます。いややってはいるよ、やってはいるんだよ一応。

そんなこんなで今日はおしまいさっさと寝ます。

長文駄文失礼しました。


2023年1月27日金曜日

ガガギゴゴゴガ ギゴゲグ?

書くだけ書いて投稿はしない奴。

間違って公開されてたら笑え。

追記)動画出したんで投稿します。やっぱ作ってみるとだいぶ内容変わるね。


ガガギゴゴゴガ ギゴゲグ?

それはいきなり始まった。

おはよう。

いつもどおり声をかけた私にあの子は首をかしげた。

何を言ってるの?


友達も、先生も、お父さんもお母さんも私の言葉がわからなかった。

私は頑張って話した。普通に話してるよって話した。

だけどみんな困った顔を浮かべるばかりで、ふざけないでと私に言った。

みんなおかしくなったと思った。


ある日、大きな病院に連れて行かれた。

白衣のおじさんは心の病気じゃないかと言った。

ストレスから言葉が話せなくなったんじゃないかと。

黙れ。私はストレスなんて感じてない。

私はちゃんと話しているのにお前たちが聞いてくれないんじゃないか。


私は話さなくなった。

変なこと言わないで、普通に話してと親が泣くから。

何も話さなくなった。

いつもだんまり。いつもへらへら。

私だってお話ししたいのに。


久々にあの子といっしょに帰った。

あの子は最近なんで話してくれないのと聞いた。

話してるよと答えた。

心の中で。

いつもだんまり。いつもへらへら。

あの子は怒って駆けだしちゃった。

危ないよって声が出そうになったけど、きっと伝わらないと思って口を閉じた。

そのとたん道からおっきな車が飛び出してきてあの子にぶつかった。

あの子はふわぁーって宙を舞ってアスファルトの上で動かなくなった。

車はちょっと止まったけどそのままどっかに行っちゃった。

私はあの子に近づいて大丈夫って声をかけたけど、それも聞こえてなくて。

誰か、助けて。

私は大きな声を上げて助けを呼んだ。

友達が車にはねられて大変なんです。

歩いている人に助けを求める。

その人はちょっと驚いた後、嫌そうな顔をして去って行った。

もしもし警察ですか?友達が車にはねられて大変なんです。

公衆電話で警察に電話をかける。

お巡りさんはいたずら電話はやめろって怒って切っちゃった。

誰か助けて。誰か。

町を駆け回る。

誰にも聞こえない。誰にも伝わらない。

どうして私の言葉がわからないんだ。


私は何もできなかった。

あれから一度も家を出ていない。

きっと私がおかしいんだ。

そっと呟く。

私の言葉、聞こえる?


【解説】

題名のインパクトだけで決めた。

わたしのことば、きこえる→ああいおおおあ、いおえう→ガガギゴゴゴガ、ギゴゲグ

これだけ~。ガ行に変更された理由とかは説明無し。

皆さんも感じたことがあるでしょう。

自分が話している言葉と他人が聞こえている言葉が同じなのかどうか。

声や活舌であったり意味合いであったり人によって色々でしょうが、この物語ではわかりやすい形で差異を生じさせてみました。

自分の話が理解されないから何も話さなくなるってのはあるあるですよね。

なんか久々にザ表現っていう話で不思議な感じですね。

最後タイトルが表示されるとき、セリフはちゃんと「私の言葉、聞こえる?」って読み上げる予定。

動画ならではの演出ですね。


2023年1月12日木曜日

どきどきマジックショー!!

レディーースエーーンドジェントルメ!

今宵皆様にお見せする手品には種も仕掛けもございません!

その名も人体切断マジック!

この通り台座の箱には何の仕掛けもございません!

中が空洞だったり、左右にずれたりなんてこともありません!

こちらのノコギリにも何の仕掛けもございません!

堅いヒノキの棒だってこの通り!ギコギコ切れちゃいます!

この世紀の奇術に挑戦するこの少女にも、もちろん何の仕掛けもございません!

特別な装備もありませんし、特殊な技能もありません!

家族も故郷もありませんし、戸籍も人権もありません!

このためだけに育てられましたから、生への未練も死への恐怖もありません!

さぁそれでは始めましょう世紀のマジックショー!

イッツショォーーターーイム!!



ふと思いついたやつ。

ホントに切るんじゃないかって違う意味でドキドキしちゃいますね。

それだけ。使い所がわからんね。

これじゃ短いから使い所がわからないのを何個か書いとく。


①リスカ

「こう見えて私だって脱いだら凄いんですよ。」

「嘘つけペラッペラやないか。」

「手首とか。」

「そういう凄さは求められてないねん。」


②手を出す

「据え膳食わぬは男の恥って言うじゃないですか。」

「私女ですけどね。」

「あぁ早く手ぇ出してくれないかなぁ、チラッチラッ。」

「グーでいいですか?」


③まだよくわかってない子供

「コラッ、悪いことした時はなんて言うの(怒)?」

「生まれてきてごめんなさい(泣)。」

「まったくあなたは本当にクズなんだから(笑)。」

「エへへ(喜)。」


どんなタイミングで使うんだって感じのですね。

4コマ漫画とかなら使えるかな?絵なんか描けないけど。

ネタ帳みたいなのにメモッときたい小ネタもたまに書いときましょう。

どんどんブログが雑多になってくぜ!

まだ小ネタ集も完成してないのにもう1月半ばですよ。

半失踪状態ですね。


2023年1月10日火曜日

新年あけおめ

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

途中まで作ってた振り返り動画は完成前に年が明けてしまったのでボツです。

就職先も決まらずもう1年職探しに奔走する羽目になりました。情けないね。

結局何一つ直接的なことは言えませんでした。

どっか入りやすそうな業界探さないとですね。

それはさておき。

年明けにPCを起動したらMicrosoftから通知が。クリックしていくと自動でOneDriveが起動。

次々と同期されていくファイルたち。私はすぐに同期を止め、OneDriveからファイルを取り戻しました。

これまで隔離するだけで放置してきましたが、こいつは生かしておいちゃいけない奴だと気づきましてCドライブからデリート。コントロールパネルからもアンインストールしました。

これでもう復活しないだろうと胸を撫で下ろしたのも束の間、おかしなことが起こりました。

ファイルが開けない。テキストファイルも音声ファイルも開けない。

インターフェイスがサポートされていませんとの表示。

なんのこっちゃわからないので調べてみたところ、dllファイルなるものがデリートされたのではないかと見当がついた。

全くもって消した覚えはないし、ゴミ箱からも発見されなかったのですが、まあ現に不具合が起こってるんだから消えちゃったんだろうってことになった。

そこから色々ネットに転がってる情報を調べて試しました。

コマンドプロンプトに何やら打ち込んでみたり、復元ポイントで回復させてみたり。

でもまぁ上手く行かなくていっぺん最初からやり直すしかないなってことで、Windowsを再インストール。アプリと設定を保持したままでの再インストールでは直らず、個人用ファイルのみを保持した再インストールでようやく直りました。

長く苦しい戦いだった。ていうかその後作業環境を再構築する方が長かったけど。

OneDrive。奴は触れてはならない存在だったのだ。

いやまあホントにOneDriveだけが悪いのかはわかりませんけど。私が勢い余ってメチャクチャなことやってたのかもしれませんし。

でももう触りたくねぇなってことでCドライブ上に奴はまだ残ってます。今は動きを止められてるけどまたいつか動き出すかも。

これまで不具合が起きる度やらなきゃやらなきゃと思いつつやらずにいましたけど、遂にバックアップをちゃんと取るようにしました。めんどくさいし邪魔くさいんだこれが。

でもいちいち再インストールとかやってたら時間がいくらあっても足りませんからね。コラテラルダメージって奴ですよ。違うか。

そう言えばなぜOneDriveを敵視しているのか書いてませんでしたね。まぁMicrosoftユーザーならこいつに辛酸を舐めさせられた人も多いでしょうが。

こいつはですね起動した瞬間、PCのドキュメントとピクチャを全てクラウドに同期しようとしてくるんです。クラウドってのはネットワーク上の倉庫みたいなもんですね。

クラウドに保存されてれば、別のデバイスからアクセス出来たりPCが吹っ飛んでもデータが無事だったりとまぁ色々と利点はあるんです。

ですがねこいつはマジで何でもかんでもクラウドに引っ張ってくんです。もう全部。

そんなことされたら通信量とんでもないことになるし、クラウド上での容量も足りないんですよ。

足りなかったらどうするか。そう足せばいいんです。

有料で。

買って買って容量足りないでしょ、ねぇ買って買って、買わないともう保存できないよ。

うるせ~~~~!!

まぁそういうことです。

Microsoft君はどうしてもOneDriveでお金稼ぎたいらしく、ことあるごとにOneDriveを起動させ、追加容量を買わせようとしてくるんです。

OneDriveは標準搭載、標準起動。PCを買った初っ端からこいつとの戦いが始まるわけです。

クラウドに同期するデータを選択できたり、容量がいっぱいになったらそれでおしまいにしてくれればいいんですけどね。

自動で同期されるからOneDriveがいっぱいになったらCドライブへの保存も差し止められるんですよ。これが意味が分からない。

ここで諦めて追加容量を買う人もいるでしょうが、別にクラウドに保存してもらわなくても結構って人が大半。だからもう黙ってろよって同期を切るわけです。

ここが落とし穴。同期を切られたOneDriveはなぜかCドライブからこれまで同期したデータを全て抹消します。

OneDriveが要らない。ということはOneDriveに保存されてるデータも要らない。じゃあPC本体からもそのデータ消しちゃいますねってロジックなのかな。

頭おかしい。これが原因でMicrosoftはユーザーのデータを人質に取って追加容量を買わせようとしてくるって言われてます。そういう意図もあるのかもしれん。

同期を止められてもOneDriveってモノ自体は残ってますからね。そこにアクセスすればデータは取り返せます。

でもコピーペーストしようとすると権限がないと言われる。元々俺のだぞ、権利がねぇってことは無いだろ、いったいどういうつもりだ。

怒ったユーザーはOneDriveを開きます。すると何が始まるか?

そう同期が始まります。

買って買って容量足りないでしょ、ねぇ買って買って、買わないともう保存できないよ。

うるせ~~~~!!

はい。

殿様商売じゃなかったら成り立たない所業ですね。

まぁ上手いこと点けたり止めたりしながらファイルを取り返し、Cドライブ上に新たに作成したドキュメント、ピクチャを既定の保存場所に変更(最初にそうするのが正解)。

OneDriveは同期を切られ、奥底に幽閉されるわけです。

こいつはデフォルトのアプリですからね。なんかアプリを消してもファイルが残ってたり、ファイルを消してもコントロールパネルには残ってたりします。

そんで完全に抹消しようとしたらこのザマですよ。

私ももっとPCに詳しくならないとダメですね。といってもこういうこと勉強するような場も中々無いですし。

失敗を重ねて学んでいくしかありませんか。

まあでも色々再構築したことで改善されたこともあります。12月ぐらいに買った時はやっつけ仕事でしたからね。

といっても私が弄るのなんてAviutl関連くらいです。

以前はLスマッシャーだとかPSDツールキットだとかごちゃまぜドロップスだとか、入れろって書いてあったもんを入れただけでしたが何個かUIを向上させるものを突っ込んどきました。

1つはDarkenWindow。編集画面が黒くなります。ノートPCの時は白でやってましたが画面が大きくなるとその分光も強くなりますからね。

なんか意識高そうで敬遠してましたがやってみたらとてもしっくり。ボイロやボイボ、ブラウザもダークモードにしときました。

私が今書いてるこれ。Bloggerはダークモードが無くて残念。早く導入してくれ。

もう1つがSplitWindow。編集画面が分割されます。

なんのこっちゃって思いましたがこれまで独立した複数のウィンドウを画面内に敷き詰めてたのが一つのウィンドウ上に集結。無駄な隙間も無く被りも無く操作性が増しました。

再生ウィンドウ、拡張編集、エクスプローラーでメインディスプレイを占有。サブディスプレイには各種設定とPSDツールキット、あとボイロとか。

使いやすいし何より見栄えが良くなったと感心してます。

あ、エクスプローラーをAviutl上に表示させるのにも専用のプラグインが必要です。名前は忘れたけど。

この辺りはAviutl使ってる人なら脳死で突っ込んでいいと思います。もう入れてるよって人も多いでしょうが。

ここまでするとかなりAdobeに近くなるって書いてましたね。やっぱりAdobeって使いやすいのかな。

Adobeも良さそうなんですけどね。高いのと単に売り方が気に食わないってのがあります。Wondershareとかもそう。

英語圏の連中の占有権に胡坐をかいた阿漕な商売には辟易します。

私のこういう所直さないと就職したとき苦労しそう。

IT系もいいですね。PCに詳しくなれそうですし人手不足で引く手数多って聞くし。

3月、4月くらいで早期決着を目指したい。ていうか早期決着できなかったら泥沼化しそう。

まだまだ呑気に動画作ってる余裕はつくれなそうです。悲しいね。

年始の挨拶をできるうちに小ネタ集は作ります。たぶん。

そんなこんなで終わりますか。

長文駄文失礼しました。


2022年12月27日火曜日

補講

ー放送開始ー

「お昼の放送の時間です。今日は…え、ちょっと先生何やってるんですか!」

(物音)

「はい、マイク借りるよ。突然ごめん、今日はみんなに話したいことがあって来たんだ。」

「知っている人もいるかもしれないけど、先生はこの学校からお別れすることになった。だからその前にみんなに別れの言葉を言いたいんだ。」

「先生のクラス、2年3組のみんな、聞こえているかな。みんなは先生が初めて担任したクラスの生徒たちだ。みんなと過ごした日々の思い出は今も胸に焼き付いてるよ。」

「他のクラスの皆にはちょっと退屈かもしれないけど、この時間を使ってみんなとの思い出を振り返らせてほしい。先生の人生の大きな転換点だったからね。」

「初めて教室に入って挨拶する時のドキドキした気持ちは鮮明に覚えてる。扉の前で大きく息を吸って、元気よくおはようって言いながら一歩を踏み出した。みんなはまばらにだったけどおはようって返してくれたね。」

「教壇に立って自己紹介しながらクラスのみんなの顔を見渡した。みんなは緊張した様子で期待と不安の入り混じった表情だったね。私も顔は笑ってたけど実はみんなと同じ気持ちだった。」

「教師としての務めを果たせるか、みんなと上手くやっていけるか。私はそんな不安を心の隅に押しやって、先生とみんなの学校生活が充実したものになるように努めようと意気込んでたんだよ。」

「初めはぎこちなかったクラスの雰囲気も徐々に和らいで、みんなの間に笑顔が溢れるようになった。お昼休みや放課後には先生のところにもみんなが話しかけに来るようになったね。先生とみんなの距離が縮まってるのを実感した。」

「始まりは些細なことだったんじゃないかな。忘れ物をしてきた生徒に、先生は強く怒らなかった。笑ってすました。そこまで目くじら立てるようなことじゃないと思ったからね。でもそのせいでみんなは先生のことをああ、この人は大丈夫な人なんだって思っちゃったんだろうね。」

「みんなは先生の授業中ずっとおしゃべりしてるようになった。先生の宿題をやってこなくなった。先生が注意してもニヤニヤ笑うだけで先生の言うことを何も聞いてくれなくなった。」

「ある日、教室の扉を開けると黒板消しが降ってきた。古典的なものだね。今時やる人がいるのかと思う。先生の頭は真っ白になったよ。内も外も。みんなは大きな声で笑って先生は小さく笑いを浮かべながら白い粉を払った。」

「先生は大声で怒鳴る教師が嫌いでね。だってあんなのみっともないじゃないか。教師も生徒も理性のある人間だ。守るべき規範があるなら説いて聞かせればいい。大きな声で恫喝するのは獣相手にやることだって思ってた。」

「先生の考えが間違ってたよ。先生の言葉は何一つみんなには聞き入れられなかった。黒板消しはいつしか水の入ったバケツになったし、授業中のおしゃべりは先生に対するからかいの言葉になった。先生の宿題をやってこない代わりにみんなは先生の悪口を書いた紙を提出してくれた。」

「先生は頭を抱えたよ。どうやったらみんなにそういったことを止めさせられるだろうかってね。自分のためじゃないよ。みんなのためだ。成績も下がるし内申点だって下がる。みんなの将来のためにならないんだよあんなことは。」

「だから先生は頭を下げた。学年主任の先生に、教頭先生に、校長先生に。私が言って聞かせますから、必ず更生させますから、なにとぞ穏便にってね。先生はみんなが態度を改めてくれるって信じてた。根は悪い子たちじゃないって信じてたから。」

「でもみんなは…みんなは本当に…。あんなことをするんだね。先生は人の善性ってのを妄信してたみたいだよ。みんなで口裏を合わせて先生のこと犯罪者に仕立て上げて。ただ自分たちの一時の楽しみのために。」

「先生はね…小さい頃から先生になりたかったんだ。子供に真剣に向き合って、時に優しく、時に厳しく道を指し示すような、そういう存在になりたかった。修学旅行や文化祭も生徒と一緒にはしゃぎたいし、いつか大人になった生徒たちと昔を懐かしみながらお酒を飲みたいなって思ってた。受験に失敗して大学には一浪して、教員免許を取ってからも配属先が決まるまで2年待って、やっとの思いで先生になったんだ。」

「…俺がバカだった。」

(沈黙)

「なあ、みんなはこれから…」

「一人の人間を死に追いやったっていう事実を背負って生きてくれ。」

(金属音、血しぶき、倒れる音。)

(女生徒のすすり泣く声と教師の叫び声。)

ー放送終了ー


2022年12月26日月曜日

全部落ちとるやないかボケ

あ~全滅ですわ~。

マジで進路どうすんだよコレ。もうさすがに今年の募集ねぇぞ。

今回のは手応えあったんだけどな。わざわざ雪の中山形まで行ったのに。

ファ~。

ちゃんと親と話さないとだな。

どうしよっかなホント。

親とはお別れしてフリーターになるか。

親に頭下げてあと1年やらせてもらうか。

どっちにせよこれまでのこととか俺自身のこととかいい加減はっきりさせないとか。

あ~嫌だな~。

失敗したな。なんでこんなになっちゃったんだろ。

自殺するから関係ないみたいなスタンスでいたツケか。

せめてもうちょっと逃げ道を用意しておけば。

公務員試験の勉強しておいたり、形だけでもサークルに入っておいたり。

判断ミスだな。

院試が解けないのが想定外だった。自分の実力を人並みだと思ってはいけないとあれほど

いやよそう。今さら詮無いことだ。

作戦を立てよう。これからは自分の判断で動かないといけないんだ。

フリーターとして生きてくのは特に準備も必要ない、というか落ちて行った先だから準備もクソもないのでいったん保留。

一応は就職先を探す方向性で行くか。

その場合ネックとなるのは金と時間。

バイトで生活費を稼ぎながら就職活動ってのは現実的ではないか。その場合親からお金が貰えるかどうか。

貰えるかどうかで言えば貰えるんだよな。留年でも浪人でも専門学校に進学でもいいとは言ってる。

どういうつもりで言ってるんだろうな。

本気で俺という人間自体には問題がないと信じているのか。あるいは俺自身の問題に触れない代わりに金は出すということなのか。

わからない。わからないのは面倒だ。

親との関係をどうすればいいのか、どうしたいのかが自分でもわからない。

後は時間の問題。既に24卒の募集は始まってるんだ。

切り替えるんなら早くしないといけない。

今年出遅れ過ぎたせいで来年の分まで出遅れるのは洒落にならない。

公務員試験を受けるという手もあるか。確か8月…だったか。調べとかないと。

卒論も書かないといけないのにてんやわんやだ。

バイト、辞めるか。逆に増やすか。

考えないといけないことが多過ぎてパンクしそうだわ。

とりあえず30から帰省。

今度こそちゃんと話さないと。話させてくれるかなぁ。

あ~死にてぇな~。

めんどくさくいから死ぬのはさすがにナシか。


2022年12月23日金曜日

世間の声 他

何個か思いついたのでメモっとく。

次の小ネタ集用。4個か5個くらい。

今更だけどこのブログを見てると動画のネタバレを喰らうぞ。


1.世間の声

逃げるな卑怯者!逃げるなぁ!

私たちはいつだってお前より過酷な環境で頑張ってるんだ!

不幸な人間がだ!

生まれだってお前より恵まれない!暮らしだってお前より楽じゃない!

逃げるな馬鹿野郎!馬鹿野郎!

卑怯者!

私たちの方がずっと辛いんだ!苦しいんだ!

お前は不幸じゃない!

誰も死ななかった!逃げださなかった!生き抜いた!

お前はクズだ!

逃げるな卑怯者ぉ!


【解説】

はい。なんか聞き覚えありますね(すっとぼけ)。

マンガ読んでる時ふと思いついたのを思い出した。

夕暮れ時の屋上。フェンスに手をかけた少女にその言葉は投げかけられる。

彼女は顔を歪ませながらフェンスを乗り越え、そのまま飛び降りる。

逃げるな卑怯者ぉ!その言葉を背に受けながら…

って感じ。

世界は私を許さない。だから私も世界を許さない。


2.故人への想い

イタコさん「それでは口寄せについて説明しますね。」

「お父様の霊を私の身体に下ろしますので、その後はご家族でどうぞお話しください。口寄せ中は私の意識は無いため、話の内容はわかりませんのでご安心を。」

「って、もう何度も説明しているのに今更ですよね(笑)。」

釣られて笑う娘たち。毎年の恒例行事なのだ。

「今年もよろしくお願いします。」「父がどうしているのかいつも気がかりで。」

「お二人は本当にお父様想いですね。」

イタコさんは居住まいを正し、目を閉じる。

口寄せに移ったのだ。

「…ああ。」

彼女の目が開き、瞳に戸惑いが映る。

視界の中心に娘たちを認めると、口から嗚咽のような吐息が漏れた。

「すまなかった。本当にすまなかった。どうかもう許してくれ…」

娘たちは先程とは打って変わった意地の悪い笑みを浮かべながら彼女を…いや父親を見下ろす。

「お父さん、元気にしてた?」「あの山奥の居心地はどう?」

「…お願いだ。これまでのことは全部俺が悪かった。だから「だから何?」

「ちゃんと供養してくれって?冗談でしょ?」「どんな神経してたら私たちにそんなことが言えるのかな?」

ニヤニヤと笑う二人の表情には侮蔑と憎悪、そして愉悦が見て取れた。

「謝っても謝っても殴られたよね?」「殴られた殴られた。鼻血が出て歯が折れるほど殴られた。」

「髪を掴んで引き摺られて壁に投げつけられたよね?」「お腹を蹴り飛ばされてお前らは売女の娘だって言われたなぁ。」

二人の言葉をただ目を伏せて聞いている。悔恨の念に、娘たちへの罪悪感に苛まれたとしてももう遅い。

もう死んでしまっているから。

「誰からも弔われない魂はどこにも行けないんだってね。ずっとこの世に留まり続ける。」「ねぇ、これからもずっと暗く冷たいお墓の中で、いつまでも1人で過ごしてね。」


【解説】

亡き父への想い。生きている間はついに伝えることはできなかった。

嫌がらせのためだけに毎年イタコさんに口寄せしてもらってる。

イタコさん「父親想いのいい娘さん達だなぁ(くちポカーン)」って感じ。

しかし霊魂の話をすると色々と頭がこんがらがってくる。

この話での設定はイタコさんは降霊中の記憶がない。死者は弔ってもらえないとあの世には行けない。かといって自由に動き回れるわけでもない。

まぁ違和感のあるような設定ではないか。

口寄せってどういうもんなんだろ。

そも仏教の観点においては霊魂というのは死後輪廻の輪を巡り、生前の行いによって六道のいずれかに転生する。幽霊はおろか、先祖の霊という概念すらない。

父祖の霊を弔うというのは儒教的な考えで、それが仏教に組み込まれたのは法事を取り行うことによる安定的な収入が目当てだったという話を聞いたことがある。

葬式だけでなく、お盆やら何周忌やら定期的な式典の場を設けるため、墓石や線香類、あの謎の菓子もどきなどの商品を取り扱うための詭弁なんじゃなかろうか。

でも幽霊の話自体は昔からあるよな。確か仏教に儒教的な考えが取り込まれたっていうのが江戸末期、幽霊談やら幽霊画やらは平安時代からあったような気がする。

歴史の話は自信無いから止めよう。専門家じゃないとわからんし専門家でも必ずしもわからん。

三魂七魄の話は個人的に納得した記憶があるな。今ちょっと調べたらこれは道教らしいけど。

魂魄この世に留まりて悪行を成す。だったかな?

一般にイメージされる魂というのは実は3種1セットの代物で、死ぬと天魂人魂地魂の3つに分離する。天魂は天に、人魂は人の世に、地魂は大地に帰る。

魄は肉体。というか身体を司る気の塊みたいなもん。

これを幽霊やら何やらに当てはめると、天って言うのがいわゆるあの世。天国とか彼岸とか言われてるので、年1で帰ってきたり呼ばれたら降りてきたりする。

人魂はこの世に留まり、墓に居たり背後に居たりする。地魂は地獄とか輪廻転生とかかな。

うーん?天国とか地獄とかの概念がわからんな。よく考えたらこれも仏教的な考えに反してね?でも地獄絵みたいなのはあるよな?

天国はキリスト教か。極楽浄土、解脱したら行くんだっけ?地獄にはなんで行くんだ?悪いことしたら畜生道とか餓鬼道に落ちるんじゃなかったっけ?

魄しか残らなかったのがキョンシーらしい。魂だけだと人魂(ヒトダマ)みたいになり、幽霊っていうビジュアルのものは一魂3~6魄くらいかな。

納得できるようなできないような。宗教的観点、民俗的観点って分けて考えるとわかるんだけど、まとめると矛盾が生じてる気がする。

イタコさんはどの魂を降ろしてるんだ?イタコさんって仏教的な尼さんとかじゃなくて民間信仰のシャーマンだよな。宗教的にはまた独立したものなのか。

北海道のアイヌや沖縄のユタも魂云々では一家言あったよな。日本の概念ってなんか時々ガバガバ過ぎてわけわからんくなるな。

大陸から渡ってきた考え方と日本独自の考え方が組み合わさってまた別の考え方が生まれ、そこに西欧からの考え方も参戦してきてもうしっちゃかめっちゃかだ。

ダメだこれもうわからん。何の話してたのかもわからんくなってきた。

誰か解明してくれ(他力本願)。


3.不毛な応酬

ガラガラガラー(玄関を開ける音)。

「すいませーん。」

バチィーン(平手打ちの音)。

「謝るくらいなら最初からするんじゃねぇ(怒)‼」

「え…?ああ、すいません…あっ!」

「謝るくらいなら最初から(以下略

後日。

ガラガラガラー(玄関を開ける音)。

「ごめんくださーい。」

「はぁい何でしょう。」

「ごめんくださーい。」

「…何ですか?」

バキッ(グーで殴る音)。

「ごめんをくださいっつってんだろ!謝罪を要求してんだよこっちは(怒)!」

「上等だこの野郎!ぶっ殺してやる!」

ドカッバキッグシャッ(殴り合う音)。


【解説】

なんだこれ。

ふと思いついた奴ですが、意味わからん過ぎる。

シュールな笑いが生まれるか、困惑によるシラケた空気が生まれるか。

場面転換代わりに合間にスッと突っ込んでおきます。

こういうのたまに頭から離れなくなるけど扱いに困る。


4.横行する不正

部室にて言い争う少女たち。

集めた部費が盗まれ、探索の末一人の少女の鞄から発見される。

彼女は犯行を自白。金に困っているわけではないけれど小さい頃から盗み癖があるのだと言う。

涙ながらに謝罪を述べる彼女を前に、皆は彼女を許そうとする。一人を除いて。

その一人は盗難行為があったのは事実なのだから先生に報告すべきだと進言する。

大事にしたくない皆と筋を通したい彼女。

次第に盗人の少女対それ以外の図式から、警察気取りの少女対それ以外の図式へと対立構造は変化していく。

あくまで道理を貫くべきと主張する彼女に対し、他の皆は苛立ちを募らせていく。

前から態度が気に食わなかった。偉そう。優等生的な感じが鼻につく。

口々に彼女に悪口を浴びせ、彼女たちは連れ立って部室を後にする。

何も悪いことはしていないはずの彼女。

良いことをしているはずの彼女。

そんな彼女は一人取り残され、いつまでも佇み続けるのでした。


【解説】

ちょっとは空気読もうよ。

かなり初期の頃に考えた奴。昔書いたのはこういうの多いよね。

私もこういうことやっちゃうタイプの人間なので、なぜ孤立するのかってのを自覚しちゃうと辛いっすね。

不正と言い切ってしまえばそれまでなんですけど、やっぱり人と人との付き合いってそういうもんですし。

許しちゃいけないもんもありますが、その基準を決めるのは自分ではなく自分が所属している集団だってのは弁えないとですね。

それが気に入らないなら集団から抜ければいいだけですしね。

大した量もない割に登場キャラが多く、出番を回しやすいのがお得。


5.命に値段をつけて

誘拐された少女。

犯人の男は彼女の家に電話をかける。

身代金の交渉をするためだ。

電話に出た母親は最初こそ取り乱した様子だったが、すぐに交渉に応じる。

犯人は身代金として1000万を提示する。

深く考えて出した数字ではない。

旦那の年収がそれくらいだと調べがついていたからだ。

母親はこう答えた。

「高すぎる」と。

犯人は虚を突かれた思いだった。こういう場合、親は提示された額を何とか工面しようとするものではないのか。

まさか一蹴されるとは考えていなかった。

男は問う。

高すぎるということはないのではないか。

母親もパートで働きに出ているのだから、世帯年収は1000万以上はあるだろう。子どもの年齢を考えれば貯蓄も十分にあるのではないか。

母親の答えはこうだ。

確かに1000万を支払う能力はある。だがその1000万は余剰金ではない。

男にはよくわからない。

つまりその金は子供を育てるためのお金であり、その金を渡してしまったら子供を返してもらっても育てられないということらしい。

なるほど。では幾らなら渡してもいいのか。

再度男は問う。

ウチに渡していいお金なんかない。

母親の返答は至極当然なものだった。だがそれでは男も引き下がれない。

その金は今すぐ必要なものではないだろう。渡してしまっても後から都合をつければいいだけではないか。

母親はため息をつく。

今後数年の収入を加味した上での育成費用だと。

サラリーマンやパートの収入など頑張ったところで大きくは変動しない。

後から巻き返すことは困難だと。

男は困ってしまう。

この家は本当にお金がないのかもしれない。

金持ちだと思ったから狙ったのだ。生活が破綻するのなら止めておく。

待てよ。男は思い留まった。

年収が1000万円で子供が一人で生活がギリギリなんてことあるか。

だったら他の家庭はいったいどうなるというのか。

贅沢をしているからお金が足りないなどとのたまうのだ。

男は騙されたような気分になってそのことを問いただした。

その育成費用とやらには塾や習い事の費用も含まれているのではないか。

食費や交際費にだって見直せる部分があるのではないか。

まさか私立の学校に通わせる気じゃないだろうな。

不信は絶えない。

母親はそのすべての問いに対して、悪びれもせずに肯定した。

男は呆れる思いだった。

そんな贅沢をしておいて金が無いなどとよく言えたものだ。

勉強は学校の先生に聞くなり図書館で自習すればいい。

祝い事の日はファミレス、旅行は数年に1回。

学校は公立でいいし別に高卒でいい。

男は諭すように、小馬鹿にするように語った。

母親は冷たい声で言い放った。

「足りない」と。

それでも生活していくことはできるだろう。

でもそれで私たちにどんな見返りがある。

わざわざ子供を産んで、育てるメリットがどこにあるというのだ。

男にとってそれは初めて触れる考え方だった。

母親は語る。

私は娘に期待している。

具体的に言うと投じたリソース以上のリターンを生み出すことを求めている。

今の私たちの階級より上の階級へと進んでくれることを。

上?

男にとって彼女の家は上流階級だ。上を望む必要がどこにあるというのか。

ウチなんてまだまだよ。母親は吐き捨てる。

階級とはつまり、社会的地位や収入のことであった。

基本的に子の階級が親の階級を上回ることはない。

順当にいけば同じに、漫然と過ごせば少し下に。

上に行くためには無理をしなければならない。それは幼少期からずっと。

当たり前のように贅沢ができる階級に行くためには、子供の頃から当たり前のように贅沢をしておかなければならない。

同じ経験をしてこなかったら同じ階級には成れないだろう。

母親は熱弁する。

男には難しいことはわからない。

でもこれまでの人生でそういう暮らしをしている人と喋ったことはないなと思った。

それだけ階級的な隔たりがあるということなのかもしれない。

でもそれはそれだ。

男だって一生物の危険を冒しているのだ。

それだけ気を回しているのなら当然事故や病気になった際の貯えもあるはずだ。

それを俺に回せ。

娘が帰らなければ計画はパーだ。交渉は男に有利である。

母親もそのことはわかっているのだろう。

「1000万は出せません…」弱々しく呟く。

消費者金融に行くなり奨学金を借りるなり金を工面する方法はあるだろう。

それにこう言っては何だが俺が捕まったら払った金は全部返ってくる。

男は甘く囁く。もう一押しだ。

「そんな大金払うくらいなら返してくれなくて結構です!」

「じゃあ殺して埋めるかぁ?」

激昂した母親に冷たく告げる。もちろんブラフだ。

「…500万なら。」

「おいおいいきなり半額かよ。」

「…600万。」

「もう一声。」

「650。」

「…いいだろう。」

少し低いが妥協点だろう。あまりこの少女に負担を強いるのも心苦しい。

「お前も大変だな!」

男は傍らの少女に明るく声をかける。

彼女は口を真一文字に結んで、じっと何かに耐えているようだった。


後日。無事に親元に帰ってきた少女。

母親は泣きながら彼女を抱きしめる。

「…ごめんね。お金。」

「いいのよ。お母さんはあなたが無事なだけで。」

微笑む母につられ娘も微笑む。

その笑みはどこか悲しげなものだった。


【解説】

長いんだよ(怒)!

メモ的なもんだから別にいいんだけど形式をどうするかが割と謎。

小説的にするかプロット的にするか。これはちょっと半端だったね。

まぁいいや。

現実離れした風刺的な物にするつもりだったけど、文字に起こしてみるとやり取りを娘に聞かれていることを知らずに口が滑ったように捉えられなくもない。

まぁにしてもって気はするけど。

あなたが元気に暮らしてるだけでいいからとか言って、ホントに元気に暮らしてるだけでいいと思ってる親はそういない。

実際は「だけ」の中にたくさん要望が詰まってる。

そのことに無自覚な人も多いのが何ともね。生きづれぇわ。

エンディングの入り方どんな感じにするか考えないとだね。

いつもついつい使い回しちゃうから。



12月24日。今日クリスマスか。

休日がクリスマスになるから恋人がいる人だとはしゃいだりするのかね。

今日明日バイト入ってるし、明日は研究室の水やりもあるし。

休みたがる人が多かったのかなぁ。

イベント事だからと言って特に予定もないのは私みたいな人間の強みですよね。

いつかは私も予定がある側に…なるわけないか。

「かわいそうな子ずんだもん」出してからまだ何にも手をつけてない。

忙しいってのもありますが、ぶっちゃけデュエプレしてました。

リュウセイホール4枚生成して私もNエクスマスターズに参戦ですよ。

メチャクチャやられる側からメチャクチャやる側に回ると楽しい。

次は小ネタ集作るか、久々に振り返り動画作るか。

まだ当分はダラダラやってます。

Youtube伸ばすのは諦めました。とりあえず今のところは。

お前は私生活どうにかしろよって話ですし。

そんなこんなでもう2時だし寝ます。

長文駄文失礼しました。


2022年12月2日金曜日

歯が汚い

育ちの悪さはどこに現れると思う?

歯だよ。

てことでちょっとした駄弁です。

最近Fさんのシリーズ物で歯の話が出てきて気になったので書いときます。

「臭かったY君」だったかでも似たようなこと言ってたかな?

歯列矯正やホワイトニングの有無によって、家庭の経済状況や親の教育的関心の程度が知れるといった話ですね。

まぁ確かに遠い記憶の中、小中学校辺りで歯がやたら汚い人がいた気もします。

言われてみると「歯」という物は中々奥深いものがありますね。

最初から綺麗な人、汚い人いますが、そこからどう変わるかですよね。

見た目が及ぼす印象の重要さを理解している親、あるいは単に見栄えを意識する親ならばそこに対して何らかの介入を行う。

汚い歯が手つかずであるならば、その人自身も親から手つかずであったということが窺い知れるわけです。

私の歯は汚いです。

全くの手つかずというわけではありません。

私は小学生の頃は歯列矯正を行っており、かつては綺麗なもんでした。

だけど生え変わってきたきた私の永久歯は全体的に黄ばんでおり、ところどころに白や茶色の変色が見られるという中々の逸品でしてね。

歯並びこそ整えられたものの歯を見せて笑えば汚れがついていると指摘されるような状態です。

なぜ歯列矯正は行われホワイトニングは行われなかったのか。

時期的なものだったのか経済的なものだったのかは知りません。

私は特に気にすることは無く、親もそのような話をすることはありませんでした。

私が笑うことはおろか口を開くことすら無くなったからかもしれませんね。

母は私のために何かしたという実績が欲しかった。

歯並びだけ綺麗にしても歯自体が汚いままでは印象という面では何も利点がない。

彼女はそこまで思い至らなかった。

私の歯は生まれた時から汚かった。

母の介入など無意味になるほど汚かった。

私にとって私の汚い歯はどうにもならなかった物の象徴なのかもしれません。

母は狂っているのだろうか。

最近の私の悩みの種です。

私はまだ就職活動を続けています。まだいけそうなので。

院試の2次募集は捨てました。

母は泣きました。

どうしても理解できない。母という人間が。

彼女はいったい私をどうしたいのだろう。

両親が私の状態を把握しているのか、把握していたのかというのは未だに確証が持てない。

父は目を背けてるだけ、母は何も覚えていない。それがこれまでの認識だった。

わからない。わからなくなってきた。

高校生の頃だったろうか。

「小さい頃はよく笑う子だったのに、なんで笑わなくなっちゃったんだろうね?」

私に面と向かってそう言ってきた時、母はもうとっくに狂ってしまっているのではないかと思った。

その反動で逆に父親の方はまだ話が通じると思い込んでしまった。いやそう思いたかったのかもしれない。

父も一度話をしに戻って来いと言っていた。

父も狂っているのだろうか。

この状況で帰省して何の利がある。就活もいよいよラストチャンス、大学生活もラストスパートだ。

ここを乗り切れるかが世間体を守れるかどうかの瀬戸際だろうが。

ずっと世間体を守るために頑張って来たじゃないか。何一つ心を通わすことは無いが心は一つだったはずだ。

もしかしたらあの人たちは本気で自分たちのことを良き理解者、支援者だと思っているんじゃないか。

だとしたらどうかしてると思う。

曖昧なまま離れて行けば曖昧なまま手放すもんだと思ってた。

9月に帰った時は何も言わなかった。兄も居たしそんな空気じゃなかったから。

何も言わなければ何も察することはできないか?

私だってバカじゃない。

子供二人育てるだけで大変なんだ。自閉症のガキの相手なんてしてられないのはわかる。

教育費用も文化資本も潤沢にあった。だからこそ自力で言語能力も適合させられた。

私はバカじゃない。

叩かれ罵られ、無視され悪態を吐かれるような家庭でなければ私が塞ぎ込むこともなかったなんてことは言わない。

適切なサポートを受けられていれば孤立することもなく、今とは別の人生があったかもしれないなんて言わない。

言いたくないんだ。言わせないでくれ。

曖昧なままにしておけば年に1、2回愛想笑いするくらい我慢してやるから。

お願いだから少しくらいは私の苦しみを酌んでくれ。



2022年11月30日水曜日

調声録

ようやくパソコン買って諸々設定終わりました。高い買い物だった。

デュアルモニターにもできたけどデスクが小さいねこれ。デスクも買い換えないとだわ。

PCスペックはガレリアのゲーミングPC、RTX3070、Corei7-12700K。3080にしようかと思ったけど、ちょうど売り切れてたので妥協しました。

ボイロの移行も終わったのでついでなんでいろいろメモっときます。

マスターは音量のみ2.0に上げてます。 1.2だったわ。


結月ゆかり

音量2.0、話速1.3、高さ1.1、抑揚1.4。

声は比較的安定。声量が小さい時がある。

高音や感情パラメータによって声量がまあまあ変動する。適宜調整の必要アリ。

高さを0.9以下にした低音モードを動画で時々使っている。しゃがれた印象だが違和感はない。


紲星あかり

音量2.0、話速1.3、高さ1.1、抑揚1.4。

声は非常に安定している。高くても低くても崩れることはない。

感情パラメータこそないが高低や話速、感嘆符によって感情表現は容易。

割と何でもできるが安牌として頼りすぎな気はする。


琴葉茜

音量2.0、話速1.4、高さ1.1、抑揚1.4。

声は安定。関西弁の子。

声が高い時と低い時でかなり印象が変わる。感情パラメータを上げると別人になりがち。

私は関西弁をよく知らないので適当にやっているがこれまでクレームが来たことはない。


琴葉葵

音量2.0、話速1.4、高さ1.1、抑揚1.4。姉と同じ。

声は安定。標準語。

茜ちゃんから関西弁という特徴を抜いた感じ。つまり特徴はない。

悲しみパラメータ50で心霊番組のナレーションになれる。


民安ともえ(鶴巻マキ)

音量1.8、話速1.3、高さ1.1、抑揚1.2。この人だけ声質がうるさいので音量1.8。

安定してはいるが癖が強い。声質もそうだし高さや速さによる印象の変化も大きい。

一声でマキマキもしくはペッパー君だとわかる。キャラクター性が強い。

あかりちゃんにゆかりさんの相棒枠を取られ扱いが難しい。


東北ずん子

音量2.0、話速1.3、高さ0.8、抑揚1.0。

個人的には不安定。高音の方が安定するが私は彼女に地声が低い系女子を求めている。

語尾が上がりがちで文末の高さを調整する必要アリ。

ドスの利いた声で話してほしい。


東北きりたん

音量2.0、話速1.2、高さ1.0、抑揚1.1。

旧世代とは思えない安定感。紲星あかりと双璧を成す。

大人びた子供の声と言った印象で需要が高い。

子役ができる人が少ないので重宝される。


東北イタコ

音量2.0、話速1.3、高さ1.0、抑揚1.2。セクシーパラメータMAX。

新参故評価なし。セクシーを上げた方が安定する。私は最大まで上げた。

少し触っただけだがおそらく使いやすい。

成人役をできるメンバーで有望。


音街ウナ

音量2.0、話速1.3、高さ0.86、抑揚0.9。調整の余地あり。

新参故評価なし。多分不安定。

ミリアル以来の沼になりそうな予感がする。

子役かつきりたんの相方ができる有望株。


桜乃そら

音量2.0、話速1.2、高さ1.0、抑揚1.2。

まだ慣れてないが不安定寄り。

高音と低音でかなり印象が変わる。高さより抑揚をイジると安定させやすい。

成人役かつ教師役が可能。サブながら出番は多そう。


以上。以下共通項目メモ。

音量はマスター2.0 1.2 ×ボイス2.0が適当。これはまぁYoutubeで動画とか見ながら調節すればいい。

2と+いずれも調声の基本は一緒。速さを中心に各パラメータを上げる。2の方が変動は大げさに。逆に+は控えめに。

感情パラメータはここぞという時以外いじらなくていいかな。結構語尾の響きが変わって気になる。

上記の調声はあくまでデフォルト。具体的には「金木犀」のBGMに合わせている。

話速やセリフの間などの会話テンポは場面の雰囲気やBGMによって適宜調節が必要。


パッと思いつくのはこんなもんですかな。

なんかキーボードにまだ慣れてなくて手間取っちゃった。

そんじゃそろそろ動画編集始めます。

ずんだもんのセイレーンボイス貰ったけど思った以上に自由度低くて持て余してます。

セイレーンボイスで何か作るか知らんぷりして別の動画作るか。

今日は寝て明日考えます。

長文駄文失礼しました。


2022年11月25日金曜日

末日

『ホントに悪いね。こんな時間に。』

「別に構いませんよ。」

車から降りて、電話口に笑いかける。

今日の先輩はやけに萎らしかった。


連休の終わり、旅行先から帰宅してすぐのことだった。

明日の仕事に備えて寝る支度をしていた時、電話が鳴った。

『悪いね。こんな時間に。』

「どうしたんですか?」

職場の先輩だった。新人の頃からお世話になっている相手だ。

『ちょっと出先で財布を無くしちゃってな。帰れないんだ。』

「えっ!大丈夫ですか?」

『それで悪いんだけど今から言う場所まで迎えに来てくれるか?』

「…今からですか?」

思わず言葉に詰まる。時刻は0時を回っていた。

『ホントにごめんな。でも早く帰りたくてな。』

「それはまぁそうですよね。明日も仕事ですもんね。」

『頼むよ。他に頼める相手もいないんだ。』

先輩の声は何だか悲しげで、私は断れなかった。


私は車を走らせ、先輩の元へ向かった。

指定された場所は繁華街の外れだった。

明かりも少なく、街路樹に覆われて薄暗い。

「先輩。ここで何してたんですか?」

『んーまぁ飲み屋を出てフラフラ歩いてたらここまでな。』

「それで財布を無くしたわけですか。」

『そんなところだ。』

街路灯の明かりを頼りに先輩を探す。

「どこで待ってるんですか?」

『どこだろ?広場みたいになってるとこだったかな?』

「それじゃわかりませんよ。」

『んーと、どっかに自販機ある?』

遠くに自販機の光が見える。たぶんあそこだろう。

「ありましたよ。」

『おーじゃあたぶんその近くだ。』

「手とか振ってみてくださいよ。」

『いやぁちょっと難しいかな?』

は?

人に迎えに来させといて何言ってるんだこいつ。

「ふざけてるんですか先輩。」

自販機に向かって歩きながら、少し声を荒げる。

こういうふざけ方をする人じゃなかったと思うが。

『…ごめん。さっきの噓。』

「どのことですか?」

『財布無くしたっていうの。』

「え?」

『ホントは盗られたんだ。』

「…先輩?」

『歩いてたら後ろから殴られてな。そいつが財布持ってった。』

「じゃあ警察に『まぁ聞け。』

初めて聞く先輩の声だった。暗く、無機質な。

『当たり所が悪かったんだろうな。あいつも焦ってたよ。』

『財布はきっちり盗んでったけどな。ひひっ。』

自販機の前に立つ。先輩の姿はない。

「どこに居るんですか?」

『奥を見ろ。』

目を凝らす。茂みの奥に何かが落ちている。

黒いスニーカー。見覚えがある。

「先輩。」

『なんだ?』

「その話っていつのことですか?」

『連休の初日だよ。』

その言葉を裏付けるように、辺りにはかすかな腐臭が漂っていた。


2022年11月10日木曜日

『ウェーイ彼氏君見てるぅ?』

 『ウェーイ彼氏君見てるぅ?君の大事な彼女さんは今、俺の隣で寝てまぁすw』

私は目の前の光景が信じられなかった。厳密には画面に映った映像だが。

そこに居たのはKと、紛れもなく彼女だった。

「なんで…」

思わず声が漏れる。どうしようもなく震えているのが自分でもわかった。


自宅に着いた時にはもうすっかり暗くなってしまっていた。

私は久々の遠出と慣れない人混みで疲れ切っていた。

早くシャワーを浴びて、ベッドに入ろう。

そう考えていた時、メールの受信音が鳴った。

最初は見間違いかと思った。だが間違いなく送信元はKのものだった。

目を疑った。質の悪い冗談かと思った。だけど私の指は咄嗟にメールを開いていた。

文章は無く、ファイルが一つ。

私は中身を確かめずにはいられなかった。


その結果がこれである。

『彼女さんさぁ、もう俺の方がいいってさぁw』

私は何とか動揺を押し殺し、わずかばかりの冷静さを取り戻していた。

いったい誰がこんなものを送って来たんだ?まさかKが?

『お前が頼りないから、俺みたいな奴に女取られちまうんだぜw」

画面の中でKは変わらぬ憎たらしい笑みを浮かべている。

私はそれを床に投げ捨て、ベッドに飛び込んだ。

何も考えたくない。


日の高くなった頃、眠りから目覚めた。

午後からの講義には出なければならない。

今日くらいは休みたかったが、これまでサボってきたツケだ。もう休めない。

私は昨日の映像を確かめようと手を伸ばし、下ろした。

確かめたくない。

昨日のあれは悪い夢だったのだ。そう言い聞かせることにした。

少なくとも今日の講義が終わるまでは。


重い足取りで大学へと向かう。

遅刻ギリギリ、いつもは一番後ろの席に陣取る。

「お、おはよう…。」

遠慮がちな声。視線は泳いでいる。

同じサークルのメンバーだ。普段はもっと調子の良い奴だが、気を遣わせてしまってるのだろう。

私は軽く手を挙げ、少し離れた席に座る。喋るのはお互い気まずいだけだろう。

Kと彼女も同じサークルだった。

Kは大学に入って初めてできた友達だった。彼女に告白する時、背中を押してくれたのもあいつだ。

一度記憶の蓋が開くと、次々と思い出が蘇ってくる。

親友と恋人と過ごしたもう戻らない時間を思って、涙が零れた。


気づけば講義は終わっていた。

私はフラフラと大学を後にし、帰路についた。

もう学校なんかやめてしまおうか。

あの二人の居た場所なんかもう居たくない。

そう思ったがその後どうするかが何も思いつかなくて、ただとりあえず歩いて家に帰った。

床に投げ捨てられたスマートフォンを拾い上げる。あの映像をもう一度確かめないと。

不在着信が何件もあった。全部Kからだった。

私はその時になってようやく恐怖を感じた。

Kは私を恨んでいる。もしかしたら彼女も。

玄関のチャイムが鳴った。私は射貫かれたように動けない。

視線が玄関に縫い付けられる。

「…Kなのか?」

問いかける。

と同時に凄まじい勢いでドアが叩かれた。何度も何度も打ちつけるように。

私はベッドに潜り込んで震えていた。

私が悪いわけじゃない。

ふざけ始めたのはKだし、彼女も止めなかった。

私だけが悪いわけじゃない。

ドアを叩く音が、止んだ。私は恐る恐る布団から顔を出す。

独りでにテレビがついた。

画面にはKと彼女が写っていた。

二人とも笑っていた。私にはその笑みはひどく残忍なものに思えた。

「ごめんなさい!ごめんなさいっ!!」

私はあれから初めて謝った。

私の運転する車はガードレールを乗り越えて森の中に突っ込んだ。

助手席に乗っていた彼女は身動きが取れなくなって、Kと二人で助けようとしたけどだんだん車が燃え始めて。

私はKと彼女を置いて逃げた。

路上で警察に事情を聴かれた時も、病室で変わり果てた二人と再会した時も、葬儀で二人の家族と顔を合わせた時も。

私は謝らなかった。

だけど今、きっと生まれて初めて、心の底から謝った。

「ごめんなさい…」

『もういいよ。』

画面から声が聞こえた。

二人が笑っている。どこか優しい笑みだった。

『もう怒ってないからさ…』

Kがこちらに手を伸ばす。

『お前もこっちに来いよ。』




時々出るモブ

別に視聴者が覚える必要は無いが、一応私は覚えておいた方がいいかもしれない。 今この場で適当に名前を決めておいた。 ・カンザキ COEIROINK:青葉 公立高校3年生。 これまで所属する部活から付き合う友人、毎日の自由時間の使い方まで決められていたにも関わらず、進路を決める土壇場...