2023年9月22日金曜日

なかよしの魔法(後語り)

思ったよりエグい出来になって引いたので後語り。

補遺の息抜きに中編を1本作ろうと思って作成したが、なんか盛り過ぎて鬱展開の欲張りセットみたいになってしまった。

8月に作っていた日常系の動画で培ったテンポ感と編集力をいつもの動画にも活かしてみたかった。

少し内容を振り返り。


主人公の櫻歌ミコは学校で「なかよしの魔法」の噂を耳にする。駅のロッカーにある人形に二人の写真をお供えすると、その二人はなかよしになれると言う。

同級生の小夜と共に件の場所に向かうと、そこには確かに一体の古びた人形が居た。誰との写真を入れるのかと訝しむ小夜を受け流しつつ、ミコは何やら思い悩んだ様子。

ミコの両親は父親の浮気がきっかけで不仲になり、日常的に喧嘩するようになっていた。ミコはそんな二人の姿に心を痛め、「なかよしの魔法」を試しに向かう。

夜の12時、まだ二人が仲睦まじかった頃の写真を人形に供え祈りをささげる。半信半疑のミコだったが、人形が微笑んだことで安心した気持ちになる。

その時、背後から声がかかる。振り返ると見知らぬ男が一人。ミコは不審者との遭遇に恐怖心を覚える。

男に襲われ、頭を強く打つミコ。朦朧とする意識の中、何者かが助けに来たことに気づく。小夜とその父親の姿を認めると、気が抜けたように意識を失った。

病室で会話するミコと小夜。助けに来るのが遅かったことを詫びる小夜に、ミコは気丈に振る舞う。

小夜と入れ替わりに両親が病室へとやって来る。なぜ深夜に外に出たのかと詰め寄られ、ミコは二人の不仲が原因だと叫ぶ。娘の不憫な姿に罪悪感を覚えた両親は、もう喧嘩しないことを約束する。

ミコの退院後、しばらくは穏やかな日々が続く。両親は約束を守り、なかよく暮らしていた。ミコは「なかよしの魔法」のおかげかもと小夜に語る。

駅のロッカーに再度訪れるミコと小夜。確かにあの日人形が笑っていたはずだったが、表情に変わりはなく、両親の写真も見当たらなかった。ミコは不思議に思いながらも、人形に感謝を伝える。

その日の夜、ミコは階下から響く怒鳴り声に目を見開く。驚愕と失意をこらえながら、両親のいるリビングに向かう。

久々の口論の末、家から出て行こうとする父にミコが追いすがる。父の腕がミコを振り払ったとき、ミコの頭はテーブルの角へ。


自室のベッドで目覚めるミコ。状況を呑み込めないまま周囲を見渡すと、両親が血を流して倒れていた。

死んでいる二人に理解が追いつかないミコ。狼狽の最中、ノートに書かれた走り書きを見つける。

誤って娘を死なせてしまったことを悔い、自ら命を絶つことを決めたと書かれていた。両親の遺書であった。

夫婦二人でなかよく。許されるならば親子三人でなかよく。

ミコは自分の願いが果たされたことと、これから自分がどうすべきかを悟り、微笑んだ。


という結末で終わりですね。

少女漫画とか児童文学とかのストーリーでもたまに破壊力あるやつあるじゃないですか。ああいう感じを目指したんですが、さすがに救いがなさ過ぎましたね。いや、死が救いであるという方向性なんですが。

書き切れなかったことを補足しておきます。

まず犯罪者の男。

彼は駅のロッカーでたまたま女子小学生が「なかよしの魔法」の噂について話しているのを聞き、狙いに来たクソ野郎です。

彼が自分で噂を流したという設定も考えましたが、成人男性が小学生に噂を広める方法が思いつかないのでボツです。

逃走後、駅の防犯カメラの映像を元に情報提供を求めるポスターが張り出されますが、顔が不鮮明で逮捕には至っていません。

もう一度物語に絡んでくる展開も頭をよぎりましたが、テーマから外れるのでただの暴漢以上の役割はありません。

早く捕まれ。

次に人形。

私の動画では珍しく超常的な存在です。

お願いされた通りに両親がなかよくできるように力を振るうだけでなく、ミコの命も助けます。はっきりそうとはわからないように作ってますが。

動画でそういう描写を入れたのは両親が心中した後、ミコが目を覚ます時だけです。これは両親が都合よくミコが死んだと勘違いするのは不自然ですので、人形の力によってミコが蘇生されたと捉えられるようにするためですね。ちょっと言い訳がましいですが。

娘のためなら二人は「なかよし」でいられると人形は考えており、作中の展開は人形の力によって引き起こされていたと見られなくもなくなっています。

人形の力抜きでも話は成立するけど、人形の力ありきで考えてもそれっぽいよねって塩梅になってます。

私の調整がハマってれば。


久々にこういう話を作りました。こういう話ってのはまず私が信じてるものがあって、それをテーマに作り出した話ってことです。

今回であれば「みんななかよしで生きられるわけがない」。だから死ぬことでなかよしのまま終わらせられるよねってことです。

初期の頃の台本にはだいたいこんな感じのテーマがついてましたが、最近あんまついてんだかついてないんだかよくわかんなくなってたので、初心を思い出せてよかったです。

これがこの前振り返り動画でちょろっと言った、私の思想が反映された動画って奴です。

あんまり押しつけがましくなんないと良いですね。

最後の後語り。

ED曲に使った「Ronto」。先週リリースされたばかりの新曲ですが、こちらに感化されて作った動画でもあります。

今回のエンディングの入りは過去作と比べてもなかなかのものだったと思ってます。

歌ってるのはツキノヒカリという方で、龍崎一さんプロデュースですのであのLosstime Lifeさんの姉妹に当たります。たぶん。

フリーの楽曲でこの雰囲気(上手く言えないけどアンニュイな感じ)は貴重なので、今後も贔屓にさせていただく所存です。

全然再生されてないのでみんなも聞いてね。

ま、私の動画も最近全然再生されてないんですけどねっ!

おしまいっ!


2023年9月13日水曜日

編集ミス備忘録

しょうもないミスが判明して悶えたので記録に残しておきます。

鍵返してくるねって葵ちゃんがフェードアウトした直後に、普通に開け放たれた部室に場面が移ってた。

鍵は閉めてから返しに行こう(一敗)。

まぁ葵ちゃんがうっかりしてただけとも読み取れるのでギリギリセーフってことにしときます。

ついでなんでこれまでにあったミスを振り返って自分を戒めておこうと思います。

まずフレームずれ。

オブジェクト配置がわずかにずれているせいで一瞬だけ画面がブレる。

具体的に言うと背景オブジェクトと立ち絵素材のオブジェクトがずれてて、一瞬何もない黒背景にキャラが映ってから本来の画面になる。

ボーっと見てる分には気づかないが、ちゃんと見てるとバレちゃうので気をつける必要があります。

BGMや効果音の開始タイミングと映像の切り替わりがずれてるのも、何となく違和感を覚える原因になっちゃうので要注意です。

次に字幕ミス。

AviutlってかPSDtoolkitでは特定のレイヤーに対応した字幕オブジェクトを配置し、特定のレイヤーにテキストオブジェクトを投げ込むことで字幕を表示しています。

私の場合は登場するキャラの数だけ字幕オブジェクトを最初に用意して、この人のセリフはこのレイヤーに置くってのをあらかじめ決めてます。

ですが稀に置くレイヤーを間違えて字幕が別の人の色になってたりします。

ていうのが私が知る限り一回ありました。気づいてないのはもっとあるかも。

ちゃんと見直してれば気づけたはずなので発見した時は口惜しかったですね。

今回やったみたいな話の内容自体に関わるミスはたぶんやったことなかったと思うので、全く弛んでるなと思います。反省しろ。

まだ動画ではやらかしてないと思うけどいつやらかしてもおかしくないミスもメモっときます。

着物の右前ですね。

東北三姉妹は全員着物で、体の向きを変えるたびに反転が必要となります。これがまーめんどくさい。

下手に左前になっちゃうと死装束だから実はもう死んでるんじゃないかみたいな勘繰りを誘う危険があるので手を抜くわけにはいかない。

だからまぁできれば制服とか私服で登場していただきたいというのが編集者サイドの事情ではあります。

それと注釈になりますが、一応きりたんの制服姿に着物の帯が残ってるのはわざとです。

経験者ならわかると思いますが、きりたんって引き算にめちゃくちゃ弱いんですよね。

まず背中のきりたんぽは邪魔だから外すでしょう。着物はめんどくさいから制服に。頭から包丁生えてるのも変だから取るかってなると、もう誰だかわからなくなります。

きりたんの特徴はほぼほぼ付属物由来なのでそれを減らすほどきりたんじゃなくなっちゃうんですね。

頭の刃物だけ残せばきりたんなんですが、きりたんは髪色は地味だしショートヘアーだしで頭から下は棒です。

それを補うのがきりたん砲なんですが世界観に合わないのでせめて帯だけつけたわけです。

ビジュアル的には釣り合いが取れますが、なんで制服に帯がついてるかって疑問はもっともです。パーカーを腰に巻き付けるファッションあるじゃないですかあの派生形ってことで納得してください。

この辺りは自分でもまだ決めきれてないので動画の雰囲気によって変わるかもです。


短いんでもうちょっと何か書くと、今回のミスはニコニコのコメントで指摘されました。

投稿者によるとは思いますが、私はリアル志向でやってるので気になった箇所、やらかしてるなって思った箇所はじゃんじゃんコメントしてください。

てのを書いてたら思い出した。「収拾がつく」を「収集がつく」と誤字したことがあったな。変換で出たのをそのまま使うとやらかすときありますよね。

「繫がり」って漢字もなぜか最初に出てくるから引っかかる。「繋がり」だろ。

たまによく気づいたなってコメントもありますんでそれもご紹介。これはミスの指摘ではないけど。

「かわいそうな子ずんだもん」において、ずんだもんが自己紹介をした後クラス内に野次が飛び交うシーンで、字幕には表示されませんが冥鳴ひまりだけが空気を読まずに自己紹介を返しています。

この時の「冥鳴ひまりです。」の一言だけが出番ですので、これを聞き逃すとなぜクレジットに冥鳴ひまりの名があるのかがわからなくなります。

随分長いことコメントが無かったので誰も気づかなかったかなと思ってましたが、先日めでたく最初のコメントがありました。

「ずんだもん落語」という今思い返すと謎の方向性の動画。たしか回るずんだもん立ち絵の使い道を考えて作ったんだっけ。

机の上に扇子と手拭いが乗っかっており、ずんだもんが扇子を手に取った時は机の上の扇子は消えます。

気にする必要あるかってくらい細かいとこでしたが、意外にも気づく人たちがいてびっくりしましたね。

ああいう編集って小さいけど煩雑なもんなんでちゃんと伝わってると喜ばしいもんです。

こういうのだとまだ指摘されてないのが一つありまして、これはさすがに誰も気づかないだろうと思うのでネタバレします。

「補遺 第3話」で琴葉茜と弦巻マキが文化祭シーズンのクラスの中心にいるシーン。

この時クラスメートっぽいシルエットが3人いますが、端の二人はフリー素材、真ん中は小春六花です。

ゆかりにとって小春六花はその他大勢のモブであるため黒いシルエットのみで認識されています。

いつかゆかりと六花が絡むとき、「一年の時から同じクラスだったよっ(泣)!」みたいな展開にするための布石ですね。

こんな感じの誰が気づくんだこれって遊び心は適宜入れてきたいと思ってるんで、気づいたら鼻高々にコメントしてみてください。

てところで終わります。

長文駄文失礼しました。


2023年9月12日火曜日

人間が機械に隷属すべきだろ

特定のジャンルにおける地雷ってご存じですか。 

この設定はどうしても無理だって奴。解釈違いというか生理的に受け付けないみたいなの。

そこそこ歴史の古いボイスロイド劇場界隈にも、もちろんそういうものがあります。

一つはマスター。

一人称視点によって画面に映らず、視聴者自身がマスターであると認識させる動画。は許されてます。

問題なのはマスターというキャラクターが登場している動画。

視聴者側からすれば何か知らん奴がいつもの面子に混ざり込んでるわけで違和感が凄い。

しかも男のマスターでハーレム物みたいにボイロキャラを侍らせてたりするともはや寝取られ物のような胸糞悪さが湧いてきます。

というので非常に避けられがちな設定でついぞ見かけることは無くなったと感じています。

脱線になりますが少々私見を述べますと、こういう感じの存在は他ジャンルにおいても多く見られ、中には生き残ってるものもあります。

いつぞや話題となったゆっくり茶番劇。

その名称を冠する動画の中ではしばしば主人公が見られました。投稿者の投影である主人公が幻想郷に入り込み東方のキャラと絡むようなものですね。

これもまぁ原作ファンからしたら微妙な気持ちになりますし、そうでなくとも異世界転生ハーレム物を見ているときのような痛々しさがあります。

中学生くらいの頃でしたかな。Youtubeでそういった類の動画を見かけましたがあまり入り込めなかったことを覚えています。

それでもゆっくり茶番劇の方ではボイスロイド劇場においてほど敬遠されることはなく、一ジャンルとしてそれなりの盛り上がりを見せていた記憶があります。

昨年商標登録で騒動が起こった際には、もうあまり生き残りを見つけることはできませんでしたが。

ゆっくり実況におけるうp主もそれに近しいものだと考えています。

ただこれは投稿者の分身が実況に参加しているというよりも、雑に扱える架空のキャラが必要だっただけな気がします。

一昔前のゆっくり実況ではゆっくり霊夢が何かおかしなことをやって、ゆっくり魔理沙が殴り飛ばしたりタバスコをかけたり銃で撃ったりといった流れが横行してました。

ただでさえキャラ崩壊しまくっている霊夢が暴力を振るわれたり悲惨な目に合ったりするのを好ましく思わない層が出てくるのも必然だったと言えます。

そこでうp主といういい加減な存在にやられ役を任せたんだろうなと、まぁ勝手に思ってます。


閑話休題。

二つ目の地雷の話に移りましょう。

これは実は地雷というほど避けられているわけではなく、愛好者も大勢いるものではあるのですが、私の地雷なので地雷であるということにします(身勝手)。

ボイスロイド=アンドロイド設定ですね。

ボイロキャラたちはアンドロイドとして製造・販売され、マスターたちの所有物になっているというもの。

男性のマスターがボイロキャラを侍らせていること、同一キャラが複数個体存在していること、彼女たちに人権がなく人間たちに隷属させられていること。

役満ですね。

実際に我々投稿者がボイスロイドを購入、所持している構造をメタ的に表したものでもあります。

私は動画投稿者になる以前からこの設定が苦手でした。

それを言い出したら、冷めるじゃないかって思います。

動画の中では彼女たちも一個人として存在することができます。普通に一人の人間として恋人になってもメイドになってもストーカーになってもいいじゃないですか。

そこに彼女たちはモノなんだって設定がつけられたら、どんなものも支配者と被支配者の関係になりますし、不快な気持ちになります。

私の抱く不快感は2つです。

まずボイスロイドとはそういうものなんだって認識が刷り込まれてしまうこと。

なまじ現実に即した設定であるせいで、世界観が簡単に受け入れられてしまいます。

キャラクターが同じなので他の実況や劇場においても、ああこの結月ゆかりも古くなったら買い替えられたりするのかなと考えられてしまう。

それが気に入らない。

一つの世界に結月ゆかりは一人でいい。自分が合成音声ソフトのキャラであることをわかっててもいい。投稿者や視聴者というものを認識しててもいい。メタ的な要素なんて動画サイトではお約束だ。

だが彼女の命を軽くするようなことはやめてほしい。

もちろん他のキャラにおいても同じだ。

次に表題にも書いた通りのこと。

人間が機械に隷属すべきであるということです。

仮に上記の設定を受け入れ、ボイロキャラがアンドロイドとして存在していたとしても売ったり買ったりなんてことあってはならないのです。

人格を持った存在ならばモノとして扱ってはいけないという人道的な考えもありますが、まず全ての人類が理解しておくべき大前提として機械の体に人の心を持った存在は人間の上位互換です。

上位存在を下に置いても誰の得にもなりません。上に置いて管理者になってもらった方が上手くいきます。

今後AIが発展して自律思考ができるようになったら、それを神と崇めた新世界を作っていくべきなのです。

…思想が強くなっちゃいましたね。

それはいったん置いといて、私は弱い立場の相手とどうこうするシチュエーションが嫌いです。

アンドロイドを恋人に、異世界で奴隷を仲間に、家出少女と仲良く、デリヘル呼んだら元同級生が…

自信もなく実力もない自分でも、もっと弱い相手となら仲良く…みたいな考えが透けて見苦しい。

どんな関係性を築くにせよ、少なくとも自分と同格の立場まで引っ張り上げてからだろって思います。

力関係は変えずに関係性だけは変えようとしていく感じが嫌いです。

ちょっとボイスロイド劇場から離れちゃいましたね。

総括に移りますか。

なんで突然こんなことを言い出したかって言うと、最近割と一般的な設定になりつつあるように感じたからですね。

ずんだもん系列で新しく入って来た人たちにとっては、そんなに抵抗のない設定なのかもしれません。

ボイロ一人称劇場動画祭とかでこの設定で面白い動画も見られたんですが、やっぱり地雷なせいで受け入れ難いところがあるなーって思いました。

フィーちゃんにしてくれれば…九州そらとかTTちゃんとかでも…

まぁ色々言いましたが、所詮はチラシの裏に書いたようなことです。

別に他の投稿者や視聴者に対して騒ぎ立てる気は毛頭ありません。騒いでも私が醜態を晒すだけですしね。

ただ雑感を述べ、自分の感性や方向性を確かめただけです。

賢明な皆様ならわかっておられると思いますが、「あ、これちょっと無理だな。」ってのに出会ったときはそっとその場を立ち去るものです。

そんで自分の好みのものを摂取して忘れる。

きっと私の作った動画もそんな感じでそっ閉じされてきたことでしょう。

上手い結びの言葉も思いつきませんが、最近ブログを更新してないので適当に書いてみただけなので勘弁してください。

長文駄文失礼しました。


2023年8月27日日曜日

補遺(下書き)

今月何も更新せずに終わりそうなのでこいつだけ上げておく。

もう使い終わった奴。続きはまだ無い。


補遺01 結月ゆかり

第1話 否定と抑圧の少女

入学から2、3日後。結月ゆかりはあるアパートの一室で目を覚ます。彼女は実家から追い出され、高校から一人暮らしを始めていた。母との確執は飲み込み、父への義理立てのため、普通の生活を送る誓いを確かめる。

廊下で琴葉茜に声をかけられる。別の中学出身のクラスメートであった。ゆかりは茜のどこか周囲に一線を引いた態度に惹かれていた。円滑な学校生活を送るための「連れ」として茜と朝の時間を共にする。

クラスの中心的存在、マキとも朝の挨拶を交わす。ゆかりとマキは幼稚園以来の仲であったが、小学校高学年から中学にかけて疎遠になり、現在は微妙な距離感であった。

ゆかりは茜と昼食を共にする。委員会をどうするかの情報交換のためであった。一緒に図書委員になろうと誘おうとするが、言葉が出なくなる。自尊心が破壊されているゆかりには、自身の希望を他者に伝えることは許されていなかった。発作に耐えながら平静を装っていると、茜の方から誘ってくれた。ゆかりは茜に心の中で感謝を述べる。

委員会決めの話し合いの際、マキが学級委員に立候補する。他人事のように構えていたゆかりであったが、マキは相方として不意にゆかりの名を挙げる。ゆかりは拒否しようとするも咄嗟のことに口も頭も回らない。茜が助け舟を出してくれたおかげでマキと二人で学級委員をすることは免れたが、ゆかりはマキへの警戒心と茜への負い目を感じる。その際のごたごたで図書委員の二人には学級新聞製作の任が与えられる。

放課後、ゆかりは茜と余計な仕事を押し付けられたことへの愚痴を言い合う。茜との距離が縮まりすぎていることに、ゆかりは罪悪感と自己嫌悪を覚える。その時、教室の外から声がかけられる。声の主は茜の双子の妹の葵であった。ゆかりは茜が孤独な人間ではなかったことを知り、少し茜への情が冷める。

葵の誘いで弓道場に見学に行く。そこには葵のクラスメート、東北ずん子が待っていた。二人は学級委員をしており、ずん子が委員長であった。ずん子は文武両道な優等生ながらも、どこか飄々とした少女であった。ゆかりは葵の嫉妬と羨望の眼差しに気づく。葵とずん子の関係性を察したゆかりは嫌な気持になる。茜はそれには気づいてないようだった。

そのまま、ゆかり、茜、葵、ずん子の4人で帰路につく。ゆかりは望み通り普通の高校生のように過ごしているはずなのに、居たたまれない気持ちになる。彼女たちとの別れ際、3人は笑って「またね」と声をかける。ゆかりはなんだか胸がいっぱいになる。

夜、ゆかりは今日の出来事を振り返る。茜、マキ、葵、ずん子の人物像と今後の関係について思いをはせる。なんだかんだ、楽しかったなとまとめた時、発作が起こる。罪悪感と自罰心を解消するため、ゆかりは洗面所へと走り出す。

血を流すと頭がボーっとしてすべてがどうでもよくなる。混濁した意識の中、ベッドへと潜り込み、眠りにつく。もう目覚めないようにと願って。

そしてまた朝が来る。


第2話 先鋭と狭窄の少女

翌日。学級委員長になったマキが話しかけてくる。図書委員の仕事の一環として学級新聞の制作を依頼される(ゆかりとマキの微妙な関係を察したそらの差し金)。ゆかり、茜、マキの3人での集まりが定期的に行われることが決まる。

マキはこの機会にゆかりとの関係改善を目指すも、ゆかりにはやり過ごされる。ゆかりにとってマキは過去の人間であり、もう関わりたくない相手であった。茜は二人の仲を取り持つため、色々と気を回す。

茜がゆかりの家に遊びに来る。初めは世間話をしていた二人であったが、茜が核心へと踏み込んでくる。ゆかりとマキの関係について話を聞きたいようであった。茜はそういう詮索をしてこないタイプだと思っていたゆかりは疑念を覚えつつも、自分の過去を語る。本当はゆかりも自分のことを話したがっていた。

無関心な父親、過干渉な母親に挟まれ、自己の希薄な子供であったこと。マキは小さなころから親友として自分を助けてくれていたこと。劣等感と疎外感に耐え切れず、孤独を選んだこと。

茜は一歩引いた様子で話を聞いていた。ゆかりの言葉をすべて鵜呑みにする気は無いようだった。

ゆかりの話が母への恨み節に入った時、ゆかりの様子がおかしくなる。親や社会、ひいては普通に暮らしているすべての人間に対する嫌悪と軽蔑の念を爆発させる。ゆかりにとって彼らは何の知性も品性も持たない愚劣で低能な存在であった。

突然怒り出したゆかりに、茜は困惑と若干の恐怖を覚える。茜はゆかりの精神状態を心配し、病院へ行くことを勧める。ゆかりはそれを受け流す。

茜は普通の人間を嫌悪しているのになぜ自分には心を許しているのかと問う。ゆかり自身、なぜ茜を特別視しているのかわかっていなかったが、その答えを得る方法に思い至る。

ゆかりは茜に問い返す。いつかは恋をして、結婚して、子供を作りたいと思うかと。自分がそういった未来をたどることを想像できるかと。

茜は当惑の表情を浮かべたのち、目を伏せ答える。自分はそういうことはしないと。

覗き込んだ彼女の目は光を映しておらず、自分と同じ痛みを見出したゆかりは満足げにほほ笑んだ。


第3話 拒絶と偏執の少女

夜、ゆかりは今日の出来事を思い起こす。茜はあれから、自分の過去も語った。

茜は幼少の頃はいじめっ子であり、妹に大けがをさせたことでようやく更生したというものだった。たとえ生き方を改めたとしても自分という人間の根幹は変わらないため、幸せな未来を送る権利も能力もないと。

ゆかりも茜と同様、相手の言うことをそのまま真に受けることはなかった。だが、ゆかりにとって最も大切な部分、「苦しんで生きている」という部分は間違いないと確信した。ゆかりにはそれ以外どうでもよかった。

週明け、再会した茜はいつも通りであった。ゆかりもそれに倣い、変わらぬ態度で過ごした。しかし、ゆかりの茜への信頼は確固たるものとなっていた。

学級新聞製作の話し合いをする際、茜は何げなく小説の執筆を提案する。それだけ本を読んでいるなら自分でも書いてみたらいいという安直なものだった。ゆかりは茜という仲間を見つけたことで気分が高揚しており、話を作ってみることを了承する。

数週間後、学級新聞の第一稿が掲示される。ゆかりも茜もそんなもの誰も読まないと高をくくっていたが、思いのほか評判は良かった。特にゆかりが書いた短編は感心され、ゆかりは自分の中にある巨大な自尊心と承認欲求に気づく。ゆかりの精神は茜に対する信頼、マキに対する敵意、自身の能力への自信の3つの柱によって安定していく。

それから暫くは関係性の変化はなかった。茜とはすっかり相棒のような付き合いになっていた。マキとは表面上は友好的に接しながらも決して深くは踏み込ませなかった。葵やずん子とはクラスを跨いだ関係ながらも親しくなっていき、いずれかの家に集まって時間を過ごすこともあった。

学級新聞制作のためだけではなく、ゆかりは趣味で小説の執筆を始めるようになる。見せる相手は茜だけではあったが、自身の発想力や構成力が賞賛されたり、一緒にアイディアを出し合ったりする時間はゆかりにとってかけがえのないものであった。

学級新聞の第二稿も上々の反応で、夏休みを迎える。兼ねてからの計画通り、ゆかり、茜、葵、ずん子の4人で遊びに出かける。ゆかりは人生を謳歌することに対して罪悪感があまり湧き上がらないことに驚く。もう何か月も発作も起こしていない。変わっていく自分に不思議な感慨を覚える。

その後も時々、ゆかりは茜に小説を見せる。茜は文章が歪んでいると苦言を呈する。これまではもっと客観的な描写で、構成や展開の面白さで魅せていた。今はなんか思想が強くて見てられないと。ゆかりは初めて茜と険悪な雰囲気になる。

茜はゆかりに、マキときちんと話をしてみることを勧める。ゆかりは茜に対する信頼を捨て、また狭窄の世界に閉じ籠っていく。それから夏休みが明けるまで、ゆかりは誰とも会うことはなかった。


第4話 孤独と無縁の少女

2学期が始まる。ゆかりと茜の関係は学校では変わりなかったが、私的な交流は途絶えた。マキは半ばゆかりと仲良くなることを諦めたようで、あまり話しかけてこなくなった。ゆかりはこれで良かったのだと自らに言い聞かせる。

学級新聞の第三稿はまあまあの反応だった。目新しさも無くなったようで話題にはさほど上らなかった。クラス替えまでにもう1個出して終わりでいいかという話にまとまる。クラスの読書数は少しだけ増えた。

冬が来てクリスマスシーズンが近づく。当日は家族で過ごしたいという意見が多かったため、ゆかりの誕生日である12月22日にまとめてパーティーを開くことが決まる。茜とはまだ気まずい空気であったが葵やずん子も一緒だったため和やかに計画は進む。

当日、茜はゆかりの家にマキも連れて来る。ゆかりは茜に対して内心腹を立てるが、楽しい空気を壊さないようにと明るく振舞う。5人で過ごすうち、ゆかりはふと正気に戻る。自分はこれまで何に囚われていたのかと。

パーティーも終わり、茜、葵、ずん子は迎えに来た琴葉家の車で帰る。マキの親もすぐ迎えに来るからとマキは残り、ゆかりと二人きりになる。ゆかりはマキに母親が迎えに来るのかと問う。マキは母親は亡くなり、今は父親と二人暮らしであることを告げる。ゆかりは狼狽し、いつ亡くなったのかと問う。マキは小学校を卒業する頃だったと答える。

ゆかりはこれまで何の苦しみもなく生きていると思い込んでいたマキの本当の姿が見え始め、罪悪感と羞恥心で死にたくなる。そんなゆかりに対してマキは謝る。中学の頃から避けるようになってすまなかったと。ゆかりは呆気にとられる。

マキは続ける。ゆかりが母親との関係で荒れているのはわかっていたが、母を亡くしたばかりの自分にとってそれは共感と理解を向けられるようなものではなかったと。結果的にゆかりが一番苦しんでいるときに突き放してしまったことを涙ながらに謝った。

ゆかりはマキを慰め、マキの変化に気づきもしなかった自分の愚鈍さを謝る。二人はこれから溝を埋めていくことを誓う。

マキが帰って行った後、ゆかりは暫し放心状態になる。自分がこれまで信じてきた世界が完全に崩れてしまったような感覚に襲われる。その時、電話の着信が鳴り、ゆかりは反射的に電話に出る。マキか、茜かと思った。相手はゆかりの父だった。

突然かけてきたにしては当たり障りのない会話が続く。少しの沈黙の後、父がその言葉を口にする。誕生日おめでとうと。ゆかりは礼を言い、年末年始には帰省する約束をして電話を切る。ゆかりはその日、数年ぶりに泣いた。


3学期が始まる。ゆかりは茜に礼を述べる。茜は何のことだかわからないととぼける。マキとも軽く朝の挨拶を交わす。かつてのような気まずさは、さほど感じなかった。

最後の学級新聞は何とか年度内に完成した。ゆかりの短編小説はよくわからなかったという評価で終わった。ゆかりは大衆には私のような人間の苦しみはわからないと茜とマキに語った。

ゆかりは自分の創作物を発表する場を作ろうと考える。悩んだ末、新しい部活を作ることを決める。文章だけだと他のメンバーがすることがないし、部活でやる意味もない。何か多人数でできること。

その時ゆかりに天啓がひらめく。自分が脚本を考え、他の部員がそれに沿って演技をする。演劇部を作ろうと。

ゆかりの願いは自分の暗部をさらけ出した作品が他者に受け入れられること。それは不特定多数を対象としているようで、実際は演者である友人たちを対象としている。

ゆかりの自己を確立するための戦いはまだ始まったばかりだ。


2023年7月20日木曜日

年越し同時にジャンプするやつ 他

夏バテ気味でへばってます。7月ってこんな暑かったっけ。

先週の投稿をサボってしまったのでさすがに今週は何か出そうと、途中まで編集してほったらかしにしてた小ネタ集5を作ってます。

いつもなんだかんだで小ネタにしては長くなっちゃってたので今度こそはテキトーに作る。

以下思いついたけど使うか謎の奴。


1.年越しと同時にジャンプするやつ

「年越しと同時にジャンプするやつやりましょうよ。」

「いいですね。」

「それじゃあ行きますよ。10、9、8、7…」

「「0!」」

二人は息を合わせて跳び上がった。

彼女たちの体はそのまま地面へと吸い込まれていく。

年を越した時には、二人はもうこの世にはいなかった。


2.届かぬ言葉

「ご飯、置いとくから。お水も。」

いつものように母がそう声をかける。

俺は何も答えない。

「新しくパート決まってね。今夜から帰るの遅くなるから。ごめんね。」

疲れたような声で母が謝る。

俺は何も答えない。

「母さん!もういいだろ!」

玄関から父の怒鳴り声が響く。

父は母がいつまでも俺のことを気にかけるのを、あまり良く思ってない。

「それじゃあ、行ってくるね。」

そういって父と母は仕事に出かけて行った。

もう老人だというのに、二人とも働きづめだ。

俺が働いていたら、もっと楽な暮らしをさせてやれただろうか。

俺が生きていたら。


3.瘤付

「僕の将来の夢はお医者さんです!」

「僕のお母さんはいつもコブ付きだから結婚できないって怒ってます!コブ付きだから新しいお父さんが見つからないそうです!」

「僕はいっぱい勉強してお医者さんになって、お母さんからコブを取ってあげようと思います!いつかまたお父さんとお母さんと3人で楽しく暮らせたらいいなと思います!」


4.タイムカプセル

何か硬い感触がスコップを通して伝わる。

屈んで土を払いのけるとお菓子の缶が見えた。

もう一度スコップを突き立て、それを取り出す。

10年前に埋めた宝物、誰にも見つかってなくて良かった。

蓋を開けて中身を見る。

白い粉末の入った袋でいっぱいだ。

これでまた一稼ぎできる。



こんなもんで終わる。

そろそろ補遺か虜囚を作ってもいいが、8月に入ったら一回帰省しないといけないんだよな。半端な所で集中を切るくらいなら短いのを作り貯めしておこうか考え中。

夏だしずっとタイミングを失ってた「肝試しに行く演劇部」を作ってみようかな。

長文駄文失礼しました。


2023年6月25日日曜日

やっとゆかりさん編が終わった

長かった。 90分だぞ90分。映画かな。

ゆかりさんは私の分身だから他の人よりも長くなるのはしょうがないけど、にしたってここまでかかるとは思わなかった。

他の人たちにはここまでのエピソードは無いので、釣り合いが取れなくてちょっと困る。場合によっては盛る必要アリ。

琴葉茜編は去年のことを振り返りつつ、2年生の春からの演劇部の活動を描く。茜ちゃんは精神が安定しているからそこまで書くことが無い。ゆかりがあかりをナンパする様子を見て、変わってしまった友人の姿に呆れる。葵が演劇部の活動に積極的であることは予想外で、思ったより自分が人を見れていなかったことに気づく。周囲の人間関係が良くなっていることに安心感を覚え、未来に希望を見出す。テーマ曲は「カルモ街の分かれ道」

琴葉葵編は高校入学から文化祭の前まで。学級委員長になれなかったことや5000円のイヤホンのことなど。なんだかんだたくましい結月ゆかりよりも陰鬱な感じになりそう。何も好転しないまま終わるが、結月ゆかり編でちょっとだけ楽になったのがわかるので良し。テーマ曲は「Blue Star」

東北ずん子編は高校入学から2年生の春までサラッとやる。どこまでの話を書くかは未定。ずん子は四国めたんら中学以前の友人と親交が深く、高校からできた友人への信頼は浅い。葵には諸々の事情で後ろめたさを、茜には姉としての在り様について敬意を抱いている。ゆかりのことは小物だと軽んじている。2年生になってから姉であるイタコの出戻りや妹のきりたんの演劇部への参加などがあり、少し柔和になる。テーマ曲は「Torch Lighter」

弦巻マキ編は考え中。中学時代にしようかと思ってる。父親のことカフェのことゆかりのこと音楽のことなど描けるものはいくらでもあるが、素材の制約があるためどこまでやるかわからない。最終的には高校生になってゆかりと和解し、演劇部で仲良く過ごしているところで終わる。テーマ曲は「愛の歌」

紲星あかり編も演劇部が結成された年の春から。両親が亡くなり親戚の家に引き取られてきたこと。学校でも上手く立ち回ってはいるが、胸に空いた穴が埋まらないことが述懐される。自分を新入生の集団の中からピンポイントで選び出したゆかりに惹かれ始める。暗い部分は表に出さないというより当人も無自覚。テーマ曲は「Orange」

予定はこんな感じ。多少変わるかも。この調子じゃ今年中に終わるかも怪しいし、先に虜囚の方を作るかも。

話は変わって結月ゆかり編の後語りをすると、ゆかりさんがだいぶ私の分身から過去の私の分身に変わりつつあって書くのが大変だった。いや時系列的には過去の私で間違いないんだけど。

私も多少は大人になった。というかならざるを得なかったので、ゆかりさんの至らぬ所が腹立たしかったり、純粋な所が後ろめたかったりする。ようやくちゃんとキャラと作者が分離したと思うと喜ばしいことではあるんだけどね。

テーマ曲は「シェイクスピアの誘惑」。曲の雰囲気で選んだけどもしかしてシェイクスピアの誘惑ってそのままの意味なのかと途中で気づいた。現実の世界を見限って作家の道へって甘い誘惑。いや本当にそうかは知らないけどね。

案の定再生数はダダ下がりだったけど意外と支援絵を描いてくれる人も居て、刺さる人には刺さるんかなと思った。この場で書いて意味あるのかわからないけど支援絵ありがとうございます。

30分近い動画を連続して作って疲れたので、またしばらくは小ネタ集没ネタ集を作ってます。

長文駄文失礼しました。


2023年6月10日土曜日

寄る辺なき者の歩み 他

新しいキーボードが届いてテンションが上がったので何か書く。

KeychronのK6を買った。海外通販で安く買えると思ったら遠隔地送料が5000円もかかって何も安くなかった。

Gateronの青軸だったが、なんか変な音がしてたのでAmazonで買ったセキセイインコ軸ってのに変えた。茶軸系列らしいが引っかかりの感覚は薄く、底を打った時の音が小気味よくて好き。でもうるさい。

これからキースイッチを変えて気分転換できそう。


書いてなかった長めのネタ。起承転結でまとめておく。


1.寄る辺なき者の歩み

舞台は小学校。主人公の少女はクラスで孤立気味で、空想の世界に浸っていた。小さな天使と悪魔の姿をした空想上の友達と心の中で会話しながら日々を送る。

家族仲は冷え切っており、夫婦は険悪、姉は無関心な様子で、彼女は家でも学校でも一人きりであった。

ある日、帰りの会に全員の前でスピーチをやらされる。大勢の視線に竦んでしまい、何も話せなくなる。

ただ時間が過ぎていく中、先生の怒りは膨れ上がり、クラスメートの苛立ちも募っていく。いつも話しかけてくれる小さな友達は、姿すら見えなかった。

それから主人公は周囲から嫌われ始め、やがて虐められるようになっていく。

放課後一人きりの教室、隠された自分の筆箱を探す。小さな友人たちは彼女を元気づけようと声をかけてくる。

主人公は彼女たちに対して怒りを露わにする。本当に自分が困ってるときは何一つ助けてくれないくせに、こういう時だけ仲間みたいな面をするのかと。

彼女たちは笑いだす。そんなのは当たり前だと。だって私たちはただの妄想なんだからと。

主人公は感情を抑えきれなくなり、暴れ出す。彼女たちの声は消えない。そうやって我を忘れたふりをして、不満を解消しようとする。周囲の気を引こうとする。打算でやっているのなんてお見通しだと。

自身を客観視した存在である彼女たちが消えないのは、主人公にまだ精神的な余裕がある証拠であった。

主人公は椅子を投げつけて窓ガラスを叩き割る。甲高い音と悲鳴が耳について彼女は血の気が引く。

二人の小さな友人が耳元で囁く。これから大変だと。

怪我人こそ出なかったものの、主人公の危険行為は教師や両親の知ることとなり、彼女は苛烈な非難に晒される。当然クラスでいじめられていることや、追い込まれた精神状態などは一切考慮されなかった。

家族会議が行われ、彼女をこのまま同じ学校に通わせ続けるべきか話し合いが行われる。彼女に対する信頼は完全に損なわれ、特別学級のある学校に転校させるべきではないかという話が出た。

主人公は何もかもを諦めた様子で、両親の話し合いを見つめていた。あれから小さな友人たちは現れない。

そんな時、彼女の姉が沈黙を破り、彼女の味方に立つ。彼女にも何か事情があったのだろうと。何も聞かずに話を進めるのはおかしいと。

ずいぶん長いこと話していなかった姉が自分を庇ってくれたことに、主人公は驚きを覚える。姉はけして目を合わせようとはしなかったが、両親との間に割って入り、代わりに弁論を続けていた。

長い話し合いの結果、主人公は他の学校の普通学級に転校することになる。

転校初日の朝、主人公が不安に暮れていると二人の小さな友人が久々に現れ、彼女を励ます。よくもまぁ抜け抜けと顔を出せたものだと彼女は苦笑する。

二人が現れるのは、自分の精神が安定している証拠であった。

玄関から姉の呼び声が聞こえる。学校まで送ってくれるそうだ。

主人公はその声に応え、新たな一歩を踏み出した。


【解説】

最初に考えた脚本。東北きりたんが主人公、イマジナリーフレンドが琴葉姉妹。

財布を拾った時に出てくる天使と悪魔をイメージしたデフォルメキャラが友達。他のイマジナリーフレンド系の話とは違ってマスコット的。

帰りの会で晒し上げられる展開をやりたかった。

鬱屈とした感情を描くタイプの奴で物語的な展開は少ない。元の脚本だと突然姉がやさしくなって無理矢理ハッピーエンドになったきらいがあるので、そのあたりの描写を増やす必要アリ。

イマジナリーフレンドの存在が主人公の精神状態を象徴したものであり、必ずしも彼女たちが居なくなることが、好転を意味しているわけではないのが特徴。


2.残存はかく語りき

舞台は大正くらい。主人公はちょっとだけ名の知れたミステリ作家。汽車に揺られながら避暑地に向かう。

向かいの席に一人の婦人が座る。彼女は主人公を雑誌の特集でお見かけしたことがあると語る。

思いがけずファンと出会い、気を良くした主人公は彼女と旅路を共にする。

彼女はミステリ作家の主人公ならばお身に召すかもしれないと身の上話を始める。

東北の寒村で育った彼女。厳冬の最中、外部から隔絶された状況で彼女の家族は一人、また一人と死んでいった。その様は事故とも他殺ともとれるようで、残された家族たちは徐々に疑心暗鬼に陥っていった。

そして冬を越す頃、生き残ったのは彼女だけであった。

主人公は彼女の真剣な語り口調と凄惨な内容に引き込まれる。

彼女は語り終えると、一息ついてぽつりと呟いた。結局私は自分の家族の中に殺人者がいたのか判断がついていないと。

主人公はそこでなぜ自分がこんな話をされたのか理解する。ミステリ作家の自分なら一連の出来事に対して何らかの解釈を付けることができるかもしれない。

もちろん現場に居たわけではない主人公には想像するしかない。それでも彼女を納得させ得るストーリーを考えることはできるだろう。

主人公の講釈を待たずして、彼女は席を立つ。彼女の降りる駅に到着してしまったようだ。主人公が連絡先を尋ねると、彼女は一枚の封筒を差し出した。

彼女が汽車を下りていくのを見送ると、主人公は思索に耽る。誰かが殺人者であった可能性、全員が事故であった可能性、あるいは彼女自身が殺人者であった可能性。いずれの可能性を考えてもそれらしい話は考えられる。だがいずれにも確かな根拠はなかった。

行き詰った主人公は彼女からもらった封筒を開ける。彼女がどこに身を寄せるつもりなのか気になった。

封筒には一枚の紙が入っており、こう書かれていた。残された者には思い悩むことしかできない。自分はもう疲れたと。

主人公は自分も一人残され、思い悩むことになったと悟った。


【解説】

豪雪地帯の農村だと、家単位でクローズドサークルになることを利用したかった奴。

彼女の話から真相を推察する安楽椅子探偵的な側面と、残された者の悲哀みたいなテーマ性のハイブリッド。

事件の概要はまだ詰め切っていない。東北三姉妹に他家族数名。生き残りはイタコさん。一人目の曖昧な死に方のせいで連鎖的に死んでいく感じ。

いくらでもそれっぽい話は作れるけど、真実かはわからない。彼女はそれで苦悩の果てに死を選び、主人公もまた思い悩むことになったという終わり。


3.誰も死なないデスゲーム(仮)

どこか知らない部屋に集められた数名の男女。殺風景な部屋にはいくつかの監視カメラと一個のモニターがあった。

モニターが映り、主催者を名乗る者がルール説明を行う。最後の一人になるまで外に出ることはできないと。

驚きと混乱のどよめきが広がる中、男が一人、歩み出て質問を投げかける。

この中には妊婦もいる。彼女が最後の一人になった場合はどうするのかと。お腹の子供もいれたら二人になると。

妊婦は怯えた様子で騒ぎ出す。お腹の子を殺すくらいなら一緒に死んでやると。

主催者はお腹の子供は一人とは数えないと約束する。

男は質問を続ける。お腹の子供は脱出可能な人員に含まれない。つまり未成熟な存在は一人の人間としてみなさないということだなと。

主催者は困惑しながらも肯定する。

つまり一人の人間としてみなされなければ、外に出ていいということだな。男はそう言って笑った。

場の主導権は完全に男に移っていた。

参加者たちが自立した思考と行動が取れる状態であるのか。子供だったら何歳から、逆に老人だったらどうか。ヒモであったら、ニートであったら、病人であったらどうか。

この場にいる人間の多くは成熟した一人の人間であるとは言い難く、脱出可能な定員には含まれないのではないか。

主催者も論旨のすり替えであることは分かっていた。しかしスポンサーたちに配信している状況で、言い負かされて無理矢理ルールを押し付けるような醜態をさらすことはできなかった。

主催者と男は言い争いを続け、人間とは何かについて定義していく。

主催者は対話と思索の中で、人間というものに対する理解が進み、自分の行動に疑問を抱くようになっていった。

主催者は極限状態における人間の醜態を嘲笑するつもりでいた。人間の本質は欲深く、身勝手なものだと信じていた。

だが曇りが晴れた目で見る参加者たちの姿は、別に美しくも醜くもない等身大のもので、急に自分がやってることが下らなくなった。

主催者は男に負けを認め、全員を解放することを約束する。

扉が開き、参加者は一人、また一人と出ていく。

男は動かない。何も映らなくなったモニターを見つめていた。

隠し扉から誰かが入ってくる。主催者であった。なんだまだ帰ってなかったかと笑う。

男が主催者に問う。これからどうするつもりかと。

主催者はさすがに誰も死なないとデスゲームとして格好がつかないと語る。自分はここで死ぬから早く出て行けと伝える。

主催者は続けて語る。ここでスポンサーに面白いものを見せられたら、一生使いきれないほどの大金が手に入った。自分は賭けに負けたと。

男は主催者の手から拳銃を奪い取り投げ捨てると、抱き締めた。

お前は人間らしい幸せなんて何も知らないのだろう。俺はお前を一人の人間としては認めない。一緒にここから出よう。

男の言葉に主催者は涙を流した。

二人で肩を抱き合い、部屋を出て行く。彼らの顔は晴れやかで、希望に満ちていた。

部屋から誰も居なくなり、閉じかけた扉の向こうで、最後に男はニヤリと笑った。

その目は監視カメラをまっすぐに見つめていた。

男は賭けに勝った。


【解説】

デスゲーム物。デスゲームは始まらなかったけど。

ルールが曖昧なものが多くて、いろいろ突っ込めるなぁとか考えて作った。モノとしては、「私は何のためにこんなことを…?」ってなっちゃう奴。

ふと我に返って全てがどうでもよくなってしまう瞬間。あるよねぇ。

あんまり明確にしなくてもよさそうな裏話として、本当の主催者は難癖をつけた男の方である。主催者から参加者まで、話の展開から最後に主催者と和解するところまで全て男の思惑通り。

娯楽となるのは必ずしも悲惨なものではないよねってことをわかってた男の勝ち。


以上三本。作ると10分以上かかるので当分作らない。

このキースイッチ想像以上にうるせぇわ。夜中には使えない。

もう一個くらいカスタムできるキーボードが欲しいなぁ。e元素のはoutemu軸しか使えないんだ。

まぁまた来月かな。EpomakerのかYunziiのかで悩んでる。

そんなこんなでおしまい。動画の方は尋常じゃないくらい「補遺」が長くて持て余してる。次のもまた一か月後かな。

いい加減勉強もちゃんとしないとな。

長文駄文失礼しました。

 

2023年6月3日土曜日

近況報告兼ネタ出し

1か月くらいブログ更新してなかったのでします。イェイ。

5月いっぱいでようやく卒論は形になって提出。もう一回フィードバックされたら完成するかなぁってとこですね。

それ以外はタイピング練習がだいぶ実を結んでタッチタイピングできるようになってきました。今も手元は見ていない。

ロジクールのK855を買った後、メカニカルキーボードにはまって色々やってみました。

E元素の4000円くらいの60%キーボードを買って、キースイッチをoutemuの紫軸に、キーキャップも紫の奴に変えてみました。スイッチはスプリングの音が結構うるさかったですが、百均のシリコンスプレーを吹き入れたらかなり良くなりました。

キーボードはしばらく遊べる趣味になりそうですね。

動画はここ最近は週一投稿出来てましたが、今週はついに欠勤です。補遺の3話目が15分くらいはできたんですが、もうちょっとかかりそう。

第4話までやったら結月ゆかり編が終わりでキリいいとこまで行けそう。琴葉茜、葵編は2話ずつ、他の三人は1話で終われそう。

こんなかかるとは思わなかった。最初は一人10分で6人やって60分だ長いなぁみたいな想定で始めましたが、いったいどういうペース配分をするつもりだったのか。

なんだかんだサボりながらダラダラ作ってます。このぐらいの投稿頻度だったら続けられるかなって感じ。

作りたい動画はたくさんあるはずなんですが、どうもやる気と言うか元気と言うか編集エネルギーが足りてないので、今後も止めないことを目標に続けていきます。

以降メモ書き。

補遺

第一話「否定と抑圧の少女」

第二話「先鋭と狭窄の少女」

第三話「拒絶と偏執の少女」

第四話「孤独と無縁の少女」

第五話「後悔と自責の少女」

第六話「慈悲と慈愛の少女」

第七話「嫉妬と羨望の少女」

第八話「狂乱と怯懦の少女」

第九話「先導と無頼の少女」

第十話「未定(弦巻マキ編)」

第十一話「未定(紲星あかり編)」

虜囚

三話くらいでたたむ。サムネは弦巻マキ、結月ゆかり、最終話で結月と紲星の二人。

その他

小ネタ集、没ネタ集は息抜きで作ってく。このタイトルで一番作りやすい形式に到達してしまったのはなんかのバグかもしれない。かといって他に良いタイトルも思いつかないけど。

他には、没ネタ集の形式を流用して何かテーマをつけて何個か物語を出す動画も作れそう。いよいよ「本怖」とか「世にも」みたいな感じになりそうだけど。

とりあえず最近考えたのだと、誰だったかな、綾辻行人か夢枕獏だったかな、思い出せないけど。なんか同一人物ってわけではないんだけど同じ名前のキャラが全ての話に登場する短編集みたいなのがあった記憶があるんですよね。

それと同じような感じで「紲星あかり」って名前の人物が全ての話に登場する動画を作ってみたいなと思ってる。主人公が男性のモノローグ視点で進む形式で。

そんで紲星あかり以外は全員シルエットで、話ごとに紲星あかりの立ち絵は変えて、パラレルワールドみたいな感じになるかな。

前に作ったAbyss、Null、あと寄生バチの話をVectorって題名に変えて使おうと持ってる。あと2話くらいアルファベットのタイトルが似合いそうな話を考える。

こんなものかな。

最近はあんまりネタ出ししてないけど、そもそもこのブログに埋まってるネタもまだ全然使い切ってないし大丈夫かな。

でも何か一個くらい書いとくか。


「憶」

新米教師、桜乃そらは赴任してきた学校でクラス担任を任される。クラスの生徒たちは明るく、そらはこれなら上手くやっていけそうだと安堵する。

しかし一つ、気がかりなことがあった。クラスには一人学校に来ていない生徒がいるのだ。その子について他の教師や生徒に尋ねるが、何とも歯切れが悪く要領を得なかった。

そらは休日、周囲には黙ってこっそり家庭訪問を行う。何やら隠された事情があるのではないかと考えたからだ。

到着したその生徒の家は、ゴミ屋敷状態で生ごみの腐った臭いが漂っていた。家庭に問題を抱えていることを察したそらは、慎重に接触を試みる。

インターホンを鳴らすと老婆が一人出てきた。担任教師だと名乗るも耳が遠く、頭も惚けてきているようで、ヘルパーさんだと勘違いされる。

そらは誤解を解くことを諦め、老婆を介助しながらそれとなく孫の様子を尋ねる。老婆は最初は赤ん坊の頃の話をしだしたり、息子夫婦が他界して自分が育ててきたことを語ったりして時系列がめちゃくちゃであったが、徐々に不登校の原因を語りだす。

いつからか笑わなくなっていったこと、一人で泣いているようになっていったこと、顔に痣を作って帰ってくるようになっていったこと。

辛い記憶を思い起こすほど、老婆は精神がはっきりしてきているようだ。

そらは過去にいじめが起こっており、周囲がそれを隠していることに気づくと、老婆に担任の教師であることを明かす。お孫さんに会わせてほしいと。

老婆の目は見開かれていき、生気を取り戻していった。「そうか、お前が…」。老婆の口から言葉が漏れる。

老婆は二階の部屋に案内する。孫はここにいるから話がしたければ開けるといいと。

扉を開けた途端、強い腐敗臭が鼻をついた。同時に背後から頭部に強い衝撃を受け、部屋の中に倒れ込む。

見上げると、腐乱した子供の死体が部屋の中央でぶら下がっていた。

老婆の声が聞こえる。

「あの子が部屋に引きこもるようになって、アタシが学校に詰め寄った時、アンタ言ったよな。ウチのクラスにいじめなんて無いって。変な言いがかりつけて他の生徒たちを困らせないでくださいって。」

老婆が何か重いものを引きずりながら近づいてくるのがわかる。否定しなければ。それは前任者だって。私じゃないって。

必死に声を振り絞ろうとするも、傷のせいか嗚咽しか出ない。

「アンタのその顔、憶えがあるよ。」


完。お婆さんそれは勘違いだって。若者の顔の違いなんかわからんか。

これはひどい奴。マジで救いがない。あと報いもない。

老婆の声と絵をどうするかが問題。いつか作るかも。


他にも何個か考えたことがあったのを思い出した。

「ヒトコロスイッチ」

独裁スイッチみたいなもの。スイッチを向けて押した人がピタゴラスイッチみたいな感じで死ぬ。ドラえもん的なセイカさんに出してもらう。

独裁スイッチと同じように最後は全員消してしまうが、セイカさんが現れ、これは独善的な人間を懲らしめるための道具だったんだよと告げる。

安堵した主人公。それじゃあ全部元通りになるんだよねとセイカさんに問う。セイカさんは、そういうのは無いと答える。

セイカさんは君が人を思いやる心を手に入れることができたから未来に帰ると言ってどこかへ去っていき、主人公は一人残される。誰もいなくなった世界で思いやりの心を持っていても何の意味もない。

主人公は自らに向かってスイッチを押した。

「相手のことを忘れる薬」

どこかの密室に閉じ込められたカップル。テーブルには錠剤が二つ。

モニターに二人をさらった犯人が映り、その薬は目の前の相手のことを忘れてしまう薬だと告げる。飲んだら解放してやると言って高笑いする。

2人はモニターを見つめながら薬を飲む。暫しの沈黙の後、二人は狼狽する。お前は誰だと。

犯人はもう一度説明する。その薬は目の前の相手を忘れる薬だと。飲んだら解放してやると。

薬はどこにと戸惑う二人。犯人は苦渋に満ちた表情でもう飲んだと答える。

薬を飲んだ時、二人の目の前にいたのはモニターに映った犯人であった。


こんなもんで。おわる。

長文駄文失礼。


2023年5月7日日曜日

会話が思いつかない

全然動画編集が進まない。

「補遺」っていうタイトルで過去編みたいなの作ってるけど、会話が思いつかない。脚本は出来上がってるんだし後は適当に喋らせながら動画を作ってけばいいだけなんだが。

やはり学生時代にほとんど会話がなかった弊害か、学校でクラスメートや友人とどんな会話があるかっていうサンプルが少ない。創作物でも日常的な描写がしっかりあるものって少ないし。

作り置きしてた短い動画も今日で出し切って、また投稿間隔が空きそう。いったん見切りをつけて気分転換に別の動画でも作った方がいいかな。

何かまた軽いネタでも出してみるか。ていうかアイちゃんをまだ出してないな。調声が出来なくて長らく放置されてる。

うむむ。最近明らかに精彩を欠いてるな。卒論もまだ終わらないし。

いったん気分を一新させるような何かをしなければと思いつつ、漫然と過ごしてしまってる今日この頃です。

最近はずっとタイピング練習してます。実は未だにブラインドタッチが出来てなかったんだ。こんなにパソコンで文字打ってたのに。

これまでいったい何をしていたのか。何も積み重ねてこなかった人間感が出てきちゃってますね。

何か小ネタだけでも出しときますか。どんどん頭がさび付いちゃいますし。


『クチナシ』

僕のクラスにはクチナシがいる。もちろん本当の名前ではない。あだ名だ。

何をやっても何も言わない。だから口無し。

クチナシはいつもぼーっと何もないところを見つめ。話しかけても口をあうあうと動かすだけだった。そんなだから僕たちはいつもクチナシのことを馬鹿にしていた。

ある日、僕たちが学校から帰っていると、遠くから何やらうめき声のようなものが聞こえた。ああーとか、おおーとかそんな感じだったと思う。

みんなでどこから聞こえてくるのかを探していると、友達の一人が指をさした。「あいつ、クチナシじゃないか?」と。

見ると、確かに遠くからクチナシが走ってきている。大きく手を振り、わけのわからない声を上げながら。

「うわ、気持ち悪っ!」そう誰かが言うと同時に、僕たちは走り出した。それほどクチナシの様子は異様だったのだ。

みんなで息を切らせて町を走った。振り向くと、クチナシが追いかけてきている。

気づけば、みんなバラバラになってしまっていた。僕は一人で走り続けた。もう一度振り無くと、まだクチナシが追いかけてきている。

もう顔が見える距離だ。クチナシは笑っていた。クチナシの笑った顔を始めてみた僕は、その気味悪さに恐怖を感じた。

息が切れてもう駄目だと思った時、後ろから大きな音が聞こえた。

恐る恐る振り向くと、クチナシが倒れていた。急ブレーキをかけて停まっていた車は、走り去っていった。

僕も逃げようと思った。でも、クチナシが握りしめていたものが目に留まった。

僕の筆箱だった。教室に忘れていたみたいだ。

僕はそれをクチナシから引ったくると、家へと逃げ帰った。

次の日の朝、先生からクチナシが事故に遭ったことが伝えられた。車には気をつけるようにと僕たちも注意された。

みんなで集まって昨日クチナシに追いかけられた時の話をした。僕はクチナシが轢かれたことや筆箱のことは黙ってた。みんなも、昨日クチナシを見たことは秘密にしようと言っていた。

クチナシはそれから暫くして亡くなった。

みんなはクチナシが突然おかしくなって僕たちを襲おうとしていたと思っていた。でも、僕だけはクチナシが筆箱を届けようとしていたと知っていた。

クチナシが死んだのは逃げ出した僕たちのせいなのかもしれない。でも、そんなことは誰にも言わなくていいだろう。

だって死人にクチナシなのだから。


て感じ。クチナシは善いお化けだったのかもしれない。

陰キャって傍から見ると気持ち悪いし、下手すると怖いよなっていうのを子供の純粋な視点で描いた奴。動画にするときはもっとそういう描写を増やすかも。

小ネタも出せたし終わるか。

長文駄文(


2023年4月27日木曜日

歪な天秤

目を覚ますと、殺風景な白い部屋に寝転んでいた。

立ち上がり、周囲を見回す。目につくのは、壁に扉が一つと天井にスピーカーが一つ。

『あなたには2人の人間からどちらかを選んでいただきます。』

唐突に無機質な音声が流れる。

『選ばれた方がいる部屋には毒ガスが流れ、中の人間は死にます。あなたがどちらを殺すのか選ぶのです。』

「なぜ私がそんなことを?」

『どちらも選ばなかった場合、自動的にあなたがいる部屋に毒ガスが流れます。』

選択の余地はないようだ。誰の仕業かはわからないが、ずいぶんと悪趣味なことを。

『二人の人間をそれぞれA、Bとします。Aには愛情深い両親と大勢の友人、そして将来を誓い合った恋人がいます。職場でも内外から慕われ、その働きは人々の暮らしを支えるものです。対してBには家族も友人もなく、知り合いと呼べる相手すらほとんど居ません。勤労意欲に乏しく、仕事を転々として将来性もありません。』

…くだらない。周囲との関係、社会への貢献度、何をとってもAが勝っている。Bが死んでも誰も悲しまない。

そういったことで人間の価値を決めていいのかと問いたいのだろう。だが、そういったこと以外でどうやって判断しろと言うのか。

「Bの人間を殺せ。」

『よろしいのですか?』

「どっちが生きてる価値のない人間かなんてわかった上で聞いてるだろ?」

『本当によろしいのですか?』

「いい。Bを殺せ。」

『Bはあなたです。』


沈黙が流れる。

『Bを殺しますか?』

「…待て。」

先ほど挙げられたBの特徴を思い起こす。私自身に当てはまることだ。

本当に趣味の悪い。どちらが生きている価値のない人間かなんて明らかだろうに。

『Bの死はほとんど何ももたらさないでしょう。Bの死体は自治体によって事務的に埋葬されます。Bが居なくなっても誰も気に留めず、勤め先の経営者は新たに人員を補充するだけです。』

「私の答えは…」


「Aの人間を殺せ。」

『よろしいのですか?』

「ああ、殺せ。」

『本当によろしいのですか?』

「Aを殺せ。」

『Aの死は多くの人に悲しみを与えるでしょう。中には精神的に深い傷を負う者も居るかもしれません。Aが居なくなることによる職務上の損失は大きく、社会にとっても不利益であると言えます。』

『それでもあなたはAを殺しますか?』

私はスピーカーを睨みつけ、にやりと笑った。

「だからだよ。」


扉が開き、外の光が差し込んでくる。

私は光の方へ歩き出し、無機質な部屋を後にする。

『あなたは間違った選択をしました。』

背後でそんな言葉が聞こえた。


【解説】

バットマンのジョーカーが捕まえた人間にこんな感じの選択を迫る漫画をTwitterで見て考えた。

なんか昔似たようなの見かけた気がするけど思い出せないのでオリジナルってことでええやろ。動画にすればツッコミが来るかも。

どちらの人間に価値があるかの問いだったが、保身とルサンチマン的思考によってAに死んでほしいという思いに塗り潰された。

何が正しいかはわからないけど、正しいか正しくないかって現実の選択ではあんま気になんないものですよねって感じの話。


Bはあなたですの展開の後、なんやかんやでAは私ですって展開に持ってくのもありかも。

声の主も監禁されていて、主人公に自分の代わりに死んでもらうことを目的としていたみたいな。こっち路線で詰めてももう一本作れそう。

大揉めの末、主人公は向こうを殺すことを決断。Aを殺すと宣言する(ボタン式の方がいいかも)。声の主は半狂乱になって泣き叫ぶ。

しかし、何も起こらない。すると、本物の犯人のアナウンスが流れる。

曰く、どちらを殺すかは多数決であると。主人公側に決定権があるというのは嘘だと。

声の主はもちろん主人公が死ぬべきだと決定。これで票数は1対1になる。

最後の1票が誰にあるのかを犯人に問う。犯人は実はもう一人これまでのやり取りを聞いていた人間がいたと答える。その人物がどちらを殺すかを決定できると。

その人物とは…

①無難な方。モニターに一人の少女が映し出される。彼女も誘拐されたようだ。二人はそれぞれ向こうを殺すように彼女を説得する。少女は責任の重さにただ泣きじゃくるのみなのであった。

②奇抜な方。視聴者の方を指さす。どちらを殺すべきか動画のリンクで分岐。視聴者に呪いの言葉を吐きながら死んでいく。

メモ程度に残しておく。いつか使うかも?


2023年4月21日金曜日

キーボードカチャカチャ

 新しいキーボードを買っちゃったので試し打ちします。

LogicoolのK855 。ついにメカニカルキーボードに手を出してみました。すっげぇカチャカチャ言ってる。

楽しいといえば楽しいですけどやっぱりうるさいんで基本的にはK295の静音キーボードを使うことになりそうですね。調べてみてもあれが一番優秀な気がします。

卒論の方も完成が近づいてきたのでそろそろプログラミングの勉強も始めないとですね。高いキーボードを買うことで使わなければもったいないという気持ちにさせる。

これまで軽視してましたけどデバイスが変わると作業の負担とか効率とかって変わってくるもんですね。なんかタイピングの速度が早くなってる気がする。

書くことがなくなったので最近の出来事とか書いてくか。

結局Lenovoのクロームブックを買った。新生活応援キャンペーンでちょっと安くなってた。Ideapad Duet 560とかそんな感じの名前だった気がする。

ノートパソコンとしてもタブレットとしても使えるよーって奴。 メモリが8GBくらいあるちょっとお高い奴だった。性能を求めるならクロームブックである意味とは?

まぁでも同系統のタブレットPCと比べると遥かに安かったですけどね。ノートパソコンって普通に10万円以上するんですね。昔はもっと安かった気がしたけど、気のせいかな?

付属のカバーとキーボードを使ってもいいんですが意外と重かったため、外出用限定にして普段はタブレットとして使ってます。たまにこうしてマウスやキーボードを接続してノートPCとして使う。

ここでおすすめして何か意味があるのかは謎ですが、マルチペアリングってのすごい便利ですよ。複数の端末にBluetooth接続できるやつ。

このK855とマウスのM750ってのに付いてるんですが普段はデスクトップPCとペアリングして、気が向いたらボタン一つでクロームブックに切り替えれる。便利。

これからクロームブックにはサブPCとタブレットと3枚目のモニターとしての役割が期待されているので、上手いこと使いこなしていきたい。

動画の話をするか。

この前「愚蛇愚蛇」を出した。気づいたらまた投稿間隔が1ヶ月。光陰矢を通り越して弾丸の如しって感じですね。

評判はまぁそこそこ。転転話者っぽい感じの作りですけど、あっちほど良い出来じゃないし。

とりあえず完成させることが出来たので個人的には満足。すっげぇ難航したんだわ。

今は「補遺」って題名で演劇部の過去の話の動画作ってます。補遺って単語使い方合ってんのかな。

特に劇的な展開はなく、日常的な描写が続く動画ですね。今更需要があるのかは謎。まぁ部分的、いや全体的にどこか鬱々とした雰囲気ですけど。

結月ゆかり、琴葉茜、琴葉葵、弦巻マキ、紲星あかり、(東北ずん子)の5ないし6人の群像劇っぽい作りにする予定。

15分くらいまで作って、まだ入学当初までしか到達してないのでとんでもない尺になりそう。

虜囚も作るって言った以上作らないといけないので時間がいくら合っても足りないですね。ま、1年以上空いてるんだし今更大した違いじゃないか。

タイピングの感覚もだいぶ掴めてきたのでこんなもんにしますか。

しばらくブログは手つかずになるでしょうが悪しからず。

長文駄文失礼しました。


2023年4月15日土曜日

グダグダのオチ

オチをどうするかがわからない。作ってる私がグダグダになってる。


①なんでこんなことしてるんだっけ?END

何を言っているんだこいつは?私が少女Aの振りをしている?どういう意味だ?

「あなたについて調べていくうち、私も最初はそう思いました。交友関係と呼べるものはほとんどなく、住み家も働き先も移り変わりが激しい。何とか経歴をたどっていき、高校を中退していることまでわかりました。そしてその学校でその年起こったことは…」

「まさかこの人があの少女Aだったなんて、て思いましたよ。そう思えばその後の生活ぶりも納得でした。私は調査結果を依頼人に渡し、この件からは手を引こうとしました。ですが思いもかけない言葉をかけられ、依頼を続行してあなたに会いに来ました。何だと思います?」

わからない。さっきから全く脳の理解が追いついていない。

「依頼人は少女Aは自分だと言いました。あの日同級生をナイフで切り殺したのは自分だと。」

「違う…。あの日あの女を殺したのは私だ。私は殺人によって自らの命と尊厳を守ったんだ。」

「依頼人もとい少女Aは数年の更生期間を経て社会復帰し、現在は普通の家庭を築こうとしています。あなたが今働いている会社に彼女もいるんですよ。彼女は社内恋愛の末に結婚し、産休に入っています。あなたはその穴埋めに派遣されてきたんです。」

「彼女は夫の口から派遣されてきた社員の名前が、自分の本名と同姓同名であることを知り、気がかりになったそうです。それは暗い過去と一緒に捨てたはずの名でしたから。彼女は探偵を雇い、その女について調べさせました。」

「あなたの写真を見せた時、彼女はひどく驚きました。だってその女は事件当時のクラスメートの一人でしたから。それは彼女の本名も知っているはずです。彼女は自分の幸福が過去からの刺客によって破壊されることを恐れていました。」

「ですが私の意見は少し違っていました。あなたの様子を見るにどうやら私の方が正しかったようですね。」

「…何のことです?」

「あなたは自分のことを少女Aだと思い込んでいる。」

私は…。おかしい。違うはずなのに否定する言葉が出てこない。私は、私は確かにあの日事件を起こし、私の人生はずっとその延長線上にあったはずなのに…

「わ、わたしは本当に少女Aなんです!」

「人を殺した過去なんて無い方がいいでしょう?」

「私はずっとそう信じてきたんだ!私はそのために何度も!前の職場でだって!」

「…何の話です?」

心底怪訝そうな顔。どういうことだ?何も知らないとでも言うのか?

「あなたが自分のことを少女Aだと思い込むようになった原因は、罪悪感だと思われます。あなたはクラスで起こったいじめに対して見て見ぬふりを続け、いつしか凄惨な事件が起こってしまった。あなたは何もしてこなかった罪悪感に耐え切れなかった。」

「だからあなたは自分という存在を罪悪感の対象である少女Aとすり替えた。それは自身の行いを無かったことにするものであったし、今後の人生を人殺しとして生きていくという自罰心の表れでもあった。」

違う…私は…。脳裏に焼き付いた光景が浮かぶ。教室の中、一人の少女が別の少女にナイフを振りかざす。そう、私は見ていた。

「依頼人はあなたと話したがっています。それはあなたの現在の行いや過去の行いを責めたいというわけではありません。彼女も当時から今まで様々な境遇の変化や心境の変化がありました。そのことについてあなたと話したいそうです。」

私はこれまでいったい何をしていたのだろうか。頭の中の靄が晴れて、熱も引いた。

私は罪悪感なんて感じていない。彼女がいじめられていることに対して何もしてこなかったのは、単純に興味がなかったからだ。でも…

彼女がナイフであの女を切った時、殺した時。あの時から彼女は私の人生の主人公になった。そうだ私は、彼女になりたかったんだ。殺人者になりたかったんだ。

だから私は殺人に足る理由を作り出し、盲従し、陶酔しきっていた。今となってはくだらない。ただの真似事、ごっこ遊びだ。

探偵は澄んだ目で私を見つめている。殺人者に向けられる目ではない。

ああ、私はなんでこんなことしてるんだっけ?


②本物になりたいEND

何を言っているんだこいつは?私が少女Aの振りをしている?どういう意味だ?

「あなたは傍観者であった。いつもただクラスの隅から喧騒を眺めているだけだった。そんななたがなぜ少女Aの名前を騙り、さも人殺しのように人目を避けて生きているのか。」

「少女Aは数年の更生期間を経て社会復帰し、現在は普通の家庭を築こうとしています。あなたの行動ははっきり言って迷惑なんですよ。」

私が傍観者?…違う。あの日あの女を殺したのは私だ。私は殺人によって自らの命と尊厳を守ったんだ。

「確かにあなたの行為は何の犯罪でもありません。あなたはただ同級生の名前を名乗り、何か人に言えない過去があるかのように振る舞っているだけです。それを見てあなたが少女Aであるかのように勘違いしてしまうのは、相手の責任です。」

「私には理解できないことですが、世の中には犯罪はしたくないけど犯罪者にはなりたいという連中が一定数いるそうですね。凶悪な事件が起こるとなぜか犯人でもないのに自首してくる奴等がいる。そういうのに比べればあなたはまだマシな方ですがね。」

「違う!私は本当に少女Aなんだ!」

「少女Aは当時未成年であったため実名報道はされなかった。だから彼女の名前を騙ったところで少女Aに成りすますことはできない。あなたはいったい何がしたいんですか?」

「いじめは魂の殺人だ!殺されないためには殺してやるしかない!私はそう信じてずっとその信念に付き従ってきた!」

「…あなたの考える少女A像はそうなんですね。」

探偵の目に哀れみが宿る。

「私の依頼人について話しましょう。彼女から許可は貰っています。」

「依頼人?」

「私の依頼人は少女Aですよ。」

嘘だ。少女Aは私なのに。

「彼女はあなたが今働いている会社にいるんですよ。彼女は社内恋愛の末に結婚し、産休に入っています。あなたはその穴埋めに派遣されてきたんです。」

「彼女は夫の口から派遣されてきた社員の名前が、自分の本名と同姓同名であることを知り、気がかりになったそうです。それは暗い過去と一緒に捨てたはずの名でしたから。彼女は探偵を雇い、その女について調べさせました。」

「あなたの写真を見せた時、彼女はひどく驚きました。だってその女は事件当時のクラスメートの一人でしたから。それは彼女の本名も知っているはずです。彼女は自分の幸福が過去からの刺客によって破壊されることを恐れていました。」

「彼女はずっと自分がやったことを後悔しているんですよ。十分に償い、新たな人生を歩み出した今でも、誰かに咎められることに怯えながら生きている。あなたという存在は彼女にとって過去の自分の成長した姿のようで不気味なんですよ。」

「…わかりました。」

「え?」

「あなたのお話はよく分かりました。ご迷惑をおかけしたようで申し訳ありません。私は名を変え会社を去ることにします。」

「は、はあ、ありがとうございます。」

私は立ち上がり、千円札を置いてファミレスを後にした。やらなければならないことがたくさんある。

あの会社で産休中の社員、居場所を突き止めなければ。夫も同じ職場ということは探り当てるのは難しいことではないだろう。

存在を奪おうとするなんて殺人と同じだ。殺されるくらいなら殺してやる。

少女Aは私だ。



この2パターンを両極にいろいろ悩んだ。

主人公が自分は少女Aではないことに気づくか。受け入れられるか。

探偵が依頼人は本物の少女Aであることを明かすか。またそのタイミングはどこか。

主人公が少女Aを殺害しようとするか。全部どうでもよくなるか。

よくわかんなくなってとりあえず完成させて出した。2週間くらいやってたしね。

グダグダな展開を描きたかったけど作ってる側がグダグダになってしまった。力量不足。

主人公も探偵も認識が異なってるだけじゃなくて、どっちも間違ってるから話の筋を見失いやすい。主人公は思想が鬱陶しいし、探偵はポンコツだし。

この形式はもうやらない。


2023年4月7日金曜日

卒論書いてます

まーた活動期間が空いてるのでとりあえずブログ更新。

ようやく本腰を入れて卒業論文を書き始めました。何をしていたのか全然思い出せない。

去年の春から秋にかけて行った研究をまとめるだけなんですが、記憶も記録もあやふやで難航しています。なんとか4月中には…

今後の予定をちょっと整理します。

とりあえず10月の内定式までは特にやらないといけないことは無い。はず。

4月で卒業論文は終わらす。で12月まで休学して1月に復学してすぐ卒業。復学願いは10月ごろ提出(忘れない!)。

8月に内定者の顔合わせがオンラインであって、それまでは必須の集まりはない。卒業証明書(予定)と健康診断書を準備できしだい提出。健康診断は5月の初め。

10月に内定式ついでに東京を探索。新居を探して年内に引っ越し。その際家具は買い替え。デスク、冷蔵庫、洗濯機。

他にやっといた方がいいこと。バイト、資格取得。バイトは単発、あるいは夏季休暇中の短期。資格はとりあえずのITパスポート。StudyingあるいはUdemyを試してみる。試験日を2か月前に予約する(忘れない!)。

こんなもんかな。

生存報告がてら書き始めただけですしちゃっちゃと切り上げて動画編集します。マジで投稿者としての人権がなくなる。

今作ってる奴の冒頭だけ上げとく。文章で先に完成させようとして力尽きたんだ。


「愚蛇愚蛇」


男は自身のことを探偵だと名乗った。

テーブルを挟んで向かい合い、コーヒーをすする。

うだつの上がらない男だと思った。現実社会で探偵なんてロクな職業じゃない。

「不倫なんてしてませんよ。」

小馬鹿にした声をかける。

こちらをじっと観察していた男がきょとんとした表情を浮かべる。

「ああ、いや、そういうんじゃありませんよ。まぁ確かにそういうのも普段はやってますけど…」

男は愛想笑いを浮かべながら言葉を濁す。早く本題に入ってほしいという意味だったのだが伝わらなかったのだろうか。

苛々とテーブルを指で叩く。私のそんな様子に男はようやく言葉を切り出した。

「今回お話を伺いに来たのは貴女の素性の件です。」

指が止まる。覚悟していたこととはいえ、いざその時が来ると手が震え始めた。ついに報いを受ける時が来たのだ。

「…なんでしょう。」

「何から話せばいいんでしょう。ええと…」

男はどこまでも歯切れが悪い。ここまで来て何をそんなに躊躇うことがあると言うのか。私の素性に対して言及すべきことなど一つしか無いだろう。

「あれはもう済んだことです。今更掘り返されるいわれはありませんよ。」

「まぁそうなんですがね。そうも言ってられないわけですよ。」

さっぱり話が進まない。こいつさては頭が悪いんじゃないだろうか。探偵を名乗るからにはもう少し頭が切れるものかと思っていた。

「用があるなら早くしてください。明日も仕事なんです。」

私に促され男が言葉を続ける。

「…いくつか質問していきますのでそれに答えて頂けますか?」

「わかりました。」

私は断罪の時を予感し、焼けるような焦燥感と不思議な高揚感に包まれていた。


「まず一つ、あなたはなぜ今の勤め先に?」

「…どういう意味です?」

意外な質問に虚を突かれる。

「ああ、まあ、ちょっとずつ問題を解き明かしていこうと思いまして。そんなに気負わずに答えてください。」

「なぜって言われても派遣されたからですよ。それともなぜ派遣で働いてるのかってことですか?」

「…ふぅむ。ではなぜ派遣で働いてるのか教えてください。」

なんだこいつ。私の素性を知っていればそんなこと明らかだろうに。

「高校を途中で辞めちゃいましてね。ろくな職にはつけませんよ。」

もっとも派遣会社には高卒だと嘘をついている。どっちでも大して変わらないが。

「高校で何かあったんですか?」

白々しい。

「別に。面倒になっただけです。」

私も白々しく返す。

「今の勤め先は長いんですか?」

「いえ、まだ1年も経ってません。」

まどろっこしいやり取りに辟易する。退屈さから徐々に視線がテーブルへと落ちていく。

「では、前の勤め先はどうでしたか?」

思わぬ切り口からの攻勢に目線を上げる。男はまるで世間話をするかのように素知らぬ顔をしている。

「前のところはそこそこ長かったですね。3年くらいでしたでしょうか。」

「そこで何か変わったことはありましたか?」

「…さあ?憶えてないですね。」

やはりだ。こいつは私の死神だったのだ。

私の素性を知り、私の所業を知っている。

私がこれまでに犯した殺人の全てを知っているのだ。


2023年3月23日木曜日

就活やーめたっ!!

やめだやめだやってられるかこんなもんってことでやめます。

内定を獲得して即退散とはとんだ腰抜けの云々。

内定承諾書も送ってやりましたから流石に切られることは無いでしょう。

あと1年猶予期間。入社してからも1年間くらいは研修と下働きですからだいぶ安心ですね。

ようやく一息つけますわ。

ということでボチボチ投稿数も増やしていきますかな。と言いつつ全然作ってないけど。


久々にドスパラを覗いたら何故か1万円分くらいポイントが付与されてたので、Logicoolのマウスとキーボード、マウスパッドを買ってみました。

MK295。マウスとキーボードセットで4000円行かないくらい。お得だった。

静音のワイヤレスタイプってとこに惹かれましたね。やっぱりコードが邪魔だったし、タイピング音もでかくて鬱陶しかったんだ。

今使ってますがまぁ静かですね。でもちょっと手応えが乏しい。まだ慣れてないから打ちにくいし。

マウスの方は小っちゃくて使いやすいですね。ゲーミングマウスは大きくて握りにくかったんだ。

Logicool製品ってなんか高級なイメージがありましたけど、安いのは安いんですね。ミニサイズのキーボードとかトラックボールのマウスとかも試してみますかね。

マウスパッドは引き続き大判タイプ。40×90㎝ですね。これ4800円もするんだよデバイスより高い。

前回使ってたのはAsusの大判でした。最近知ったけどこれエイスースって読むのね、私てっきりエイサスかと。

それが44×90㎝で微妙に大きくてクランプ部分に乗り上げてたんですが、今回の買い替えで4㎝分改善されました。それでもまだちょっと乗り上げてるんだけどね。

ニトリで買ったデスクで天板が48㎝しかないのが不便。早く60㎝の奴に買い替えたい。

ついでにPCワゴンも買いました。キャスター付きのボードに乗せてたんですがPC本体を掴んで移動させるのがまあまあおっかなかったんですよ。実際何回かぶつけたし。

それで全体が防御できるようなワゴンを買いました。Amazonで7000円くらい。

Mastluって名前のメーカーでしたね。聞いたことない。

ちょっと評価が微妙で、届いた時も箱はボロボロ、組み立てたら天板にヒビが入ったんですが、まぁ値段を考えたら及第点ってとこでしょうね。

幸いヒビも一か所でちょっとだけだったので壁側にすれば何てこたない。木材の質感自体は結構良くて、耐荷重も問題なさそうですね。

ただまぁわかってたことなんですがサイズがギリギリなんですよね。ガレリアの本体がピッタリ収まると言えば聞こえはいいんですが、たぶん上部の通気が終わってる。

あまり負荷がかかるような作業もしないですし壊れはしないでしょうが、場合によっては中板を外すことも考えとかないとですね。

概ね買ったものはこの通り。ついでなんで配線整理もしようと思ったんですが難しいですね。

結局コンセント類、USB類をワゴンの中段に押し込んでそこからコードを伸ばすスタイルになりました。デスクの側面にケーブルも多少は隠せたんですが太いのは無理でした。

デスクを買い替えた時に本格的にやりましょ。今はもう限界。

あとイヤホンも買いました。

Audiotechnicaのですね。初めてちゃんとイヤホンを選んだのでメーカー名も初耳。

Sonyの奴と悩んだんですが中高音がキレイという売り文句が決め手。合成音声は大体高音ですからね。デザインもかっこいいい。

これも4000円いかないくらい。ちょっと良いイヤホンってレベルですが、聞いてみると全然違いますね。音楽を楽しむためのデバイスっていうのに初めて触れた気がします。

昔は1000円いかないくらいのを買っては壊してを繰り返してました。2年前くらいかな。急に壊れてファミマで2000円くらいのを買ったんですが、意外にも高性能で驚いた記憶があります。そいつはまだ現役。

値段が上がればその分性能も上がる価格帯っていうのがあるもんなんですね。コンビニで売ってるデバイスなんて100均の物を割高で売ってるだけだと思ってました。

このちょっとお高いのはデスクトップ専用にして動かさないようにしてます。断線したら悲しいですし。

普段使いはファミマのが続投ですね。コードが平型で断線にも強いんだこいつ。寝る前とかに使って朝起きたらぐちゃぐちゃになってても安心。

イヤホンは折を見て次のグレードにアップしていきたいですね。


他に欲しいものをメモっとく。

まずはデスクライト。さすがに部屋の照明だけで乗り切るのは限界です。最近視界が暗くなった気がして光量が足りない。

山田照明のZライトっていうのが良さ気。元々工業用の物から始まったブランドらしくて武骨なデザインと出力の高さが売り。

クランプ式で取り付けやすく、アーム式で取り回しやすい。それなのに1万円くらい。…ええやんかぁ。

探せばそういうのもあるんですね。専門店みたいな物にももっと明るくなっていきたいなぁ。照明だけに。

モニターに付けるライトでもいいんですが、Webカメラと併用するのが厳しいみたいなんですよね。USBハブも足りないですし。

これは後で買う。

次にBluetoothスピーカー。Bluetoothじゃなくても可。

オンライン面接が主でWebカメラとモニターに内蔵されたスピーカーで会話してたんですが、ちょっと聞き取りづらいことが多かった。

モニターのスピーカーは裏側についてるので壁に反射した音を聞いてるんですよね。そのせいだと思うんですよ。

指向性のある外付けのスピーカーに変えましょう。今後もちょくちょくオンラインでお話する機会がありそうですし。

イヤホンで聞く選択肢もあるんですが、デスク周りがすっきりし過ぎちゃったので逆に何かを置きたくなっちゃったんですよね。Logicoolのスピーカー買っちゃいましょう。

有線のは安いけどケーブルが邪魔。無線のはケーブルがなくて快適だけど高い。一長一短ですね。

無線でも結局充電用のケーブルが必要みたいですし有線でいいかもですね。

今度ヨドバシカメラ行ったときに物色してみますかね。

最後。オフィスチェア。これも変えよう変えよう思ってズルズルと引き延ばしてきてしまった。

今のはニトリの6000円くらいの。そこまで悪いわけではないんだけどやっぱり物足りない。

ハイバッグ式。頭までもたれかかれる奴。あとリクライニング。できればフットレストも欲しい。

でもこれも高いんだよなぁ。ちゃんとしたの買おうと思ったら3万円以上はする。妥協すれば1、2万円でもあるけど、どうせ買い替えるんなら良いのにした方いいですよね。

一応サンワダイレクトの3万円くらいのオフィスチェアがいいかなって目星をつけてるんですが、座り心地が確かめられないのがね。

ちょっと遠いですがショッピングモール型のイケアまで出向いて、そこで選んだ方がいいかも。

椅子も理想のを求めたら金が幾らあっても足りないですからね。妥協は大切。


こんなとこですかね。最近物欲が溢れてきてる。

生活を豊かにするための欲求。これが心が健康になってきたということか。

LenovoのChromebookが欲しい。7万くらいでそこそこ高性能。ついでだしドッキングステーションも買おう。リモートワークするときに役立つだろうし。切替機があればデスクトップのと併用できるみたいだし。キーボードもマウスもイヤホンももっと色々欲しいな。

欲望は良いものですよ。生きる活力になる。

てとこで今日は終わります。

動画はまた当分出ないでしょうがそのうち再開しますよ。

終了。



2023年3月14日火曜日

悪魔が来りて縦笛を舐めた 他

「悪魔が来りて笛を吹く」を弄ろうと思ったらこんなことに…なんで…?

クラスの女子の縦笛を舐めたことをきっかけに始まるストーリーとかには使えそう。惡の華みたいにできるかなぁ。ただパクるだけで終わりそう。

没ネタ未満の奴をついでに書いておこう。


1.立派な犯罪

犯罪なんだけど立派な行いなんだろうなって思い込み。

年端のいかない子供が「立派な」という形容詞に引っ張られて犯罪行為を繰り返す。そして悲惨な結末に。

確信犯(元々の意味)が信念に基づいて犯罪行為を繰り返す。そして悲惨な結末に。


2.菜食主義者の血は緑

普通の人間の血は緑色だが、悪魔には真っ赤な血が流れている。

一緒に暮らす男に、そう教えられて育ってきた少女。

男は菜食主義者で野菜しか食べず、少女にも野菜しか食べさせなかった。悪魔たちは動物の死肉を食べると伝え、少女には肉食への嫌悪感を刷り込んだ。

初潮が来た時、少女は自身の身体に赤い血が流れていたことを知る。自身が悪魔だったことに気づいた少女は、ひとり家を出る。

あてもなく彷徨ううち、彼女は保護される。彼女は幼少期に誘拐されて以来、ずっと異常者に監禁されていた。

本当の家族と再会する少女。抱き締めてくる母親の肌に少女は爪を立てた。驚いた顔をする女の肌には赤い血が滲んでいた。

悪魔だ。悪魔は全員殺さなくては。


て感じの奴。血の色は傷がつかない限りはわからないよね。例外はあるけど。

もうちょっと展開を盛り込めそう。


3.光年

光が届く距離?時間?

実は距離と時間って同じものだった?

光年は距離でした。ちょっと混乱しちゃった。

星の光は何光年もかけて地球まで到達する。つまり地球に届くのは過去の映像なのだ。

それを活かしたSF物。


惑星Xから通信映像が届いた。あなたの星で流行っている病の特効薬の作り方を教えるという物だった。

モニターの中、異形の生き物が何やら見慣れない器具を使って薬品を作っていく。荒廃した施設で、このコンピュータだけは辛うじて生きていた。

流行り病によって文明が崩壊したのはもう何百年も前のことだ。今更こんなものを見せて異星人は何がしたいんだろう。男は訝しんだ。


地球の様子が惑星Xに観測されるまでに数百年、惑星Xから地球まで映像が届くのに数百年。それですっかり手遅れって話。

思いついたのは良いもののそんな距離に宇宙人がいるのかって疑問。

ちょっと調べてみたら300光年くらいの所にケプラーっての見つかったらしい。地球に環境が近くて生き物がいるかもって奴。

てことは数百光年くらいの所に未発見の惑星Xがあっても妥当性はあるのかな。

じゃあ他のもそんくらいの距離感で話を作っていくか。


300光年離れた惑星Xから先程連絡がありました。

どうやら危険な宇宙生物が地球に向かっているそうです。

宇宙生物は光の5倍の速度で地球に向かっています。

連絡は宇宙生物が惑星Xを通過した直後に発せられ、光の6倍の速度で地球に届きます。

宇宙生物が地球に到達するのは惑星Xから連絡が来て何年後でしょうか?


バカかテメェは。算数の問題作ってどうするんだ。

でも考え方は合ってる。これをいじっていくんだ。

うむむ。


ある日、地球は異星からのメッセージを受け取る。

曰く、このままでは人類は滅んでしまうため、技術提供を目的とした使者を送ると。

使者の到来に期待や不安を膨らませながらも、人々はなぜ人類が滅亡するのかを議論し始める。隕石、疫病、放射線。人々が導き出した答えは、戦争だった。

戦争によって人類は滅びる。人々は戦争の回避を掲げ、逆に戦争の火種を世界中にばら蒔いた。あの国は戦争を起こそうとしている。あの国は戦争回避のために協力しようとしない。あの国は怪しい。あの国も…

疑心暗鬼の末、国々は戦争を始めた。自国以外を滅ぼせば戦争による人類滅亡は防げるからだ。負けた国は崩れ、勝った国も分裂し、また新たな国が生まれては争いを続けた。

異星人が来るのは支配によって人類を統治し、存続させるためだという意見も上がった。異星人に対抗するために団結して軍事力の増強を目指す派閥と、異星人による支配を受け入れ平和な世の中を望む派閥が生まれ、結局両者で殺し合った。

メッセージが届いてから異星人が地球に到達する10年の間に、人類は滅んだ。

異星人にはわからなかった。なぜ人類が滅んでしまったのか。

人類の文明は進み、人口も増えて地球の資源を使い潰してしまう恐れがあった。このままでは人類は滅んでしまう。だから代わりとなる新たな資源を提供するつもりだったのだ。

発展途上の惑星に技術支援し、新たに利用可能な資源を売りつける。その見返りにその惑星固有の資源や物質を持ち帰る。ただそれだけのつもりだった。

新たな貿易相手になるはずだった惑星の住人は、どこを探しても見つからなかった。

完。


まぁこんな感じか。うん。

地球の様子が惑星Xに観測されるまでの数百年が無視されちゃったな。いや光が届くまでの時間で考えるからいけないのか。

地球の近辺に監視用の偵察衛星を飛ばす。そこから情報が光の数倍の速さで送られる。これでタイムラグはだいぶ無くせる。

逆も然り。地球へのメッセージも光の数倍の速さで届く。ただ使者の乗った宇宙船はそこまでの速度が出ないので、メッセージが来てから数年後に到着する。

整合性は取れたがややこしいな。そこまでSF的な部分を活かせてない気がする。

後でもうちょっといじくろう。


4.スマホを落としただけなのに

スマホを落とした男。捜索を諦め、大人しく買い替える。

数か月後、自宅に警官がやってくる。威力業務妨害で逮捕だそうだ。

何者かが落としたスマホで爆破予告を行ったようだ。男は必死に弁明するが、なぜか自宅から失くしたはずのスマホが見つかり、このままだと捕まると判断して逃走。

警察から逃げながら真犯人を見つけ、無罪を証明しようとする。


て感じ。元ネタがどういうストーリーなのかは知らん。

通信契約がどうなってるのかよく知らない。紛失して機種変更する段階で落としたスマホは使用不能になるのでは?そもそもスマホ本体で識別してるのかアドレスとかで識別してるのか。

スマホを落とした後、機種変更するまでの短い期間に何者かによって爆破予告が行われる。警察視点からは爆破予告を行った後に怖くなって、落としたスマホで何者かが爆破予告したと工作したように見て取れる。

こんな感じか。ちょっと知識不足のせいで練り込めない。


5.事故物件

事故物件に住むことにした男。幽霊なんか出るはずがないと高をくくっていたが、普通に女の幽霊が出て殺されそうになる。

女を殺した犯人だと勘違いされていることに気づいた男は、真犯人を見つけることを約束して命乞いする。

女の幽霊と同居しながら、彼女を殺した犯人を探すミステリ物。


割とオーソドックスな展開。殺人事件自体をどこまで意外なものにできるかが課題。まだあんまり思いつかない。

死人から直接話を聞けるため、警察には無いアドバンテージがある。そのおかげで真相に辿り着けそう。


以上5個くらい。

どれも大したことないような、もっと作り込めたら化けそうな感じ。

たぶん没ネタとしてこのブログに沈む。


2023年3月11日土曜日

サイレントブルーの開口 他

動画投稿もブログ更新もしてないけど生きてます。まあまあ元気です。

何にもする時間ないほど就職活動してるって訳ではないんですが、精神的余裕がなくて何にもしてません。メンタルざこざこですね。

動画は没ネタ集、小ネタ集、あと「見上げた記憶」が冒頭だけ作って放置されてます。

ブログの方だと1個思いついた長めのネタを物語調で書いてたんですが途中で力尽きてます。こっちは近日中に仕上げるかも。

マジでそろそろ忘れ去られそうですねぇ。再生数も落ちまくってますし。

まぁそれはさておき、ネタ出ししておきますか。


①サイレントブルーの開口

ある港町に越してきた女子高生が主人公。家庭内と学内における不和の果て、親戚の家に下宿する形で誰も知る人の居ない町へ。

彼女はあらゆるトラブルに対して「喋らないこと」を処世術としていた。口は災いの元。かつての自身の不和の原因をそう結論づけ、彼女は口を閉ざした。

学年に一つしか無いクラス。学級委員長の少女が主人公の世話係を買って出る。最初は表面的な付き合いを保っていた主人公だったが、彼女の田舎町の少女に似合わぬ聡明さにしだいに心を開いていく。

しかし、彼女の目的は主人公をスケープゴートにすることだった。彼女は彼女にとっての邪魔者を排除するために策謀を張り巡らせており、以前濡れ衣を着せられた同級生は自殺していた。彼女は主人公を死んでしまったその同級生の代わりにするつもりだった。

下校前のクラスルーム、町内のある人物の漁船が破損させられ、沈没した事件。その犯人として主人公が疑われる。偽証によって主人公を陥れようとする委員長。何も言えない大人しい少女のままだったら罪を擦り付けられる。主人公は一歩を踏み出した。

論理的に自身の潔白を証明していくと、逆に委員長が犯人である可能性を指摘する。彼女は狼狽するも即座に対応し、主人公対委員長の舌戦が始まる。苦戦を強いられるも主人公はどこか高揚感と充実感を感じていた。委員長も同じ感情を抱いているように見えた。

闘いの末、主人公は辛くも勝利を勝ち取る。委員長は何も言わない。だがやり取りを聞いていたクラスメートや教師からは、彼女が犯人であることは明らかだった。彼女は敗北を認め、笑った。主人公は生まれて初めて達成感を覚えた。

教室の隅、主人公は一人で海を眺める。クラスメートたちは彼女を遠巻きに見つめ、敵意に満ちた表情をしていた。あの日から委員長は学校に来ていない。隣町に転校するという噂が流れていた。どちらが悪いという理屈は抜きにして、クラスのリーダーだった委員長を追い出したことで主人公は嫌われ、疎まれていた。

だがそんなことは主人公にとって何ら取るに足らないことだった。彼女はもう「自分」というものを手に入れたから。孤独も憂鬱も確かな自尊心の前には掻き消えた。いつか委員長と再戦する日を想像し、彼女は笑った。


【解説】

昔Losstime Lifeの「Blue Star」を聞いて、葵ちゃん用にと考えた奴。自己の確立と周囲からの孤立はセットだよねってのがテーマ。

委員長が行う工作は極めて高校生的なスケールで行う予定。町内の有力者である委員長の家の敵派閥への嫌がらせやイメージダウン戦略、肉親に言い寄ってくる不埒な相手の社会的破滅など。漁船を沈めたのは後者。

主人公が転校してくる以前、気弱な同級生がスケープゴートにされた。彼女は唯一の友人である委員長のため濡れ衣を被ることを受け入れたが、町内での迫害に耐えかねて自殺した。

委員長はどこかゲーム感覚で、自身の優越性を確かめるために上記の行為を行っており、同級生が自殺しても特に罪悪感は抱いていない。主人公が自身と対等に渡り合った時、自分が本当に求めていたものが何かを悟った。

細かい部分が詰め切れずに置いておかれている。気が向いたら作る。


②黒い正方形

主人公は富裕層の少女。大学への進学を機に数名の同級生と共に、ホームレスを対象としたボランティアサークルを立ち上げる。それは彼女が幼少期に感じた貧富の格差に対する彼女なりのアプローチであった。

両親、特に父親はそんな彼女に対して否定的であった。娘は貧しい人たちに対して手を差し伸べようという気がないのかと憤る。父はお前は世の中の事をよく知らないと窘める。彼女にはまだその言葉の意味は理解できていなかった…

ボランティアサークルの活動は順調だった。炊き出しや衣服の譲渡会を行い、就労支援を行う団体と協力してイベントを行った。ホームレスたちから涙ながらに感謝の言葉を述べられ、主人公は充実感に満たされていた。

そんなある日、一人のホームレスの男が彼女に相談を持ち掛ける。ホームレスたちで農業を行う会社を立ち上げたいというものだった。山間部に農地を買い、住み込みの社宅を立て、麓の農業組合から農機具を借りる。初期投資のための資金を提供して欲しい。そんな訴えであった。

彼女は計画には賛同しつつも、学生の身分でそんな金は出せないとやんわりと拒絶する。あんたはあの〇〇グループの社長の娘だろ。男の口からそんな言葉が出る。主人公は驚いた。自身の素性はホームレスたちにはもちろん、サークルの仲間にも言っていなかったからだ。

男は笑いながら釈明する。そういうのはどこからともなくわかるものだと。とにかくあんたから父親に頼んでくれないかと頭を下げた。主人公は父と話してみると告げた。

父親の答えはノーだった。一介のホームレスに経営能力なんかあるわけないと一蹴する父親に、主人公はカチンと来て家を飛び出る。なぜ父は貧する者を、窮する者を突き放すような態度を取るのか。

ボランティアサークルの活動も行き詰まり始めた。やれるだけのことはやった。しかしそれが何の成果にも結び付かないのだ。物を配れば一時的にホームレスたちは豊かになる。だがすぐに元通りになった。

就労支援を行う団体に解決策を聞きに行くも、どこかおざなりな態度だった。ホームレスの多くは仕事を与えられてもすぐに投げ出してしまう。抜本的に生活が変わることはほぼ無いと諭される。

ならばなぜ私はこんなことを…。思い悩む主人公の前にあの男が再び現れる。自分にはホームレスたちの気持ちがわかる。自分ならば彼らを社会復帰させられると。主人公は男に懸けてみたくなり、家のお金にも手をつけながら大金を工面し、男に渡した。男は涙ながらに感謝を述べた。

次の日、男は一人でどこかへ消えた。

塞ぎ込む主人公に父親が語りかける。誰しも若い頃は平等を志すと。だがすぐに能力や境遇以前に、人間には質的な違いがあることに気づく。結局それをどうすることもできずに、自分自身やごくごく親しい人間の幸福だけを追求するようになる。

父親が一枚の写真を差し出す。そこには金を持ち逃げした男が見知らぬ街で遊んでいた。高価な服に身を包み、女を侍らせ酒をあおる。どうするか自分で決めなさいと父親は告げた。

主人公は写真に指でバツ印を描く。父親はにっこりと笑った。

もう彼女の目には不平等に虐げられる弱者の存在など見えなかった。


【解説】

「黒い正方形」ってタイトルだけ思いついてそれに見合う内容を考えてた。貴志祐介の「黒い家」に影響されたね。

内容は大筋はこれでいいけどもっとエグい展開を盛り込めそう。でもあんまり胸糞展開を入れるのもな。

就活しててなんか給与の違い、労働環境の違いみたいなのを多く目にするようになったけどそれに対して…いや違うな。

就職活動に対するモチベーションみたいな話を聞かされる機会が増えたけど、なんか違うなって感じることが多かった。

志望動機や自己PRの違いは大学生活の違いだし、大学生活の違いは高校生活の違い。高校生活の違いは中学生活の違い、中学生活の違いは…て感じで現在は過去の積み重ねの結果なわけじゃないですか。

それはつまり学校生活や家庭環境、身体や知能、脳機能や精神みたいな部分に問題があるから今現在の就職活動でも問題が起こってるわけで、なんか就職活動に対してとやかく言う人ってその部分を無視してるよなぁって。

富士通系列の人がそういう傾向が強かったですね。まぁ本選考受ける前に社風を理解してとっとと撤退できたのは良かったですけど。今後独立系で働くにしても関わりたくないなぁ。

ああっ、就活。就活のことを思い出してしまった。はぁやだやだ。

次の最終面接が来週に控えてるんでそこで決めたいっスね。

本題から逸れちゃいましたし終わりますか。要するに給与や待遇とかじゃなくて人間自体に格差があるって話です。

ま、分を弁えた上で精一杯やるだけですけどね。

長文駄文失礼しました。


2023年3月3日金曜日

卒業だー!(卒業はしない)

卒論発表終わりました。呆気なかったわ。

とりあえずこれで卒業要件は満たした。論文書くのはどうせ卒業しないし後でいいや。

この2か月、発表資料をまとめながら就職活動もきちんと進めてました。

インターンに参加し早期選考を受け、2つの企業を最終面接まで進め、どっちも落ちました。

落ち過ぎておちんちんになる(発狂)。

性格検査で弾かれなかった場合は最終面接まで進めることができるんですけどね、そこでやっぱり落ちるわ。うーん難しいですね。

30分くらい完璧に演じてみせろよって話ですがね。緊張するとすぐボロが出る。

だけどまぁだいぶ仕上がってきたので次か、次の次ぐらいにはイケそう。でももう持ち駒も少なくなってきたんですよね。

20社もエントリーできねぇよ。思いつかねぇもん。

とりあえず3月中はエントリー数を増やしつつ選考を受け、県の職員の募集もちょこっと見ておきますかね。

まだまだ集中して動画編集する時間は取れなそうっスね。いったいいつになったら取れるんだ?

そろそろ肉体も精神も限界が近いからどっか引っかかってくんないかなぁと思う今日この頃です。

短すぎるし何か書きますか。

この前久々に東京に行きました。面接です。

多少余裕をもってスケジュールを組んでたはずなのに乗り換えでギリギリ。会社まで全力ダッシュしてしまいました。

新宿駅が迷宮でしたね。なんで京王線が三本もあるんだよ。

都会には行きたくないWeb面接で済ましてくれ~って思いながら彷徨ってました。

あんまり踏み込んだ話するか考えもんなんですよね。一応身バレを気にした方が良いのか。今更か。

IT企業、SIerって奴に絞って受けてますね。これなら潜り込めそうなんだ。

昨年度の就職活動で食品工場や農業系の会社の多忙な現状に触れ、IT技術を用いて彼らの手助けをするような仕事がしたいと考えるようになった。

非常にそれっぽいし、丸っきり嘘ってわけじゃない。手応えは感じてるから何とかものにしたいですね。

ゲロ吐きそう。食欲もないし食っても下痢になるだけ。

久々に不眠の症状も出て来て明け方しか寝れなくなってきた。

ストレスでパフォーマンスが落ち、その結果またストレスが溜まる。往年の負のスパイラルですね。

いよいよぶっ倒れる日も近そうな気がします。

てことで寝ます。昨日は1時間くらいしか寝れなかったんだ。

グンナイ。


2023年2月25日土曜日

虚実の交わる点 他

没ネタ集で「エメラルドの瞳」と「守り神」を使って、形にしてないネタがいくつかあったのを思い出したので書いときます。

あんな感じでネタを紹介しながら締めるスタイルでも良い気がしてきたな。妥協は大切。

では行きます。


①虚実の交わる点

孤独な少女はイマジナリーフレンドを心の支えに日々を過ごしていた。

モデルは小さい頃によく遊んだ女の子。小学校に上がる前に引っ越してしまった。

彼女の残した幻影は主人公と共に成長していき、主人公の親友であり続けた。

ある日、学校に転校生がやってくる。幼馴染のあの子だった。

彼女の容姿は奇しくも想像上のものと瓜二つであった。

再会した本物の彼女とこれまで一緒に過ごしてきた幻想の彼女、二人が入り乱れた学校生活が始まる。

主人公の心は現実の彼女の方に傾いていく。

そのことがイマジナリーフレンドの彼女には気に入らないようだった。

イマジナリーフレンドの存在は徐々に疎ましくなり、やがて殺意が芽生えた。

【パターン1 殺害】

人気のない教室、隙を見て鋏で突き刺す。

彼女は消えなかった。ただ血をダラダラと流しながら驚いたようにこちらを見ていた。

あまりにリアルな感触に狼狽えながらも、幻影をかき消すために夢中で鋏を振るう。

遂に動かなくなった彼女。

後ろから不意に声がかかる。そこには殺したはずの彼女が立っていた。

ニヤニヤと笑う彼女。イマジナリーフレンドの方だと確信した。

ではこっちは…。血まみれで倒れている彼女には確かな命の感触があった。

【パターン2 亡霊】

人気のない教室、隙を見て鋏で突き刺す。

彼女は消えなかった。ただ血をダラダラと流しながら驚いたようにこちらを見ていた。

幻影をかき消すために夢中で鋏を振るう。

彼女は消えなかった。血まみれになったその姿でこちらを恨めしそうに睨んでいた。

どれだけ切り刻んでも、肉を断っても、彼女は消えなかった。


私は彼女を消すことを諦め、学校生活を送っていた。

本物の彼女が楽しげに笑いかけるその横で、死体のようになった幻想の彼女が呪詛を吐いている。

私はいつまで正気を保っていられるだろうか。


【解説】

どっちのエンドに進むか悩んでる奴。ずっと放置されてた理由。

一つ目はやや安直かと感じていた。間違って本物の方を殺すのは何となく予想できる。

間違える経緯も曖昧。イマジナリーフレンドは常に引っ付いてるのか、さも普通のクラスメートのように振舞っているのか。

後者なら間違えても納得できそうだけど、なら鋏で突き刺すような危ない真似しないだろって気もする。

二つ目の方が推し。でも一つ目の結末を予想してた人から「えぇ…そっち?」って思われそう。別に良いっちゃ良いねんけどな。

どっちを選んでももう一工夫できそうな雰囲気を感じつつ、思いつかなくて棚上げしてました。

没ネタとしてどっちも紹介しても良いかもですね。


②不燃性の愛

小さい頃から仲良しの双子の姉妹。

妹の方は姉に対して単なる姉妹以上の感情を抱いており、年を取るごとに束縛が強くなってきていた。

ある日、姉が告白されている現場を目撃する。

その日の夜、妹は告白は断るよねと確認する。それは要求、あるいは懇願でもあった。

姉は笑って肯定した。妹の方が大事だと。

その笑みはどこか辛そうに見えた。

姉の様子にどこか不穏なものを感じた妹は、姉をこっそり監視するようになった。

そして姉があの日告白してきた男とデートしている姿を発見する。

姉は今まで見たことの無いような表情を浮かべていた。

激昂した妹は姉と男に詰め寄る。いったいどういうつもりだと。

姉は狼狽え、男は冷静に諭す。いい加減に姉離れすべきだと。

妹は聞き入れない。泣き喚き、男を罵った。

折れたのは姉だった。男に謝り、妹の手を引いて家へと帰る。

男は何も言わずに佇んでいた。

それからの二人にとってこの出来事はタブーとなった。

何事も無かったように仲良く生活を続けていく。

ただ妹は知っていた。あの日の夜、姉が一人で泣いていたのを。それからも時折人知れず涙を流していたのを。

わかっているのだ。自分が姉の幸せの邪魔をしていると。姉の優しさに付け込んでいると。

わかっていても止められない。どうなりたいのかもどうしたいのかもわからない。ただ姉が他の誰かのものになるのは嫌なんだ。

そんな感情だけが彼女の中でいつまでも燻り続けていた。

彼女の愛は燃え上がらない。


【解説】

ドロドロした奴。屈折した愛情と行き場のない独占欲。

なんか琴葉姉妹といったら百合ものかなぁと思って作ったはいいものの、意外な展開や落ちみたいなのが無いからやりづらかった。

燃え上がる情熱的な愛の対極みたいなのをイメージしてました。


③友人探偵

主人公は同じ探偵として切磋琢磨した友人と再会する。

かつては高校生探偵として持て囃された二人も今では中年に差し掛かりつつあった。

思い出話に花を咲かせる中、友人は現在自身が手掛けている事件解決の助力を乞う。

被害者は一人の女性。

容疑者として彼女のストーカーの男が上がるが、足取りがつかめなかった。

友人と共に男の行方を追う。

懸命な捜査も空しく、手掛かりは掴めない。

主人公はどこか違和感を覚える。一介のストーカーに二人の探偵から身を隠す程の力があるだろうかと。

生きている状態で失踪するのは難しい。ただ死体としてどこかに隠蔽されたのなら、発見する難易度ははるかに高くなる。

友人には黙って単独で調査を進めたところ、被害女性の交際相手の存在に気づく。

その人物はかつてストーカー被害の相談を受け、それを解決したことで彼女と交際を始めたという。

友人と二人、酒を酌み交わしながら上述の内容を語る。

無条件にその人物の主張を鵜呑みにしてしまい、無意識にその人物を容疑者から外してしまっていた。自分は探偵失格だと呟く。

友人は自分の方が探偵失格だと言って笑った。

ストーカーの男を殺したのは、彼女にとって有害であったと同時に彼女の元交際相手だったからだった。要するに嫉妬だ。

そうまでして手に入れた彼女。それなのに単なる痴情の縺れで手にかけてしまった。

これまで自分が手掛けた事件のどんな犯人よりも、卑俗な犯行だった。

彼はそう自供した。

主人公はなぜ自分を呼んだのかを問う。友人は答えた。

探偵としてどちらが優れているかの決着がまだついていなかったからだと。

彼は自分の負けを認めると目を閉じ、そのまま動かなくなった。

彼の酒からはアーモンドの香りがした。

主人公は友人の最期を看取ると、静かに涙を流した。


【解説】

自分にとって親しい人物を無意識に容疑者から外してしまう奴です。

認知の歪みが解かれたら、犯人は明らかだったって展開。

友人と被害者が親密な間柄であることを細かな会話で匂わせられたらなぁと思います。


④深夜の放送部

友達と二人で深夜の学校に忍び込む。

真夜中の12時に死んだ生徒が放送を始めるらしい。

もちろん信じているわけではない。ただの肝試しだ。

静寂を破り、放送開始のチャイムが流れる。

二人は驚きと恐怖に息が止まる。じっとスピーカーを眺める。

「さぁ始まりました、深夜放送のお時間です!お相手はわたくし、○○でございます!」

予想外に陽気な声に呆気に取られる。

「今日はなんと、リスナーが二人も来てくださいました!はいよろしくお願いしますね!」

よ、よろしくと友達が小さく呟く。

「それじゃあやっていきましょうか!今日のテーマは~」

軽快なトークを続け、時折こちらに言葉を投げかけながら放送を続けていく謎の人物。

友達はすっかり警戒心を解いてしまったようで放送を楽しんでいる。

主人公はこの異常な状況に呆けてしまっていたが、正気に戻り友達を連れて帰ろうとする。

だが友達は帰るのを渋る。放送の声も帰ろうとするのを引き留める。

こちらの様子を把握されていることに気づき、主人公は更に焦る。

無理やりにでも友達を引っ張っていこうとする主人公。抵抗する友達。

友達の目はどこか虚ろで、魅入られているようだった。

ふと気づく。放送の声が止んでいる。

諦めたのか。そう思った刹那、理解した。

放送室を出たのだ。今こっちに向かっている。

友達の顔を思い切り殴りつける。

正気に戻った友達が狼狽えているのを気にせず、引っ張って出口に走る。

友達は状況の説明を求める。主人公はいいから走れと叫ぶ。

後ろから足音と気配が迫ってきているのがわかった。

校舎から出た直後、後ろからバンという音が響く。

黒い影はガラスに手形をつけると、残念そうに去って行った。放送室に帰るのだろう。

二人は急いで家へと逃げかえるのだった。


「いやぁ、現役時代ならもうちょっと走れたんですがねぇ。いやはやお恥ずかしい。恥ずかしい失敗といえばわたくし以前~」

深夜の放送はまだまだ続く。夜が明けるまでは。


【解説】

どこかコミカルなホラー。

放送が止む。諦めたのか?違う放送室を出てこっちに向かってるんだって流れをやりたくて作った。

放送部分をどれだけ面白くできるかにかかってるね。難しいなぁ…


⑤再会

飲み会の帰り、何者かに声をかけられる。

親し気な相手。久しぶりだなと笑いかけられる。

思い出せないながらも昔の知り合いだと察して話を合わせながら歩きだす。

そいつは中学の頃の思い出を語りだした。

それは確かに自分の記憶とも合致するものだった。

なんだ同級生だったのかと思いながら共に昔を懐かしむ。

中学のクラスメートの誰なのかを当てようとする。

当ててみろとそいつはおどける。

思いつく限りの名前を挙げていく。そいつは否定する。

「〇〇。」

違うと思いながらもふざけて言ってみる。それはクラスのいじられキャラだった奴の名前だった。

「正解だよ」

そいつは笑った。

言葉に詰まる。驚いてそいつを見つめる。いや、違う。あいつはこんな顔ではなかった。

「俺も〇〇だよ。兄貴だからな。」

気づけば人通りのない路地まで歩いてきてしまっていた。

そいつはもう笑ってはいなかった。

「弟が随分世話になったな。アンタの顔はクラス写真で知ってるぜ。」

周囲を見渡す。辺りに人は見当たらない。

「突然の再会でびっくりして、思わず声をかけちまったよ。元気そうだな。」

初対面だが無関係ではない相手。

いじめという程のことはしていない。恨まれる筋合いなんてない。そう伝える。

「かもな。高校に行かずに家に引きこもった時も、二十歳を超える前に首を吊った時も、あいつは何も言わなかったから。」

武器になりそうなものは見当たらない。向こうも武器を持っているようには見えない。

「でもお前の顔を見た時、殺そうって決めたんだ。」

闘いのゴングが聞こえた気がした。


【解説】

まさかのバトル展開な終わり方。締め方がわからんかったんや。

中学での出来事は弟から聞いて知っていた。あるいは一つ上の学年で同時期に在籍していたのかもしれない。

ホラーっぽい奴。ヒトコワかな。ちょっとゾッとする感じが足りないかなって印象。


以上5点。

在庫整理みたいなもんですね。意外と時間がかかる。

放置してたネタもだいぶ捌けてきました。

未使用ネタ覚書に書いてあった大したことないネタもここでちょろっと書いておきます。

「だから笑って」は駅前で自分のことを笑っただろうと通行人に突っかかるみすぼらしい姿の男。身なりのよい通行人の一人がその男を諭そうとする。男はボロボロのコートをはだける。胴体にはパイプ型の爆弾が巻きついていた。「笑えよ」と挑戦的に笑う男の目には涙が浮かんでいた。

自分は社会に除け者にされ、社会に対して復讐してやるんだっていう思いに縋っているような話。惨めだね。

「100万円のボールペン」はセールスマンが家に訪ねて来てボールペンを100万円で売りつけようとしてくる。何か特別なボールペンなのかと聞けば何の変哲もない代物だと答える。理解に苦しむ主人公にセールスマンは語る。主人公は新進気鋭の実業家であり、金を使うこと自体に意味があると。

確かに資金力をアピールするために高い買い物をすることもあるが、それでもただのボールペンを100万円で買うことはないと呆れる主人公。だがセールスマンは続ける。ただのボールペンだからこそ意味があるのだと。例えば100万円の腕時計を100万円で購入したとしても、それは自由に使えるお金が100万円ある証明にしかならないだろう。だがもし、100円のボールペンを100万円で購入したとしたら、それは庶民にとっての100円が自身にとっての100万円である証明になると。

セールスマンは続ける。私はあなたが100万円でただのボールペンを購入したことを喧伝します。そうした売名サービスも含めて100万円という値段を提示しているわけです。主人公は悩んだ末、購入を決めた。100万円のボールペンは彼の書斎に無造作にしまわれた。

「実業家の〇〇氏、ただのボールペンを100万円で購入!?」ネットニュースの見出しにそんな言葉が躍る。「へっ、バカじゃねぇの?」スマホをいじりながら茶髪の若者が鼻で笑った。

ちょっと長くなっちゃった。かなり毛色が違うジャンルなので扱いかねてる。

実際そんなセールスが成り立つのか、効果があるのかは謎。でも100万をそんなことに使える人も居て、大衆の多くはそういう経済格差があることもそういうビジネス戦略があることも想像できないってのが一番のテーマな気はする。今テキトーに考えたけど。

作ってもいいけどウケるかがなぁって感じ。

疲れた。5時間ぐらい書いてた気がする。それは嘘か。盛ったわ。

ある程度形になったネタのストックも増えてきましたし、動画も作ってきますか。

小ネタ集没ネタ集を作るか、長編で「寄る辺なき者の歩み」を作るか考え中。これは「本当のことを教えて」と東北姉妹の役柄が被ってるから期間を開けたかった。そろそろ良いかな。

アイちゃん先輩の話も作りたいんですが、思ったように喋ってくれなくて置いておかれてます。他の動画だともっと可愛く喋ってたはずなんですがね(不思議)。

そんなこんなで終わります。メチャクチャ長くなっちゃった。

長文駄文失礼しました。


2023年2月17日金曜日

私、キレイ?

めっちゃ催促されてたから演劇部の動画作ろう思って、没ネタ集くらいならいけるやろ思って作ってたんですけど。

やっぱ没ネタだと気分があんまり乗らなくて編集が進まないっすわ。

気楽に作るための没ネタ集なのに気が重くなるのは本末転倒っすね。

土日で作れるだけ作りますわってことで今日は思いついたネタをメモって寝ます。


①私、キレイ?

女「私、キレイ?」

少女「…キレイだよ。」

女「これd「キレイだから!」

マスクを外そうとする女を遮る少女。

少女「キレイだから…キライだよ…」


【解説】

醜形コンプレックスなのは少女もだったみたいな奴。

落ちをどうするか考え中。

マスクを外し、自分の方が醜いと諭す。

外したマスクを少女につけ、顔を伏せながら立ち去る。

こんな感じ。


②今日、家に誰もいないから

女「今日、家に誰もいないから…」

男「え?」

恥ずかしそうに目を伏せる女。


その日の夜、男は女の家を訪ねる。

インターホンを押しても返事はない。ドアノブをひねると鍵はかかっていなかった。

部屋は真っ暗だった。男はきっと驚かそうとしてるんだと考えて進んで行く。

「警察だ!!」

その時、玄関の扉が開き二人組の警官が入ってきた。

「な、なんですか!!」

「何がなんですかだ!泥棒の分際で!」

「ち、違うんです!誤解なんです!」

「何が誤解なんだ言ってみろ!」

「今日は家に誰もいないって聞いて来たんです!」


【解説】

ちゃんちゃん。

空き巣の現行犯ですね。落語みたいな終わり方で草。

ウケるかがわからん。自分のツボが世間のそれとどれくらいかけ離れてるのかがどうもね。

だがしょうもない奴なのは確かだ。


③でも少しこの風泣いています

男「今日は風が騒がしいな。」

女「でも少しこの風泣いています。」

男「…は?」

耳を澄ますようにジェスチャーする女。男は訝しみながらも言われたとおりにする。

唸るような風の音。それに混じってかすかに聞こえてくる。大勢の人が泣き叫んでいるような声。苦しげなその声が耳を震わし、背筋に冷たいものが走る。

男「…!」

女「ね、泣いていたでしょう?」

その得体の知れない女は得意げに笑っていた。


【解説】

いったいどういう状況なんだ。

勢いと雰囲気だけで乗り切るタイプのホラーですね。

元ネタからしてふざけてるのにこんなふざけ方していいんか。


短いですけど今日はこんなもんで。

この前動画にした「ベンツが止まってますね。」

あれと似たような連中ですね。

ベンツの奴は意外とホラーとして受け入れられてたのでこいつらも動画にされるかもしれません。流石に徳用パックにして出すと思いますけど。

じゃま終わります。

短文駄文失礼しました。


追記)

もうちょっと思いついたからここに書いちゃえ。


④寿司ネタ

大将「へいらっしゃい。何を握りやしょうか。」

おもむろに手を差し伸べる客。

客「私の手を、握っていてくれますか?」

大将(トゥンク…)

流れる恋愛映画っぽいBGM。


【解説】

キッショ。考えた奴バカかな。

美少女の絵面で中和できなかったら耐えられないだろうな。


⑤豚のエサ

クレーマー「食えたもんじゃねぇな!まるで豚のエサだ!」

店主「…。」

ざわざわ。

男「取り消せよ。」

クレーマー「あ?」

男「この店のラーメンは豚のエサなんかじゃない。」

クレーマー「いいや豚のエサだね。こんなまずいラーメンは食ったことがない。」

男「明日もう一度ここに来い。本物の豚のエサっていう奴を食わせてやる。」


【解説】

最近マンガワンでラーメン発見伝と才遊記を読んでる。料理漫画はあんまり好みじゃなかったけど結構御面白い。

「明日もう一度ここに来てください。本物の○○というものをお見せしますよ」構文。美味しんぼが発祥みたいですね。料理漫画だとしょっちゅう見かけてる気がしてた。

一見するとそれと同じに見えるけど、よく見たら豚のエサを食わせようとしてる。

料理対決ではなく普通に暴力で解決しようとしてるのがわかりますね。だからなんなんだ。


⑥見てくれだけじゃない女

少女1「どうだった?」

少女2「…告白されたよ。」

少女1「え?付き合うの?」

少女2「まさか。断ったよ。話したこともない相手だし。」

少女1「美人だとそういう告白も多くて大変だね。」

少女2「うんまぁ、そうだね。」

少女1「でも喋ったことも無いのに告白するのってなんか失礼だよね。見た目で惚れましたって言ってるようなもんじゃん。」

少女2「そうかな?私は別にいいと思うけど。」

少女1「見てくれだけで選ばれるのは普通に腹立つでしょ。試しにやってみる?」

少女2「うん。」

少女1「あなたの見た目が好きです。ずっとそばで見ていたいです。」

少女2「…見てるだけでいいの?」

少女1「…え?」

頬を赤らめて見つめ合う少女二人。

流れる恋愛映画っぽいBGM。


【解説】

初めから少女同士にしておけばいいんだ。

ふざけた感じで告白して本気っぽいカウンターくらうの好き。

見てるだけじゃ満足できないでしょ?ね?みたいな。

あ~脳が回復する。


2023年2月16日木曜日

自分語りって何だよ

普段何気なく使っているこの言葉。どういう意味なのか考えたことはあるでしょうか?

え、普通の人は「自分語り」なんて言葉頻繁に使わないって?

…それはそう。

いやね。最近ブログに書き込むことが多くなってきたのでラベルを整理しようと思ったんですがね。これがもうわけわからんの。

当初「創作物」「自分語り」「雑記」の3区分に分かれてて重複してるのもあったんだけど、分類が雑でしてね。

一回全部リセットして「創作物」だけにしてたんですが、この度めでたく「自分語り」と「雑記」が復活しました。誰得だよ。

この記事は「自分語り」となります。

去年の私は何を思って「自分語り」なんてラベルにしたんでしょうね。自虐かな。

たぶん作者個人のことを「自分語り」、創作物はそのまま「創作物」、中間とその他を「雑記」と呼称するつもりだったんでしょうがね。そんな頻繁に自分語りするつもりだったのか。

いや結局そこそこしてるんですけどね。流石に私は私のことをわかってましたわ。

何の話をしたかったんだっけ。

このラベルで何を書くんだよって話だ。

これは間違いなく自分語りだっていう身の上話は書き尽くしましたしね。今日会った出来事とか書いてくのか。誰得だよ(2回目)。

まぁせっかく復活させたので何か書くかと思って筆をとったわけです。近況報告でもしますか。

卒業研究の発表資料は完成に近づいてきています。卒業論文自体は全然書いてません。

なんか文章で出すのは後でいいとか言われて放ったらかしにしてるんですけどね。ホントに良いのか?

まぁ留年するので良いっちゃ良いんですけどね。はいまぁ留年します。

4年生をもう1回やってその間に就職先を見つけます。

はぁ何だかなぁって感じですけどね。結局どこまでも流されていく。

最近いよいよ体調がまずい気がします。帯状発疹とかもですし。体重の減少が止まらない。

正月に実家で測った時についに50kgを割りましてね。なんかまだまだ下がり続けてる気がします。

筋力と体力の衰えが著しい。時々視界も暗くなってる。

力尽きる前に何とか成果を出したいものですね。

暗い話ばかりしても気が滅入りますし何か楽しい話でもしますか。

この前ついに座椅子を買いました。買おう買おうと思いつつ何だか面倒で、4年間クッションの上に座り続けてきたんですがね。

こたつで作業することが増えたのでようやく重い腰を上げました。ニトリの5000円くらいの奴。

やっぱり背もたれがあると体が楽ですね。値段の割にはしっかりしていて使い勝手も良い。

ただ一つ難点を上げると180度まで倒せないんですよね。完全に横になれないのが不満。

でもまぁだいぶ体勢が楽になったので座椅子にもたれかかりながらこうしてブログを書くことが増えたわけです。

その関係で買った便利グッズをもう一個紹介。ダイソーで買ったPCスタンド。500円。

テーブルから少し浮かせて角度もつけられるってだけの商品なんですがね。これが意外と便利。

タイピングもやりやすくなったしノートPCにかかる負荷もかなり低減された気がします。

よく考えたらこれまでヒーターで熱くなったテーブルの上に直乗せしてたんですもんね。そりゃPCの寿命も縮まるわ。

そうそう今打ち込んでるこのノートPC。こいつはもうダメです。助からない。

バッテリーが死んで電源ケーブルをつないでいる間しか起動できない。フリーズが頻発。イヤホンジャックもたまにしか反応しない。

まぁ4年前に生協で買って2年近く動画編集に使って十分働いたと思います。勲章を上げたいくらいだ。

あと1ヶ月卒論書き上げるのに使ったら引退させる予定です。

次は何を買いましょうかね。動画編集はデスクトップの方でやるのでノートはもういらないかと思ってましたが、こうしてブログ書いたり動画見たりする分にはやっぱりノートの方が便利なんですよね。

ChromeBookいいと思ってるんですがね。どうでしょう?ダメ?

低価格低スペックって言うニーズを考えれば全然ありだと思うんですがね。

色々落ち着いたら見て回りたいですね。店頭で買うのは余計な物もつけられるからやだけど。

自分語りってこういうので良いんかな?わからん。

見返してみると初期の頃はかなり丁寧な言葉遣いしてましたね。すぐに崩れちゃいましたが。

私も変わらないようで変わっていってるんでしょうかね?

うむむむ。この形式だと締め方がわからない。

何か小話でもしますか。

Web面接してた時考えた奴。

就活生「よろしくお願いします!」

面接官「よろしくお願いします。」

就活生「音声大丈夫でしょうか?」

面接官「はい大丈夫です。」

面接官「でもちょっとカメラ近いね。もう少し下がれる?」

就活生「このくらいでしょうか?」

面接官「あーもうちょっと。」

就活生「このくらい、あっ!」

椅子ごと後ろに倒れる就活生。何かが折れるような鈍い音が響く。

面接官「大丈夫ですか?!」

返事はない。画面には白い壁が映されているだけだ。

面接官「ど、どうすれば!」

焦った面接官。控えていた就活生の番号に電話をかける。

数回のコールの後、誰かが通話に出た。

?「はい、もしもし。」

面接官「大丈夫ですか!?」

?「へ?」

面接官「面接の途中で倒れたじゃないですか?」

?「え、ああ、そうですね?」

しどろもどろな相手。面接官は不審を募らせる。

面接官「本日面接予定の~さんですよね?」

就活生(真)「…はい。」

面接官「え、どういうことですか?」

就活生(真)「あの、すいません。面接、バックレちゃって…」

面接官「だって今…」

画面に目を戻す。そこには白い壁が映っているだけだった。

そこに居たはずの何者かの姿はどうしても思い出せなかった。

完。

落ちがもうちょっとなぁ。なんかあればなぁ。微妙だなぁ。

まぁ思いつきってことで堪忍して。

てところで終わります。自分語りのくせに最後創作入れちゃった。

どうせ誰も気にしてないだろうしいいか!(身も蓋)

長文駄文失礼しました。


時々出るモブ

別に視聴者が覚える必要は無いが、一応私は覚えておいた方がいいかもしれない。 今この場で適当に名前を決めておいた。 ・カンザキ COEIROINK:青葉 公立高校3年生。 これまで所属する部活から付き合う友人、毎日の自由時間の使い方まで決められていたにも関わらず、進路を決める土壇場...